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永代供養ナビTOP永代供養コラム【2025年度版】お盆のお墓参りはいつ行く?行かないとどうなる?お参りのタブーとは

【2025年度版】お盆のお墓参りはいつ行く?行かないとどうなる?お参りのタブーとは

【2025年度版】お盆のお墓参りはいつ行く?行かないとどうなる?お参りのタブーとは

・お盆にはお墓参りに行くの?
・お盆期間のいつに行く?
・行けない時はどうする?

 
お盆のお墓参りは地域や家によっても風習が違うため、結局「行くべきか?」迷う人も多いです。
 
本記事を読むことで、お墓参りに行くかどうか、行く時の良いタイミングやタブーが分かります。反対に、行かないとどうなるか?行かない時の対処法まで解説していますので、どうぞ最後までお読みください。

永代供養墓診断

お盆とは?お墓参りに行くべき?

お盆とは?お墓参りに行くべき?

◇「お盆」とは、1年に一度、家に帰るご先祖様の霊をもてなし、感謝を伝える供養行事です

 
お盆にお墓参りに行くべきか、行かないのかを判断するには、そもそも「お盆とは何か?」が分かると決めやすいです。
特にお盆と並ぶお墓参り行事、お彼岸と比べると分かりやすいでしょう。

 

<お盆とは? お彼岸との違い>
[年中行事] [違い]
●お彼岸 ・お墓参り行事
ご先祖様に会いに、お墓まで行く
●お盆 ・自宅での供養行事
ご先祖様が、家まで会いに来る

 

そのため春と秋のお彼岸は、お墓にいるご先祖様に会いにいくため、お墓参りをしなければ成り立ちません。

 
一方、お盆でお墓参りをする地域、しない地域に分かれるのは、そもそもがお墓参り行事ではないためです。

 
そのためお盆のお墓参りに行かない地域もあります
ではなぜ、お盆にお墓参りに行く地域が多くあるのでしょうか。

 

 

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なぜ、お盆にお墓参りに行くの?

◇お盆のお墓参りは、ご先祖様を家までご案内をするためです

 

お盆のお墓参りは、ご先祖様を家までご案内するために行います。そのため「盆提灯」と呼ばれる提灯を持参し、目印にして自宅までご案内する地域も多いです。

 

特に、故人が亡くなって四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆「初盆」では、普段はお盆のお墓参りをしない地域でも、ご案内に行くことがあります。
 

 

 

お盆とお彼岸の違い

お盆とお彼岸は、どちらもご先祖様を供養する大切な行事ですが、意味や時期、過ごし方には違いがあります。

 

お盆は、年に一度ご先祖様の霊を自宅にお迎えし、感謝を伝える行事です。一般的には、関西では8月13日〜16日、東京など一部地域では7月に行われることもあります。迎え火・送り火を焚いたり、盆棚(精霊棚)を飾ったりして、ご先祖様を家に迎えるのが特徴です。

 

一方、お彼岸は春分・秋分の日を中心に前後3日間ずつ、年に2回ある仏教行事です。太陽が真東から昇り真西に沈む時期に、ご先祖様がいるとされる「西方浄土」を思い、ご供養するのが目的とされています。

 

お墓参りをする点は共通していますが、お盆ほど儀式的な行事はありません

 

お盆とは何か?その意味と由来

お盆(盂蘭盆会:うらぼんえ)は、ご先祖様の霊がこの世に戻ってくるとされる期間に、感謝と供養の気持ちを捧げる仏教行事です。その由来は、インドの古代仏典『仏説盂蘭盆経』にあるといわれています。

 

このお経では、お釈迦様の弟子・目連尊者が、亡き母が地獄に落ちて苦しんでいる姿を知り、供物を捧げて救ったというお話が語られます。この教えが中国や日本へと伝わり、「盂蘭盆会」として広まっていきました。

 

日本では、奈良時代から貴族の間で仏前に供物を備える風習が始まり、江戸時代になると庶民にも定着。

 

現在では、迎え火・送り火、盆踊り、精霊馬(キュウリとナス)など、地域ごとにさまざまな形でご先祖様を迎える行事として親しまれています。

 

お盆のお墓参りに行かないと、どうなる?

お盆のお墓参りに行かないと、どうなる?

