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永代供養ナビTOP永代供養コラムお盆の迎え火・送り火のやり方や手順は?いつ何時頃に焚くといいの?焙烙・オガラとは?

お盆の迎え火・送り火のやり方や手順は?いつ何時頃に焚くといいの?焙烙・オガラとは?

お盆の迎え火・送り火のやり方や手順は?いつ何時頃に焚くといいの?焙烙・オガラとは?

・お盆の迎え火や送り火のやり方は?
・迎え火や送り火はいつ頃に行うの?
・迎え火や送り火で使う道具は?

 
伝統的な先祖供養行事であるお盆では、ご先祖様の霊を家へ迎えるため、初日に迎え火を、最終日に送り火を焚きます。
 
本記事を読むことで迎え火・送り火のやり方や手順、いつ頃に行うのかが分かる他、迎え火や送り火で使用する道具についても詳しく分かりますので、どうぞ最後までお読みください。
 

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お盆の迎え火・送り火とは

お盆の迎え火・送り火とは

◇お盆の迎え火・送り火は、家の目印です

 
お盆の迎え火・送り火とは、1年に1度帰省するご先祖様の魂が迷わぬよう、玄関先で焚いて目印とする炎を指します。

 
お盆の迎え火では、ご先祖様へ迎え火で目印を示すことが目的です。
お盆の送り火では、「私たちはご先祖様を確かにお見送りしていますよ」と証明するために炎を灯し見送ります。

 
またお盆の煙はあの世へ届くとされてきました。
そのためお盆の送り火では、お供え物を送り火と一緒に焚いて、煙としてあの世へ「この世の手土産」届ける役割もあります。

 

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お盆の迎え火はいつ、何時頃行う?

◇お盆の迎え火は、迎え盆の夕方頃に行います

 
迎え火は一般的にお盆初日の夕方~日没にかけて行いますが、正確な時間の決まり事はありません。

 
全国的に多い8月13日~15日に行う「月遅れ盆」の日程であれば、8月13日の夕方頃が迎え火を焚く頃です。

 

 

お盆の送り火はいつ、何時頃行う?

◇お盆の送り火は、送り盆の夕方~晩に行います

 
お盆の送り火も明確な決まり事はありませんが、火が沈む夕方頃からすっかり暗くなる20時頃までの間に行う家が一般的です。

 
全国的な8月13日~15日までの月遅れ盆を一例とすると、8月15日の17時~20時頃、日が沈み暗くなる頃を目安とします。

 
1年に1度帰省されたご先祖様が少しでも長く家族と過ごせるよう、送り火は最終日の夜遅くに行うとされてきました。

 
またお見送りをした後、ご先祖様がこの世に後ろ髪を引かれぬよう、お盆飾りはその日の内に片付けるとも言われます。

 
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お盆の迎え火・送り火はどこで行うの?

お盆の迎え火・送り火はどこで行うの?

◇お盆の迎え火・送り火は、玄関先や門前で行います

 
お盆の初日「迎え盆」にお墓参りをして、ご先祖様を家までご案内する風習がある場合、迎え火を墓前で行う地域もあるでしょう。

 

<お盆の迎え火・送り火を行う場所>
・玄関先
・門前
・墓前
・ベランダ
…など

 
また近年では分譲マンションなどの集合住宅も増え、近隣住民への配慮から、ベランダなどでお盆の迎え火・送り火を焚く家庭も見受けます。

 

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お盆の迎え火を忘れてしまったら?

◇お仏壇に手を合わせます

 
お盆の迎え火を忘れてしまったら、その時にお墓参りをしても良いですし、お仏壇に手を合わせてお詫びをしても良いでしょう。

 
迎え火を忘れても特に決まり事はないため、8月13日の迎え盆当日であれば、遅くても気づいた時点で行っても問題はありません。

 
その際には「遅くなりまして申し訳ございません」とひと言添えて迎え火を焚くと良いです。
現代では少人数での迎え火も多いですので、その場に居合わせた人々のみで良いでしょう。

 

迎え火・送り火の火はどこから?

