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お墓参りの花とは?供えてはいけないタブーの花は?選び方や相場、秋彼岸におすすめの花

お墓参りの花とは?供えてはいけないタブーの花は?選び方や相場、秋彼岸におすすめの花

・お墓参りの花は何がいい?
・お墓参りに供えてはいけない花はある?
・秋彼岸のお墓参りでは、どんな花がいい?

 
お墓参りの花は「墓花」と言い、供えてはいけないタブーの花があります。
春と秋のお彼岸に行くお墓参りでは、季節の花々が良いでしょう。
 
本記事を読むことで、お墓参りに供える花「仏花」で避けたいタブーの花々、お墓参りの花の選び方や色数、束ね方などのルールも、分かりやすく解説します。
 
後半では秋彼岸のお墓参りに適したおすすめ5つの花々もご紹介しているので、どうぞ最後までお読みください。
 

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お墓参りの花とは

お墓参りの花とは

◇お墓参りの花とは、墓花や仏花と呼ばれます
 
お墓参りの花は「墓花(はかばな)」や「仏花(ぶっか)」です。
生花店によっては墓花と仏花を分けるお店もありますが、どちらも仏様へ供える花であり、四十九日の忌中を過ぎている限り、基本的に違いはありません。
 

<お墓参りの花とは:墓花と仏花>
墓花(はかばな) …お墓に供える花
仏花(ぶっか) …お仏壇に供える花

 
浄土真宗以外の宗派で、故人の霊が成仏していないとされる四十九日の忌中まで、墓花でも仏花でも、白い花を供えるとされます。
 

 

お墓参りの花は何がいい?

◇お墓参りの花に、特別な決まり事はありません
 
葬儀に供える供花は白が基調ですが、お墓参りの花に決まり事はありません
ただ一般的に、屋外のお墓に供える花として、花持ちが良く、枯れる時にも汚れにくい花が好まれます。
 

<お墓参りの花は何がいい?>
・日持ちがする
・花びらが散らない
・季節を感じる花々
・故人が好きだった花
・適した花言葉を持つ花々

 
お墓参りの花と言えば菊ですが、菊は花持ちが良く華やかで、枯れる時にも花びらが散りにくいため、昔から用いられてきました。
 
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お墓参りに供えてはいけない花とは?

お墓参りに供えてはいけない花とは?

◇お墓参りの花に、縁起の悪い花は避けます
 
お墓参りの花には供えてはいけないタブーもあるので注意しましょう。
 
例えばバラは生きてる人には好まれる花ですが、バラのトゲが「殺生」を連想させるとして、特別な理由がない限り避けられます。
 

<お墓の花:5つのタブー>
[タブー] [理由] [例]
●トゲのある花 ・殺生を連想 ・バラ
・アザミ
●毒のある花 ・毒を盛る ・彼岸花
・すずらん
●ツルがある花 ・引き込む ・スイートピー
・クレマチス
●臭いがキツイ ・迷惑になる ・ユリ
・バラ
●不吉な花 ・縁起が悪い ・ツバキ
・クロユリ
●花粉 ・墓石が汚れる ・ユリ

 
お墓参りの花の場合、花粉は墓石に付着すると取れにくく、変色やシミの原因になるため、注意をしましょう。
 

ユリは良く供える花では?

◇花粉が多いユリは、生花店で花粉を取ってもらいます
 
同じようにトゲのあるバラでも、生前に故人が好きだったなど、お墓に供えたい花もありますよね。
このような時には、タブーとなる部分を取り除くことで供えることができます。
 

<お墓参りでタブーの花:対処法>
●生花店でお願いできます
・トゲは取る
・ツルは切る
・花粉は取り除く

 
生花店でも仏花のタブーは把握しているので、「仏花として供えます」「トゲは取ってください」とお願いをすると、対処してくれるでしょう。
 

お墓に彼岸花はタブー?