◇そもそも、お盆のお墓参りに行かない地域もあります

 

お盆にお墓参りに行く風習は、地域によってさまざまです。なかにはお盆のお墓参りに行かない地域もあるので、行かなくても問題はありません。
さまざまな迷信もありますが、気にする必要はないでしょう。

 

<お盆のお墓参り:さまざまな風習>
・お盆の初日に、お墓参りに行く
・お盆の初日と最終日にお墓参りに行く
・盆の入りから、前日までに行く

 
この他、お盆が始まる6日前の8月7日(7月7日)にお盆のご案内をしに、お墓参りに行く地域もあります。

 

もともとお盆は旧暦7月13日~16日に行われてきた供養行事でした。
お盆の6日前となる旧暦7月7日は七夕ですよね。

 

織姫と彦星伝説で有名な七夕ですが、地域によっては、「神様の目が届かずに、普段は繋がらない者が繋がる日」ともされたためです。

 

 

お墓参りに行かない地域は?

◇お盆のお墓参りに行かない地域は、位牌へ降りてくるとされます

 

一方、お盆のお墓参りに行かない風習を持つ地域では、多くで「ご先祖様の魂は、位牌に向かって降りてくる」と伝わってきました。

 

位牌を目印としているので、「わざわざお盆のお墓参りに行かなくても、ご先祖様は家までたどり着くものだ。」と考えます。

 

 

樹木葬と納骨堂どっち?

 

お盆のお墓参りはいつ行くの?

お盆のお墓参りはいつ行くの?

◇お盆のお墓参りに行くタイミングは、地域によって主に3つの風習があります

 

前述したように、お盆にお墓参りに行く風習は地域によってタイミングもさまざまです。基本的にはご先祖様の霊をお迎え・お見送り、そしてご案内をするために行きます。

 

ただ現実的な問題として、草木が茂りやすい夏場のお墓参りは、お墓のメンテナンスとしての役割もあるでしょう。

 

お盆前日まで

◇お盆の前にお墓参りに行き、「ご案内」をします

 

お盆のお墓参りでは、お迎え・お見送りだけではありません。 お盆の前、早めにお墓参りをして、「お盆が来ますので、どうぞ家までいらしてください」とご案内を掛けるものです。

 

<お盆前日までのお墓参り>
[タイミング] ・8月1日~8月12日
[目的] ・お盆のご案内

 

お盆には地域によっていくつかの日程がありますが、ここでは一般的な「月遅れ盆」である8月13日~16日として解説します。

 

お盆初日

◇お盆初日にお墓参りに行き、ご先祖様を自宅までご案内します

 

お盆初日のみお墓参りに行く風習です。
多くの地域で日が沈まない時間帯に盆提灯を持ってお墓参りに行きます。

 

<お盆初日のお墓参り>
[タイミング] ・8月13日
[目的] ・家までのご案内

 

「盆提灯」とは、手に持ちぶら下げるお盆用の提灯です。初盆では「白提灯(しろじょうちん)」になるでしょう。

 

白提灯はお盆のお墓参りに行かない地域でも、目印として玄関先に飾る風習が全国的に広がっています。

 

 

お盆の初日・最終日

◇お盆のお迎え・お見送りともに、お墓まで行います

 

お盆のお見送りは夕方、日が沈み始めてから沈みきるまでの間とされ、この時間帯に送り火を焚く風習が残る地域が多くあります。

 

<お盆最終日のお墓参り>
[タイミング] ・8月16日
※16時頃から(日が沈む前)
[目的] ・お墓までのお見送り

 

そのため、お盆のお見送りはお墓参りに行かない地域も少なくありません。 ただし、お盆最終日にお見送りでお墓参りをする地域では、日が沈む前に墓地を出るとされています。

 

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お墓参りのマナーとタブー

お墓参りのマナーとタブー

お盆のお墓参りは、ご先祖様への感謝を伝える大切な時間です。

だからこそ、失礼がないように最低限のマナーを押さえておきたいもの。

ここでは、お供え物や服装の注意点、避けたほうがよい行動についてご紹介します。

お供え物や服装の注意点

お供え物は「ご先祖様が喜ぶもの」「季節感があるもの」を意識すると良いでしょう。 定番は、季節の果物・菓子・故人の好物など。線香やお花も忘れずに用意します。

 

ただし、生ものや匂いの強い食品、お酒の瓶などガラス製品は、虫や動物を引き寄せたり、墓石を傷めたりする恐れがあるため注意が必要です。 供えた後は放置せず、帰る前に必ず持ち帰るのがマナーです。

