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小正月や二十日正月とは何?正月飾りを片付ける節目はいつ?処分方法は?行事食も紹介!

小正月や二十日正月とは何?正月飾りを片付ける節目はいつ?処分方法は?行事食も紹介!

・小正月、二十日正月とは?
・小正月や二十日正月にはなにをするの?
・小正月や二十日正月の行事食は?

 
小正月、二十日正月とは正月を締めくくる節目です。
小正月が1月15日、二十日正月は1月20日となり、この日に正月飾りを片付ける地域もあるでしょう。

 
本記事を読むことで、小正月や二十日正月とはなにか?行う事柄や行事食、小豆粥やブリの骨汁などのレシピが分かります。

 

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小正月、二十日正月とは?

小正月、二十日正月とは?

◇小正月、二十日正月とは、お正月の節目です

 
小正月は1月15日二十日正月は1月20日を差し、お正月を締めくくるいくつかの節目のひとつとなります。

 
昔は、正月にご馳走の準備やおもてなしで忙しく働いていた女性や奉公人がひと段落付く時期で、小正月に身内で小さく正月を祝ってきました。

 
どちらも正月の締めくくりとして、正月飾りを片付けるタイミングです。
どんど焼きなど、お焚き上げを開催する地域や寺院神社もあるでしょう。

 

 

小正月は正月飾りを片付ける?

小正月は正月飾りを片付ける?

◇小正月は正月飾りを片付けますが、タイミングは他にもあります

 
小正月は正月を締めくくるひとつのタイミングですが、正月飾りを片付ける時期は地域によって違うでしょう。

 
一般的には正月七日(1月7日)、小正月(1月15日)が多いです。
江戸時代から続く小正月や二十日正月は、地域によって正月飾りを片付けるタイミングも異なります。

 

<地域で違う、正月の締めくくり>
[暦] [日程] [地域]
①正月四日 ・1月4日 ・京都府近郊の一部
②正月七日 ・1月7日 ・主に関東地方
③鏡開き ・1月11日 ・全国的
④小正月 ・1月15日 ・主に関西地方
⑤二十日正月 ・1月20日 ・全国の一部地域
⑥晦日正月 ・1月31日 ・全国の一部地域

 
また沖縄では旧正月を祝います。
そのため新暦の年末から正月飾りを飾り始め、新正月を経て旧正月を超え、旧正月の正月七日や二十日正月まで、飾ることもあるでしょう。

 

 

門松を飾る「松の内」

◇松の内は、元旦から正月飾りを飾っている期間を差します

 
関東地方では「正月七日(1月7日)」を松の内とする地域が多いです。
一方、関西地方では小正月を松の内とする地域もあるでしょう。
また正月七日(1月7日)までの期間を「松七日」などと呼びます。

 

<松の内は鏡開きとは違う>
●ただし松の内が終わり正月飾りを片付けてから、鏡餅を開くので、鏡開きと松の内は違います。

 
正月飾りが飾られている松の内の期間は、鏡餅を依り代とする年神様が、まだ家内に来訪している期間です。

 
年神様は元旦の初日の出と共に、山から降りてきて、その家の一年を守護して果報を届ける神様となります。

 
この間は穢れを嫌う神様をもてなすために、キレイに過ごしながら、親族廻りや初詣、年賀状や寒中御見舞いなどを済ませましょう。

 

 

小正月とは?

小正月とは?

◇小正月は1月15日です

 
小正月(こしょうがつ)は1月15日、長い正月祝いを締めくくります。
前述したように裏方で忙しかった人々が、ホッとひと息付く日です。
そのためお正月は「大正月」、節目となる1月15日は「小正月」になります。

 

<小正月とは>
●お正月
[呼び名] 大正月
・男正月
[外向け] 親族廻り
・おもてなし
・年神様の来訪
●小正月
[呼び名] 小正月
・女正月
[内向け] 家族で祝う
・ホッとひと息
・締めくくり

