【2026年最新動向】これからのお墓のあり方が変わっていく?今後のお墓事情6つの傾向
「これからのお墓のあり方はどのように変わっていく?」
「負担が少ない、現代の新しい納骨先は?」
「お墓を閉じたら、どのように遺骨を供養するの?」
2026年現在、これからのお墓のあり方は大きな転換期を迎えています。
継承不要のお墓が急激に需要を伸ばし、墓じまいが全国で加速しています。お墓のない葬送が広がる今、ご遺骨をどこへ納骨すればいいのか迷う方も増えています。
本記事を読むことで、今起きているお墓の最新動向・これからのお墓のあり方・お墓やご遺骨の納骨に関する悩みや負担を解消する方法が分かります。
※本記事は、供養を通じて多くのご家族に寄り添ってきた「霊園・墓石のヤシロ」が執筆しています。
なお、記事内にはヤシロの納骨堂サービスへのご案内を含む場合があります。(2026年6月26日更新)
これからのお墓のあり方が変わる?
◇現代の日本では墓主不在による「墓じまい」が増えています。
…「墓じまい」とは先祖代々墓などの既存のお墓を閉じることです。
墓じまいではご遺骨を取り出して新しい納骨先へ移動し、墓石は撤去されて墓地は更地にして霊園・墓地などの墓地管理者へ返還する流れです。
取り出したご遺骨は新しい納骨先を見つけなければならないため、行政では墓じまいではなく「改葬(かいそう)」として扱われます。この「墓じまい」ニーズの急増により、2026年現在、今後のお墓のあり方が大きく変わってきています。
[実家の墓じまい体験談]
・田舎の実家のお墓をどうする?お墓を移動した体験談|お墓を移動、墓じまいは良くない?
①継承者の不在
◇少子高齢化・核家族化が進んだ現代の日本では、お墓の継承者がいない家が増えています。
…お墓の継承者がいないまま墓主が亡くなり墓主不在になると「無縁墓」になります。
無縁墓になると一定期間を経て墓石は撤去され、ご遺骨は供養塔に供養される流れです。
行政や墓地管理者が適切に対応すればよいのですが、充分な予算がない場合はそのまま放置されて荒廃し廃墓になるケースも見受けます。無縁墓と判断されると、ご家族は二度とご遺骨を引き取ることができません。どこに供養されたかも分からなくなるケースも多いので注意が必要です。
[お墓を放置するとどうなる?]
・墓じまいはなぜ必要?お墓を放置したらどうなる?墓じまい費用や進め方、後々の供養は?
②墓主の高齢化
◇継承者不在の問題は以前から懸念されてきましたが、2026年現在いよいよ墓主自身の高齢化が深刻になっています。
墓主の高齢化により精神的・経済的・肉体的な負担が大きくのしかかるようになりました。
●墓主の高齢化による主な負担
・体力面
…定期的なお墓掃除・メンテナンスが困難になる
・経済面
…墓石の老朽化に伴う修理修繕費・年間管理料の負担
・精神面
…継承者のめどが立たないまま、将来への不安が増す
継承者のあてがないまま墓主が亡くなると、継承手続きのないまま墓主不在となり、行きつく先は無縁墓です。
[お墓を継承するとどんな負担がある?]
