
秋のお彼岸2025年(令和7年)はいつ?彼岸入り~日程や過ごし方

・2025年(令和7年)の秋のお彼岸はいつ?
・お墓参りや仏前供養など、やることは?
秋のお彼岸は2025年(令和7年)は9月20日(土)~26日(金)、秋分の日にあたる中日は9月23日(火)です。中日を中心に前後3日間、7日間に渡ります。この期間はあの世とこの世が最も近くなる日とされ、主にお墓参り行事が行われます。
この記事ではお墓参りやお彼岸の過ごし方や、2025年秋の日程とともに、秋のゴールデンウィークとも称される「シルバーウィーク」の日程が分かります。どうぞ参考にしてくださいね。

秋のお彼岸の期間、2025年(令和7年)はいつ?

◇秋のお彼岸がいつかと言えば、2025年(令和7年)は9月20日(土)~26日(金)です。
2025年の秋分の日は9月23日(火)、前後3日間が秋のお彼岸なので、2025年(令和7年)は9月20日(土)~26日(金)日程となります。お彼岸が入ることを「お彼岸入り・彼岸の入り」そして、お彼岸が終わることは「お彼岸明け・お彼岸の明け」です。ちなみに秋分の日は休みになるため、この日にお墓参りに行く家族も多いでしょう。
<2025年(令和7年)秋のお彼岸> ●2025年(令和7年)9月20日(土)~26日(金) |
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・彼岸入り | ・9月20日(土) |
・中日(秋分の日) | ・9月23日(火) |
・彼岸明け | ・9月26日(金) |
ちなみに次回のお彼岸がいつかと言えば、2026年(令和8年)春のお彼岸、休みとなる春分の日は3月20日(金)です。春の彼岸入りは3月17日(月)、彼岸明けは3月23日(月)、2026年(令和8年)3月17日(火)~3月23日(月)の7日間となります。
2025年(令和7年)の秋のシルバーウイークはいつ?カレンダーで解説

◇2025年(令和7年)シルバーウイークの連休がいつかは、9月13日(土)~15日(月)、9月20日(土)・21日(日)、飛び石で9月23日(火)の休みです
秋のお彼岸がある9月は、毎年第3月曜日が敬老の日が休みとなるため、秋分の日の組み合わせによっては、長期連休の休みが見込めます。そのため4月末から5月に掛けてのゴールデンウイークに対して、この期間は「シルバーウイーク」とも言われるようになりました。
2025年(令和7年)、ゴールデンウイークに匹敵する長期連休となる休みをシルバーウイークに取りたい場合の休みの取り方は、2025年9月16日(火)~9月19日(金)までの4日間、さらに9月22日(月)の合計5日間の有給休暇の休みです。最大11連休が実現します。
お盆休みの連休は?何日に休みを取るといい?

では2025年(令和7年)のお盆期間に何連休が実現するかも見て行きましょう。
お盆かシルバーウィークか、いずれかで賢く休みを取って、毎年の大型連休を検討する家族も多いです。有給休暇による休みをどこに、何日取るかで、家族旅行を検討するのも良いですよね。
2025年(令和7年)のお盆休みは例年通り2025年(令和7年)8月13日(水)から16日(土)までの4日間ですが、ここに有給休暇の休みを組み合わせることで、さらに長い連休も実現可能です。
例えば休みの取り方として、2025年(令和7年)8月12日(火)の平日に有給休暇の休みを1日取得すれば、週末を含めた9連休の休みが可能になります。
お彼岸期間は、いつ・どのように決まる?理由も解説

