
桜の木の下に眠る樹木葬という選択とは?メリット・デメリットも併せて解説

近年、墓石の代わりに樹木を墓標とする「樹木葬」が注目されています。やがて土に還るため、「自然への回帰」という点でも人気を集めていますが、この墓標を桜の木とする「桜葬」をご存知でしょうか。
この記事では「桜葬」の発祥や行われた背景、なぜ広まったかなどを解説し、さらに「桜葬」のメリットやデメリットも詳しく紹介しています。「桜葬」の費用や申し込み方法も紹介しているため、検討している人は参考になるでしょう。
この記事を読むことで、「桜葬」とはどのようなものかを正しく理解できます。美しく咲く桜の木の下で眠ることができる「桜葬」ですが、メリットばかりでなくデメリットもあります。大切な供養のための、正しい知識を身に付けましょう。
多くの日本人に愛されている「桜の木」を使った樹木葬に興味のある人や、「桜葬」を選択したいと思っている人は、この記事をぜひ参考にしてみてください。
桜の木の下で樹木葬
桜を使う樹木葬があるということは知っていても、どのようなものかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、桜を使う樹木葬の特徴について紹介していきます。
ヤシロの樹木葬では、桜並木の綺麗な霊園となっています。外国の庭園墓地のように明るく、美しい眺望がご覧になれます。
もっとヤシロの樹木葬について詳しく知りたい!という方はぜひ下記の資料を請求してみましょう。
発祥は?
「桜葬」の発祥は、認定NPO法人エンディングセンターです。エンディングセンターの樹木葬霊園の名称である「桜葬」は、商標登録もされています。
認定NPO法人エンディングセンターは、「尊厳ある死と葬送」を実現するために活動している市民団体で、「桜葬」を核とした交流や葬送に関するサポートを行っています。
桜葬が行われる背景は?
「桜葬」が近年注目を集めている理由の一つに、都心の墓地不足が挙げられます。一人ひとりの樹木を植えることは難しいですが、「桜葬」の墓標は桜の木一本です。そのため、限られた土地を上手く使うことができます。
また、土へ還ることができる「自然への回帰」や、墓石を必要とする一般葬に比べると費用を抑えられる点など、近年のニーズに合った埋葬方法も注目される理由の一つと言えます。
何より、桜の木は多くの日本人に親しまれている存在であることも大きな理由と言えるでしょう。桜は日本の国花である菊と並ぶほど親しまれている花です。
墓地不足を解消する樹木葬と、近年の人々のニーズ、そして日本人にとって特別な存在である桜をシンボルツリーとする点などが人々の希望にマッチし、「桜葬」が確立されたと考えられます。
桜葬はなぜ広まった?
「桜葬」が広がった理由には、日本人にとって桜が特別な存在であることが挙げられます。春になるとお花見や桜を使用したお菓子、桜をあしらった商品が発売されるなど、桜は多くの日本人に愛されている花です。
新しいお墓のかたちとして樹木葬が認識される中で、桜をシンボルツリーとした樹木葬が注目を集めるのも自然な流れと言えるでしょう。
桜葬のメリット
さまざまな樹木葬がある中で、桜の木を使う樹木葬にはどのようなメリットがあるのか知りたいという方も多いでしょう。
ここでは、桜の木を使う樹木葬のメリットについて見ていきます。
費用が安価
宗派を問わない
樹木葬全般に言えることですが、桜の木を使った樹木葬は、基本的に宗旨宗派が不問であることが多いです。寺院が管理している樹木葬であっても、宗旨宗派を問わないという場合も多いでしょう。
しかし、埋葬する人だけ檀家にならなくてはいけない場合や、法要は管理している寺院が属している宗派でしか執り行われない場合などもあります。
また、埋葬する人を在来仏教徒のみとしている場合もあるため、これらの点については事前にチェックするようにしましょう。
合同供養祭の実施
継承者がいらない
こちらも樹木葬全般に言えることですが、桜の木を使う樹木葬では、お墓の継承者が不要であることが多いです。
樹木葬では、霊園の管理者が遺族や子孫に代わりお墓の管理を行う、永代供養のかたちが取られます。そのため、遺族がお墓の管理をする必要がありません。
また、基本的に代々継承していくものではないため、残された遺族や子孫に負担をかけることもないでしょう。そのため、継承者がいない人でも安心して申し込むことができます。