・お墓の継承とは?継承者の順位とは、誰がなるの?継承者の役割とは?継承の手続きや費用
③永代供養の登場
◇継承者を前提としない埋葬方法として登場したのが「永代供養(えいたいくよう)」です。
永代供養では霊園や寺院墓地などの墓地管理者がご遺骨の管理・故人の供養を行います。
●永代供養の3つのメリット
・お墓の維持管理への負担がない
・お墓の継承者が必要ない
・無縁仏になる心配がない
永代供養は墓主としての責任を墓地管理者に託すことができる制度です。一度永代供養料を支払うだけで、子々孫々と永代に渡り託すことができます。
ただしご遺骨を永代に渡って個別に安置する訳ではなく、最終的には他のご遺骨と一緒にひとつの場所に埋葬される「合祀(ごうし)」がなされます。ただし合祀までの猶予期間「個別安置期間」を設けた永代供養プランも多くあります。
④終活の広がり
◇これからのお墓のあり方が急速に変化しつつある背景には、終活の広がりも大きく影響しています。
「終活(しゅうかつ)」とは人生の終わりを予測して、生前に自ら行う事前準備のことです。
●終活に含まれる主な事柄
・身辺整理
…不用品の処分・デジタル遺産の整理など
・介護・医療に関する事項
…延命治療の希望・任意後見契約など
・相続(遺言書作成)
…財産の整理・遺言書の準備
・お墓・葬儀の生前契約
…納骨先の一括払い契約など
子どもや孫に葬送の負担をかけないよう、終活を通して自らのご遺骨の納骨先を一括払いで生前契約する人々が増えています。
⑤宗教観の多様性
◇宗旨宗派を問わない民間霊園の登場により、菩提寺から離檀して宗旨宗派から自由になる人々が増えています。
●菩提寺・檀家制度とは
・菩提寺(ぼだいじ)
…先祖代々墓が建つ寺院墓地を運営・管理する寺院
・檀家(だんか)
…菩提寺の寺院墓地に先祖代々墓を建てている家
・仕組み
…檀家はお布施で寺院を経済的に支え、菩提寺は葬儀・法要の供養やさまざまな仏事相談でご遺族をサポートする
近年では墓じまいにより檀家を辞める「離檀(りだん)」をして、宗旨宗派を問わない民間霊園へご遺骨を移動する「改葬(かいそう)」の事例が急増しています。
[檀家制度とは]
・「檀家」とは?かかる費用や義務、檀家になる・やめるには?檀家にならず法要はできる?
[離檀トラブル対策]
・大阪で起きた離檀トラブルにどう対応する?離檀料の金額相場や体験談に見る5つの解決策
⑥ペットの家族化
◇ペットを家族の一員として手厚く供養したい飼い主が増え、これからのお墓のあり方にも大きな影響を与えています。
…ペット火葬業者・ペット葬祭業者など、さまざまなペット供養業者が登場しました。
ペットの火葬後は人と同じようにご遺骨が遺されます。かつては家の庭などに埋葬してきたペットのご遺骨ですが、近年ではペットのお墓・ペット納骨堂の需要が増えています。さらにペットと飼い主が一緒に眠れる墓地も登場し、大きな注目を集めています。
[ペット火葬とは|大阪のペット火葬場]
・ペット火葬とは?メリット・デメリット、火葬の種類と費用相場、大阪で選ぶ5つの火葬場
永代供養がこれからのお墓のあり方を変える
◇永代供養の登場により、これからのお墓のあり方は大きく変わろうとしています。
…実際に永代供養はさまざまな墓主やご遺族の悩みを解消してきました。
なお先祖代々墓は相続放棄をしてもお墓の継承責任は残ります。家庭裁判所から継承者として指定された場合、お墓の継承を拒否することはできません。時代のニーズに対応したさまざまなお墓の種類が登場することで、ご遺族は負担の少ない葬送が実現していきます。
[相続放棄とお墓の継承]
・お墓の継承は相続放棄をしたらどうなる?永代供養・相続税の負担についても詳しく解説!
①永代供養墓
◇一般的に呼ばれる「永代供養墓」は合祀永代供養墓を指します。
…他のご遺骨と一緒に合祀され合同供養される、永代供養のなかで最も安い埋葬方法として知られています。
●永代供養墓の特徴
・費用相場:約3万円~30万円(平均約5万円~10万円)
・宗旨宗派を問わない
・お墓の維持管理への負担がない
・契約時に一括で支払う初期費用のみで生前契約が可能
[永代供養墓とは]
・永代供養墓をわかりやすく解説!何年供養できる?選ぶポイントは?
②納骨堂
◇納骨堂とはご遺骨を収蔵する屋内施設です。
かつてはお墓を建てるまでの一時的な収蔵場所でしたが、現在ではラグジュアリーな施設も登場し、お墓のひとつとして広く認知されています。
●納骨堂の特徴
・種類:ロッカー型・仏壇型・位牌型・自動搬送型(ビル型)など
・費用相場:約10万円~100万円以上(種類・希望により幅広い)
・屋内収蔵のため、お墓と比べてきれいな状態でご遺骨を保管できる
・駅近など都心部からアクセスが良い立地が多い
・永代供養付きで維持管理不要・継承者不要、気軽にお参りできる
【霊園スタッフのマメ知識】納骨堂と室内墓所の違いは?
