
2025年春のお彼岸に最適な供花とは?選び方と避けるべき花を徹底解説

「2025年の春のお彼岸、供える花はどう選ぶ?」
●2025年の春のお彼岸にふさわしい花とは?
●供花を贈るタイミングはいつが最適?
●お彼岸の供花にはマナーやタブーがある?
●春らしい花を取り入れた供え方とは?
2025年の春のお彼岸は3月17日(月)~23日(日)。特に**3月20日(木・春分の日)**はお墓参りに適した日とされています。
お彼岸に供える花は、ご先祖様への感謝の気持ちを込めながら、マナーを守って選びたいもの。春の訪れを感じる美しい花々を供えて、ご供養の心を伝えましょう。
本記事では、2025年の春のお彼岸に最適な供花の選び方、避けるべき花、供え方のマナーについて詳しく解説します。

2025年春のお彼岸に花を贈るなら、いつ?

●2025年3月16日(日)・3月17日(月)がベストです
春と秋のお彼岸は毎年日程が変わりますが、2025年の春彼岸の入りは3月17日(月)、中日にあたる春分の日は3月20日(木)となります。
<2025年春のお彼岸の日程> ●2025年3月17日(月)~23日(日) | |
[お彼岸] | [日程] |
・2025年春彼岸の入り | …3月17日(月) |
・2025年春分の日 | …3月20日(木) |
・2025年春彼岸の明け | …3月23日(日) |
また、実家に帰省できないなどの理由で、お墓参りに参加できない時、お墓参りに行く家族や親族へ花贈りをするならば、春彼岸の入りの前日、もしくは当日に届くように手配をすると丁寧です。
<2025年春のお彼岸に花を贈るタイミング> | |
[お彼岸] | [日程] |
①春彼岸入りの前日 | …3月16日(日) |
②春彼岸入りの当日 | …3月17日(月) |
③春分の日まで | …~3月20日(木) |
電話などで会話のできる、気の置けない家族などへ贈る場合には、お墓参りの日程を確認しても良いですね。
一般的には春彼岸にいただいた供花はお仏壇へ供えますが、なかにはお墓参りに持参する家庭もあります。
この場合は花びらが落ちにくく持ち運びしやすい花が便利で喜ばれます。
春のお彼岸に選ぶ花:タブーはある?

●仏花である春彼岸の花は、①棘、②毒、③ツル、はタブーです
現代では「故人が好きな花であれば、タブーの花でも供えて良い」流れもありますが、特別な思い入れがあるケース意外は、タブーの花を避けた方が良いでしょう。
<2025年春彼岸の花:タブーはある?> | |
[タブー] | ①棘のある花 ②毒のある花 ③ツルのある花 |
[番外編] | ・彼岸花 ・ツバキ |
この他、仏花として選ばれるユリ(百合)ですが、一方で花粉があるため配慮が必要です。
花屋さんで「花粉を取ってください」と注文すると花粉を取ってくれるでしょう。
花粉はお墓や仏壇に付着すると、なかなか取れません。
このようにタブーではないものの、花期が早く弱い花々や、あまりに香りが強すぎる花々などは避けられる傾向です。
①棘のある花

◇棘のある花は、「攻撃的な花」としてタブーです
・あざみ
棘のある花は供える時に怪我をして血が出てしまうこともある他、「刺々しい」などの言葉があるように、その鋭敏さがご先祖様への攻撃と捉えられてしまい兼ねません。
ただ、故人にはバラが好きな人も多いです。
そのため花屋のなかには、供え花だと伝えると、トゲを取ってくれるお店もあります。
②毒のある花

●毒のある花は、「ご先祖様へ毒を盛る」としてタブーです
・鈴蘭
鈴蘭などは可愛らしい花姿から、春彼岸に供えたくなりますが、その昔には「毒を持って供する」家臣もいたため毒味係もいたものです。
そのためご先祖様へ毒のある花を供することは避けてください。
③ツルのある花

