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お墓掃除のやり方6つのポイントは?誰が年に何回、いつ掃除をする?持ち物や順番も解説

お墓掃除のやり方6つのポイントは?誰が年に何回、いつ掃除をする?持ち物や順番も解説

・お墓掃除のやり方は?
・お墓掃除のタイミングは?
・お墓掃除に便利な道具や裏技は?

 
お墓掃除は主に墓主が行いますが、関係のある家族や親族が集まって、皆で定期的に行えると助かりますよね。
 
本記事を読むことで、老朽化予防に適切なお墓掃除のタイミングや、効率的なお墓掃除6つの手順や注意点、より便利なお墓掃除の裏技や7つ道具が分かります。
 

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お墓掃除はいつがいい?

お墓掃除はいつがいい?

◇お墓掃除は春と秋のお彼岸が良いタイミングです

 

お彼岸のお墓参りは先祖供養ですが、3月の春分の日、9月の秋分の日を中日とした、年2回の春と秋のお彼岸は、お墓掃除やメンテナンスに丁度良いタイミングです。

 

老朽化を防ぐお墓掃除の理想的な頻度は、月に一度と言われます。 ただ遠方にお墓がある家も増えるなか、忙しい現代には現実的ではありません。  

 

<お墓掃除はいつがいい?>
●お墓参りの前にお墓掃除を行いましょう
[お墓掃除の頻度] [行事] [役割]
[年2回] ・春のお彼岸
・秋のお彼岸
・雪解けの掃除
・夏後の草刈り
[年3回] ・春のお彼岸
・お盆
・秋のお彼岸
・雪解けの掃除
・草刈り
[毎月] ・月命日 ・老朽化予防
・メンテナンス

 

特に秋のお彼岸のお墓掃除では、夏場にぼうぼうと茂った雑草を刈り取るため、年1回の頻度でも、秋のお彼岸を選ぶ家が多い傾向にあります。  

 

 