◇お彼岸のイメージがある彼岸花ですが、お墓参りの花としてはタブーです
 
お彼岸は「彼岸花」をイメージする人が多いですよね。
けれども彼岸花には毒があるため、お墓に供える花としてはタブーです。
 
彼岸花やお彼岸で使う「お彼岸」とは、あの世を差します。
彼岸花はあの世である墓地と、この世である集落の境界線のあぜ道に植えられてきたため、「彼岸花」とされました。
 

<彼岸花の由来>
・昔のお墓は土葬でした。
野生動物がお墓を荒らさぬよう、毒を持つ彼岸花を墓地の周囲に植えたためです。

 
お彼岸・彼岸花の響きから、お彼岸のお墓参りに供える花とのイメージを持つ人も多いのですが、毒があるタブーの花のひとつなので、注意をしてください。
 

お墓に供える花の相場は?

お墓に供える花の相場は?

◇お墓に供える花の相場は、500円~3,000円ほどです
 
仏花や墓花は、生花店で約300円~1,000円ほどで店頭でよく販売されています。
お墓参りの花を用意する場合、霊園近くの生花店であれば、安く入手できるでしょう。
 

<お墓に供える花の相場>
・日ごろのお墓参り …約300円~1,000円ほど
・お彼岸など …約500円~3,000円ほど

 
日常的なお墓参りのお花は約300円~1,000円ほどで整えますが、お彼岸などお墓参り行事になると、高い花を用意する人も多いです。
 

<お墓参りで花を供えるマナー>
・通路側に向けて供える
・帰る時に持ち帰る
(自宅でお仏壇などに飾る)

 
昔のお墓参りは頻繁に行くために、次回のお墓参りで片付ける人も多くいましたが、現代のお墓参りは春と秋のお彼岸など、あまり頻繁に行くことはなくなりました。
 

<2023年秋のお彼岸>
・彼岸入り …9月20日(水)
・秋分の日 …9月23日(土)
・彼岸明け …9月26日(火)

 
霊園のお墓は管理をしてくれる人々もいますが、屋外なので野生動物や鳥などにお花を荒らされてしまわないよう、持ち帰るようにしてください。
 

お墓に供える花の束ね方

お墓に供える花の束ね方

◇お墓に供える花、墓花や仏花は、束ね方や色数に束ね方があります
 
一般的にお墓に供える花に決まり事はないのですが、墓花や仏花には、昔ながらの束ね方・選び方があります。
 
お墓や仏壇に供える花々は、この束ね方や選び方に添うことで、供えやすくなるので知っておくと便利です。
 

<お墓に供える花の束ね方>
・本数は奇数
・良い色数は5色か6色
・ひし形に束ねる

 
そして仏道にはどちらにも偏らない「中道」の考え方があり、神様や仏様は中央にいらっしゃる、中央の道を通ると言われます。
 
そのためお墓に供える花も、お墓を中心にして左右対称に一対、2組の花束を供えるとされてきました。
 

 

(1)本数は奇数

◇お墓参りの花は、陽数である奇数でまとめます
 
秋のお彼岸で供えるお花「仏花」の場合、古代中国から伝わる風習である「陽の数字」として、奇数本でまとめるのがマナーです。
奇数は2で割り切れないため、割れない、繰り返さないなどの意味合いを持ちます。
 

<お墓参りの花の本数>
・陽数…奇数
・陰数…偶数

 
この陽数は秋のお彼岸に供える花の本数だけではなく、弔事のあらゆるシーンで見かけるでしょう。
 
例えば御香典で包むお金の枚数ですが、偶数は陰数、繰り返される数字として、5千円・1万円・3万円・5万円…と、奇数を包むのが一般的です。
(10万円を超えると、偶数の場合もあります。)
 

(2)良い色数は5色か6色

◇墓花や仏花に適した色数として、五金色・六金色があります
 
お墓参りに供える花の色数は、必ず守るべき決まり事ではありません。
実際にお通夜や葬儀など、忌中(四十九日)に供える花々は白一色ですよね。
 
けれどもお盆やお彼岸など、カラフルに整えても良い仏花では5色か6色を良しとします。
こちらも古くは中国から伝わる「陰陽五行説(五行思想)」が由来です。
陰陽五行説でこの世は「土・木・火・金・水」5つの要素で成り立っています。
 

