お墓参りに行く時期はいつ?2023年のお盆やお彼岸に良い日や時間、マナーや服装は?
・お墓参りに行く時期は?
・お墓参りの時期がお盆なら、いつ頃がいい?
・お墓参りの時期がお彼岸なら、何日がいい?
・お墓参りに良い時間や、マナーは?
・お墓参りの服装は?
定期的にお墓参りに行く時期は、一般的にお盆やお彼岸ですよね。
ただお盆やお彼岸のなかでも、良い日取りや時間などがあります。
本記事を読むことで、お墓参りに適した時期や良い日取り、時間帯が分かります。
後半では親族で行くお墓参りでの服装、マナーも解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
お墓参りに行く時期は?
◇お墓参りに行く時期は、お盆と春・秋のお彼岸が一般的です
2016年に全国石製品協同組合により、お墓を持つ40代男女1,024人へ実施されたアンケートによると、複数回答でお盆が718人、春と秋のお彼岸がそれぞれ534人と382人でした。
<お墓参りに行く時期は?(複数回答)> | |
[お墓参りに行く時期] | [人数] |
・お盆 | …718人 |
・春のお彼岸 | …534人 |
・秋のお彼岸 | …382人 |
・命日、月命 | …232人 |
・年末年始 | …232人 |
お盆は本来、家に訪問したご先祖様を自宅でもてなす仏前供養ですが、多くの地域でご先祖様をご案内する風習があるでしょう。
またお彼岸は彼岸(あの世)と此岸(この世)が最も近しい日として、お墓参りをする時期です。
お墓参りに行く時期は、年何回?
◇お墓参りに行く時期は、年2回が最も多いです
前述した2016年全国石製品協同組合によるアンケートでは、お墓参りに行く時期を年2回と回答する人々が最も多く、全体の25%でした。
<お墓参りに行く時期は年何回?> | |
・年2回 | …25% |
・年1回 | …23% |
・年3回 | …15% |
・年4回 | …10% |
・年5~11回 | …10% |
・お墓参りに行けない | …7% |
・月1回(年12回) | …6% |
・お墓参りに行きたくない | …4% |
太陽が真東から真西に移動するため、「彼岸(あの世)と此岸(この世)が最も近くなる」とされる春のお彼岸と秋のお彼岸は、定期的にお墓参りに行く時期を計るうえでも、丁度良いタイミングです。
そのため毎年春と秋のお彼岸を目安にお墓参りに行く時期とする家庭も多いでしょう。
・全国石製品協同組合「お墓参りに関するアンケート調査概要」
お墓参りの時期で六曜は?
◇六曜でお墓参りを避けたい暦は、友引と赤口です
「六曜」とは民間信仰でその日の吉凶を占う歴注となります。
そのため仏教とも関係がなく、気にせず慶事・弔事を行う人も多いのですが、特に高齢の人々は気にするので、避けた方が良いでしょう。
<お墓参りの時期:六曜> | ||
・先勝 | 先んずれば勝つ | 午前中のお墓参りが良い |
・友引 | 良くも悪くも友を引く | お墓参りは避ける |
・先負 | 先んずれば負ける | 午後のお墓参りだが△ |
・仏滅 | 仏が滅する | 弔事については賛否あり |
・大安 | 万事縁起良し | お墓参りに良い日 |
・赤口 | 全てが滅する凶日 | お墓参りは避ける |
仏滅に関しては仏が滅するとして、結婚式などは避けられますが、別れ事や仏事に関しては、敢えて仏滅を選ぶ地域もあり、賛否分かれます。
赤口は「赤」が血や刃物を表し凶日です。
敢えて言うならば午前中は吉とされますが、気にする家族がいるならば避けることをおすすめします。
お墓参りの時期:お盆はいつ?