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お墓掃除の7つ道具

お墓掃除の7つ道具

◇お墓に傷がつくと、浸水により老朽化が進みます
 
お墓掃除に亀の子タワシを持参する人も多いのですが、墓石に傷がつくと浸水して、老朽化の原因になるため、柔らかいスポンジタオルが墓石を長持ちさせるコツです。
 
なかには軍手やゴミ袋など、細かなものまで揃えている霊園もありますが、一般的ではないので、不便のないように下記のものは揃えて行きます。
 

<お墓掃除7つ道具>
・雑草を刈り取る(鎌など)
・ゴミ袋
・歯ブラシ(柔らかい毛先)
・柔らかなスポンジ
・タオル
・軍手
・墓石洗剤

 
霊園の水場に手桶や柄杓が用意されている施設が多いです。
公営墓地などで柄杓や手桶がない場合には、同等のものを用意します。
 
毎月お墓掃除を定期的に行っているなど、苔や赤さびが気にならないお墓であれば、墓石洗剤は必要ありません。
 

雑草を刈り取る

夏場を超えた秋のお彼岸のお墓掃除では、区画の雑草がぼうぼうと茂っている場合が多いです。
区画の「クセ」に合わせて、雑草を刈り取る用具を準備してください。
 

<お墓掃除:草刈り>
[草刈り] ・カマ
・植木ばさみ(植栽の手入れ)
・三角ホー(腰痛のある人など)
[草木をまとめる] ・ほうき
・ちり取り

 
この他、しつこい雑草に使う草抜き器などを持参する家も見受けます。
 
また砂利で敷き詰められている区画は、ザルを持って行くのも便利です。
ザルに汚い部分の砂利を入れてこすことで、キレイになるでしょう。
 

ゴミ袋

◇落ち葉や刈り取った葉など、ゴミはまとめて持ち帰ります
 
風が強い時など、ゴミ袋と一緒にバケツを準備して、バケツにゴミ袋をセットすると、倒れずに便利です。
 

<お墓掃除のゴミは持ち帰る>
●霊園の水場にゴミ捨て場大きなゴミ箱が設置されている施設もありますので、こちらに捨てるのも良いですし、なければ持ち帰ります。

 
透明のゴミ袋と燃えるゴミなどのゴミ袋、それぞれ持って行くと困りません。
 

歯ブラシ

◇墓石の彫刻部分や細かな装飾などに歯ブラシが便利です
 
表面はツルツルと強そうに見えますが、傷が付くと老朽化が早まるので、歯ブラシは毛が柔らかいタイプを選びましょう。
 
いくつかの大きさを準備しても良いですし、難しければ面が大きめのものを選ぶと掃除がしやすいです。
 

柔らかなスポンジ

◇お墓掃除で使うスポンジは、柔らかいスポンジです
…タワシなどは墓石に傷が付くので避けてください。
 
現代のお墓(昭和40年代~)は、表面に磨きを掛けた「本磨き」のお墓がほとんどです。
 
本磨きのお墓の特徴として、表面をツルツルに仕上げているため傷が入るとそこから水が浸入しやすく、老朽化が加速します。
 

<お墓掃除:スポンジ>
●下記のようなスポンジはNGです。
固いスポンジ
・タワシ
・メラニンスポンジ

 
メラニンスポンジを持参する人も多く見掛けますが、粒子が入っているので傷の原因になります。
 
墓石には柔らかいものもあり、柔らかいほど水も侵入しやすく、水が浸入すると老朽化が進むためです。
 
また小さな傷でもお墓は一年中屋外で雨風にさらされますから、ひび割れの原因になったり、傷口から錆びが発生したりもします。
 

タオル

◇タオルも柔らかなお墓掃除用具に便利です
 
水を掛けてキレイになったら、墓石を乾いたタオルで拭くのも良いでしょう。
 
お墓掃除とは少し異なりますが、秋のお彼岸時期のお墓掃除など、残暑が続く年には暑いさなかの作業になることもしばしばです。
 
このような時にもタオルを頭に掛けるだけで、熱中症予防になります。
 

軍手

◇軍手をはめた指で、彫刻部分の溝を掃除します
 
お墓掃除では、区画の枯れ葉を披露時などでも手が汚れずに済みますが、そればかりではありません。
 

●墓石の彫刻部分の掃除などにも便利です。

 
軍手を付けたまま、彫刻の溝などのコケや汚れをこすると、思うように取れるでしょう。
 

墓石洗剤

◇墓石の赤カビや汚れは、普通の洗剤は使用しません
 
墓石には細孔があり、そこから洗剤の成分を吸収してしまいます。
細孔(さいこう)とは小さな気泡です。
 
洗剤の選択を間違えると墓石に変色やシミができるなど、老朽化を促進するので注意をしてください。
 
基本的には水洗いで充分なのですが、暫くお墓掃除を放置していたなど、あまりにも汚れが目立つ時には、墓石専用の洗剤があるので、コチラを利用すると良いでしょう。
 

<お墓掃除専用の墓石洗剤>
●墓石専用洗剤「月光」(日本香堂)…629円

 
墓石洗剤を選ぶ時はアルカリ性と言われますが、専用洗剤だと安心です。
塩素系や酸性洗剤は避けましょう。
 

<お墓掃除にタブーな洗剤>
・塩素系洗剤
・酸性洗剤
・食器洗剤
・重曹

 
特に多い失敗談は食器洗剤の使用ですので、注意をしましょう。
重曹なども傷を作る原因です。
 