 
このように小正月は、年末年始を忙しくしてきた人々の、もうひとつの小さな正月
であり、元旦から続く一連の正月行事を締めくくる日です。

 
元旦から始まる正月は「大正月」の他にも「男正月」と呼ばれてきました。
対して小正月は「女正月」、現代は男女関係なく台所に立ちますが、かつての小正月がどのようなものか、分かる気がしますね。

 

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小正月にいただく「七種粥」とは

小正月にいただく「七種粥」とは

◇小正月の七種粥は、雑穀の七種を入れたお粥です

 
小正月には、春の七草で作る「七草粥」ではなく、稗(ひえ)や粟(あわ)、麦などの「七種の穀物(七種のもの)」で作ったお粥をいただきます。

 
その昔の日本では白米は貴重な穀物でした。
小正月はお屋敷に奉公に出ていた人が、忙しい大正月を終えてお暇をいただいた家庭で行うことが多くあったため、白米ではなく、麦などの穀物でお粥を作ったと言われます。

 
平安時代の延長5年(西暦927年)の書物「延喜式(えんぎしき)」によると、小正月にいただく七種粥について、下記七種の穀物が用いられました。

 

<小正月とは:七種粥>
・お米
・粟
・黍(きび)
・稗(ひえ)
・蓑米(みのごめ)
・胡麻
・小豆

 
稲作が衰退した現代ではむしろ、七種の穀物を各家庭で用意することは大変です。
そこで二十日正月の習慣と同じく、ご飯に小豆を炊いていただく「小豆粥」を行事食としていただく家庭が増えました。

 

小正月後の節目「二十日正月」

小正月後の節目「二十日正月」

◇二十日正月は、1月20日です

 
二十日正月(はつかしょうがつ)」とは1月20日の暦を差し、最後のお正月の節目です。

 
その昔は全国的に二十日正月を正月の祝い納めとしましたが、江戸時代に三大将軍徳川家光が慶安4年4月20日に亡くなったため、月命日となる20日は忌む日となりました。

 
江戸幕府のお膝元である関東地方では、それ以降は正月飾りを飾る期間「松の内」を正月七日(1月7日)、鏡開きを1月11日に早めます。

 
しかし関西地方ではその情報が行き渡らず、昔の習わしのまま、二十日正月を正月の祝い納めとする地域が今も多いです。

 

<二十日正月とは:行う事柄>
①前夜
(1月19日)
年神様へお供え物をする
(小豆ご飯、お魚の御膳など)
②二十日正月
(1月20日)
正月飾りを片付ける
・祝い膳(おせちなど)を全ていただく
・行事食をいただく

 
また二十日正月の頃には、元旦からお祝いが続いたご馳走を食べつくしているため、残った食べ物を賢くいただく料理が行事食になります。

 
この日は正月の祝い納めとして、かつては仕事もお休みしました。
神々様もお帰りになり、翌日から仕事が始まる日として、二十日正月を「終い正月(しまいしょうがつ)」や「正月納め」と呼ぶ家もあります。

 

二十日正月の別称

◇二十日正月は、さまざまな愛称で親しまれています

 
二十日正月では、正月祝いのご馳走を残った食材まで食べ尽くすため、「乞食正月」や「骨正月」などの別称があります。

 
前項でお伝えした終い正月なども別称になりますが、お頭付きのお魚の肉を全ていただき、骨や頭しか残っていない…、などの食材を食べ尽くす日となり、その行事に掛けて、各地ではさまざまな二十日正月の呼び名が特徴的です。

 

<二十日正月とは:別称>
[愛称] [地域]
・乞食正月 …石川県
・フセ正月 …岐阜県
・二十日ワッパカ …岩手県
・棚探し …群馬県
・骨正月
・頭正月 …西日本

 
このように残された食材を賢く調理していただくため、二十日正月に出される行事食は、地域によってさまざまです。

 
中国に倣いお正月に紅白のまゆ玉(団子)で祝っていた地域では、二十日正月にまゆ玉の醤油焼き、雑煮などにしていただく地域もあります。

 

小正月や二十日正月の行事食とは?

