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鏡開きやどんど焼きとはなに?鏡餅を下げるタイミングや美味しいレシピ、注意点も解説!

鏡開きやどんど焼きとはなに?鏡餅を下げるタイミングや美味しいレシピ、注意点も解説!

・「鏡開き」とは?
・鏡開きや、正月飾りの片づけは、いつ行うの?
・鏡開きをしたら、お餅はどうする?
・正月飾りは、どうやって処分するの?

 
2024年1月11日(木)は鏡開き、お正月に飾った鏡餅を開く(しまう)日です。
また同じタイミングで、正月飾りを片付ける家が多いでしょう。

 
ただ鏡開きを終えた鏡餅や正月飾りは、どうやって処分したら良いか…、迷う人もいるでしょう。

 
本記事を読むことで、2024年1月11日(金)に行う鏡開きの進め方やタブー、鏡開きや正月飾りの片づけを終えた後の、正しい処分方法が分かります。

 

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「鏡開き」とは

「鏡開き」とは

◇「鏡開き」とは、鏡餅を開く(割る)行事です

 
鏡開き」とは、お正月に飾っていた鏡餅を木槌などで開いて(割って)、鏡餅の福徳を家族でいただく行事を差します。

 
鏡餅はその家の一年を守護する「年神様(としがみさま)」の依り代です。
そのため鏡餅を開く(割る)鏡開きは、年神様に失礼のないよう、慎重に行わなければなりません。

 

<七草粥とは:納豆汁の作り方>
[餅] ●年神様の依り代
・年神様をもてなす
・鏡開きでお帰りになる
[鏡] ・平和
・調和
・円満
[ご利益] ●一年の福徳
・五穀豊穣(収入)
・無病息災

 
鏡餅の「鏡」は平和・調和・円満を意味します。
また鏡餅に宿る年神様は、五穀豊穣(現代では収入)、無病息災を表すため、これらの力をいただく行事です。
そこで、開いた鏡餅は柔らかく調理をして、家族でいただきます。

 

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鏡開きのタブーとは?

鏡開きのタブーとは?

◇鏡開きに、鏡餅を包丁で「切る」行為はタブーです

 
鏡餅は年神様が宿る依り代、引いては年神様そのものですので、この点を意識して扱う必要があります。

 
特に江戸時代は武家から始まった鏡餅は、おろした鏡餅を刃物で切ることを忌み嫌いました。

 
武家社会で刃物で切るは、斬首や切腹をイメージするためです。
そこで、包丁などの刃物以外のもので細かくしてきました。

 

<鏡開きのタブー>
[家族で全ていただく] ・残さない
・捨てない
[包丁で切らない] ・刃物を使わない
[鏡餅は「開く」] ●タブーの言葉
・割る
・切る
[鏡開きまで食べない] ・松の内に鏡餅を食べない

 
本記事では分かりやすいよう説明を加えましたが、本来鏡餅は「開く」もので、「割る」「切る」の言葉は使いません。
縁起の良い語呂合わせとして、末広がりの「開く」が使われてきました。

 

鏡餅は何で開くの?

◇包丁が利用できない鏡開きでは、木槌を使います

 
鏡餅は木槌や金槌で開き、食べやすく細かくするため、扱いやすい通常の木槌で構いません。

 
ただ近年では、鏡開き用の金槌なども販売されています。
鏡餅と同じく、お祝い用の酒樽なども「鏡開き」などと言い、木槌や金槌を使用して蓋を割りますから、このような機会がある家では、購入しても良いでしょう。

 

 

地域で違う、鏡開きの日程

地域で違う、鏡開きの日程

◇鏡開きは1月11日の地域ばかりではありません

 
正月飾りを飾る期間「松の内」や、鏡餅を開く「鏡開き」は、日程が関東と関西を中心に地域によって違いがあります。

 
昔は、集落で行う正月飾りのお焚き上げ「どんど焼き」などが開催される日に合わせて、鏡開きを行う流れが一般的でした。

 

<鏡開き、全国で違う日程>
[鏡開きの日] [主な地域]
①1月11日(鏡開き)
※松の内…1月7日
・関東
・東北
・九州地方
②1月15日(小正月)
※松の内…1月15日
・関西地方
③1月20日(二十日正月)
※松の内…1月20日
・関西地方
④1月4日(三が日明け)
※松の内…1月3日
・京都近郊

 
昭和の時代までは、地域の小学校や広場でしめ縄などの正月飾りを焚き上げる「どんど焼き」などが行われてきましたが、近年では開催する地域も少なくなりました。

 
そこで各家庭で処分したり、寺院神社へお焚き上げを依頼する家も増えています。
そのため、それぞれのスケジュールに合わせて片付ける家庭も多いでしょう。

 