●ツルのある花は、「ツルが絡みついて成仏できない」としてタブーです
・スイートピー
故人が成仏しようと天へ昇ろうとするところを、ツルが霊体に絡みついて拒むとされてきました。
ただスイートピーは春の花で春彼岸に供えたい人も多いですよね。
ツルのある花を供えたい時は、棘と同様にツタを切って準備します。
[番外編]彼岸花
![[番外編]彼岸花](https://www.yasiro.co.jp/eitaikuyo/media/wp-content/uploads/2023/01/22431904_s-1.jpg)
◇彼岸花は毒のある花であり、不吉なイメージがあるので本来はタブーです
正に「彼岸」の名前が付いた彼岸花ですが、毒のある花なので春彼岸に供える花としては、良い花ではありません。
●「彼岸花」と名が付いたのは、墓地が人々の集落と離れていた頃、墓地の境界線に彼岸花を植えたためです。
彼岸花はその毒から、お墓をネズミなどから守ってくれました。
彼岸花の赤色と、その先に見える墓地の光景から、彼岸花にはどこか怖いイメージが付いています。
[番外編]ツバキ
お彼岸に避けるべき花の具体例と理由

お彼岸に供える花は自由ですが、一般的に「避けたほうが良い」とされる花もあります。花にはそれぞれ意味があり、供養の場にそぐわない種類もあるため、注意が必要です。
棘のある花の具体例
棘(とげ)のある花は「痛み」「攻撃性」を連想させるため、お供えには向かないとされています。
✅ 避けたほうが良い花
●バラ(美しいが棘があり、仏花には不向き)
●アザミ(攻撃的な印象を与える)
供花を選ぶ際には、花の美しさだけでなく「意味」も意識することが大切です。
毒のある花の具体例
毒性を持つ花は、仏教の教えにおいて「不浄」とされることが多く、お供えには向きません。
✅ 避けるべき花
●ヒガンバナ(「彼岸花」という名前ですが、毒を含み、不吉とされることも)
●スズラン(美しいが、全草に毒を含む)
お供えの花を選ぶ際には、見た目の美しさだけでなく、ご先祖様への想いを込めた適切な種類を選ぶことが大切です。
春の彼岸に花を供えるマナー

●春のお彼岸に供える花は、落ち着いた春の花を選びます
お彼岸やお盆など、お仏壇に供える花は仏花ですので、華やかになりすぎず、白や淡いパープルなどのパステルカラーを基調とした、落ち着いた色合いに整えると良いでしょう。
深紅や鮮やかな青などは、故人が好きだった花であれば先方にも理解を得られるかもしれませんが、特に深紅は血をイメージする人も多く避けられます。
[1]仏花として整える
[2]季節を感じる花々を添える
[3]タブーとなる花を避ける
花屋さんへ行き「仏花で整えてください」と言えば、無難な供え花を整えてくれますが、「供養の心が伝わる供花を贈りたい」とする人も多いため、マナーを抑えたうえで故人をイメージし、オリジナリティのある花々が近年は人気です。
それでは、下記よりそれぞれ詳しく解説します。
春のお彼岸は、仏花として贈る
◇奇数本を束ねるなど、仏花としてのマナーを守ります
春の彼岸に供える花は、それほどお金を掛けた花束は必要ありません。
特に春のお彼岸はお墓参りの花が多いですが、花立てもそんなに大きな器ではありませんので、それぞれ七本ほどの仏花が適切です。
①奇数本を束ねる
②ひし形にまとめる
③必ずしも白である必要はない
ただお墓参りができずに春のお彼岸に花を贈る場合、先方でお世話がしやすいよう、ブリザーブドフラワーやアレンジメントを選ぶのも良いでしょう。
共働きで忙しい家庭など、先方の様子を見ながら選ぶと丁寧です。
・ブリザーブドフラワー
・ハーバリウム
ただドライフラワーは「枯れている」こと、そしてアンティークな色姿が、仏花には好まれないため、避けることをおすすめします。
仏花マナー①奇数本を束ねる
●花の数は、3本・5本・7本など奇数本でまとめます
2025年春のお彼岸に供花を準備する場合、お墓参りの供花は奇数本の花々を束ねた花束、左右1対で2束が必要です。
・3本・5本・7本・9本(花立てには7本ほどが丁度良い)
・左右1対で、2束を用意する
お仏壇でも左右一対の2束を供えますが、春彼岸に向けて贈る供花の場合は、花かごなどにまとめたアレンジも失礼ではありません。
仏花マナー②ひし形にまとめる
◇メインの花を中央にひし形に束ねます
中央にメインとなる花を置き、その周りを上下左右に一対となるように添えていくと、ひし形に整えることができるでしょう。
ユリなど、中央に大きな花を配置して、寄り添うようにサブの花を配置します。
花屋さんに「供え花として」と伝えると、仏花用に整えてくれます。
仏花マナー③必ずしも白である必要はない
◇春のお彼岸に供える花の色は、白に限りません
通夜や葬儀など、忌中である四十九日までに贈る供花は白とされますが、春彼岸に贈る供花の場合、色味に大きな制限はありません。
ただし色の制限の少ない春彼岸においても、花選びでは、中国より伝わる陰陽五行思想から、3色もしくは5色が選ばれてきました。
<2025年春彼岸の花:3色、5色> | |
[3色] | ・白色・黄色・紫色 |
[5色] | ・白色・青色・紫色・薄紅色・黄色 |
前述したように青や紫、紅色も鮮やかな色目よりは淡く落ち着いた色目を選びます。
白を基調とするかどうかは、故人が好きだった花々の種類や、亡くなってからの日数も考慮に入れると良いでしょう。
お彼岸に供える花の色選びと意味

