墓石に使われる石の種類一覧|国産・外国産の代表的な石材と選び方を解説
「墓石にはどんな種類があるの?」
「国産と外国産では何が違うの?」
「墓石を選ぶ時はどのようなことに注意したらいい?」
——お墓を建てる場面では、こうした疑問が次々に出てくるものです。
墓石は一度建てると長く使い続けるものだからこそ、石の性質や産地ごとの違いを知ったうえで選びたいところです。
この記事では、墓石に向いている石材の条件や石の分類、国産・中国産・インド産・その他の産地ごとの代表的な石材の特徴を整理しています。
石の名前や産地の違いが分かると、石材店との打ち合わせでも質問がしやすくなります。ご家族で話し合いながら、納得できる墓石を選ぶ手がかりとしてお役立てください。
墓石の石材を比較する際の参考になる3つの数値

墓石選びで最初に確認したいのは、見た目の好みよりも石そのものの性質です。墓石は屋外で雨風や寒暖差にさらされ続けるうえ、何度も建て替えるものではないため、耐久性や艶の持続性が求められます。
石材の性質を判断する目安として、一般的に「見かけ比重」「吸水率」「圧縮強度」の3つが使われます。石材店のカタログや見本にもこれらの数値が記載されていることが多いので、意味を知っておくと比較がしやすくなります。
見かけ比重が重い石は密度が高く耐久性が期待できる
見かけ比重とは、石の体積あたりの重さを示す数値です。かさ比重とも呼ばれ、同じ大きさの石を比べたときにどれだけ重いかを表します。
見かけ比重が大きいほど石の密度が高く、内部の空隙が少ない状態だと考えられます。密度が高い石は水や空気が入り込みにくく、結果として耐久性も高くなる傾向があります。
石材を比較する際は、見かけ比重の数値が記載されているかを石材店に尋ねてみるとよいでしょう。ただし、数値だけで良し悪しが決まるわけではなく、後述する吸水率や圧縮強度とあわせて総合的に見ることが大切です。
吸水率が低い石は水を吸いにくく劣化しにくい
吸水率は、石がどれだけ水分を吸い込むかを示す数値です。墓石を選ぶときは、この値が低いものを確認しておくと安心です。
石は長い年月のあいだに雨や風雪を受けて少しずつ変化していきます。水分を吸い込みやすい石は、吸った水分が内部に残ることで変色や苔の発生、寒冷地では凍結による傷みにつながる場合があります。
吸水率が低い石材は水を吸いにくいため、こうした劣化が進みにくいとされています。特に雨や雪が多い地域、寒暖差の大きい地域にお墓を建てる場合は、吸水率の数値を確認しておくとよいでしょう。
圧縮強度が高い石は力に耐えやすく安全性につながる
圧縮強度は、石がどれくらいの力に耐えられるかを示す数値です。墓石は複数の石を積み上げて構成されるため、上部の重さを支える力が必要になります。
わずかな力で欠けたり崩れたりする石材では、安全面でも不安が残ります。圧縮強度が高い石材は、長期間にわたって形状を保ちやすいとされています。
見かけ比重・吸水率・圧縮強度の3つは、いずれか1つが優れていればよいというものではありません。3つの数値をあわせて比べながら、予算や色の好みと折り合いをつけて選んでいくとよいでしょう。
墓石に使用される代表的な石材の種類(岩石による分類)

墓石に使われる石は、まず岩石としての分類を知っておくと全体像がつかみやすくなります。産地や採掘時期によって材質や色、硬さが異なり、同じ名前の分類でも石ごとに性質は変わります。
墓石に使われる代表的な石材は「安山岩」「花崗岩」「閃緑岩」「斑れい岩」の4種類です。石材店で聞く石の名前の多くは、このいずれかに属しています。
ここからは4種類それぞれの成り立ちと見た目の特徴を紹介します。石を選ぶ際、その石がどの分類に当たるのかを確認しておくと、性質の見当がつけやすくなります。
墓石に使われる石の種類一覧
墓石に使われる代表的な石材を、産地・種類・色や特徴から一覧で比較します。
気になる石材については、このあとの各項目で詳しく紹介します。
| 産地 | 石材名 | 主な産地 | 色・特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 浮金石 | 福島県 | 黒地に金色の粒が見られる |
| 庵治石 | 香川県 | 細かな石目と独特の「斑」が特徴 | |
| 大島石 | 愛媛県 | 青みを帯びた落ち着いた色調 | |