 

服装は、喪服でなくても構いませんが、落ち着いた色合いの清潔感ある服装が基本です。 カジュアルすぎる格好や露出の多い服装、派手なアクセサリーなどは避けましょう。

 

また、夏場は帽子や日傘を使用することもありますが、墓前では脱帽するのが礼儀とされています。

 

お盆のお墓参りで避けるべき行動

お墓参りでは、形式以上に「敬意の気持ち」が大切です。以下のような行動は避けるようにしましょう。

 

【お墓参りで避けるべき行動】

お墓の敷地内で大声で話す、笑いすぎる → 故人や他の参拝者への配慮を欠いた印象になります。

飲食や喫煙をする → 墓地は静かに祈りを捧げる場所。飲み食いは控えましょう。

墓石に水をかけすぎる、直接たわしでゴシゴシ洗う → 石材によっては劣化や変色の原因になるため、やさしく清掃を。

供物やごみを放置する → 動物の被害や他の方への迷惑につながります。

宗派・地域による作法の違いを否定する → お墓参りの作法は地域や家庭ごとに違いがあります。他人と比べず、思いやりを持つことが大切です。

 

「ちゃんとしなきゃ」と気負わず、ご先祖様への感謝と丁寧なふるまいを意識することが一番の供養です。 夏の暑さ対策もしながら、心穏やかなお墓参りを行いましょう。

 

 

お墓に供える花のマナーとタブー

お墓に供える花のマナーとタブー

お盆のお墓参りでは、花を供えてご先祖様をしのぶことが多いですが、実は供える花にもマナーがあります。

ふさわしい花や避けるべき種類を知っておくことで、より丁寧な供養ができるでしょう。

お墓参りに適した花

以下のような花は、お墓参りにふさわしいとされています。

 

【お盆のお墓参りに適した花】

●キク(菊)
→ 長持ちし、仏花として最も一般的。白・黄・紫など落ち着いた色合いが好まれます。

●リンドウ・トルコキキョウ・スターチス
→ 暑さに強く、花持ちも良いため、夏のお墓参りに最適です。

●カーネーション・グラジオラスなどの季節の花
→ 故人の好みに合わせて選ぶのも、心のこもった供養になります。

 

基本は左右一対(2束)で用意し、墓前の花立に対称的に供えるのが一般的です。色合いは派手すぎず、清楚で落ち着いたものを意識しましょう。

お盆に避けた方がよい花

供える花の中には、次のようにお墓参りには向かないとされる種類もあります。

 

【お盆に避けた方がよい花】

●バラやアザミなど、トゲのある花
→ 「痛み」や「争い」を連想させるため、お墓には不適とされています。

●ユリなど強い香りのある花
→ 香りが強すぎると、他の参拝者にとって不快に感じられることがあります。

●アジサイ・チューリップなど花びらが散りやすいもの
→ 早く枯れたり花びらが飛び散ったりして、墓所が汚れる原因になります。

 

また、供えた花は枯れる前に片づけるのがマナーです。 夏場や留守が多い場合は、花もちが良い種類を選ぶか、霊園指定の造花を利用するのもひとつの方法です。

 

供え花以外の持ち物は?

お盆のお墓参りには、供え花のほかにも用意しておきたい持ち物があります。 忘れ物を防ぎ、落ち着いてお参りできるように、あらかじめチェックしておくと安心です。

 

【お墓参りの基本持ち物リスト】

●線香・ろうそく・ライター(または点火棒)
→ 線香はお墓参りの定番。風が強い日もあるので、チャッカマンが便利です。

●数珠(じゅず)
→ 必須ではありませんが、仏式の供養では持っていると丁寧な印象に。

●手桶・ひしゃく(現地に備え付けがない場合)
→ お墓の掃除や墓石に水をかけるのに使用します。共用のものがない墓地では持参を。

●お供え物(故人の好物・果物・菓子など)
→ 食品は長時間置かず、帰る前に必ず持ち帰りましょう。

●ゴミ袋・タオル・ウェットティッシュ
→ 墓石や周辺の掃除、手拭きに役立ちます。

●折りたたみ傘・日傘・帽子・飲み物
→ 夏のお盆期間はとくに暑さ・日差し対策が重要です。

 

【あると便利なもの】

●草抜き用手袋・小さなほうき
→ 墓地周辺の雑草取りに。素手より安全です。

●虫よけスプレー・冷感グッズ
→ 墓地には蚊やアブが出ることも多いため、夏のお参りでは必須です。

 

お盆のお墓参りは、短時間であっても自然の中での行動になります。 忘れ物があると供養に集中できなかったり、体調を崩したりすることもあるため、事前にリスト化して準備しておくのが理想的です。

家族全員で気持ちよくお参りができるよう、持ち物もしっかり整えておきましょう。

 

 

お盆のお墓参りで、避けたい日とは?