◇お彼岸がいつ・どのように決まるのかは、毎年2月に国立天文台が発表する暦象年表によります
春と秋のお彼岸は、それぞれ春分の日・秋分の日を中日とします。この春分の日・秋分の日がいつ・どのように決まるかと言えば、それぞれ太陽の動きが春分点・秋分点に達する日です。
詳しく解説すると春分点・秋分点に達する日は、1日の太陽の動き「黄道(おうどう)」が赤道と重なる時点であり、真東から真西へと一直線に動くため、1年のなかで最も黄道の長さが短い日でもあります。
日本では昼をこの世、夜をあの世の時間と言いますから、その意味でもあの世とこの世が最も近づきます。お彼岸にお墓参りに行く理由はこのためで、故人に会いに行くのです。
さらに春分点・秋分点を境に季節が変わり、この日を境に、春分の日であれば真夏に向けて暑くなり、秋分の日であれば真冬に向けて寒くなります。
春分の日と秋分の日がいつ・どのように決まるのかは、国立天文台が作成しており、暦象年表に基づき閣議で決められているのです。
・2025年秋のお彼岸は何をする日?秋彼岸の過ごし方や由来まで、知っておきたい豆知識
2025年(令和7年)秋のお彼岸は何をやる?
◇秋のお彼岸は、お墓参り行事です
日本ではご先祖様の供養行事として、お彼岸とお盆が大切にされてきました。
どちらも故人やご先祖様を供養することは同じですが、お彼岸とお盆では供養の仕方が違います。
お彼岸もお盆もご先祖様や故人の魂と会える日ですが、お彼岸はこちらがお墓まで出向いて会いに行く行事です。
一方お盆は、ご先祖様や故人の魂があの世からこの世へ降りてきて、自宅で家族からおもてなしを受けます。ですから自宅のお仏壇にもおはぎなどを供えて拝むなど行事食もいただきますが、秋のお彼岸でもお墓参りがメインです。
2025年(令和7年)9月|秋のお彼岸に行う事柄
2025年(令和7年)秋のお彼岸カレンダー|お墓参りはいつ行く?

◇春と秋のお彼岸ではお墓掃除を入念に行います
秋のお彼岸のメインはお墓参りです。秋のお彼岸に限らず、お墓参りは午前中に行うと良いでしょう。
特に日本では昔から、昼の時間帯が「この世」であることに対して、「丑三つ時(うしみつどき)」との言葉もあるように、夜の時間帯は「あの世」とも言われました。
夕方以降や日没にお墓参りをすると、無縁仏や餓鬼が付いて来るとも言われるので、避けてください。
2025年(令和7年)秋のお彼岸のお墓参り日程|いつ行く?六曜の意味も紹介!
◇六曜の「友引」「赤口」は避けられてきました
また民間信仰なので仏教と直接関係はないのですが、高齢の人々のなかには、六曜で縁起の悪い「友引」や「赤口」などを避ける人もいます。令和の時代に六曜を気にする人も少なくなりましたが、家族で行く際には高齢の家族の想いにも、配慮するとより良いでしょう。
友引がお墓参りに良くないのはなぜかと言えば、「友を引く」と言われるためです。結婚式など縁起の良い行事であれば良いものの、お墓参りなど弔事には向いていません。
一方「仏滅」は結婚式など慶び事には向いていないものの、弔事は問題ない六曜です。下記より六曜それぞれの意味をご紹介します。
<六曜の意味> |
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[六曜] | [意味] | [お墓参り] |
①友引 | ・友を引く | × |
②赤口 | ・怪我・包丁 | × |
③先勝 | ・午前中が良い | △ |
④先負 | ・午後が良い | △ |
⑤仏滅 | ・仏も滅する | 〇 |
⑥大安 | ・万事良い | ◎ |
2025年(令和7年)秋のお彼岸でお墓参りに適した六曜の日取りは、2025年(令和7年)9月20日(土)大安、9月23日(火)先負・秋分の日の午後、9月24日(水)仏滅、9月25日(木)大安です。
2025年(令和7年)のお墓参りに良い六曜や日取りについては、下記コラムをご参照ください。
・お墓参りに行く時期はいつ?2025年のお盆やお彼岸に良い日や時間、マナーや服装は?
2026年(令和8年)3月|春のお墓参りはいつ行く?六曜を紹介!
それでは2025年(令和7年)秋のお彼岸でお墓参りにいつ行くか?六曜を確認するとともに、ぜひ、次のお彼岸となる2026年(令和8年)3月の春のお彼岸期間における、六曜日程も確認しましょう!
<2026年(令和8年)3月|春のお彼岸における六曜> |
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①3月17日(火) | ・大安 | ◎ |
②3月18日(水) | ・赤口 | × |
③3月19日(木) | ・友引 | × |
④3月20日(金)※春分の日(祝日) | ・先負 | △(午後) |
⑤3月21日(土) | ・仏滅 | △(仏事は良し) |
⑥3月22日(日) | ・大安 | ◎ |
⑦3月23日(月) | ・赤口 | × |
2025年(令和7年)の秋のお彼岸期間も、お墓参りや先祖供養を通じて、家族や先祖との絆を深める良い機会となります。日程を確認し、心穏やかに過ごせる時間を大切にしましょう。
2025年(令和7年)秋のお彼岸|お墓掃除の作法
(1)お墓掃除
◇秋のお彼岸期間のお墓参りは、草刈りから始めましょう
夏場に草木でぼうぼうになっている墓地も多いため、秋のお彼岸の期間に行うお墓掃除のメインは草刈りになる家庭が多いです。 草刈りグッズや鎌、軍手などを持っていくと便利でしょう。また刈り取った草木を持ち帰る霊園もあるので、大きなゴミ袋は便利です。
墓地の草刈りを終えたら墓石を洗いますが、基本的に洗剤は使いません。
水かぬるま湯を使用し、どうしても取れない汚れがあるならば、墓石用の洗剤を用意すると良いでしょう。
花立てなどは外して洗い、最後に柔らかいタオルで乾拭きします。
墓石彫刻の内側は歯ブラシが便利ですが、スポンジも含めて墓石を傷つけないよう、柔らかいものを用意すると安心です。
お墓掃除の手順や持ち物、お墓掃除の便利グッズについては下記コラムに詳しいです。
・お墓掃除のやり方6つのポイントは?誰が年に何回、いつ掃除をする?持ち物や順番も解説
・【大阪のお墓】お墓の雑草、草むしりが大変!玉砂利や防草シート5つの雑草対策を解説!
2025年(令和7年)秋のお彼岸|お墓参り