| 本小松石 | 神奈川県 | 青み・緑みを帯び、経年で色合いが変化 | |
| 万成石 | 岡山県 | 淡い紅色・ピンク系の色合い | |
| 紀山石 | 福島県 | 細かな石目と深みのある色合い | |
| 美山ふぶき | 福島県 | 濃い青色を帯びた石肌が特徴 | |
| 中国 | 北大青 | 山西省 | 落ち着いたダークグレー |
| 河北山崎 | 河北省 | グレー系で細かな石目 | |
| 新八光(G623) | 福建省 | ピンク色の結晶を含む桜御影石 | |
| K-12 | 黒竜江省 | グレーから青みを帯びた色合い | |
| インド | 銀河 | カルナータカ州 | 白い玉模様が入る明るいグレー系 |
| アーバングレー | カルナータカ州 | 透明感のあるグレー系 | |
| クンナム | インド | 深い黒色と艶が特徴 | |
| スウェーデン | ファイングレイン | スウェーデン | 細かな石目と深い黒色 |
| スウェーデンマホガニー | スウェーデン | 赤茶・ブラウン系の色合い |
安山岩(あんざんがん)|本小松石に代表される火山岩
安山岩は、マグマが地表近くで急速に冷えて固まった火山岩です。国内でも採掘されており、産地によって色合いや模様はさまざまです。
墓石に使われる安山岩では、神奈川県の真鶴山麓で採れる本小松石が広く知られ、ブランド石として扱われています。採掘できる場所が限られるため、希少性の高い石材です。
本小松石は、加工した当初は淡い緑色を帯びていますが、年月とともに落ち着いた色合いへと変化していく趣のある石です。このほか、山梨県で産出される甲州小松も希少性の高い安山岩として知られています。
花崗岩(かこうがん)|御影石として最も多く使われる石
花崗岩は、マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まった深成岩で、一般に御影石と呼ばれる石の代表格です。日本では茨城県や福島県、山梨県などが主な産地で、近年は中国やインド、南アフリカからも輸入されています。
花崗岩は硬く風雨による劣化に強いうえ、磨くと光沢が出るため、墓石として広く使われています。石英・長石・雲母などの鉱物が粒状に見えるのが特徴です。
国産の花崗岩には「稲田石や真壁石」(茨城県)などがあり、多くは産地の地名が石の名称になっています。石の名前から産地をたどれることも、花崗岩を選ぶときの手がかりになります。
閃緑岩(せんりょくがん)|黒御影石として扱われる深成岩
閃緑岩は、マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まった深成岩で、花崗岩と同じく御影石と総称されます。御影石は特定の石の名前ではなく、墓石や建材に使われる硬質な深成岩の総称として使われる言葉です。
閃緑岩は花崗岩に比べて黒っぽい鉱物の割合が多いため、全体として濃いグレーから黒に近い色合いになり、黒御影石として扱われます。
国内での産出量は多くないため、国産の閃緑岩は希少性の高い石材とされています。黒系の墓石を検討する場合は、産地と供給状況を石材店に確認しておくとよいでしょう。
斑れい岩(はんれいがん)|良質な黒御影石として広く流通
斑れい岩も、マグマが地下深くで固まってできた深成岩で、御影石の一種として扱われます。閃緑岩よりもさらに黒っぽい鉱物を多く含むのが特徴です。
斑れい岩は黒やグレー系の色合いで、磨くと深みのある光沢が出ます。良質な黒御影石として広く使われている石材です。
代表的なものに、福島県で産出される浮金石や中山石があります。外国産ではインドやスウェーデンが主な産地で、黒系の墓石を検討する際の選択肢になります。
【国産】墓石に使用される主な石材の種類と産地

国産の石材を検討する場合は、産地と石の名称をセットで覚えておくと比較がしやすくなります。日本の墓石材の多くは産地の地名が石の名前になっており、名称から産地をたどることができます。
前の章で紹介した安山岩・花崗岩・閃緑岩・斑れい岩は、いずれもマグマが冷えて固まってできた岩石です。産出された地域や含まれる鉱物の違いによって色や石目は大きく変わり、同じ分類でも印象は異なります。
ここからは、墓石に使われる主な国産石材を産地ごとに紹介します。気になる石があれば、実際の見本を石材店で見せてもらうとイメージがつかみやすくなります。