鏡開きの歴史

◇その昔は関東も関西も、全国的に二十日正月が祝い納めでした

 
二十日正月は1月20日、2024年は1月20日(土)です。
忙しい正月行事がひと通り終わり、女性や奉公人が一休みして、台所などでお正月を祝うタイミングとされます。

 
けれども江戸時代に徳川家光の月命日が20日になったことから、関東地方と関西地方で鏡開きの暦に誤差が生まれました。

 

<鏡開きの変遷>
[三代将軍徳川家光] ・4月20日に亡くなる
20日が月命日となる
・鏡開きを1月11日にする
[明暦の大火] ・正月の江戸に大火事が発生
火の用心のため、早く処分する

 
関東地方で現在の鏡開き日程1月11日は、江戸時代に正月七日(1月7日)に松の内が明け、正月飾りを片付けるタイミングでした。

 
また江戸時代の「蔵開き」も1月11日、「蔵開き」とは奉公人やお得意様などへおとそ(お酒)などを振る舞う行事です。

 
そして江戸時代の明暦3年、正月の大火事「明暦の大火」の発生します。

 
寒く乾燥しやすい冬は火事になりやすく、正月飾りのしめ縄などは燃えやすい藁(わら)を使用する正月飾りは、1月7日の早々に片付けるお触れが出ました。

 

簡単、新しい!鏡餅レシピ

簡単、新しい!鏡餅レシピ

◇鏡開きの行事食、おしるこや雑煮を簡単に作りましょう!

 
鏡開きと言えば、固くなったお餅を鍋で煮て柔らかくいただける料理、おしるこや雑煮が行事食です。

 

<鏡開きとは:行事食>
おしるこ
雑煮
③餅巾着を入れた鍋
④餅の肉巻き
⑤餅の味噌マヨネーズグラタン

 
…などなど、現代ではこの他にも、餅巾着で鍋にしたり、お餅の肉巻き焼きも人気ですが、今回は昔ながらの鏡開き行事食レシピとして、簡単!おしるこや雑煮レシピをご紹介します。

 

①おしるこレシピ

◇茹で小豆缶を利用することで、簡単に5分~10分ほどで作れます!

 
茹で小豆缶と水が同量の割合でしるこを作り、塩で調整すると良いでしょう。
お餅は木槌などで割ったら、後は手で割り分けます。

 

<鏡開きとは:おしるこレシピ>
[材料] ・お餅(3~4枚)
茹で小豆缶…1缶(150g)
[レシピ] ①お餅を茹でる
②茹で小豆缶を鍋に入れる
③缶を目安に同量の水を入れる
④弱火に掛ける
⑤味見をしながら、塩で調整する
⑥お椀に①の餅を入れる
⑦餅を入れた椀に⑤のしるこ(あん)を注ぐ

 
切り餅などは、トースターなどで焼いても美味しいでしょう。

 
おしること言えば、関東でも関西でもこしあんを利用する家庭が多いですが、田舎汁粉として粒あんを利用しても、餅に粒あんが絡みついておすすめです。

 

②雑煮レシピ

◇鶏だしやつゆの素などを上手に利用して、簡単に雑煮を作っちゃいましょう!

 
雑煮を美味しくいただくポイントは鶏だしです。
根菜類は大根やにんじんが多く、5mm幅のいちょう切りにすると良いでしょう。

 
鍋で煮て柔らかくする時間がない時は、お餅を含めて具材をラップに包み、電子レンジを使用すると時短になります。

 
家庭用電子レンジ600Wを目安として、根菜類なら約50秒、お餅は約30秒ほどです。

 

<鏡開きとは:雑煮>
●3~4人分
[材料] ・大根…約8分の1
・にんじん…約半分
・鶏肉…約150g
・ほうれん草…約2分の1束
・切り餅…約3~4個
●だし汁 ・かつお節のだし汁…4.5カップ
・料理酒…約大さじ1
・醤油…約大さじ3
●飾りつけ
・三つ葉…適量
・かまぼこ…適量
[レシピ]
●下準備 ①鶏肉
・一口大に切る
②根菜類(大根、にんじん)
・5mm幅ほどのいちょう切り
・レンジにかける(600wで約1分)
・竹串がスッと通るくらい
③ほうれん草
・4cmほどに切り分ける
④餅
・鍋にたっぷりの水を入れる
・沸騰させてから弱火~中火にする
・お餅を入れて低温で柔らかくする
(レンジなら600wで約30秒)
●雑煮の汁 ①だし汁を火にかけて煮立てる
②鶏肉とほうれん草を入れて煮る
③大根、にんじんを入れて煮る
④こまめにアクを取る
●完成 ①椀に餅を入れる
②椀に雑煮の汁を注ぐ