よく混同されますが、納骨堂と室内墓所には大きな違いがあります。納骨堂は1柱(1人)ごとに契約する個別収蔵が基本で、契約した個別安置期間が過ぎると合祀される仕組みです。
一方、室内墓所は屋内に建てた「お墓」で、家族・夫婦など複数人が入れる家族区画を設けた施設が多く、代々継承できるタイプも存在します。屋内ならではのきれいな環境でお参りできながら、従来のお墓に近い感覚で供養できる点が特徴です。
③永代供養型樹木葬
◇永代供養型樹木葬は、最終的に永代供養墓(合祀墓)に合祀される樹木葬墓地です。
自然葬型樹木葬が土に還ることを目的とするのに対して、永代供養型樹木葬は美しい草花に囲まれて眠ることを目的としています。
●永代供養型樹木葬の特徴
・霊園や寺院墓地の特別区画をイングリッシュガーデンのように美しく整備した庭園で納骨
・納骨室(カロート)の上にワンプレート型の石碑を設置するタイプが多く、小さな個別のお墓ができる
・永代供養付きのため維持管理不要・継承者不要
[大阪の墓じまいで後悔した体験談]
・大阪に多い墓じまいで後悔した体験から読み解く☆後々まで後悔しないご遺骨の行く先とは
④ペットと一緒に入るお墓
◇近年ではペットも家族の一員と捉える飼い主が増え、ペットと飼い主が一緒に眠れる墓地が登場しました。
一般墓に動物を納骨することは基本的にできませんが、ペット専用区画を設けた霊園・墓地では、ご家族とペットが同じお墓に納骨されます。
一般的には飼い主が存命中はペットのご遺骨を手元供養として安置し、飼い主が亡くなった時に一緒に納骨される流れが多いです。
【霊園スタッフのマメ知識】永代供養付き一般墓との違いは?
「墓石のあるお墓で、後継者の心配なく供養したい」という方には永代供養付き一般墓という選択肢もあります。一般墓に永代供養を付けることで継承者を立てる必要がなく、無縁墓になる心配もありません。
現在はコンパクトな墓石も増え、費用相場は約80万円~175万円ほど。ただし墓石がある分、定期的なお墓掃除は必要です。「お墓の形は残したいが、子どもへの継承負担は避けたい」という方に向いています。
[ペットと一緒に入るお墓]
・お墓にペットと一緒に入ることはできる?メリットやデメリット、選び方や注意点はある?
自然葬がこれからのお墓のあり方を変える
◇永代供養の他にも、自然葬の登場はこれからのお墓のあり方を大きく変えるポイントです。
自然葬の基本はご遺骨を自然へ還すことで、仏教の教えとは一線を画します。そのため無宗教や宗旨宗派にこだわらない人々に選ばれるスタイルです。
寺院墓地にも樹木葬墓地がありますが、樹木葬墓地へのご遺骨の埋葬に際して檀家になることを求めない寺院が一般的です。
①樹木葬
◇樹木葬とは墓石ではなく樹木を墓標とした葬送です。
墓石を建てない分、お墓と比べて費用が安く収まります。
●樹木葬の主な種類
・合祀型(シンボルツリー型)
…大樹のふもとに他のご遺骨とともに合祀。最も安い
・植樹型(個別区画型)
…ご遺骨を個別区画に埋葬後、苗木を植樹。個別の墓標が残る
・ガーデニング型(永代供養型)
…草花に囲まれた庭園区画にワンプレート型の石碑。一定期間は個別のお墓ができる
立地では都心型(霊園・墓地内の特別区画)と里山型(森林奥深く)があり、埋葬後の参拝頻度や希望に合わせて選びましょう。
[樹木葬見学の体験談]
・【樹木葬の体験談】娘の提案で樹木葬を3件見学して分かった、墓地見学のポイントとは
②散骨
◇散骨とはご遺骨を海や山林に撒く葬送です。
散骨にあたりご遺骨は約2mm以下のパウダー状に粉骨する必要があります。専門業者に相談をしましょう。
●散骨の主な種類
・海洋散骨
…セレモニーとして需要が高い。チャーター船で沖合へ出て撒く
・里山散骨
…業者が所有する山林の決められたエリアに撒く
・空葬(バルーン葬)
…風船やヘリコプターで空へ