◇迎え火・送り火は提灯の火をロウソクへ移します

 
迎え火・送り火の火は本来、提灯の火をロウソクへ移し、その日をオガラに付けて焚く風習がありました。

 
またお墓が家の裏山、集落の菩提寺など、家から近い距離にあった集落では、お盆初日の迎え盆に、ご先祖様をご案内する目印となる、提灯を持ってお墓参りへ行きます。
その提灯の火から迎え火を焚くためです。

 
ただお墓参りに行かない地域では、先に迎え火を焚いて、その火を盆提灯に移すこともあります。

 

<迎え火・送り火の火はどこから?>
[迎え火]
①お墓参りに行く ・墓前や寺院で火をおこす
・盆提灯に火を灯す
・盆提灯の火をロウソクに移す
・ロウソクから迎え火を焚く
②自宅で迎える ・門前で迎え火を焚く
・迎え火をロウソクに移す
・ロウソクから盆提灯の火を灯す
・盆提灯を御仏前に持って行く
(ご先祖様を室内へご案内するため)
[送り火]
①お盆飾りは焚かない ・盆提灯を門前に持って行く
・盆提灯の火をロウソクに移す
・ロウソクから送り火を焚く
②お盆飾りを焚く ・盆提灯を門前に持って行く
・盆提灯の火をロウソクに移す
・ロウソクから送り火を焚く
・お盆飾りを焚く

 
けれども現代では火の用心の観点から、電気式の提灯も増えました。
また遠方にお墓がある家庭も少なくないため、提灯を持ってお墓参りを行い、家までご先祖様をご案内する家庭も少なくなっています。

 
そのため現代は、マッチやライターなどから迎え火を焚く家庭も多いでしょう。
詳しくは下記より解説していきます。

 

お盆の迎え火・送り火を焚かない方法

◇現代は火のない迎え火・送り火も増えました

 
現代は火の用心や近隣住民への配慮から、迎え火・送り火で火を灯さない家も増えました。
お盆の迎え火・送り火をベランダなどで行う家もありますが、集合住宅では煙が気になるところですよね。

 

<火を使わない、お盆の迎え火・送り火>
・迎え火・送り火に模したロウソク
・盆提灯で迎える
・電気式のロウソクや盆提灯で代用
・火を付けないで飾る

 
また戸建て住宅でも昔のように充分な庭や敷地のない家も多く、周辺への配慮が必要です。
地域によっては門前や玄関先まで、お仏壇の香炉を持参し、お線香を立てて迎えることもあります。

 
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お盆の迎え火・送り火の準備

お盆の迎え火・送り火の準備

◇お盆の迎え火・送り火は、オガラを焙烙のなかで焚きます
 
「オガラ」とは、麻の茎を剥いで内部を乾燥させた麻がらのことで、昔から灯明などで用いられてきました。仏教でオガラの煙は、天界の霊をこの世に降ろすとも言われます。
 

<お盆の迎え火・送り火で用意するもの>
・オガラ
・焙烙(ほうろく)
・盆提灯

 
焙烙(ほうろく)とは、素焼きの底が浅い鍋です。
その昔のお盆の迎え火・送り火では、地面に焚いてきましたが、残り跡や火の用心の観点から、いつしか焙烙(ほうろく)を使用するようになりました。
 

 

お盆の迎え火・送り火のやり方

◇小さく切ったオガラを重ねて焙烙に乗せ、火を付けます
 
現代ではベランダで行うお盆の迎え火・送り火も多いため、周囲に燃えるものがないか、注意をして焚きましょう。
 
ご先祖様の霊が家に帰るための乗り物「精霊馬(しょうろううま)」や、盆提灯もその場に用意します。
 
精霊馬とは、ナスやきゅうりに足となる4本のお箸を差したものですが、今ではガラスの置物なども販売されるようになりました。
 

 

お盆の迎え火のやり方

◇お盆の迎え火は、初日の迎え盆8月13日の夕方頃に行います
 
「なかなか着火しない!」との声もありますが、オガラをたくさん重ねると火柱が立ちやすくなってしまうので、注意をしてください。
 

<お盆の迎え火の手順>
・焙烙にオガラを重ねて着火する
・迎え火を焚く
・迎え火で盆提灯に火をともす

 
火が着火しやすいようスキマを開けてオガラを重ね、少量で点火することがポイントです。
 
昔の盆提灯は迎え火の日で灯しましたが、現代は電気式のものがほとんどですよね。電気式の盆提灯であれば、最後の日を灯す手順を省きます。
 

※お盆の迎え火までの準備は、下記コラムをご参照ください。
【図解】お盆の飾り方とは?盆棚・精霊棚やお供え、初盆との違いもイラストで徹底解説!