桜の木の寿命が長い
桜の木を使う樹木葬のメリットとしてまず挙げられるのは、桜の木は枯れにくく寿命が長いということです。
桜の木の種類によって寿命は異なりますが、ソメイヨシノは約60年、山桜であれば約300年の寿命があります。
シンボルツリーの寿命が短くすぐに枯れてしまうと、シンボルツリーとしての役割を果たせなくなるだけでなく、お参りに来る家族が悲しい思いをするでしょう。
そのため、木が枯れにくく寿命が長い桜の木がシンボルツリーであれば安心です。
春のお墓参りが楽しみ
花見時期のお参りが楽しみになるのも、桜の木を使う樹木葬のメリットの1つです。
お墓参りというと、静かで暗いイメージを持ってしまいがちですが、桜の樹木葬であれば、春にたくさんの桜の花が咲き乱れる中お墓参りできます。
そのため、明るい気分で向かうことができるでしょう。
家族の趣向に適合する可能性
桜は日本人になじみがあるため、桜の木を使う樹木葬はほかの花や木を使う樹木葬と比べて、家族が受け入れやすいというメリットがあります。
樹木葬と聞くと、なじみのない弔い方に戸惑う可能性もありますが、桜の木の下に埋葬すると聞けば、受け入れてくれる家族も多いでしょう。
桜葬のデメリット
桜の木を使う樹木葬にはさまざまなメリットがあることを紹介しましたが、一方でデメリットもあります。
ここでは、桜の木を使う樹木葬のデメリットについて紹介します。メリットだけでなく、デメリットについても知っておきましょう。
また、桜の木を使う樹木葬のデメリットを知り、実際に樹木葬を見学することでトラブル回避につながります。まずは下記の資料を請求して相談してみましょう。
遺骨は4体程度が上限
春以外で見どころは?
桜の花は春に満開に咲き誇るため、春には美しい景色の中でお墓参りをすることができますが、春以外の季節には少し味気なく感じてしまう可能性があります。
桜は紅葉の季節も美しいですが、やはり桜と言えば春のため、春以外に見どころがないのがデメリットと感じる人もいるでしょう。
そのような場合には、シンボルツリーの桜以外にも四季の草花が楽しめる霊園を探してみるのがおすすめです。
アクセスが不便な可能性
桜の木の樹木葬は、アクセスが必ずしも良いとは限らないというデメリットがあります。桜の木の樹木葬には公園型と里山型があり、公園型は一般的に駅からアクセスの良い場所にあることが多いです。
しかし、里山型は里山の自然を活かした場所に埋葬することを目的としているため、駅からのアクセスが良いとは言えないことが多いでしょう。
そのため、家族でお参りしやすいお墓を探している場合には注意が必要です。
桜葬にかかる費用は?
「桜葬」にかかる費用は1人当たり30~50万円程度が相場となっています。「桜葬」は墓石がないため、墓石を必要とする一般葬と比べると比較的安価で埋葬することができます。
ただし、納める形式や霊園によって、1人だと35万円、2人だと60万円というように、費用はそれぞれ異なります。詳細は各霊園へ問い合わせるようにしましょう。
桜葬の申し込みから納骨まで
まずは「桜葬」が可能な墓苑を探しましょう。「桜葬」が可能な墓苑は限られており、アクセスが難しい場所が多くなります。お墓参りのしやすさなどを考慮すると、自宅からの距離も重要です。
墓苑によって費用や人数制限も異なるため、インターネットやパンフレットで情報を集めましょう。
次に、実際に墓苑を見学し、墓苑までのアクセスや周囲の眺め、希望の雰囲気かなどを確認してください。これらは実際に目で見なければ分かりません。望むかたちの供養が可能な環境か、しっかりと確認しましょう。
最後に申し込みをして入金し、納骨式の日程を決めるのが一連の流れです。申し込みの際には、契約に間違いがないか、疑問点がないか最終確認しましょう。
桜葬について知って検討してみよう!
人気の桜を使う樹木葬の特徴や桜以外の樹木葬に向いている樹木についてご紹介しました。
桜を使う樹木葬にはメリットもあればデメリットもあります。そのため、メリットとデメリットを知った上で、自分に合う樹木葬を選ぶのがおすすめです。
樹木葬を考えている方は、桜以外の選択肢も含めて、自分の希望に合う樹木を選びましょう。
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