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【2024年最新動向】これからのお墓のあり方が変わっていく?今後のお墓事情6つの傾向

【2024年最新動向】これからのお墓のあり方が変わっていく?今後のお墓事情6つの傾向

「これからのお墓のあり方はどのように変わっていく?」
「負担が少ない、現代の新しい納骨先は?」
「お墓を閉じたら、どのように遺骨を供養するの?」

 
2024年はこれからのお墓のあり方が大きく変わっていく過渡期です。継承不要のお墓が急激に需要を伸ばし、墓じまいが進んでいます。
またお墓のない葬送が進む今、これからはどこへご遺骨を納骨すると良いでしょうか。

 
本記事を読むことで、今起きているお墓の最新動向・これからのお墓のあり方、お墓やご遺骨の納骨に関する悩みや負担を解消する方法が分かります。

 

これからのお墓のあり方が変わる?

これからのお墓のあり方が変わる?

現代の日本では墓主不在による「墓じまい」が増えています。「墓じまい」とは、先祖代々墓などの既存のお墓を閉じることです。

 
墓じまいではご遺骨を取り出して、新しい納骨先へご遺骨を移動します。墓石は撤去され、墓地は更地にして霊園・墓地などの墓地管理者へ返還する流れです。

 
ただ取り出したご遺骨は新しい納骨先を見つけなければなりません。そのため行政では、墓じまいではなく、ご遺骨を引越す「改葬(かいそう)」として扱われます。

 
この一連の「墓じまい」ニーズの急増により、今後のお墓のあり方が大きく変わってきました。ここでは最初に、2024年現代における日本のお墓事情をご紹介します。

 

 

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①継承者の不在

日本のお墓は先祖代々墓(家墓)が一般的で、子々孫々と代々お墓を継承して守ってきました。けれども少子高齢化・核家族化が進んだ現代の日本では、お墓の継承者がいない家が増えていることはご存知でしょうか。

 
お墓の継承者がいないまま墓主が亡くなり、墓主不在になると「無縁墓」になります。無縁墓になると一定期間を経て、墓石は撤去されご遺骨は供養塔に供養される流れです。

 
行政や墓地管理者がキチンと撤去すればまだ良いのですが、充分な予算がない場合はそのまま放置されて荒廃し、廃墓になるケースも見受けます。

 
無縁墓と判断されると、ご家族は二度とご遺骨を引き取ることができません。どこに供養されたかも分からなくなるご遺骨も多いので、ご注意ください。

 

 

②墓主の高齢化

継承者不在の問題は、かなり昔から懸念されています。けれども今までは墓主がまだ元気だったため、問題が後回しにされていました。

 
けれども2024年現在では、いよいよ墓主が高齢化しています。墓主の高齢化により、精神的・経済的・肉体的な負担が大きくのしかかるようになりました。

 
お墓を継承すると、定期的なお墓掃除やメンテナンスが必要です。また墓石の老朽化に伴う修理修繕費用・墓地管理者に支払う年間管理料などの経済的負担も伴います。

 
さらに継承者のあてがないまま墓主が高齢化により亡くなると、継承手続きのないまま墓主不在となり、行きつく先は無縁墓です。

 

 

③永代供養の登場

そこで霊園・墓地で登場した、継承者を前提としない埋葬方法が「永代供養(えいたいくよう)」です。永代供養では霊園や寺院墓地などの墓地管理者が、ご遺骨の管理・故人の供養を行います。

 

<永代供養のメリット>
・お墓の維持管理への負担がない
・お墓の継承者が必要ない
・無縁仏になる心配がない

 
つまり永代供養は墓主としての責任を、墓地管理者に託すことができる制度です。一度永来供養料を支払うだけで、子々孫々と永代に渡り託すことができます。

 
ただしご遺骨を永代に渡って個別に安置する訳ではありません。最終的には他のご遺骨と一緒にひとつの場所に埋葬される「合祀(ごうし)」がなされます。

 
ただし合祀までの猶予期間「個別安置期間」を設けた永代供養プランも多いです。後の項で永代供養による、さまざまな種類の埋葬方法をご紹介していきます。

 

 