浮金石(うきがねいし)|金粉が浮き出たような国産黒御影石
浮金石は、黒い石肌に金色の粒がちりばめられ、金粉が浮き出ているように見えることからその名がついた石です。福島県などで産出され、斑れい岩に分類されます。
国産の黒御影石の中でも高級石材として知られ、黒みかげと呼ばれることもあります。産出量が限られるため、希少性の高い石材です。
墓石のほか、東京駅や上野駅などの建築材としても使われてきた実績があります。黒系で国産にこだわりたい場合の選択肢のひとつです。
庵治石(あじいし)|最高級とされる香川県産の花崗岩
庵治石は、香川県の庵治町と牟礼町の境に位置する五剣山で産出される花崗岩です。石の名称は、産地である庵治町の地名に由来しています。
庵治石を構成する石英や雲母などの結晶は細かく、磨くときめ細かな艶が出ます。さらに、磨いた表面にまだら模様の光沢が浮かび上がるのも特徴で、最高級の墓石材のひとつとして知られています。
採掘量が限られる石のため、予算と納期を含めて石材店に相談しながら検討するとよいでしょう。
大島石(おおしまいし)|西日本を代表する青みがかった花崗岩
大島石は、愛媛県今治市の伊予大島で産出される花崗岩です。青みを帯びた落ち着いた色調と、墓石に求められる堅牢な石質が評価されています。
墓石以外にも、建築材やモニュメントなどに使われています。西日本を代表する高級石材として使用実績が多く、庵治石と並んで全国に知られた石材です。
青系やグレー系の墓石を国産で検討したい場合に、候補に挙がりやすい石といえます。
本小松石(ほんこまついし)|落ち着いた色合いの神奈川県産安山岩
本小松石は、神奈川県真鶴町で産出される安山岩です。色はグレーや青みを帯びたものが中心で、落ち着いた印象の石材です。
同じ真鶴町で産出される石は、採れる場所によって呼び分けられています。山側で産出されるものを本小松石、海側で産出されるものを新小松石と呼びます。その落ち着いた色合いとともに広く知られています。
和型のお墓や、年月とともに変化する色合いを楽しみたい場合に検討される石です。
万成石(まんなりいし)|淡い紅色が特徴の岡山県産花崗岩
万成石は、岡山県の万成地区で産出される花崗岩です。淡い紅色を帯びた色調がやわらかな印象をあたえる石で、この特徴的な色味から著名人のお墓にも使われてきました。
墓石のほか、全国各地のモニュメントや記念碑などの建築材としても使用されています。
美しい色味だけでなく、墓石に求められる吸水率の低さや圧縮強度の高さも備えており、全国で人気のある石材です。ピンク系の色合いを国産で探している場合の候補になります。
紀山石(きざんせき)|深みのある色合いの福島県産花崗岩
紀山石は、福島県いわき市の上三坂地区で産出される花崗岩です。粒子が細かく均一で、深みのある色合いが落ち着いた印象をあたえます。この色目から全国的にも人気が高く、ブランド石のひとつとされています。
風化に耐えられる粘りのある石質も、墓石材として評価されている理由のひとつです。
産地では長期的な安定生産が続けられており、相談しやすい石材といえます。
深山ふぶき(みやまふぶき)|白い長石模様が特徴の福島県産花崗岩
吹雪石は、福島県で産出される花崗岩です。濃い青色を帯びた石肌が特徴で、白やグレーが中心の墓石の中では珍しい色合いといえます。白い長石の模様が吹雪のように散らばって見えることから、吹雪石と呼ばれています。
計画的に採掘が行われているため、供給が比較的安定している点も特徴です。
吸水率が低く、墓石のほか、公共の建築物にも使用されています。
【中国産】墓石に使用される主な石材の種類と特徴
外国産の石材を検討する場合、まず候補に挙がりやすいのが中国産です。墓石材は輸入品の割合が増えており、その背景には国産石材の産出量の減少や、外国産石材の価格面があります。
近年は石材そのものを輸入するだけでなく、加工・製品化された墓石を輸入する流れもあります。輸入元は世界各地にわたりますが、中でも中国からの輸入が多数を占めています。
ここからは、中国産の代表的な石材を紹介します。価格だけでなく、色合いや供給の安定性もあわせて確認しておくとよいでしょう。
北大青(ほくだいあお)|落ち着いたダークグレーの御影石