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お墓掃除の6つの手順とは

お墓掃除の6つの手順とは

◇お墓掃除は草刈りの後、墓石は上から下へと進めます
 
お墓掃除の前に墓前に手を合わせて「これからお墓掃除をしますので、無事に行えますように」とご報告をすると良いでしょう。
 

<お墓掃除6つの手順>
墓前でご挨拶
・落ち葉や雑草を刈る
・墓石の掃除
・花立てや線香立てなどの掃除
・タオルで乾拭き
・花、お線香、お供え

 
お墓掃除のコツとして、墓石は下から上へ進めます。
上から水をかけて、埃を払いながらお墓掃除を進めて行きましょう。
 

墓前でご挨拶

お墓についたら区画にはいる中央は神様仏様が通る道とされますので、向かって左端から入ると良いとされます。
お墓ではお線香などはあげなくても構いません。
 

<お墓掃除前のご挨拶>
・本日はお墓参りにきたこと
・これからお墓掃除を行うこと
無事にお墓掃除ができますように

 
以上をお伝えしてから、掃除道具を出して準備を始めると良いでしょう。
 

落ち葉や雑草を刈る

落ち葉や雑草を刈る

複数人でお墓掃除をする時には、墓石掃除と墓地区画の枯れ葉や雑草を刈る作業、それぞれ分担を分けて進めると効率的です。
 

<お墓掃除:草刈り>
・枯れ葉拾い
・草刈り
・植栽の手入れ

 
砂利が敷き詰められているのであれば、飛び出ている雑草などを抜き、枯れ葉などを広うとともに、砂利が汚れている時にはザルなどを利用してキレイにします。
 

<手入れのやり方>
・雑草 …カマや草刈り道具で刈り取り
・植栽 …植木ばさみで、形を整える

 
全て終わったら、枯れ葉などはゴミ袋に集めて持ち帰るか、霊園のゴミ捨て場に捨てて終了です。
 

墓石の掃除

◇墓石は上から水を流して掃除をしていきましょう
 
お墓用洗剤をご紹介しましたが、基本的にお墓掃除は水のみで行います。
高圧洗浄機を利用する人もいますが、墓石は水が浸透しやすく柔らかいものも多いので、あまりおすすめできません。
 

<墓石のお墓掃除>
[通常の汚れ] …水のみが基本
[取れない汚れ] …ぬるま湯を使用
[頑固な汚れ] …墓石専用洗剤を使用
[注意点] …熱湯は避ける

 
墓石のお墓掃除でなかなか取れずに困る汚れは、苔や赤カビです。
ぬるま湯で取れますが、頑固な場合は熱湯や高圧洗浄は避け、墓石専用洗剤を用います。
 

<お墓掃除:墓石掃除の手順>
[水を流す] …上から下へ流す
[墓石を洗う] …柔らかいスポンジを使用
[彫刻部分を洗う] …柔らかい歯ブラシ、軍手
[乾拭き] …乾いた柔らかいタオル

 
上から水を流しながら、苔や汚れを取り除いていきます。
細かな部分は軍手を付けたまま手でこする、柔らかい毛先の歯ブラシが便利です。
 

花立てや線香立てなどの掃除

◇取り外せるものは、取り外して洗うと楽です
 
お墓に付属している花立てや線香立てなどの器具を洗います。
花立てなど、取り外すことができるものも多いので、この場合は取り外して洗うと良いでしょう。
 
取り外すことができない場合は、墓石掃除と同じように、歯ブラシや軍手、柔らかいスポンジで洗います。
 

タオルで乾拭き

◇乾拭きは、お墓の経年劣化を防ぎます
 
野外で行うお墓掃除では見逃されがちですが、水洗いでは洗った後、墓石を乾拭きをすると、経年劣化を防ぐのに役立つでしょう。
 
細孔があり水を吸収しやすい墓石は、水の吸収を防ぐことが、お墓を長持ちさせる掃除のコツです。
 

<お墓掃除の最後は乾拭き>
・タオルで乾拭きで、水の吸収を防ぐ

 
柔らかいタオルを多く準備して、2度の乾拭きをする家もあるほどです。
 

花、お線香、お供えをして供養する

ひと通りのお墓掃除を済ませたら、家長を中心にして家族全員でお墓に手を合わせて拝みます。
 

<お墓掃除:お参り>
・お花を供える
・お線香を供える
・墓前に手を合わせる

 
近しい故人が眠るお墓であれば、故人を偲び語り掛けても良いです。
ご先祖様であれば、無事にお墓参りができたこと、今後の守護を祈願しても良いでしょう。
 

 

長持ちさせるお墓掃除は、水の吸収を避けます

長持ちさせるお墓掃除は、水の吸収を避けます

お墓掃除の頻度は一般的に年2回~3回、目安としてはお盆や春と夏のお彼岸です。
特に春分の日・秋分の日を中日とする春と秋のお彼岸は季節の変わり目でもあり、お墓掃除に適したタイミングになるでしょう。
 
墓石にはランクがありますが、良い墓石は細孔が小さく水をあまり吸収しない、固い石材です。
 
このことからも分かるように、墓石を長持ちさせるお墓掃除のポイントは、一にも二にも「水の吸収を極力避ける」に限るでしょう。
特に洗剤は、墓石の劣化を早めるので専用洗剤以外は避けることをお勧めします。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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