お彼岸に供える花は、種類だけでなく「色」にも意味があることをご存じでしょうか?色には、それぞれ象徴的な意味があり、ご先祖様への想いを込めることができます。適切な色を選ぶことで、供養の気持ちをより深く表現できるでしょう。
白色の花の意味と効果
白は「純粋」「清らかさ」「敬意」を象徴する色で、どの宗派でも広く使われています。特に、供養や慰霊の場面では、白い花がもっとも適しているとされています。
✅ 代表的な白色の供花
●菊(白菊は仏花の定番)
●ユリ(純潔と安らぎを象徴)
●カーネーション(感謝の気持ちを表す)
白色の花は、お墓参りや仏壇への供花としても選びやすく、気品があるためどの場面でも安心して供えることができます。
ピンク色や紫色の花の意味
ピンクや紫の花は、「優しさ」「思いやり」「敬愛」を象徴するとされています。白だけでは寂しいと感じる場合に、ピンクや紫の花を加えることで、華やかさを添えることができます。
✅ おすすめの花
●ピンクのカーネーション(母性愛や感謝を表す)
●紫のリンドウ(誠実さを象徴し、仏花としても人気)
淡いピンクや紫の花をバランスよく加えることで、上品で温かみのある供花を作ることができます。
春のお彼岸は、季節の花を供える

◇春分の日は自然を称える日でもあるため、春を感じる花々を選びます
2025年の春のお彼岸は3月17日(日)~、花を選ぶ時にも春の到来を感じさせる温かな色目や、春の花々を選ぶとされてきました。
仏花として親しまれる菊は通年利用できますが、この他にもカーネーションやユリ、花もちの良いスターチスなども人気です。
<2025年春のお彼岸におすすめの花々> | |
●仏花に良い花々 | ①菊(スプレーマム・ポンポンマム) ②カーネーション ③ユリ |
●季節の花々 | ④マーガレット ⑤アイリス(ダッチアイリス) ⑥牡丹 ⑦スターチス |
春彼岸に行けずに供花を贈る場合には、コンパクトサイズのミディ胡蝶蘭など、鉢植えの花々も好まれます。
花言葉も「蝶が飛んでくる」と春らしく、白い胡蝶蘭では「純粋な愛」などの花言葉があるので、故人へ春彼岸に贈る供花として、花言葉を添えて贈るのも良いかもしれません。
春彼岸の季節の花①菊