・宇宙葬
…人工衛星で宇宙へ。費用は高め
散骨は個人で行っても法的に問題はありませんが、散骨を禁止する自治体もあるため、近隣住民へのトラブルを防ぐためにも散骨の専門業者に相談して進めましょう。
手元供養がこれからのお墓のあり方を変える
◇これからのお墓のあり方は、手元供養の広がりによっても大きく変化しました。
「手元供養」とはご遺骨を自宅や身の回りで供養する葬送です。
一般的に仏教ではご遺骨をお墓に埋葬しますが、手元供養は無宗教や宗旨宗派にこだわらない人々を中心に広がっています。また暮らしのなかで供養ができるため、ご家族を失った喪失感やショックを癒す「グリーフケア」の一手段としても注目されています。
[手元供養の体験談]
・【手元供養の体験談】娘の手元供養。娘の遺骨を納骨できないまま5年、分骨をして祭壇へ
①アクセサリー型手元供養
◇アクセサリー型手元供養とは、ご遺骨をペンダントトップやブレスレットなどのアクセサリーに納めて日々持ち歩く葬送です。
●アクセサリー型手元供養の特徴
・一般的にはご遺骨を粉骨してアクセサリーに納める。喉仏をキーホルダーに納めるご遺族もいる
・粉骨費用の目安:約1万5千円~3万円
・専用アクセサリーは仏壇仏具店で購入可能
・費用幅が広く約3千円~100万円以上まで、デザインや素材によりさまざま
②祭壇型手元供養
◇祭壇型手元供養は「自宅供養」とも呼ばれる、ご遺骨をご自宅に祀る葬送です。
火葬場で引き取ったご遺骨をそのまま祀ることもできますが、現代ではパウダー状に粉骨してコンパクトにした後、小さな骨壺に収めて祀るスタイルが一般的です。
手元供養に宗旨宗派はないので祀り方・供養の仕方は自由です。仏壇に骨壺を祀る・手元供養専用の祭壇(ステージ)に祀る・ベッドサイドに安置するなど、思い思いのスタイルで供養できます。リビングに祀る場合には、来客時に扉が閉まる祭壇(ステージ)も見受けます。
[手元供養・仏壇・仏具のご相談]
・ヤシロのお仏壇|仏壇・仏具・手元供養のご相談
③自宅墓
◇「自宅墓」とは複数のご遺骨の手元供養をする方法です。
墓じまいで取り出したご遺骨の新しい供養方法として選ぶ人も増えました。
ご遺骨は粉骨した後に真空パックを施し、ブック型の骨箱に納めます。仏壇の戸棚に本を収納するように骨箱を並べるだけで、スタイリッシュかつ衛生的に複数のご遺骨を手元供養できます。
[墓じまいのご遺骨を手元供養に]
・墓じまいの遺骨を手元供養にする手順と費用。家族の遺骨を納骨する「自宅墓」も作れる?
まとめ:宗教に囚われない、これからのお墓のあり方
◇これからのお墓のあり方が大きく変化する背景には、継承者の不在・墓主の高齢化があります。
その悩みに対応するように、墓主不在になっても無縁仏になる心配がない永代供養サービスが登場しました。
永代供養により、墓石を建てて子々孫々まで代々守る家墓は次々と墓じまいが進んでいます。寂しい気もしますが、維持管理の負担がなくなったことでお参りの機会が増えたとの感想も多いです。
この他、ご遺骨を手元に残さない自然葬、手元に残して自由に供養する手元供養も注目されています。いずれも仏教や宗旨宗派にこだわらず故人を偲び供養するスタイルであり、これからのお墓のあり方として特徴的な変化といえるでしょう。
[無宗教での葬儀・供養の仕方]
・無宗教で供養の仕方は?無宗教葬はどのように進める?納骨をするにはどうする?法要は?
【執筆・監修:永代供養ナビ編集長】
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長 藤橋 靖雄
1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍中。
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