お盆のお墓参りで、避けたい日とは?

◇お盆前までにお墓参りをする場合、避けたい日があるので注意をしてください 

 

お盆前までにお墓参りをしてご案内を掛ける時には、吉凶を計る六曜の観点から、避けたい日がいくつかあります。

 

<六曜とは>
「六曜(ろくよう)」とは、陰陽道や民間信仰により、古くから日本に伝えられてきた、その日の日時や方位による吉凶を占う「暦注(れきちゅう)」です。

 
お盆初日の盆迎えなど、決まった日にお盆のお墓参りをする地域はそのままで問題はありません。

 

「結婚式は大安」などと聞いたこともあるのではないでしょうか。お盆のお墓参りで避けたい六曜は、友引と仏滅です

 

お盆前、仏滅のお墓参り

◇仏滅(ぶつめつ)は、「全ての物事が滅する」とされます

 
「滅する(めっする)」とは終わりを遂げることですので大凶日、六曜のなかでも最も避けたい暦とされます。その大凶は計り知れず、仏も滅するとされてきました。

 
弔事には適した日とされますが、お盆ではご先祖様をお迎えするお祝いの意味も強い供養行事なので、仏滅のお墓参りは避けましょう。

 

お盆前、友引のお墓参り

◇友引(ともびき)は、「友を引く」とされます

 

友引は言葉とおり「友を引く」とされ、この世の者があの世へ連れて行かれるとして、お盆前でなくともお墓参りを避ける暦です。

 

ただ友引の全てが悪い訳ではありません。
「友を引く」ため結婚式などお祝い事では、「友を幸せに引き寄せる」良い暦に変わります。

 

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六曜における仏滅・友引の扱い

六曜における仏滅・友引の扱い

お盆のお墓参りを予定する際、「この日は仏滅だけど大丈夫?」「友引は避けたほうがいいの?」と、六曜(ろくよう)を気にする方もいらっしゃいます。

 

六曜とは、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つの運勢を表す暦注で、冠婚葬祭の日取りを決める参考にされてきました。とくに「大安=吉日」「仏滅=凶日」「友引=午前と夕方は凶」などのイメージが強く残っています。

 

とはいえ、お墓参りにおける六曜の影響は、実はそれほど強くありません。

 

仏滅でも問題ない?

仏滅は「何事も慎むべき日」とされていますが、仏教と直接の関係があるわけではなく、あくまで迷信的な暦の一つです。
お墓参りは、ご先祖様への感謝を伝える行為。たとえ仏滅であっても、心を込めて手を合わせることに意味があります。

友引は避けたほうがいいの?

「友を引く」という言葉から、葬儀の日取りでは避けられる傾向がありますが、お墓参りにおいて“友を道連れにする”という考えは根拠のない俗信です。
むしろ、家族や友人とともにお墓参りをすることで、絆を深める機会にもなります。

大切なのは「気持ち」と「地域の慣習」

六曜を気にするかどうかは、ご家庭の考え方や地域の風習によっても異なります。

 

親族やお寺が六曜を重視している場合は配慮をしつつ、そうでなければ日程の都合や天候、家族の集まりやすさを優先して問題ありません。

 

「仏滅だからやめておこう」よりも、「行ける日に気持ちを込めてお参りする」ことが、何よりの供養になるはずです。

 

お盆のお墓参りに行く時間帯は?

お盆のお墓参りに行く時間帯は?

