
【大阪おひとりさま終活】死後を託す人がいない場合の納骨方法

大阪では終活が年々増加していますよね。もちろん全国的に超高齢化社会に突入したこともありますが、もうひとつの背景に、高齢者のひとり暮らし世帯の急増があります。
大阪で終活を進める人々も独身者(死別・離別含む)が多い傾向にありますが、そこで多い心配事が、「永代供養墓を契約しても、誰が納骨をしてくれるのか…。」と言うものです。
確かにせっかく生前に大阪で終活により永代供養墓を契約しても、死後に納骨先が知らされないままでは意味がありませんよね。
そこで今回は、大阪で独り身の終活で心配の多い、死後の納骨を託す方法についてお伝えします。どうぞ参考にしてください。
大阪のおひとりさま終活に多い不安

2017年の国勢調査によると大阪の全人口に対して65歳以上の高齢者は26.1%、約4人に1人が高齢者との結果が出ていますが、昔のように子ども世代、孫世代と代々一緒に暮らしているならば、それほど大阪で終活は広がらなかったかもしれません。
ただ同じ2017年の国勢調査では、大阪で65歳以上のひとり暮らし世帯は、高齢者が家族と暮らす世帯と比べて42.4%、20万1,070世帯にも及んでいます。(平成27年国勢調査より)
そんな高齢者のひとり暮らし世帯が増えた大阪で終活が増えるのも頷けるのではないでしょうか。
【 大阪おひとりさま終活に多い不安とは 】
● 大阪おひとりさま終活では、霊園管理者が永代的に供養をしてくれる、継承者のいらないお墓「永代供養墓」の生前契約が人気です。けれども「永代供養墓を生前契約したものの…」と、下記のような不安を持つ方が少なくありません。
(1) 永代供養墓の存在が知られなかったらどうなるの?(無縁仏として自治体に処理されてしまうのでは?)
(2) 自分亡き後、誰が納骨してくれるの?死後の手続きはどうなるの?
(3) 葬儀も生前契約したものの、喪主になってくれる人がいない。(葬儀社に連絡してくれる人がいない。)
(4) 遺書を書いたが、その存在を知らせる者がいない。
(5) 遺品処理や遺産相続を託す人がいない。
…などなどです。
少し前のデータになりますが2010年に行われてた国勢調査では、50代の時点で未婚や離別・死別による独身男性が24.9%、4人に1人の男性が単身者でした。これが1990年の国勢調査では、未婚や離別・死別による独身男性の割合は9.1%です。
もともと女性の独身高齢者が多い日本ではありますが(2010年国勢調査によると75歳以上で夫のいない女性は63.5%でした)、男性を取り巻く環境が大きく変化したこともうかがえます。
大阪おひとりさま終活で独り身男性の確率に注目したのには、女性と比べて高齢男性は、大阪においても定年などで仕事の繋がりが薄れてしまうと、人と接する機会が少なくなりやすく、孤独死の危険性が高まるためです。
死後事務委任契約を交わす

そこで死後の事務処理や遺品処理、納骨や葬儀などを生前に委任できるとして、「死後事務委任契約」を交わす方が増えました。
子どもがいなくても頼れる友人・知人、いとこや甥・姪など、信頼できる人と死後事務委任契約を交わしても問題はありません。けれども一般的には行政書士や司法書士、弁護士と言った「プロ」に依頼することが多いでしょう。
ただ大阪のおひとりさま終活では、生前の葬儀契約や永代供養墓の契約時に、葬儀会社や霊園の管理会社が案内をしてくれることも多いです。
では、死後事務委任契約を交わすことで、どのような死後処理が期待できるでしょうか。
【 大阪おひとりさま終活☆死後事務委任契約 】
★ 一例として、某葬儀会社が提供する死後事務委任契約によるサービスでは、下記のような死後の処理を請け負ってくれます。
・葬儀や納骨の事務処理
・親族や知人への連絡
・死亡届や火葬許可証など役所への事務処理
・遺品整理
…などなど。
※ 委任者(本人)・受任者(依頼される人)、両者間で「死後事務委任契約書」を作成しますが、公正証書(公証人の元で作成する証明書)がより安心できるので、公証役場まで出向いて作成することをおすすめします。
葬儀会社や霊園が提供するサービスであれば、大阪で終活をしながら死後処理委任契約まで交わすことができるので、同じ会社で一貫して依頼できるため便利ですしより安心でしょう。
ただし、死後処理委任契約はあくまでも死後の事務処理に対して行われるものなので、葬儀や火葬、お墓の手配などは自分達で生前に行わなければなりません。
生前に具体的に整えたい事柄