④終活の広がり

これからのお墓のあり方が急速に変化しつつある背景には、終活の広がりも大きく影響しています。「終活(しゅうかつ)」は、人生の終わりを予測して生前に自ら行う事前準備です。

 
終活に行う事柄は、身辺整理・介護医療に関する事項・相続(遺言書作成)の他、お墓や葬儀に関する事柄も含まれています。

 
子どもや孫に葬送の負担をかけないよう、終活を通して自らのご遺骨の納骨先を一括払いで生前契約する人々が増えました。

 

 

⑤宗教観の多様性

宗旨宗派を問わない民間霊園の登場により、菩提寺から離檀して宗旨宗派から自由になる人々も増えています。

 
「菩提寺(ぼだいじ)」とは「檀那寺(だんなてら)」とも言うでしょう。先祖代々墓が建つ寺院墓地を運営・管理する寺院・先祖代々墓を寺院墓地に建てている家は「檀家(だんか)」です。

 
檀家は経済的に寺院を支えます。一方で菩提寺は檀家の葬儀・法要の際に供養を行い、仏事に関するさまざまな相談事を受けるなど、ご遺族をサポートする仕組みです。

 
近年では墓じまいにより檀家を辞める「離檀」をして、宗旨宗派を問わない民間霊園へご遺骨を引越す「改葬(かいそう)」事例が急増しています。

 

 

 

⑥ペットの家族化

これからのお墓のあり方が大きく変わる影響として、ペットの家族化も挙げることができるでしょう。ペットを一家族として供養したい飼い主が増えています。

 
またペットを手厚く供養したい飼い主をサポートするための、さまざまなペット供養業者が登場しました。ペット火葬業者、ペット葬祭業者などです。

 
ペットの火葬後は人と同じようにご遺骨が遺されます。かつては家の庭などに埋葬してきたペットのご遺骨ですが、近年ではペットのお墓・ペット納骨堂の需要が増えてきました。

 
さらに近年ではペットと飼い主が一緒に眠れる墓地が登場し、大きな注目を集めています。ペットと一緒に眠れるお墓について、詳しくは後ほど解説しますので、どうぞ最後までお読みください。

 

 

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永代供養がこれからのお墓のあり方を変える

永代供養がこれからのお墓のあり方を変える

このように永代供養の登場により、これからのお墓のあり方は大きく変わろうとしています。実際に永代供養はさまざまな墓主やご遺族の悩みを解消してきました。

 
実は先祖代々墓は相続放棄をしても、継承責任が残ります。家庭裁判所から継承者として指定された場合、お墓の継承放棄はできないのです。

 
時代のニーズに対応し、さまざまなお墓の種類が登場することで、ご遺族は負担のない葬送が実現するでしょう。

 

 

①永代供養墓

一般的に呼ばれる「永代供養墓」は合祀永代供養墓を指します。合祀永代供養墓は他のご遺骨と一緒に合祀され、合同供養されるお墓です。

 
数多くある永代供養のなかでは最も安い埋葬方法として知られています。永代供養墓は約3万円~30万円ほど、平均的に約5万円~10万円が費用相場です。

 
永代供養墓は宗旨宗派を問わず、お墓の維持管理への負担がかかりません。契約時に一括で支払う初期費用のみで生前契約ができます。

 

 

②納骨堂

納骨堂とはご遺骨を収蔵する屋内施設です。かつてはお墓を建てるための一時期的な収蔵場所でしたが、現在ではラグジュアリーな納骨堂が登場したことで、お墓のひとつとして認知されています。

 
現在、納骨堂の種類はロッカー型・仏壇型・位牌型・自動搬送型(ビル型)など、その目的・希望によって約10万円~100万円以上と幅広いです。

 
納骨堂は屋内にご遺骨を収蔵するので、お墓と比べて比較的キレイな状態でご遺骨を保管できます。駅近など都心部からアクセス環境の良い立地に建つ納骨堂が多い点も特徴的です。

 
永代供養が付いているのでお墓の維持管理もなく継承者も必要としない、気軽にお参りできるお墓として注目されています。

 

 