◇お墓参りに良い時期、お盆は2023年8月13日(日)~16日(水)です
ただしお盆でお墓参りに良い時期とされるのは、あの世で「地獄の釜が開く」とされる8月1日からになるでしょう。
地域によっては、8月1日からお盆が始まる8月13日までの間に「お盆のご案内」をして、お盆に家に来ていただきます。
<お墓参りの時期:お盆> | ||
[お盆の時期] | [墓参りの時期] | [2023年] |
[7月盆] | ・7月1日~13日 | ・2023年7月1日(土)~7月13日(木) |
[8月盆] | ・8月1日~13日 | ・2023年8月1日(火)~8月13日(日) |
[旧暦盆] | ・旧暦7月7日(旧七夕) | ・2023年8月22日(火) |
一部地域では「7月盆」と呼ばれる7月13日~15日をお盆とする地域もあります。
7月盆は東京時期に多いですが、このような地域は7月1日からお墓参りの時期です。
旧暦7月13日~15日の日程の旧盆を行う地域は主に沖縄でしょう。
沖縄ではお盆のお墓参り時期は旧暦7月7日と決められています。
お盆の六曜は?
◇2023年8月1日(火)、7日(月)、13日(日)は友引です
…また2023年8月5日(土)、11日(祝・金)は赤口になります。
お盆に入り迎え火を焚き始めると、ご先祖様はもちろん、迎える家族のいない無縁仏や魑魅魍魎(ちみもうりょう)が浮遊すると言われ、ご案内をしても8月13日昼までが良いです。
<お墓参りの時期:お盆の六曜は?> | |
・2023年8月1日(火) | …友引 |
・2023年8月2日(水) | …先負 |
・2023年8月3日(木) | …仏滅 |
・2023年8月4日(金) | …大安 |
・2023年8月5日(土) | …赤口 |
・2023年8月6日(日) | …先勝 |
・2023年8月7日(月) | …友引 |
・2023年8月8日(火) | …先負 |
・2023年8月9日(水) | …仏滅 |
・2023年8月10日(木) | …大安 |
・2023年8月11日(金) | …赤口 |
・2023年8月12日(土) | …先勝 |
・2023年8月13日(日) | …友引 |
六曜からお盆でお墓参りに良い時期は、2023年8月4日(金)、2023年8月10日(木)の大安です。
午前中であれば、2023年8月6日(日)、2023年8月12日(土)の先勝も良いでしょう。
お墓参りの時期:お彼岸はいつ?
◇2023年秋のお彼岸は、9月20日(水)~9月26日(火)です
秋のお彼岸でお墓参りに行くベストな時期は、秋分の日9月23日(土)となりますが、そもそもお彼岸は、全国的にお墓参りに行く時期となるでしょう。
<お墓参りの時期:お彼岸はいつ?> | ||
[お彼岸] | [日程] | [六曜] |
[春のお彼岸] | ||
●彼岸入り | ・2023年3月18日(土) | ・仏滅 |
●中日(春分の日) | ・2023年3月21日(火) | ・先勝 |
●彼岸明け | ・2023年3月24日(金) | ・仏滅 |
[秋のお彼岸] | ||
●彼岸入り | ・2023年9月20日(水) | ・先勝 |
●中日(秋分の日) | ・2023年9月23日(土) | ・仏滅 |
●彼岸明け | ・2023年9月26日(火) | ・先勝 |
また地域によっては、春と秋のお彼岸で両方ではなく、より先祖供養の意味合いが強い秋のお彼岸のみを、お墓参りの時期とすることもあります。
もともとお墓参りの時期として日本で定着しているため、納骨堂など屋内施設は混雑しやすく、お彼岸時期をずらしてお参りする人もいるでしょう。
・2023年秋のお彼岸は何をする日?秋彼岸の過ごし方や由来まで、知っておきたい豆知識
秋のお彼岸の六曜は?
◇2023年秋のお彼岸で、お墓参りに適した時期は9月24日(日)の大安です
秋のお彼岸も六曜を意識した場合、友引や赤口を避けるとなると9月24日(日)の大安がベストな暦となるでしょう。
<お墓参りの時期:秋のお彼岸の六曜は?> | |
・2023年9月20日(水) | …先勝 |
・2023年9月21日(木) | …友引 |
・2023年9月22日(金) | …先負 |
・2023年9月23日(土) | …仏滅 |
・2023年9月24日(日) | …大安 |
・2023年9月25日(月) | …赤口 |
・2023年9月26日(火) | …先勝 |
2023年9月20日(水)、9月26日(火)は先勝なので午前中のお墓参りであれば良い日ですが、2023年9月21日(木)の友引、9月25日(月)の赤口は避けた方が安心です。
お墓参りの時期に時間帯はある?