北大青は、中国山西省で産出される御影石です。ダークグレーの落ち着いた色合いで、重厚な雰囲気のある石材です。吸水率が低く硬度も高いため、墓石に求められる性質を備えています。
見た目に高級感がありながら、価格は比較的抑えられる部類に入ります。墓石のほか、外柵や石塔の石材としても使われています。
読み方は「ほくだいあお」のほか、「ペーターチン」と読まれることもあります。石材店との打ち合わせで名称が食い違わないよう、表記を確認しておくと安心です。
河北山崎(かほくやまざき)|繊細な石目のグレー系御影石
河北山崎は、中国の河北省を原産地とする御影石です。日本国内にも山﨑石と呼ばれる高級銘石がありますが産出量が少なく、それに似た色味であることから河北山﨑と呼ばれるようになりました。
グレー系の色合いと、繊細で均一な石目が特徴です。日本でも長く使われてきた実績があり、価格の割に見栄えがよいと評価されてきました。
ただし現在は採掘が終了しており、供給が不安定な状況です。検討する場合は、在庫状況や将来の追加工事の可否を石材店に確認しておきましょう。
新八光(G623)|桜御影石と呼ばれるピンク系の石材
新八光は、中国福建省を原産地とする花崗岩です。ピンク色の結晶が混じる色合いから、桜御影石と呼ばれています。
錆が出にくく経年変化も少ないため、墓石に求められる性質を備えた石材とされています。
主に墓石や外柵に使われるほか、洗面台などの建材としても利用されており、用途の広い石です。
K-12|青みを帯びた艶のある黒龍江省産の石材
K-12は、中国の黒竜江省で産出される石材で、黒龍石とも呼ばれます。産地である黒竜江省の名にちなんだ名称です。
グレーから青みを帯びた艶のある色合いで、吸水率が低く経年変化も少ない石材とされています。
落ち着いたグレー系・青系を外国産で探している場合の選択肢のひとつです。
【インド産】墓石に使用される主な石材の種類と特徴

インド産の石材は、中国産に次いで種類が多く流通しています。以前は中国産よりも多くの石材が輸入されていた時期もありました。
硬度が高く艶も良いため墓石に適していますが、安定供給の面で課題があり、中国産に比べて輸入は減少傾向にあります。
ここからは、インド産の代表的な石材を紹介します。希少性の高い石もあるため、検討する際は供給状況もあわせて確認しておくとよいでしょう。
銀河(ぎんが)|白い玉模様が入る白系の御影石
銀河は、インドのカルナータカ州で産出される御影石です。インド銀河とも呼ばれ、宇宙の銀河を思わせる白い玉模様が入っています。白を帯びたグレー系の色合いで、明るい色のお墓を建てたい方に選ばれています。
硬度が高く吸水率が低いため、錆や苔が出にくく、耐久性のある石材とされています。
墓石のほか外柵にも使われ、価格帯は国産石材と同程度です。白系を検討する際の候補になります。
アーバングレー|寒冷地でも使われるグレー系の花崗岩
アーバングレーは、インドのカルナータカ州で産出される花崗岩で、グレー系の御影石に分類されます。ガラスのような透明感のある質感が特徴です。
吸水率が低く、粘りのある材質で風化しにくいため、寒冷地でも使用されています。
日本でも以前から使われてきた実績があり、価格も比較的手ごろです。
和型・洋型・デザイン墓のいずれにもなじみやすく、お墓の形を決めかねている段階でも候補に挙げやすい石材といえます。
クンナム|インドを代表する高級黒御影石
クンナムは、非常に硬い黒御影石として知られる石材です。硬度と耐久性に優れ、経年による変化が少ないとされています。花崗岩の黒系小目御影石に分類され、艶もちがよく変色も見られにくい石です。
インド産の代表的な高級黒御影石として知られていますが、採掘・流通状況が変化しているため、購入時には産地や石種、在庫状況を確認する必要があります。
【その他の産地】ヨーロッパなどの墓石に使われる石材

墓石材は中国やインド以外の国からも輸入されています。輸入量は多くありませんが、国産や中国・インド産では得にくい色合いや質感を持つ石もあります。
いずれも産出量が限られるため、流通量は少なめです。そのぶん希少性が高く、他とは異なる雰囲気のお墓を考えている方の選択肢になります。
ここからは、ヨーロッパなどから輸入されている代表的な石材を紹介します。
ファイングレイン|スウェーデン産の最高級黒御影石