◇菊は昔から邪気を祓う花とされます
また春彼岸に限らず、仏花として一年中購入できることから、供え花として重宝されてきました。
・高貴
・高尚
現代では、カラフルで可愛らしいスプレーマム(小さい毬菊)やまん丸が可愛いポンポンマムも人気です。
春彼岸の季節の花②カーネーション

◇亡き母には白いカーネーションを贈るとされます
母を慕う花として人気です。
また春彼岸には白いカーネーションを基調として、カラフルにまとめる人も多いでしょう。
<カーネーションの花ことば> | |
・白いカーネーション | …私の愛は生きています |
・ピンクのカーネーション | …感謝、女性の愛 |
赤いカーネーションは生きている母親に贈る色ですが、亡き母には白いカーネーションを贈るとされ、両親の仏花として人気です。
春彼岸の季節の花③ユリ

◇ユリは花粉を取ると良いでしょう
ユリ(百合)はキリスト教で愛される供花のシンボル、アクセントとしても存在感があり、供花に選ばれる花ですが、花粉があるため配慮が必要です。
そのためユリを贈る時は、花粉を花屋さんで取ってもらうと良いでしょう。
・純潔、純粋、威厳
・聖母の象徴
・母性の象徴
ユリの花粉は染料が取れにくいことで有名です。墓石に付いたらなかなか色が取れません。
春彼岸の季節の花④マーガレット

◇マーガレットは素朴で可憐な春の花で、三月~五月頃に出回ります
実は桃色や黄色もありますが、やはり人気があるのは白です。
素朴で小さな白いマーガレットは、存在感がありアクセントとなる花々を引き立てる名脇役です。
・優しい思い出
・真実の友情
・私を忘れないで
ピンクのマーガレットは「真実の愛」になり、白いマーガレットはこの他「信頼」などの花言葉を持ちます。
春彼岸の季節の花⑤アイリス

◇アヤメ科のアイリスは10月~5月、最盛期が12月~3月の花です
春彼岸でも扱われるアイリスですが、残念ながら花持ちはあまり長くはありません。
ただ、アイリスの花言葉には「虹を渡り届く便り」と言うメッセージがあり、故人への想いを届ける花として人気です。
春彼岸の季節の花⑥牡丹

◇「ぼた餅」の語源となった、春の花が牡丹です
こしあんを包んだ「ぼた餅」は漢字で書くと「牡丹餅」、秋彼岸の「おはぎ(お萩)」と同じように季節を表した名前で、春彼岸にはピッタリでしょう。
また中国では「花の王様」と呼ばれるほど華やかな花ですから、仏花としてタブーとされるバラの代わりにお墓を彩ってくれます。
春彼岸の季節の花⑦スターチス

◇スターチスは花持ちが良く、春のお彼岸の花に最適です
スターチスは花持ちが良く丈夫なうえ、供花に適した色数が多い品種のため、春のお彼岸に重宝されてきました。
丈夫なため水替えがあまり必要ないこと、また気高く紫の色を保つ花姿から「徳の高い花」と言われます。
色が褪せにくい花でもあるので、ドライフラワーにすると、より長く楽しめるでしょう。
お彼岸の花の選び方|迷った時のポイント

