
永代供養はどこに納骨される?

終活でもお墓の将来を不安視する声は多いですが、その解決策として注目されているのが、「永代供養墓」です。永代供養墓といっても種類はさまざまで、合祀型や個別型、樹木葬などがあり、どう違うのかわからない方もいるのではないでしょうか。
今回は、そうした違いの判断基準でもあり、永代供養墓にとって大切なキーワードでもある「納骨される場所や方法」について、みていきましょう。

納骨からみる永代供養のタイプ
永代供養とは、ご寺院や霊園が親族にかわって、お墓の管理や供養をしてくれることをいいます。ここでは4つに分けてご紹介します。
●個別型

まずは従来通りのお墓を建て、そこに遺骨を埋葬します。骨壺はそのまま個別納骨堂、もしくはお墓の下に安置します。その後、一定期間を過ぎると墓地内にある合祀墓に納骨されるケースが一般的です。
亡くなってすぐに合祀されることに戸惑いのある方や、ご遺族が個別でお墓参りをする場所をしばらく残したいという方に人気です。
また、最近ではペットと一緒に入れる永代供養墓も普及し、ますます需要が高まっています。
●合祀型

ご遺骨を骨壺から取り出し、一か所に納めます。
血縁関係のない方と一緒に埋葬される、永代供養墓では最も一般的な形です。料金は比較的、安価におさえることができますが、一度合祀をしたら取り出すことができないため、改葬や分骨ができません。合祀墓を希望する場合は、事前にご家族や親族に相談した上で進めましょう。
●自然葬型(樹木葬)

山や森、新たに植樹した木を墓標として、ご遺骨をその根元や周りに、土に還る骨壷などに入れて納骨します。樹木葬の場合、山全体を墓標と考える「里山型」と、墓地として整備された霊園内に埋葬する「公園型」に分けられます。
いずれもご遺骨は骨壷から取り出し、そのまま土に埋めるか、自然に分解される素材を使った容器(専用の骨壷など)に、移し替えて埋めることが多いようです。
埋める場所については、シンボルツリー型のように大きな樹木が一本だけの場合は、その周りに埋めます。もし墓標となるご自分専用の小さな苗木や草花などがある場合は、ご遺骨を埋めた後に植樹します。
また、ご遺骨を海に散骨する海洋散骨(海洋葬)も、自然葬の一種です。散骨はご遺骨を小さな粒状(パウダー状)に砕いて、海や山などに撒きます。自然への回帰という点では樹木葬と同じですが、墓標となる墓石や樹木などのシンボルはありません。
●納骨堂型

ロッカー式や仏壇式、骨壷が自動的に搬送されてくる自動搬送式など、現代のハイテクを駆使した新しいタイプの屋内にあるお墓です。
もともとは永代供養墓という認識ではありませんでしたが、最近では都心部を中心に永代供養をしてくれる納骨堂が増え、ほぼその違いがなくなりつつあります。
永代供養のお墓参りについて
ご寺院や霊園によっては多少異なるかもしれませんが、基本的には一般的な仏事法要と同じ作法で、お墓参りをすませます。
●個別型

故人様のお名前(戒名)が刻字されたプレートが設置されます。線香台やお花立も個別に備わっているため、故人様が埋葬されている場所に向かって、お祈りすることができます。
※霊園によっては、個別型でも線香台やお花立がない場合もあります
●合祀型

石碑やモニュメントなどをシンボルとする場合、大きな線香台やお花立、お供え物を置く共有スペースが設置されているため、その場で手合わせをします。
●自然葬型(樹木葬・海洋散骨)

里山型の場合は自然に還ることを前提としているため、線香台やお花立はありません。山火事を防ぐために線香を禁止しているところも多いです。シンボルツリーが一本だけの場合は、その樹木に向かって祈りましょう。もし墓標となる個別の小さな苗木などがある場合は、その苗木に向かって手を合わせます。
公園型の場合は、一般的なお墓参りとほぼ同じと考えてよいでしょう。共有スペースに線香台などがあれば、そちらでお参りをすませます。
また海洋散骨の場合は、一部を残して自宅(仏壇)などで手元供養をされる方が増えてきています。ご遺族が故人様をどのように供養したいのか、事前に確認しておきましょう。
●納骨堂型

こちらは各納骨堂によって異なります。たとえば共有タイプの場合、合祀型と同じように、大きな線香台やお花立が置かれていることが多くみられます。
個別タイプの場合は、十分なスペースがあるため、骨壺と一緒にお写真や記念品を置いているご家族もみられます。
故人様のご冥福を祈って…

永代供養墓にすると、ご寺院や霊園側の管理が行き届いているため、ついつい任せきりになってしまう…なんてこともあるようです。故人様に会いにお墓参りへ通うことは、ご供養にもつながるため、できるだけ自分たちで足を運び、手合わせしたいものですね。
ヤシロでは、合祀型・個別型・樹木葬型など、あらゆるタイプの永代供養墓をご用意しております。定期的に合同供養祭も開催していますので、お墓のことでお悩みの方は、ぜひ一度ご見学にいらしてくださいね。

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