前項でお伝えしたように死後処理委任契約はあくまでも死後に事務処理を行ってくれる契約でしかありません。そのため依頼をする委任者(本人)は、生前に葬儀やお墓など、死後にどこに納骨し、どのように処理を進めて欲しいのか、決める必要があります。
【 大阪おひとりさま終活☆生前に済ませる事柄 】
(1) 納骨先の契約 → 大阪の終活では永代供養墓の契約が多いですが、この他にも海洋散骨や樹木葬なども多い傾向です。
(2) 葬儀の契約 → 火葬・葬儀費用は死後処理委任契約には含まれませんので、葬儀社と生前契約を進めます。死後に受任者(依頼される人)が葬儀社へ連絡をしてくれるでしょう。
(3) 訃報を知らせる人のリストアップ → 自分の訃報を知らせたい知人・友人・家族や親族をリストアップしてください。
(4) 入院をした場合の清算など、諸々の手続きを委任しておく。
(5) 遺産のリストアップ、整理
(6) 遺言書の作成(遺言書作成のために遺産や遺品の処分方法を決めておく)
※ この他、住まいの退去手続きや携帯電話、公共サービスの解約、ペットの手続きなど、さまざまな死後処理を代行してくれますので、お願いしたい事柄をリストアップしておくとより安心です。
…などなどです。大阪で終活を進める方々は自分のお墓や埋葬方法、葬儀スタイルにこだわりを持つ方が少なくありません。
例えば葬儀で好きな曲を掛けて欲しい…、遺骨は分骨して半分を永代供養墓に、半分は海洋散骨したい…など、さまざまな希望があるでしょう。
また遺産についても「よく知らない遠い親族へ相続されるよりも、お世話になった介護施設へ寄付したい」など、寄付を希望する方も多い傾向です。
このような事柄も葬儀社や霊園業者と生前契約をして、死後事務委任契約で希望内容を示すことで実現します。
死後事務委任契約の料金

大阪はおひとりさま終活が多いため、死後事務委任契約を交わす方も多いですが、それぞれ委任内容が違うため、料金もさまざまです。
死後事務委任契約は必ずしも司法書士や行政書士、弁護士などの「プロ」に依頼しなければならない訳ではありません。そのため気ごころのしれた身内に委任すれば、それだけ料金も安くなる可能性は高いですが、「プロ」だからこその安心感もあるでしょう。
【 大阪おひとりさま終活☆死後事務委任契約の料金 】
● 死後に委任したい内容によって料金は異なりますが、死後に必ず必要になってくる事務処理(死亡届の提出や保険・年金などの手続き)のみの場合、10万円前後が目安です。
→ 前項でお伝えした葬儀会社が提供するサービスは95,000円でした。永代供養墓や葬儀の生前契約を交わした場合には、一緒に死後事務委任契約までできると安くなるケースもあります。
ただし死後事務委任契約は「○○=〇〇円」と言った決まり事がないため、同じ司法書士や行政書士・弁護士などの「プロ」であっても、契約先の事務所によって価格帯はまちまちです。
すでに委任したい知人や友人がいるなど目星がなければ、料金も含めて信頼できる委任先まで、生前に複数の事務所を訪ねて比較検討してみるのも良いでしょう。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪のおひとりさま終活で注目される死後事務委任契約についてお伝えしました。
今回は特に行政書士や司法書士、弁護士などのプロに委任する方法をメインにお伝えしましたが、もちろん甥や姪、いとこなど信頼できる人がいるならば、生前に託しても問題はありません。
ただ気ごころの知れた相手に委任するとしても、生前にお墓の手配や葬儀会社との生前契約など、できる限りのことは済ませた上で、必要な事柄はリストアップし、証書に残しておくことで、委任された側もスムーズに死後の事務処理を進めることができます。
今ではエンディングノートも販売されているので、エンディングノートなどに従って終活を進めると整理も付いて進めやすいのではないでしょうか。
まとめ
独身、子どもがいない場合の納骨はどうするの?
・死後の納骨や葬儀の事務処理などを心配する声は多い
・生前に死後事務委任契約をしておくと安心
・死後事務委任契約は行政書士などプロへ依頼する人が多い
・死後事務委任契約は信頼できる人でも良い
・お墓の手配や葬儀の生前契約などは済ませておく
・遺言書の作成は訃報を知らせる人のリストアップなど
・委任内容と委任先によって料金はさまざま
・ごく一般的な死後事務で10万円前後が目安
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