お彼岸に供える花を選ぶ際、「どんな花を選べばいいのか迷ってしまう…」という方も多いのではないでしょうか?お彼岸の供花には明確な決まりはありませんが、故人を偲び、心を込めた供養となるよう、いくつかのポイントを意識すると良いでしょう。
ここでは、お彼岸の花選びで大切にしたい3つのポイントをご紹介します。
故人の好みを優先する
お彼岸の花選びで最も大切なのは、故人が生前好きだった花を供えることです。供養の本来の目的は、故人への想いを伝えることにあります。
✅ 好きだった花を思い出す(生前によく飾っていた花、贈られて喜んでいた花など)
✅ 色や香りにも配慮(派手すぎず、落ち着いた雰囲気のものを選ぶ)
✅ 季節の花と組み合わせる(春のお彼岸なら菊やカーネーションと一緒に供える)
もし、故人がどんな花を好んでいたのか分からない場合は、家族や親族に相談すると良いでしょう。大切な人を偲ぶ気持ちが込められた供花は、より温かみのある供養となります。
宗派に合わせた花を選ぶ
仏教の宗派によっては、供える花の種類や供え方に一定の決まりがある場合があります。特に、厳格な作法を大切にするご家庭では、宗派の習慣に沿った花選びが望ましいでしょう。
✅ 浄土真宗・浄土宗:基本的に花の種類に制限なし(棘や毒のある花は避ける)
✅ 曹洞宗・臨済宗(禅宗):シンプルで清らかな花を好む傾向(白や淡い色の花が推奨される)
✅ 日蓮宗:色鮮やかな花も供えてよいが、花束の形に注意(仏花の伝統的な形を守る)
供える花の種類が不明な場合は、無難な白菊を基調とした花束を選ぶと安心です。また、菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)に確認するのも良い方法です。
整った形で見栄えの良い花を選ぶ
お墓や仏壇に供える花は、見た目が整っており、長持ちするものを選ぶことも重要です。供花がすぐに枯れてしまうと、手入れが大変なだけでなく、気持ちの面でも寂しさを感じることがあります。
✅ 花束は左右対称のバランスを意識(仏花の基本的な形に整える)
✅ 花の長さを統一し、スッキリとまとめる(ひし形に配置すると美しく見える)
✅ 長持ちする花を選ぶ(菊・スターチス・ユリ・カーネーションなど)
お墓に供える場合は、風で倒れたり散ったりしにくいしっかりした茎の花を選ぶことも大切です。見た目が整った供花は、より敬意を込めた供養の気持ちを伝えることができます。
「どんな花を選べば良いかわからない」と迷った時は、白菊をベースに、故人を偲ぶ気持ちを込めて花を選ぶと良いでしょう。ご先祖様に感謝を伝えるお彼岸の供花が、心を込めた供養の一助となりますように。
春の彼岸に花を供えるマナー

◇春のお彼岸で供花は、人々に向けます
綺麗な花を用意したのですから、ご先祖様に花姿が見えるように供えたいところですが、お墓やお仏壇に供える時には、生きる人々に向けて花姿が見えるように供えます。
<春のお彼岸:供花の供え方> | |
・お墓 | …道に向けて |
・お仏壇 | …広間に向けて |
今でこそ衛生面から、お墓参り後に片付けて帰るマナーが定着していますが、その昔は道向けに飾ることで、花が朽ちるまでの姿を捉えるとされてきました。
花が儚く散ってしまう姿を見ることで、世の中の儚さを感じるためとされ、故人へ手向ける花であるとともに、生きる人々に見せる花でもあります。
お彼岸の供花を長持ちさせる方法

お墓や仏壇に供えた花がすぐに枯れてしまうと、何度も買い替えなければならず大変ですよね。特に暑い時期や乾燥する季節には、供花を長持ちさせる工夫が必要です。
花の水替えと手入れのポイント
花を長持ちさせるためには、こまめな水替えと適切な手入れが欠かせません。
✅ 供花を長持ちさせるためのポイント
●水は毎日交換する(雑菌の繁殖を防ぐ)
●茎を斜めにカットする(水を吸いやすくする)
●漂白剤を数滴加える(殺菌効果で花が長持ち)
たったひと手間で、花の寿命がぐっと長くなります。毎日のお世話を心がけ、供花を美しく保ちましょう。
花を長持ちさせるための環境づくり
供えた花が傷みやすい原因のひとつに「環境」があります。特に夏場や直射日光が当たる場所では、花がすぐに枯れてしまうことが多いです。
✅ 長持ちさせるための工夫
●直射日光を避け、風通しの良い場所に供える
●水分の蒸発を防ぐため、こまめに霧吹きをする
●夏場は保冷剤を花瓶のそばに置くと効果的
供えた花を少しでも長く美しく保つために、環境を整えることが大切です。
供えた花はどのくらい持つ?