◇お墓参りは午前中が望ましく、16時頃には済ませましょう
基本的に秋のお彼岸でお墓参りに行く時間帯に、厳格なルールはありません。
ただ「昼はこの世(此岸)・夜はあの世(彼岸)」のお話をしたように、生きる人々の時間帯である昼間のお墓参りを良しとします。
特に午前中は清浄な空気が保たれている時間帯とされ、好ましいです。
・午前中が望ましい
・朝~夕方(16時頃)までには済ませる
・陽が暮れたお墓参りは避ける
某有名アニメでは、夕方に陽が沈むに連れてこの世の者ではないものがどんどん現れ、主人公がパニックに陥りますが、このような感覚ではないでしょうか。
夜の時間帯はあの世である上に、墓地も「あの世(彼岸)」の地とされています。
・暗闇で足元が危ない
・人の目がなく危ない
特に秋のお彼岸でのお墓参りは、あの世とこの世(彼岸と此岸)が最も近くなるため、寂しがり屋の無縁仏や餓鬼などを連れて帰るとも言われてきました。
「ついで参り」をしない
◇用事のついでにお墓に立ち寄ることは避けます
お墓参りが「午前中が良い」とされるのは、朝の清浄な空気で「邪を祓う」意味がありますが、そればかりではありません。
お墓参りは、「お墓参りを目的として出掛ける」ためです。
・お墓参りの前後でどこかに立ち寄らない
・どこかに行く用事のついでにお墓参りをしない
ですから、家族間では良く聞くものの「〇〇の用事が済んだらお彼岸だしお墓参りに行こうか!」と言う流れは本来NGとなります。
とは言え、忙しい現代のお出掛けでは、いくつか用事が重なることもありますよね。
お墓参りに行く時期:服装は?
◇寺院墓地にお墓参りに行くならば、畏まったお出掛け着が良いでしょう
寺院墓地のお墓参りでは、多くの家で前後で御本堂へご挨拶します。
このような場合にはご住職に失礼のないよう、あまりカジュアル過ぎない服装が適切です。
このように状況によって服装マナーは変わります。
・家族のみのお墓参り
・彼岸会の参加
・本堂へご挨拶をする
・法要を執り行う(初盆など)
お盆やお彼岸のお墓参り時期に行くならば、本堂では彼岸会など、法要を執り行っていることがありますので、失礼のない畏まったお出掛け着「平服(ひらふく)」が適切です。
家族のみのお墓参り
◇家族飲みのお墓参りでは、普段着でも問題ありません
また秋のお彼岸時期は、お墓参りに行くには残暑が厳しい年もありますので、日よけの帽子や日傘などを用意すると便利です。
※ただし手を合わせる時は一度帽子を取って合わせるようにしましょう。
彼岸会の参加
◇平服で参加すると良いでしょう
寺院墓地にお墓が建つ場合、寺院で説法を行う彼岸会(ひがんえ)が行われることもあります。
厳格な決まり事はありませんが、平服での参加が安心です。
●お布施の準備…約3千円~5千円ほど
・ビジネススーツ
・色目の落ち着いたお出掛け着
・派手過ぎない
・露出が少ない
またご住職へ直接お渡しする彼岸会は少ないですが、お布施を入れる箱などが用意されている寺院も多いでしょう。
本堂へご挨拶をする
◇落ち着いた色合い、露出の少ない普段着で整える
寺院墓地にお墓が建つ場合、お墓参りの前後で御本堂へ立ち寄り、御本尊へ手を合わせる家もあるでしょう。
このような場合も、基本的にはカジュアルな服装で構わないのですが、露出が少なくゴールドなどの光物のない、落ち着いた色合いの服装がマナーとして安心です。
御本堂ではご住職に会うことも多いです。
あまり派手は服装は避けるようにします。
法要を執り行う(初盆など)
◇黒やグレーの喪服で参列する
春のお彼岸はこの世の万物に感謝する意味合いが強く、秋のお彼岸は自分がここに在るとして、ご先祖様供養の意味合いが強いです。