◇お盆のお墓参りは、日が沈む前に済ませます
 
一般的なお墓参りの基本は午前中です。
墓地の空気もスッキリとしていて「悪しき者が溜まっていない」とされます。
 
ただ、お盆のお墓参りはご先祖様のお迎えですので、地域によって良い時間帯として2つの風習が残っています。
 

・午前中
・夕方

 
近年増えた納骨堂などの屋内施設においては、あまり時間帯を気にする家も少ない傾向です。
ただ、施設の営業時間がありますので、開閉時間を確認して出掛けましょう。
 

午前中に行くお墓参り

◇午前中は日の出の恩恵を受け、ご先祖様との言葉が伝わりやすいとされます
 
また午前中にお盆のお墓参りを済ませ、「ついで参り」をしないためともされてきました。 「ついで参り」とは、「他の用事のついでにしない」お墓参りです。
 
お盆のお墓参りではなくとも、他の用事を済ませてからお墓に立ち寄るなどの「ついで参り」は、あまり良しとしていません。
ただ新しい形態の納骨堂などでは、仕事帰りのお墓参りも増えています。
 

夕方に行くお墓参り

◇夕方のお墓参りは、日が沈みきる前に済ませます

ご先祖様のお迎えやお見送りは、「日が沈み始めてから沈みきるまで」に行う風習があるためです。
 
ご先祖様のお迎えやお見送りは、迎え火・送り火を焚きますよね。この迎え火・送り火は、日が沈み始める夕方から行い、日が沈み切るまでに済ませます
 
ご先祖様のお迎えやお見送りであるお墓参りも、同じ時間帯に行うためです。
 

 

避けるべき時間帯とその理由

避けるべき時間帯とその理由

お盆のお墓参りは、午前中や夕方の涼しい時間帯に行くのがよいことを、ここまではお伝えしてきました。
ただ、その理由には、古くからの風習だけでなく、実際の生活環境や安全面の配慮も関係しています。

 

ここでは、現実的に避けたい理由を、詳しく解説していきましょう!

 

日差しの強さや墓地の環境、時間帯によっては「せっかくのお参りが大変な思い出に…」ということも。そうならないために、具体的な注意点を整理しておきましょう。

 

真昼〜午後の暑い時間帯は避けたほうが安心

夏のお盆時期は、日中の気温が非常に高くなります。特に12時〜15時頃は直射日光も強く、墓地には日陰が少ないため、熱中症のリスクが高まります。

 

高齢の方や小さなお子さんと一緒に参拝する場合は、体調を第一に考え、日差しの強い時間帯は避けましょう。

夜のお墓参りは控えるのが無難

日没後にお墓参りをする地域も一部ありますが、一般的には夜の参拝は避けた方がよいとされています。
視界が悪く、足元が見えにくいため転倒やケガの危険があり、墓地によっては防犯上の問題もあるからです。

 

また、「夜の墓参りは霊を連れて帰ってくる」「魑魅魍魎に出くわす」といった言い伝えもあり、特に年配の方には不安に感じられるケースもあります。

 

お盆のお墓参り、日没に行ってはいけない?

お盆のお墓参り、日没に行ってはいけない?

お盆にお墓参りに行く場合、日が沈み始めてからお迎えに行くこともあるでしょう。

盆提灯を持って家までご案内をする地域では夕方とされることもありますが、日没までに済ませなければ、無縁仏や悪霊など、居場所のない霊が家まで着いて来るとも言われ、避けられます。

お盆の夜、魑魅魍魎が出る

◇お盆の日没にお墓参りをすると「魑魅魍魎が出る」とされます
 
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」とは、さまざまな化け物「妖怪変化」です。百鬼夜行(ひゃっきやこう)のように妖怪が列をなして練り歩くのとは違うとされます。
 

<魑魅魍魎が出る>
・無縁仏や浮遊霊など、居場所を持たない霊が集まる
・悪霊や穢れなど、悪しきものが集まる

 
魑魅魍魎には樹木の精霊など良いものもありますが、一方で厄災などにも使う言葉です。また良い精霊であっても、夜間のお墓参りなど、マナーを守らない行動は怒りを買うとも言われます。
 

夜は、危険が伴う

◇墓地は真っ暗な場所が多く、危険が伴います
 
墓地は町中のように街頭が少なく真っ暗ですよね。
なかには人里離れた辺境にある墓地も多く、転倒などの事故リスクが伴います。
 
さらに夜の墓地は人が集まりにくく、事故や事件が起きても人目に触れにくい危険リスクが高い場所です。
 

動物に出くわす

◇地方の墓地では、日没に動物が出ることがあります
 
また人里離れた辺境の墓地など、地方の墓地では日没後に狸などの動物が現れることも少なくありません。
 
動物によっては危険も伴うため、日没後の暗い墓地には近づかないようにしましょう。

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お盆のお墓参りに行けない時は?

お盆のお墓参りに行けない時は?