ファイングレインは、スウェーデンを原産地とする黒御影石です。ブラックファイングレイン、スウェーデン黒とも呼ばれます。
花崗岩の黒系小目御影石に分類され、結晶の粒が細かくきめ細やかな石肌であることが特徴です。吸水率が低く硬度が高いため、経年変化に強い石材とされています。
供給量が少なく希少性が高いため、最高級品として世界的にも評価されています。
スウェーデンマホガニー|茶系の色合いが特徴の石材
スウェーデンマホガニーは、スウェーデンを原産地とする石材です。高級木材のマホガニーを思わせる色合いから、この名で呼ばれています。ブラウンを基調に多様な色味を放つことから、マルチカラーの石とも言われます。
耐久性があるため床材としても使われており、墓石では主に洋型のお墓に用いられています。
茶系・ブラウン系の落ち着いた色合いを探している場合の候補になります。
耐久性を重視したい人におすすめの墓石の種類
耐久性を重視するなら、吸水率の低さと硬度の高さを基準に石材を絞り込みましょう。お墓は何度も建て替えるものではないため、経年変化の少なさが選択の軸になります。
この観点では、大島石や庵治石、真壁石などの国産石材が候補に挙がりやすいといえます。いずれも使用実績が長く、年月を経た状態を実際に確認しやすい点も判断材料になります。
ただし、国産であれば必ず長持ちするというわけではありません。同じ産地でも採掘された時期や丁場によって石の状態は異なるため、検討中の石材について見かけ比重・吸水率・圧縮強度の数値を石材店に尋ね、実物の見本とあわせて確認しておくと安心です。
価格を抑えたい人におすすめの墓石の種類
費用を抑えたい場合は、中国産を中心とした外国産の石材を候補に入れて比較してみましょう。全般に国産石材より価格が抑えられる傾向があります。中国産では北大青やG623、AG-98などがよく使われています。
その一方で、国産の銘石に比べると吸水率がやや高い石材もあり、年月とともに色味や艶が変化する場合があります。価格だけで決めず、石ごとの数値や経年変化の傾向を確認しておくことが大切です。
費用を考えるときは、石材本体の価格だけでなく、施工費や外柵の費用、将来の修繕まで含めて総額で比べると、無理のない予算が立てやすくなります。ご家族と予算の上限を共有したうえで、石材店に複数の価格帯の提案を依頼するとよいでしょう。
・値段の安い墓石を購入する方法とは?相場や注意点も確認して選ぼう!
色にこだわりたい人におすすめの墓石の種類

墓石の色に決まりはなく、グレー系・黒系・白系・青系・緑系・ピンクや赤系など幅広い選択肢があります。落ち着いた色を好む方もいれば、明るい色を選ぶ方もおり、考え方はさまざまです。
ただし、墓地や霊園によっては外観の統一のために色味や形に制限が設けられている場合があります。色から検討を始める際は、建てる予定の墓地の規定を先に確認しておくと、後から選び直す手間を避けられます。
ここからは、色別の特徴と代表的な石材を紹介します。
グレー系の墓石|全国で最も多く選ばれている色
グレー系は全国で広く使われている、最も一般的な色合いです。ひと口にグレーといっても、石材に含まれる鉱物の種類や割合は採掘される場所によって異なるため、明るさや石目の見え方には幅があります。
価格を抑えたい場合は中国産のG654やG603、中間の価格帯ではインド銀河や国産の吹雪石、高価格帯では大島石や庵治石などが選ばれています。
同じグレー系でも印象が異なるため、候補をいくつか挙げて、実際の見本を並べて比べてみるとよいでしょう。
黒系の墓石|重厚感があり産地による差が大きい
黒系の墓石は、黒色の深成岩を黒御影石と総称して扱います。インド、中国、スウェーデンなど世界各地で産出されており、産地による品質の差が比較的大きい色といえます。
石によっては、年月を経るうちに錆が出たり艶が落ち着いたりすることがあります。黒系を選ぶ際は、その石の経年変化の傾向を石材店に確認しておくとよいでしょう。
価格を抑えたい場合は中国産の山西黒や河北山崎、高価格帯では国産の浮金石や能勢石などが選ばれています。
白系の墓石|明るい色合いで洋型のお墓に合わせやすい
白系の石は白御影とも呼ばれ、明るい色目から洋型の墓石に合わせやすい色です。白系といっても真っ白ではなく、実際にはグレーを帯びた色合いになります。
白系の石には鉱物が多く含まれる場合があり、年月の経過とともに汚れや錆が目立つことがあります。定期的な清掃を続けられるかどうかも含めて検討するとよいでしょう。