 

お盆の迎え火を終えたら

◇お盆の迎え火は盆提灯に移します

 
お盆の迎え火でご先祖様を迎えたら、続いて室内へご案内するため、迎え火の火を盆提灯に移して、御仏前まで移動しましょう。
月遅れ盆8月13日~15日の3日間、ご先祖様はご仏壇にいらっしゃるためです。

 
地域によって盆提灯を玄関先にそのまま置く風習もありますが、現代は火の用心の観点から、火を灯した提灯を放置することは避けられるようになりました。

 
迎え火で盆提灯に火を灯したら、ご先祖様を御仏前まで誘導し、ここで提灯を消す流れがほとんどです。

 
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お盆の送り火のやり方

お盆の送り火のやり方

◇お盆の迎え火は、最終日の送り盆8月15日の夕方頃に行います
 
全国的な月遅れ盆でも、4日間日程でしたら最終日の送り盆は8月16日になりますね。いずれにしても最終日の夕方頃が、お盆の送り火を焚く時間の目安です。
 

<お盆の送り盆の手順>
・焙烙にオガラを重ねてセットする
・盆提灯の火を、オガラに付ける
・送り火を焚く
・盆提灯の灯りを消す

 
お盆の送り火のやり方は、迎え火とは反対の手順です。
お盆の迎え火では、迎え火の火を盆提灯に付けますが、お盆の送り火では反対に、盆提灯の火を送り火のオガラに着火します。
 
ただし、前述したように電気式の盆提灯では、その限りではありません。
 

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お盆の送り火を終えたら

◇お盆の送り火を終えたら、すぐに片付けをします

 
お盆の飾りつけをいつまでもそのままにしていると、ご先祖様が「後ろ髪を引かれて」あの世へ帰れないとされるため、送り火を終えたらすぐに片付けましょう。

 
ただし、お盆の送り火自体は夕方以降から行います。
送り火が映えることはもちろん、ご先祖様をできるだけ長い時間おもてなしするために、最終日の夕方以降、日が暮れてから迎え火を焚くためです。

 
また昔のお盆では、お盆の送り火で盆提灯など、お盆で使用した飾り物や供物を焚きました。
オガラはあの世へ供物を届けてくれますから、お供え物など、ご先祖様に届けたい時にも、お盆の送り火で焚く地域もあります。

 

 

浄土真宗の送り火・迎え火

◇浄土真宗では、お盆の送り火・迎え火を焚きません

 
人が亡くなってすぐに極楽浄土へ成仏するとされる浄土真宗では、そもそもお盆の迎え火・送り火を焚きません。

 
仏教で子孫が先祖供養をするのは、もともと故人の霊が地獄に落ちることのないよう、子孫の追善供養によって後押しする意味があります。
けれども浄土真宗では、そもそも地獄の概念がありません

 
けれども、浄土真宗の家であっても盆提灯を飾ったり、お盆行事を行ってご先祖様に感謝を伝えることはできます。

 
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お盆は迎え火で始まり、送り火で終わります

お盆は迎え火で始まり、送り火で終わります

お盆は迎え火・送り火で区切りとなるため、全国的なお盆行事でも大切な役割を果たします。

 
またお盆の最終日となる8月15日・16日頃には、全国的にご先祖様や精霊を送り出す伝統行事が、各地で行われることでしょう。
なかでも精霊送りとも言われる京都府の五山送り火などは有名ですね。

 
本記事を参考にお盆の迎え火・送り火の意味を理解しながら、伝統行事に参加するのも良いかもしれません。

 

 

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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