◇先祖代々墓であれば、継承者である墓守を中心に行います
秋のお彼岸の期間にでお墓参りをする際、お参りをするお墓が先祖代々墓であるか、近しい両親など個人のお墓であるかで、少しずつお参りの方法は変わるでしょう。
先祖代々のお墓であれば、先祖供養のため家長を中心として行います。
一方で個人が入る個別墓ならば、故人を想い偲ぶお墓参りです。
そのため故人が好きだった食べ物や飲み物を供えて、話しかけると良いでしょう。
お墓参りに持参する花の選び方は、下記コラムをご参照ください。
・お墓参りの花とは?供えてはいけないタブーの花は?選び方や相場、秋彼岸におすすめの花
寺院墓地では御本堂へご挨拶
◇寺院墓地の場合、お墓参り前に御本堂へ伺います
お墓が寺院墓地に建つ場合、お墓参りの前後で御本堂にもご挨拶をすると丁寧です。
お墓参りは基本的にカジュアルな服装で問題はありませんが、御本堂へご挨拶をするならば、畏まったお出掛け着「平服」で整えます。
寺院墓地では彼岸会(ひがんえ)などの説法を傾聴できる法会を行う寺院もあるので、興味があれば参加するのも良いかもしれません。
一方、現代のお墓「納骨堂」などは屋内施設なので独自のマナーがあります。
詳しくは下記コラムをご参照ください。
・納骨堂のお参りマナーとは?お墓と納骨堂で違うお参り、迷惑を掛けない5つのポイント!
2025年(令和7年)秋のお彼岸:仏壇掃除