 
だし汁はたっぷりのかつお節、どんこなどを煮立たせて作ることができます。
まためんつゆや白だしなど、市販のだしを利用すると便利でしょう。
最近では、鶏のコンソメなどを入れて、洋風に仕立てる家庭も見受けます。

 

鏡開き後の「どんと焼き」

鏡開き後の「どんと焼き」

◇どんど焼きは、正月飾りを焚き上げる地域行事です

 
鏡開きの日に「どんど焼き」が開催される地域もあります。
「どんど焼き」は、しめ縄などの正月飾りをお焚き上げで処分する行事です。

 
その昔は、鏡開きとどんど焼きが同じ日になる地域も多く、神社や寺院、集会所や学校の校庭で行われました。

 
どんと焼きには開いた鏡餅を持参して、お焚き上げの火のなかに入れ、焼いていただき盛り上がったものです。

 

<どんと焼きとは>
●正月飾りを焚き上げる地域行事
[焼くもの] [具体例]
①お焚き上げ 正月飾り
・開いた鏡餅
(アルミホイルや串に刺す)
②縁起物 ・正月の祈願事
書初め
祝い団子
(紅白の繭玉)

 
開いた鏡餅だけではなく、「正月の祝い団子」として知られる、紅白の繭玉(まゆだま)を串に刺して持参し、焼いていただくこともあります。

 
餅もどんど焼きの大きさによっては、アルミホイルで包んで先に針金を付け、引っ張って取れるように仕上げて行く人も多かったでしょう。

 

どんど焼きのご利益

◇どんど焼きは年神様をお見送りする行事です

 
正月飾りのお焚き上げを地域で行う便利さもありますが、年中行事としてのどんと焼きは、新しい一年を守護する「年神様」をお見送りする儀礼でもあります。

 
正月祝い納めの鏡開きの日、正月に来訪していた年神様がお帰りになるためです。
どんど焼きには、下記のようなご利益があるとされてきました。

 

<どんど焼きのご利益>
●煙とともに天に昇る、年神様をお見送りする
[若返り] どんと焼きの火に当たりと若返る
[祈願成就] 書初めの祈願事が天に届く
[技芸上達] 書初めの炎が高いと、文字が上達する
[無病息災]
どんと焼きで焼いた餅を食べると一年健康

 
「どんど焼き」はもともと「どんどや」から来ています。
この「どんどや」は小正月を表す言葉で、平安時代の宮廷では「三毬枝(さぎちょう)」と呼ばれる儀礼でした。

 
地域によっては「火祭り」などとも言いますね。
三毬枝(さぎちょう)」から、他の地域ではどんど焼きを「左義長(さぎちょう)」と呼ぶこともあるでしょう。

 

鏡開きが、どんど焼きに間に合わない!

鏡開きが、どんど焼きに間に合わない!

どんど焼きで正月飾りを焚いてしまえば便利ですが、間に合わなくても神様に失礼のない、正月飾りの処分はできます。

 
今では、どんど焼き行事がない地域も増えました。
初詣の時期ならば、お焚き上げ用のスペースが用意されている神社寺院もあるでしょう。

 

<正月飾りの処分方法>
①神社寺院でお焚き上げ
②自宅で清めて処分

 
神社や寺院で破魔矢やお守りを焚き上げる「お焚き上げ」がありますから、ここで焚いてもらいます。

 
料金が提示されていなくても、個別にお焚き上げを依頼する時には、お布施や初穂料を準備しましょう。

 

まとめ:鏡開きの日、年神様は帰ります

まとめ:鏡開きの日、年神様は帰ります

鏡開きは鏡餅を開く行事、鏡餅には一年の福徳を持って訪問した「年神様」の依り代ですから、木槌で慎重に開きます。

 
「どんど焼き」としてお伝えしましたが、地域により呼び名はさまざまです。
関西地方では「とんど焼き」「どんどや」で親しまれています。

 

<地域で違うどんど焼き>
[呼び名] [地域]
・とんどさん …鳥取県
・とうどうさん …愛媛県
・しんめいさん …広島県
・あわんとり …千葉県
・やははいろ …東北地方の一部

 
地域の家々が持ち寄ったしめ縄などの正月飾りを焚き上げますから、炎は燃え盛りキャンプファイヤーのようですよね。

 
このような様子から、「どんどん」「とんど」「どんと」焼ける、燃える、とうとうと燃える、などの意味合いで呼ぶ地域もあるでしょう。

 

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

永代供養ナビ編集長
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