お彼岸に供えた花がどれくらい持つのか、気になる方も多いのではないでしょうか?供花の寿命は、花の種類や気温、供える環境によって異なります。特に暑い季節は花が傷みやすいため、できるだけ長持ちする花を選ぶことが重要です。
ここでは、花の種類ごとの寿命の目安と、季節ごとの花の持ち具合の違いについて解説します。
花の種類ごとの寿命目安
供える花の種類によって、長持ちしやすいものとそうでないものがあります。お墓や仏壇に供える際は、できるだけ長く美しさを保てる花を選ぶと良いでしょう。
✅ 長持ちする花(5〜10日)
●菊(供花の定番で、特に長持ちしやすい)
●ユリ(蕾が開くと長く楽しめる)
●スターチス(乾燥に強く、色持ちも良い)
✅ 中程度の寿命(3〜5日)
●カーネーション(長持ちしやすいが、湿気に弱い)
●アイリス(春のお彼岸に向いているが、花の寿命はやや短め)
●マーガレット(可愛らしいが、暑さに弱い)
✅ 短命な花(1〜3日)
●バラ(美しいが、水が下がりやすく枯れやすい)
●ツバキ(花ごと落ちるため、お供えには向かない)
●ヒガンバナ(彼岸花と呼ばれるが、切り花としては長持ちしない)
長持ちする花を選びつつ、こまめに水を替えたり、適切な環境で供えることが花を長持ちさせるポイントです。
季節ごとの花の寿命の違い
花の持ち具合は、気温や湿度によって大きく変わります。特に春や夏場のお彼岸では、供えた花が傷みやすいので注意が必要です。
✅ 春・秋(比較的長持ちする)
●春と秋のお彼岸は気温が安定しているため、花の寿命も比較的長い
●菊やカーネーション、スターチスなどの花は約5〜7日持つことが多い
●風通しの良い場所に供えると、さらに長持ちする
✅ 夏(最も傷みやすい)
●高温多湿のため、供花の寿命が短くなりやすい(3〜5日が目安)
●花が水を吸いにくくなるため、茎をこまめに切り戻すと長持ちする
●氷や保冷剤を使うと、少しでも長く美しさを保てる
✅ 冬(寒さに強い花を選ぶと良い)
●低温のため花の寿命が比較的長く、10日以上持つこともある
●ただし、水が凍ると花が傷みやすくなるため、室内に置く工夫が必要
花の種類だけでなく、季節に合わせた管理をすることで、供花を長持ちさせることができます。
供花の寿命は、花の種類・季節・環境によって異なります。長持ちする花を選ぶことはもちろん、こまめな水替えや、供える場所の工夫をすることで、より長く美しい状態を保つことができます。
「せっかく供えた花がすぐに枯れてしまう…」とならないよう、適切な花選びと管理を心がけ、ご先祖様への供養の気持ちを大切にしましょう。
春のお彼岸で、花は持ち帰る?

◇当日、もしくは1週間以内に再び訪れて持ち帰ります
頻繁にお墓参りに来れる場合は、お花が散る一週間ほどで再び訪ねて片づけると良いですが、難しい時にはお花を持ち帰り、お仏壇などへ供えると良いでしょう。
納骨堂など屋内施設では、花が香りがあるため規約で禁止されていることもあるので、規約を確認してから準備をしてください。
春彼岸に供える花の金額目安は?
●お墓参りは約千円~3千円、贈る花は約5千円ほどです
春のお彼岸でお墓に供える花は、霊園近くの花屋さんで購入すと便利です。
霊園近くの花屋さんでは、お墓参り用の供花を整えて販売しているお店が多いので、のぞいてみてはいかがでしょうか。
<2025年春彼岸の花:金額目安> | |
①墓参りの供花 | …約千円~3千円 |
②花を贈る場合 | …約3千円~5千円 |
確かに霊園近くの花屋さんであれば仏花マナーにも詳しく、安心してお任せすることができます。
まとめ|適切な花を選び、大切なご先祖様を偲ぶ