<お墓参りの花の色数>
●五金色
(ごこんじき)
・白・青・紫・赤(薄紅)・黄
●六金色
(ろっこんじき)
・白・青・赤・黄・薄紅(ピンク)
・五色の混合色
●3色で選ぶ場合 ・白・黄・紫

 
ただ仏花なので、どの色合いにしても淡い色でまとめると良いでしょう。
特に「赤」は哀しみを意味するため、深紅などは避けます。
 
トルコキキキョウやリンドウの青など、鮮やかな色合いはアクセントとして、白や淡いピンク(薄紅色)などを選ぶとまとまりやすいです。
 

(3)ひし形に束ねる

◇アクセントの花を中心に、ひし形に束ねます
 
ひし形は、「榊(さかき)」の葉の形を模したまとめ方です。
中心の花を長めに配置し、添わせるように整えると良いでしょう。
 
茎は切れ口が大きくなるよう、斜めに茎が潰れないよう配慮しながらスパッと切ることで、水の吸収を良くして長持ちします。
 

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秋彼岸のお墓参りにおすすめの花々

秋彼岸のお墓参りにおすすめの花々

◇定番の菊の他、秋を感じるリンドウやコスモスが人気です
 
春のお彼岸ではアイリスやマーガレット、ストックや白いカーネーションなどがありますが、秋のお彼岸に供える花々であれば、秋らしいものを選びたいですよね。
 

<秋彼岸のお墓参りに適した花々>
●菊
・ガーベラ
・コスモス
●リンドウ
●ケイトウ

 
お墓に供える花の定番、一年を通して出回る菊科の花々を中心に、鮮やかな青や紫の色合いがアクセントになる、秋の花々を中心に整えると良いでしょう。
 

(1)菊

(1)菊

◇菊のなかでもスプレーマムやポンポンマムが人気です
 
伝統的な菊も良いですが、最近ではスプレーマムポンポンマムなど、可愛らしい花姿のものも多く、見た目にも可愛らしく仕上げることができます。
 
また菊科の花々にはガーベラや華やかなダリアなどが有名です。
 

<秋のお墓参りに良い花:菊>
[花] [花言葉]
・菊 ・高貴・高尚・真実(白い菊)
・ガーベラ ・希望
・コスモス ・優美・純潔(ピンクや白)

 
長寿のシンボルでもある菊は「邪気を祓う」ともされ、日持ちが良く枯れる時にも花が散らかりません。
 

(2)リンドウ

(2)リンドウ

◇秋のお墓参りに適した花リンドウは、アクセントになります
 
アクセントになる青や紫の色合いを持ちながら、落ち着いている色合いが、秋彼岸のお墓参りに選ばれる花の理由です。
 

<秋のお墓参りに良い花:リンドウ>
[花言葉] あなたの哀しみに寄り添う
・誠実な人柄
・正義

 
哀しむあなたを愛する」とリンドウの花言葉を訳すと、「不幸を喜んでいる」「怖い」とする人もいますが、その真意は「あなたの哀しみに寄り添う」です。
 

(3)ケイトウ

(3)ケイトウ

◇ケイトウはお墓参りの花の他、お盆の仏花としても選ばれます
 
夏から秋にかけてがケイトウの花期です。
そのため秋彼岸のお墓参りに供える花としてだけではなく、お盆に供える仏花としても選ばれやすく、華やかに彩ります。
 

<秋のお墓参りに良い花:ケイトウ>
[花言葉] ・おしゃれ
・色褪せぬ恋

 
花姿が鶏のとさかに似ていることから、「鶏頭」と書いて「ケイトウ」です。
深紅のような色もありますが、お墓参りの花としては紫が多いでしょう。
 

お墓参りに供える花に特別な決まり事はありません

お墓参りに供える花に特別な決まり事はありません

さまざまにお伝えしてきましたが、基本的にお墓参りに供える花に決まり事はありません
 
昔ながらの風習や仏教の教えに倣いお墓参りの花を整えても良いですし、故人が生前に好きだった花を供えるのも良いでしょう。
 
大切なポイントは、故人を偲び供養する気持ちでお墓を彩る気持ちです。
また仏花はどんな環境でも耐え忍び、ただ咲く「忍辱(にんにく)」も表し、生きてる人々の心を癒す役割もあります。
 

 

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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