そのため、現代では少なくなったのですが、しばしば秋のお彼岸にお墓参りとともに彼岸法要を行う家を見受けます。
●ご香典…約5千円~1万円
・数珠
・喪服
目安としては一般的な年忌法要と同じです。
数珠や香典も年忌法要と同様に用意して、紫色や深緑色など、弔事用の袱紗(ふくさ)に入れて持ち歩きます。
お墓参り時期の持ち物
◇お墓参り時期には、お墓掃除をします
月命日に毎月お墓参りをする人々でも、毎年の定期的なお墓参り時期をお墓掃除として、日ごろは供え花や手を合わせるのみ、とする人も少なくありません。
お墓参り時期のお参りでは、掃除を想定した持ち物を用意すると便利です。
<秋彼岸のお墓参り、持ち物> | |
[掃除道具] | ・柔らかい布 ・スポンジ ・歯ブラシ ・タオル ・ゴミ袋 ・カマなど(雑草) |
[お墓参り] | ・供え花 ・ロウソク ・マッチ(チャッカマンなど) ・水 ・お供物 ・数珠 |
服装マナーではお出掛け着としましたが、お墓掃除を行う時には靴が気になる人も多いですよね。
替えの靴を用意しても良いですし、状況によってはスニーカーと派手過ぎず、カジュアル過ぎない服で整える人もいます。
お墓参りのお供え物
◇お墓参りの後、お供え物は持ち帰ります
お墓参りではお墓掃除が終わったら、供花と線香を供えて、準備したお供物を供えます。
お墓参り時期であるお彼岸では、おはぎやぼたもちが有名ですよね。
けれども最近では虫が寄って来るなどの理由で、生ものを屋外のお墓に供える家は少なくなりました。
また近年増えた納骨堂など、屋内のお墓では生もののお供えに対応していない施設もあります。
・缶ジュース
・ビンの飲み物
・個包装の渇き菓子
・食べ物を模したロウソク
…など。
食べ物を模したロウソクや缶ジュースなどであれば、持ち運びがしやすく、納骨堂など屋内のお墓でも臭いが広がりません。
家ではお仏壇に供えるなど、何度も使用できるので便利として、若い世代を中心に広がっています。
・秋のお彼岸、お墓参りの作法はある?納骨堂や樹木葬など形式によっても違う5つのマナー
・【2023年秋のお彼岸】おはぎとぼたもちは何が違う?彼岸入りから明けまでのお供え物
お墓参り時期に行かなくちゃダメ?
◇春や秋のお彼岸、お盆に限った訳ではありません
お墓を持っているならば、霊園でも区画内のお墓掃除は必要です。
目安として年に2回ほどが、草むしりなど環境維持に良い時期ですが、必ずしもお彼岸やお盆でなければならない訳ではありません。
・お墓掃除
・仏壇掃除
1年に2回、定期的に訪れるお彼岸やお盆は、お墓参り時期でもありながらお仏壇掃除に適した時期でもあります。
忙しい毎日のなかで、日ごろはなかなかできないお仏壇やお墓のメンテナンスに丁度良いのです。
・お仏壇を迎えた家で行う供養「六波羅蜜」とは☆日々のお供え「五供(ごく)」まで解説!
お墓参りに適した時期は、お盆とお彼岸です
お墓参りに適した時期は、お盆と春と秋のお彼岸となり、全国的には年2回のお墓参りが25%、続いて年3回のお墓参りが23%と、この時期に基づいています。
特に春のお彼岸は雪解け後のお墓掃除、秋のお彼岸は夏に生い茂った草木を刈り取るのに適した時期となり、春と秋のお彼岸をお墓参りの時期とする家庭が多いでしょう。
ただし近年では、墓主の高齢化や継承者の不在などにより、墓じまいをして納骨堂など、屋内施設に遺骨を引っ越す「改葬(かいそう)」が増えました。
自宅の近くに遺骨を改葬することで、暮らしのなかで故人に会いに行く人も増えています。
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