③永代供養型樹木葬

永代供養型樹木葬は、最終的に永代供養墓(合祀墓)に合祀される樹木葬墓地です。
自然葬型樹木葬が土に還ることを目的とするのに対して、永代供養型樹木葬は美しい草花に囲まれて眠ることを目的としています。

 
霊園や寺院墓地の敷地内に特別区画を設け、イングリッシュガーデンのように美しく整備された庭園のなかで納骨するスタイルです。

 
納骨室「カロート」の上に小さなワンプレート型の石碑を乗せた永代供養型樹木葬も多いため、小さいながらも個別のお墓ができます。
永代供養が付いているのでお墓の維持管理・継承者を立てる必要はありません。

 

 

④屋内墓所

室内墓所は屋内施設のお墓です。天候に左右されない室内墓所は、雨天時にもお墓参りが出来きるだけではなく、ご遺骨を清潔に保つことができます。

 
室内墓所の種類は完全型・納骨堂型の2種類です。
完全型室内墓所は霊園と同じように屋内にお墓が並びます。納骨堂型室内墓所はご遺骨が個別に収蔵されたスタイルが一般的です。

 
近年の納骨堂型室内墓所は機械で制御される「自動搬送型(ビル型)」納骨堂の需要があります。お参りに行くとお墓がある個別の参拝ブースへ案内され、ご遺骨がブースまで搬送される仕組みです。

 
納骨堂型室内墓所のなかには施設内に法要室が設けられ、個別法要ができる施設も多いでしょう。

 

 

⑤永代供養付き一般墓

永代供養付き一般墓は、一般墓に永代供養を付けたお墓です。永代供養が付くので継承者を立てる必要がなく、将来的に無縁墓になる心配がありません。

 
ただし墓石を建てるので、納骨堂や永代供養墓と比べると費用がかかるでしょう。現在はコンパクト墓石が増え約80万円~175万円ほどが相場、返金額は約150万円ほどです。

 
無縁墓になる心配はありませんが、墓石があるので定期的なお墓掃除も必要になるでしょう。墓主を立てる必要がない以外は、基本的に一般墓と変わりはありません。

 

 

⑥ペットと一緒に入るお墓

現代ではペットも家族の一員と捉える飼い主が増えました。
けれども霊園・墓地は人が納骨するためにあります。周囲のお墓との兼ね合いもあり、一般墓に動物を納骨することは基本的にはできません

 
けれども近年では、ペットと一緒に入るお墓を建てることができる特別区画を設けた霊園・墓地が登場しました。この特別区画にお墓を建てることで、ご家族とペットが一緒に納骨されるでしょう。

 
現在では飼い主が生きている間はペットのご遺骨が手元供養として供養され、飼い主が亡くなった時に一緒にお墓に納骨される流れが一般的です。

 

 
樹木葬と納骨堂どっち?
 

自然葬がこれからのお墓のあり方を変える

自然葬がこれからのお墓のあり方を変える

永代供養の他にも、自然葬の登場はこれからのお墓のあり方を大きく変えるポイントです。

 
自然葬の基本はご遺骨を自然へ還すことなので、仏教の教えとは一線を画します。そのため無宗教や宗旨宗派にこだわらない人々が選ぶスタイルです。

 
寺院墓地にも樹木葬墓地がありますが、樹木葬墓地にご遺骨を埋葬する場合は檀家になることを求めない寺院が一般的でしょう。

 

 

①樹木葬

樹木葬とは墓石ではなく、樹木を墓標とした葬送です。墓石を建てないのでお墓と比べても費用が安く収まります。

 
樹木葬はご遺骨の埋葬方法により、いくつかの種類があるでしょう。最も安い樹木葬は合祀型で、永代供養墓(合祀墓)と同じように大きな大樹のふもとに他のご遺骨とともに埋葬されます。

 
一方、ご遺骨それぞれに個別区画を設けた樹木葬「植樹型」も登場しました。ご遺骨を個別区画に埋葬した後、苗木を植樹する樹木葬です。

 
立地による樹木葬の種類では、霊園・墓地施設内に特別区画を設けた都心型、森林奥深くに設けられた里山型があります。埋葬後の参拝の頻度や希望に併せて選びましょう。

 