◇仏壇の掃除の基本は乾拭き、水拭きは避けます
昔ながらのお仏壇の木材はヒノキや杉など上質なもの、塗り仏壇(漆塗り)なら表面が漆塗り、内側には金箔などが入っているため、傷付けない柔らかな布で乾拭きが基本です。
より手入れのしやすい木目調の唐木仏壇でも、木目を生かした黒壇や紫壇などが使われているので、自宅で行う掃除は水拭きや薬剤の使用は避けます。仏具をよけて乾拭きで進めると良いでしょう。
(1)ご挨拶
(2)毛ハタキ
(3)乾拭き
(4)仏具を戻す
(5)花を供える
(6)お供物を供える
ちなみに古い塗り仏壇(金仏壇)などで老朽化が気になり、キレイにしたいならば、仏壇仏具店などで修理である「お洗濯」を依頼する方法も一案です。
もともと仏壇は代々使用できるように作られていますので、お洗濯(修理)によって新品のようになります。
(1)ご挨拶
◇ご本尊様へご挨拶です
これから仏壇掃除を始めることをご報告します。
お仏壇はご先祖様や故人の魂(御位牌)の他、御本尊も鎮座されている神聖な場所です。
そのため掃除をしたり仏具の移動がある場合には、ご先祖様や御本尊様へ仏具などを移動する理由とともにご報告をしてから行います。
仏壇に「お彼岸の期間なのでお掃除させていただきます」と伝えて初めてください。
(2)毛ハタキ
◇まず埃を払います
毛ハタキや、細かい部分は毛筆などを用いて埃を払うと良いでしょう
いきなり乾拭きで拭き始めるのではなく、軽くホコリなどが被っている場合は、まず毛ハタキや毛筆でホコリを落とし、仏具は綺麗に拭くと、掃除がしやすいでしょう。
(3)乾拭き
(4)仏具を戻す
◇仏具は正しい位置があります
仏具を移動する前、写真を撮って配置を把握すると便利です
仏具も基本は乾拭きですが、陶器やガラスは洗っても良いでしょう。
掃除が終わったら、元にあった位置に戻して終了です。
もし、元にあった仏具を正しい位置に置くことのを忘れてしまってもいいように、写真を1枚撮っておくとよりいいかもしれません。
(5)花を供える
◇供え花は、秋を感じる花々を飾ります
掃除が終わったら、日々のご供養と同じように供え花とお供物を供えて終了です。
供え花はお花屋さんで購入できる仏花で良いのですが、お彼岸の期間は季節を感じる花を選ぶと良いと言われます。
・リンドウ
・グラジオラス
・千日紅(センニチコウ)
…などなどがありますが、仏花の定番である菊は安心です。
最近ではポンポンマムやスプレーマムなどの可愛らしい菊もあるので、モダン仏壇などにも似合います。
ただ、葬儀や通夜でも選ばれやすい百合(ユリ)ですが、選ぶ時には花粉がお仏壇やお墓に染みついてしまいがちです。
購入時にお花屋さんで「花粉を取ってください」とお願いします。
・【2025年春のお彼岸】供え花はどう選ぶ?マナーやタブー、贈るならいつ?供え方は?
(6)お供物を供える
◇お仏前へのお供え物は「五供」です
秋のお彼岸のメインはお墓参りなので、お供物は豪勢でなくても構いません。
日ごろのお供え物と、お彼岸の行事食であるおはぎを供えると良いでしょう。
ちなみに、日ごろのお供え物は「五供(ごくう)」です。
<五供> |
|
①香 | ・お線香 |
②灯燭(とうしょく) | ・ロウソク |
③飲食(おんじき) | ・食べ物 |
④花 | ・供え花 |
⑤水 | ・水やお茶、お酒など |
お花は先ほどお伝えした通りです。
食べ物は仏飯器(ぶっぱんき)にご飯を盛っても良いですし、おはぎや御膳でも、気持ちのままで構いません。
お水は継ぎ足すのではなく、一度全て捨ててから新しく注いで供えてください。
・六波羅蜜の内容とは?八正道との違い、覚え方や使い方。お彼岸7日間の「六波羅蜜」とは
法要を行う場合
2025年(令和7年)お彼岸に法要を行う場合、以下のような流れで進めるのが一般的です。まず、日程を決めたら、菩提寺や墓地の管理者に事前に連絡をしておきましょう。
2025年(令和7年)の秋彼岸は、9月20日(土)~26日(金)です。法要の連絡は、参加者の予定を考慮し、少なくとも1ヶ月前には行うと良いでしょう。お盆を済ませた後に連絡を取る流れをおすすめします。
お彼岸の法要当日は、僧侶を招いてお経を上げてもらい、墓前で焼香を行います。家族や親戚が集まる場合は、法要後に会食を開くこともあります。また、法要ではお供え物や花を準備し、故人を偲ぶ心を込めて供えます。これらを通じて、先祖への感謝の気持ちを伝えることが大切です。
まとめ:秋のお彼岸期間は2025年(令和7年)は9月20日(土)~26日(金)です

秋のお彼岸の期間は、2025年(令和7年)、秋分の日は9月23日(火)です。
全国的にはお墓参りのみを行う地域が多いですが、なかには家の大掃除を行いお仏壇へ拝む地域もあるでしょう。
また秋のお彼岸期間はお墓参りや供養行事がメインですが、秋分の日を起点に寒くなる時期ですので、秋の季節を感じる行事食をいただきます。また暑い夏場の名残りとお盆後の9月、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が現れる時期とされてきました。
秋のお彼岸期間の行事食といえばおはぎが有名ですが、この他にも彼岸うどんや小豆粥などをいただき、邪を祓ってみてはいかがでしょうか。
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