小正月や二十日正月の行事食とは?

◇小正月や二十日正月には、正月のご馳走を食べ尽くします

 
正月祝い納めとなる小正月や二十日正月の行事食は、正月祝いでいただいたご馳走を食べ尽くすための料理です。

 
地域によってさまざまな行事食がありますが、正月祝いの振る舞いで忙しくしていた女性や奉公人が、台所でほっこりと一休みしながら、慎ましやかに正月を祝う意味合いもあるので、お金を掛けずに美味しくいただく料理が良いでしょう。

 

<小正月や二十日正月とは:行事食>
(1)小豆粥
(2)麦飯とろろ汁
(3)骨正月(頭正月)のアラ煮

 
小豆粥は小正月の行事食として有名です。
現代では小豆とご飯の粥が主流ですが、前述したような小豆を加えた七種の穀物でいただくと、より健康的なうえ、昔ながらの小正月や二十日正月を楽しめます。

 

(2)麦飯とろろ汁

(2)麦飯とろろ汁

◇麦飯にとろろを掛けたり、とろろ汁を掛けます

 
とろろも家によって自由に味付けをしてください。
とろろ汁などはとろろの味噌汁なども多いでしょう。

 

<麦飯とろろ汁の由来>
・麦飯のパラパラ感をなくすため
・仕事の合間にいただくため
・少ないご飯をとろろで増やした

 
その昔の日本では、庶民が白米をいただくことが難しかったため、奉公人が暇をもらって帰る正月祝いである小正月や二十日正月では、麦飯だった訳です。

 

(1)小豆粥

(1)小豆粥

◇邪気を祓い体にも良い、小豆粥で体を労わります

 
麦や粟などの穀物を入れて炊いたご飯を、小豆缶やお水と鍋に入れ、柔らかくなるまで煮たてる調理法が便利です。

 
小豆はお赤飯など、ハレの日の料理であることから陰を吹き飛ばす陽の料理として重宝される他、小豆の赤い色が邪気を祓うとされます。

 

<小正月や二十日正月とは:小豆粥>
●1人前
[材料] 五穀米で炊いたご飯…茶碗1杯
茹で小豆缶…1/2~1缶
・水…適量
●調味料 ・お醤油
・塩
●仕上げ ・小口ネギ
[作り方] ①ご飯を鍋に入れる
②ひたひたの水を加える
③茹で小豆缶を鍋に入れる
ご飯が柔らかくなるまで煮る
⑤味付け
(お醤油や塩で調整)
⑥椀に盛る
⑦好みで小口ネギなどを散らす

 
茹で小豆缶は砂糖入りでも、砂糖なしでも、どちらでも構いません。
甘い小豆粥が良いならば、砂糖入りの小豆缶など、好みで選ぶと良いです。

 
現代では「五穀米」など、通常の白米に加えるだけで炊き上がるものも販売されているので、利用すると便利でしょう。

 

(3)骨正月(頭正月)のアラ煮

(3)骨正月(頭正月)のアラ煮

◇ご馳走のお魚を、骨ごと煮ていただきます

 
正月祝いで食べ尽くし、頭と骨だけになった鮭やブリなどのお魚を、根菜類などと共にクツクツと煮たアラ煮です。

 
味噌でも醤油でも味付けは地域によってさまざまなので、好みで整えて良いのですが、関西では、食べ尽くした後のブリの頭や骨を酒粕に漬けておく家が多くありました。

 
正月祝いで食べ尽くした後、ブリの頭や骨をすぐに酒粕に漬けると、二十日正月頃が丁度良い漬け具合です。

 