お彼岸に供える花は、ご先祖様への感謝や敬意を表す大切なものです。花の種類や色、供え方に気を配ることで、より心のこもった供養となります。
ここでは、供花を選ぶ際に大切にしたいことと、お彼岸の花を通じて伝えたい気持ちについて改めて確認しておきましょう。
供花を選ぶ際に大切にしたいこと
供花を選ぶ際は、単に見た目の美しさだけでなく、ご先祖様への想いや供養の意味を込めることが大切です。以下のポイントを意識すると、より丁寧な花選びができます。
✅ 故人が好きだった花を選ぶ
●供養の基本は、故人を偲ぶ気持ち。故人が生前好きだった花を選ぶことで、より心のこもった供花になります。✅ 宗派や地域の習慣に配慮する
●宗派によって供える花の作法が異なる場合があります。特に、伝統を重んじる家では、菩提寺のルールに従うのが安心です。✅ 長持ちする花を選ぶ
●供えた花がすぐに枯れてしまうと寂しい印象になるため、菊やカーネーション、スターチスなどの長持ちする花を選ぶと良いでしょう。✅ 適切な色や形の花を選ぶ
●白を基調にした花が無難ですが、淡いピンクや紫を加えると、優しい雰囲気の供花になります。また、整った形にまとめると美しく見えます。
お彼岸の花選びは、故人への想いを表現する大切な行為です。形式にとらわれすぎず、心を込めて選ぶことを意識しましょう。
お彼岸の花を通じて伝えたい気持ち
お彼岸に花を供えることには、「ご先祖様への感謝」や「家族のつながりを大切にする気持ち」が込められています。花を通じて、どのような想いを伝えたいのかを考えてみましょう。
✅ ご先祖様への感謝を込めて
●「今の自分があるのは、ご先祖様のおかげ」という感謝の気持ちを込めて、丁寧に花を供えましょう。✅ 家族の絆を深める機会に
●お彼岸は、家族でお墓参りをする大切な機会。子どもたちにも、お彼岸の意味を伝えながら、一緒に花を供えると良いでしょう。✅ 自分自身を見つめ直す時間に
●お墓参りや仏壇の前で手を合わせる時間は、自分自身の生き方を振り返るきっかけにもなります。心を落ち着け、静かに故人を偲びましょう。
お彼岸の花は、単なる飾りではなく、心を伝える大切な役割を持っています。供える際には、ぜひご先祖様への想いを込めて手を合わせてみてください。
まとめ|心を込めた花を供え、ご先祖様を偲ぼう

お彼岸の供花を選ぶ際には、故人への想いを第一に考え、適切な種類や色を選ぶことが大切です。また、供花を通じて感謝の気持ちを伝えることで、供養の意味がより深まります。
お墓参りや仏壇への供花を通じて、ご先祖様とのつながりを感じ、家族の絆を再確認する時間を大切にしましょう。心を込めた供養の気持ちは、きっとご先祖様にも届くはずです。
一方、2025年に春のお彼岸にお墓参りに行けない時は、供花や供物を贈ると気持ちが伝わります。お線香やお菓子などでもマナー違反にはなりません。春彼岸の入りには贈り物を届け、供養の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
2023年の春彼岸、供花のマナーとは?
●贈る花のタイミング
・春彼岸入りの前日…2025年3月16日(土)
・春彼岸入りの当日…2025年3月17日(月)
・春分の日まで…~2025年3月20日(木)
●タブーはある?
・棘のある花
・毒のある花
・ツルのある花
[番外編]
・彼岸花
・ツバキ
●仏花として整える
・奇数本を束ねる
・ひし形にまとめる
・必ずしも白である必要はない
●タブーはある?
・棘のある花
・毒のある花
・ツルのある花
・彼岸花
・ツバキ
●春彼岸におすすめの花々
①仏花に良い花々
・菊(スプレーマム・ポンポンマム)
・カーネーション
・ユリ
②季節の花々
・マーガレット
・アイリス(ダッチアイリス)
・牡丹
・スターチス
●供える時のマナーは?
・人々へ花姿を向ける
・当日~7日間以内に持ち帰る
●金額目安
・お墓参りの供花…千円~3千円
・行けない時の贈り花…3千円~5千円
お電話でも受け付けております