 

②散骨

散骨とはご遺骨を海や山林に撒く葬送です。厚生労働省によると、散骨にあたりご遺骨は約2mm以下のパウダー状に粉骨する必要があります。専門業者に相談をしましょう。

 
散骨には海洋散骨・里山散骨・空葬・宇宙葬など、さまざまな種類があるでしょう。なかでも海洋散骨はセレモニーの一環として需要が高い散骨です。

 
散骨は個人で行っても法的に問題はありませんが、散骨を禁止する自治体もあります。近隣住民への迷惑にもなるので、散骨の専門業者に相談して進めると良いでしょう。

 

 

[参照]
・厚生労働省「散骨に関するガイドライン

 

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手元供養がこれからのお墓のあり方を変える

手元供養がこれからのお墓のあり方を変える

これからのお墓のあり方は手元供養の広がりによっても大きく変化しました。「手元供養」とは、ご遺骨を自宅や身の回りで供養する葬送です。

 
宗派や寺院にもよりますが、一般的に仏教ではご遺骨をお墓に埋葬します。そのため自宅にご遺骨を残す手元供養もまた、無宗教や宗旨宗派にこだわらない人々に人気です。

また手元供養は暮らしのなかで供養ができるため、ご家族を失った喪失感やショックを癒す「グリーフケア」の一手段にもなっています。

 

 

①アクセサリー型手元供養

アクセサリー型手元供養とは、ご遺骨をペンダントトップやブレスレットなどのアクセサリーに納めて日々持ち歩く葬送です。

 
なかには喉仏をキーホルダーに納めるご遺族もいますが、一般的にはご遺骨を粉骨してアクセサリーに納めるでしょう。粉骨費用は1万5千円~3万円ほどです。

 
手元供養の仏具を扱う仏壇仏具店へ行くと、専用のアクセサリーを購入できます。アクセサリーは費用幅が広いため、約3千円~100万円以上まであるでしょう。

 

②祭壇型手元供養

祭壇型手元供養は「自宅供養」とも呼ばれる、ご遺骨をご自宅に祀る葬送です。

 
火葬場で引き取ったご遺骨をそのまま祀ることもできますが、現代の手元供養ではパウダー状に粉骨してコンパクトにした後、小さな骨壺に収めて祀ります。

 
手元供養に宗旨宗派はないので祀り方・供養の仕方は自由です。仏壇に骨壺を祀る・手元供養専用の祭壇(ステージ)に祀る・ベッドサイドなどにそのまま祀るなど、思い思いに祀っているでしょう。

 
リビングに祀る場合には、来客時に扉が閉まる祭壇(ステージ)も見受けます。まずは手元供養専用の仏具を扱う仏壇仏具店を訪ねてみてはいかがでしょうか。

 

[大阪の手元供養を扱う仏壇仏具店]
COCOテラス

 

③自宅墓

「自宅墓」とは複数のご遺骨の手元供養をする方法です。墓じまいで取り出したご遺骨の新しい供養方法として、選ぶ人も増えました。

 
ご遺骨は粉骨した後に真空パックを施し、ブック型の骨箱に納めます。仏壇の戸棚に本を収納するように骨箱を納めるだけです。

 

 
樹木葬と納骨堂どっち?
 

まとめ:宗教に囚われない、これからのお墓のあり方

まとめ:宗教に囚われない、これからのお墓のあり方

これからのお墓のあり方が大きく変化する背景には、継承者の不在・墓主の高齢化があります。その悩みに対応するように、墓主不在になっても無縁仏になる心配がない永代供養サービスが登場しました。

 
永代供養により墓石を建てて子々孫々まで代々守る家墓は、次々と墓じまいが進んでいます。寂しい気もしますが、負担がないためお参りの機会が増えたとの感想も多いです。

 
この他、ご遺骨を手元に残さない自然葬、手元に残して自由に供養する手元供養も注目されています。

 
いずれも仏教や宗旨宗派に拘らず故人を偲び供養するスタイルです。宗旨宗派から解放されるスタイルは、これからのお墓のあり方として特徴的な変化でしょう。

 

 

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

永代供養ナビ編集長
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【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
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