お盆のお墓参りは、ご先祖様への感謝を伝える大切な行事です。 とはいえ、体調不良や仕事の都合、距離的な問題などで「どうしてもお墓に行けない…」というケースもあります。

 

そんなときでも、自宅や離れた場所からでもできる供養の方法があります。 お盆の時期だからこそ、ご先祖様への想いをカタチにできる方法を見つけてみましょう。

 

 

自宅でできる供養の方法

お墓参りに行けない場合でも、自宅で供養の気持ちを伝えることは十分に可能です。

 

たとえば、お仏壇があるご家庭では、お盆の期間中にお花や線香、果物やお菓子などのお供え物を準備して手を合わせましょう。 仏壇がない場合でも、家族で故人の思い出を語ったり、写真に向かって合掌したりすることが立派な供養になります。

 

最近では、オンライン法要やリモートでの読経配信サービスも利用されており、自宅にいながらご先祖様に感謝の気持ちを伝える手段が広がっています。

 

また、お盆の期間中に「ありがとう」の気持ちを込めて掃除や食事の支度をするなど、日常生活の中での供養の心も大切にしたいですね。

 

 

遠方にお墓があるお盆のお墓参り

お墓が実家や故郷など遠方にあり、お盆のお墓参りが難しい方も多いでしょう。 そんなときは、以下のような対応策を検討してみてください。

 

 

【遠方にお墓がある場合の対応策】

 

現地の親族や知人に代理で参拝をお願いする
お願いする際は、お供えや香典を事前に送るなど、感謝の気持ちを添えると丁寧です。

 

墓地や霊園が提供する「お盆のお墓参り代行サービス」を活用する
最近では、掃除や献花、写真報告を含むお墓参り代行サービスが増えています。信頼できる業者を選べば、安心してお任せできます。

 

永代供養や納骨堂など「管理不要の供養形態」も視野に
今後もお墓参りが難しい場合には、お墓の承継や供養方法について家族で話し合うことも必要です。お盆は、そうした終活の第一歩としても良い機会になるでしょう。

 

 

「お盆にお墓参りができない=ご先祖様をおろそかにしている」というわけではありません。 大切なのは、気持ちを込めて供養しようとする姿勢です。 場所や形にとらわれず、それぞれの暮らしに合った「心を届ける方法」で、温かなお盆を過ごしましょう。

 

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地域によって異なるお盆のお墓参り事情

地域によって異なるお盆のお墓参り事情

お盆のお墓参りは、日本全国で広く行われている習慣の一つですが、実は地域によってお墓参りの“有無”や“タイミング”には大きな違いがあります。

 

「全国どこでも同じ」と思いがちですが、地元の風習や宗派の違いによって、家族の過ごし方はさまざまです。

 

ここでは、地域によって異なるお墓参りの事情と、それに合わせたお盆の過ごし方をご紹介します。

 

お墓参りを行う地域と行わない地域

お盆にお墓参りを行う地域は多いものの、全国一律の風習ではありません。

 

 

たとえば、以下のような違いがあります:

 

関東や関西の都市部では、8月のお盆にあわせてお墓参りを行う家庭が多く見られます。 帰省に合わせてお墓掃除や供物を用意するのが一般的です。

 

北海道や東北の一部地域、また沖縄県などでは、お盆の形式そのものが異なり、必ずしもお墓参りを行わない家庭もあります。

 

東京など7月盆の地域では、8月には墓地が静かであることもあります。

 

 

また、地域によってはお彼岸(春分・秋分)を重視してお墓参りをする習慣が根付いている場合もあります。 このように、「お盆=必ずお墓参り」という考え方がない地域もあるため、家庭や地元のしきたりに沿うことが大切です。

 

 

お盆のお墓参りは必要?地域差と現代の事情まとめ

お盆のお墓参りは必要?地域差と現代の事情まとめ

お盆のお墓参りは、ご先祖様を想う大切な行いですが、その方法や時期は地域や家庭によってさまざまです。

 

お墓に行けない場合でも、仏壇に手を合わせたり、供物を贈ったりと、形にとらわれない供養ができます。  
また最近では、永代供養や墓参り代行など、現代のライフスタイルに合った選択肢も増えています。

 

大切なのは「どう過ごすか」より、「どう想うか」。
あなたやご家族にとって、無理のないかたちで心を込めてご先祖様を迎える――それが本来のお盆の姿ではないでしょうか。

 

 

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

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