価格を抑えたい場合は中国産のG603、高価格帯では庵治石などが選ばれています。
青系の墓石|国産の銘石が多く希少性が高い
青みを帯びた御影石は、青御影石と呼ばれます。代表的な国産青御影石には庵治石や大島石などがありますが、産出量が限られるため希少性が高い色です。
現在流通している青系の墓石は中国産が主流です。ただし日本での使用実績がまだ多くない石もあり、長期的な経年変化については今後明らかになっていく部分があります。
価格を抑えたい場合は中国産の河北山﨑、高価格帯では国産の羽黒青糠目石などが選ばれています。
緑系の墓石|深みのある色合いで洋型にも使われる
緑系の墓石は、落ち着いた深みのある色合いが特徴で、洋型のお墓に使われることも多い色です。
国産では本小松石や荻野石、外国産ではフィンランド産のフィンランドグリーン、インド産のアーバングレーなどが代表的です。
緑系は産出量の限られる石が多く、価格を抑えた選択肢は少なめです。予算に幅を持たせて検討するか、近い色合いの石も含めて比較するとよいでしょう。
ピンク・赤系の墓石|洋型やオリジナルデザインに合う
ピンク・赤系の石はもともと建築資材として使われてきたものが多く、洋型やオリジナルデザインのお墓に合わせやすい色合いです。
ただし、墓地によっては墓石の色味に制限が設けられている場合があります。ピンク・赤系を検討する際は、霊園やお寺に使用の可否を先に確認しておきましょう。
価格を抑えたい場合は中国マホガニー、高価格帯ではインド産のマルチカラーレッドなどが選ばれています。
お墓のデザインも墓石選びには重要

石材を絞り込む前に、どのような形のお墓を建てたいかもあわせて考えておきましょう。近年は和型・洋型に加えて、故人の思いを込めたオリジナルデザインのお墓も増えています。
デザインによって必要な石の量や、適した材質は変わります。背の高い和型と背の低い洋型では使用する石の量が異なり、彫刻を施す場合は加工のしやすさも関わってきます。
石の色や種類と、お墓の形は切り離さずに検討すると、仕上がりのイメージが固まりやすくなります。ここからは代表的なデザインを見ていきましょう。
和型のお墓|竿石・上台・中台・下台で構成される伝統的な形
和型墓石は、日本で古くから建てられてきた伝統的な形です。「お墓」と聞いてこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
地域や宗派によって形に違いはありますが、竿石・上台・中台・下台(芝台)で構成される4段のものが一般的に用いられています。石は上から「天」「人」「地」をあらわすとされ、この形は江戸時代に生まれたと言われています。
竿石や上台に装飾を加えた墓石もあります。和型を検討する際は、墓地の区画の広さに合う寸法かどうかもあわせて確認しておきましょう。
洋型のお墓|背が低く彫刻やデザインの自由度が高い
洋型墓石は、横に広く背の低い洋風のデザインです。モダンな印象があり、近年広く選ばれている形といえます。
石塔に刻む文字やイラストの彫刻、石種の選択など、さまざまなデザインがなじみやすいことが特徴です。
明るい色の石材とも合わせやすいため、白系やピンク系など色から選びたい場合にも検討しやすい形です。
その他のお墓|芝生墓地・低床型・デザイン墓
和型や洋型以外にも、故人や家族の思いを反映したさまざまなデザインのお墓があります。
芝生の上にお墓を並べる芝生墓地、墓石を低くして安定させた低床型のデザイン、オリジナルの彫刻などを施したデザイン墓などです。
こうした形を希望する場合は、墓地ごとに建てられる形が定められていることがあるため、区画を決める前に規定を確認しておくと安心です。
故人や家族の思いを形にしたお墓は増えつつあり、そのデザインも多様になってきています。実際に建てられたお墓を霊園で見ておくと、完成後のイメージがつかみやすくなります。
墓石を選ぶときの注意点

墓石を契約する前に、確認しておきたい点を整理しておきましょう。墓石は高価なもので、何度も買い替えられるものではありません。
購入後に「イメージと違った」「思ったより早く劣化が目立ってきた」と感じることのないよう、事前の確認が大切です。
ここからは、墓石を選ぶ際に気をつけたい点を4つに分けて紹介します。