<小正月や二十日正月とは:骨正月>
●正月三が日明け頃 ・ブリの骨を酒粕に漬ける
[材料] 粕漬けのブリの骨…約200~300g
・ゴボウ…約50g
・大根…約100g
・昆布…約20g
・ショウガ…約20g
・水…約400ml
・料理酒…約50ml
[味付け] ・お醤油…約大さじ3
・砂糖…約大さじ2
・みりん…約大さじ1
●二十日正月の準備
[下ごしらえ]
①ゴボウ ・約3cm幅に切る
・縦に切る
②大根 ・2cm幅の半月切り
③昆布 ・湿らせて結ぶ
(結び昆布)
④水にさらす ・根菜類を水にさらす
(10分ほど)
・水から上げ、水気を切る
⑤酒粕に浸けたブリの骨 ・さっと湯通し
⑥ショウガ ・そのまま薄切り
[アラ煮]
③鍋に入れる ・ブリの骨
・ゴボウ
・大根
・昆布
④だし汁 ・水、料理酒を入れる
・中火で煮て沸騰させる
・弱火にする
・アクを撮る
⑤アラ煮 ・野菜類を鍋に入れる
・味付け調味料を鍋に入れる
・落しぶたをする
・約30分煮込む
⑥盛りつけ ・ブリに充分火が通る
・火からおろして盛りつけ
・完成!

 
大根などの根菜類は、隠し包丁を入れると味もより染み込むでしょう。
酒粕とブリの骨で出汁も良く出るので、味付けは薄味でも構いません。

 

小正月、二十日正月の後は?

小正月、二十日正月の後は?

◇小正月や二十日正月で片付けたお正月飾りは処分します

 
お正月の締めくくりでは最後の節目「二十日正月」に、しめ縄などの正月飾りを下げたら、正月飾りは丁寧に清めた後に処分してください。

 
地域でお焚き上げ集会「どんど焼き」を開催していれば、みなで正月飾りを持ち寄って焚き上げると良いでしょう。

 

<正月飾り、3つの処分方法>
[処分方法] [内容]
①どんど焼き ・地域で開催されるお焚き上げ
・集会所や学校で焚き上げる
②お焚き上げ ・神社寺院で行うお焚き上げ
・正月飾りを持参する
③自分で処分 ・塩などで清めゴミに出す

 
馴染み深い方法は、地域で行うどんど焼きです。
地域の神社や寺院の他、学校の校庭や自治会の集会所などでも行われることがあります。

 
どんど焼きが恒例的に行われない地域や、間に合わなかった場合は、神社や寺院のお焚き上げでお願いすることもあるでしょう。

 

自宅で処分する方法

◇正月飾りをゴミに出すなら、塩を振って清めます

 
正月飾りを燃えるゴミに出して処分することも可能です。
正月飾りを白い布や紙に巻き、塩を振りかけて清めた後、燃えるゴミに出します。

 
正月飾りであっても燃えるゴミに出す家は多いです。
ただし縁起物なので、キチンとお塩で清めて出すと良いでしょう。

 

<正月飾りを自宅で処分>
[処分の手順] [補足]
①白いものを広げる (包装紙や布)
②正月を白いものの上に置く
③正月飾りに塩やお酒を振る [順番]
・右側
・中央
・左側
④白いもので、正月飾りを包む (白い包装紙や布)
⑤燃えるゴミの袋に入れる (下に敷いていた白いもの)

 
現代はご近所への配慮や自治体のルールにより禁止とする地域も多いですが、昔は庭で燃やしていた時代もありました。

 
お清めを行う時には、「今年も無事にお正月を迎えることができました。ありがとうございます。」と唱えたり、「祓いたまえ、清めたまえ」などと唱えるのも良いでしょう。

 
樹木葬と納骨堂どっち?
 

まとめ:小正月や二十日正月は、正月の節目です

まとめ:小正月や二十日正月は、正月の節目です

小正月・二十日正月は正月祝い納めの節目となります。
そして、正月飾りを片付けると松の内も終わりです。

 
ただ正月飾りを片付けるタイミング、松七日明け・小正月・二十日正月は、地域によってそれぞれ異なりますので、注意をしてください。

 
現代は、高価でオシャレな正月飾りを見かけますよね。
ただ年神様をもてなす正月飾りは、一年ごとに用意しなければなりません。
翌年への使いまわしは避けた方が良いでしょう。

 

 

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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