墓石の品質と値段は一致するとは限らない
石材は種類によって価格に幅がありますが、価格が高い石ほど長持ちするとは限りません。外国産の石材にも、価格が抑えられているものから国産と変わらない価格帯のものまであります。
使用実績が少ない石材は、年月を経たときの状態を確認しにくいという面があります。価格だけで判断せず、見かけ比重・吸水率・圧縮強度の数値、日本での使用実績、同じ石で建てられたお墓を見られるかを確認しておきましょう。
また、国産と外国産の違いが分かりにくいことにつけ込まれる例もあると言われています。石材名・産地・原産地証明の有無を書面で確認し、不明な点はその場で質問しておくと安心です。
色見本と実際の墓石で模様が違うことがある
石材を決める際は、小さな色見本だけで判断せず、できるだけ大きな実物やサンプルを見せてもらいましょう。石は自然のものであるため、まったく同じ模様のものは存在しません。
色や石目に違いが出るのは、採掘される場所や時期、地層が石ごとに異なるためです。そのため、石材店で見せられる色見本と、実際に納品される墓石の模様が異なることがあります。
あらかじめ模様に幅があることを理解したうえで、どの程度の違いが生じうるのか、完成後に模様が気になった場合の対応はどうなるのかを確認しておくと、認識のずれを防ぎやすくなります。
石材店には要望を具体的に伝えて見積もりを比較する
石材店に依頼する際は、希望する石種・デザイン・予算の上限を具体的に伝えましょう。石材店には、墓石の手配や設置、外構の工事だけでなく、破損があった場合の修繕やメンテナンスまで長く関わってもらうことになります。
お墓を建てるには多額の費用がかかります。見積もりは複数の石材店から取り、金額だけでなく内訳を比べてみましょう。石材費・加工費・彫刻費・施工費・外柵の費用が、それぞれどこまで含まれているかを確認しておくと比較しやすくなります。
あわせて、完成後の保証の範囲や、修繕が必要になった場合の対応についても聞いておくと安心です。
経年劣化した墓石の状態も見せてもらう
石材店や霊園を訪ねたときは、新しい墓石だけでなく、建ててから年月が経った墓石も見せてもらいましょう。
希望どおりに建てたお墓は、完成直後はきれいで満足のいくものです。しかしお墓は屋外にあるため、風雨にさらされながら少しずつ変化していきます。
実際に年月を経た墓石を見ておくと、その石がどのように変化するのか、どの程度の手入れが必要になるのかを具体的に思い描けます。検討している石種で建てられたお墓が園内にあるか、尋ねてみるとよいでしょう。
墓石の品質を保つためのポイント

建てたあとは、定期的な清掃とメンテナンスを続けることが墓石の状態を保つことにつながります。お墓は屋外に設置されるため、雨風や落ち葉、土ぼこりの影響を受け続けます。
お彼岸やお盆、故人の命日などお墓参りの際に、あわせて清掃をしておくとよいでしょう。水をかけて汚れを流し、柔らかい布やスポンジで拭き取るなど、石を傷めない方法を石材店に確認しておくと安心です。
遠方に住んでいて頻繁に足を運べない場合や、ご家族だけでの手入れが難しい場合は、墓石を設置した石材店や霊園にメンテナンスの相談をしてみるのもひとつの方法です。お墓を気にかけ続けることが、長く良い状態を保つことにつながります。
墓石の種類や特徴を知って納得できるお墓を建てよう

墓石を選ぶ際は、見かけ比重の重さ・吸水率の低さ・圧縮強度の高さという3つの指標に加えて、石材ごとの色合いや経年変化の傾向を確認しておきましょう。
墓石には多くの種類があり、産出される地域や時期、国産か外国産かによって、色・石目・価格・供給の安定性が異なります。耐久性を重視するのか、費用を抑えたいのか、色やデザインにこだわりたいのか、ご家族で優先したいことを先に整理しておくと、候補を絞りやすくなります。
こうした違いを踏まえたうえで、故人への思いやご家族の希望を整理し、石材店に相談しながら選んでいきましょう。
ヤシロでは、豊富な種類の石材やデザインから、ご希望に合わせたお墓づくりが可能です。墓石の大きさや形、色、彫刻内容まで、経験豊富なスタッフがお客様一人ひとりの想いに寄り添い、理想のお墓づくりをサポートします。
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