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大阪で神道のお墓を建てる。仏教墓との違いや特徴、彫刻する文字、費用の目安まで解説!

大阪で神道のお墓を建てる。仏教墓との違いや特徴、彫刻する文字、費用の目安まで解説!

日本では神道のお墓を建てたい方もいますよね。一般的に日本は古くから仏教が主流とされているため、お墓も仏教のものが主流となっています。
 
そのため「神道のお墓」を建てようと思っても、あまりイメージが沸かない方が多いのではないでしょうか。けれども墓じまいにより菩提樹より離檀することで無宗教になった時、デザインも選択肢が広がるなかで、「神道のお墓を建てたい」相談が増えました。
 
日ごろから「お天道様は見ている」と言われるように、近所の神社へ参拝してきたなど、どっぷりではないものの神道式のお墓を建てたい方がいるようです。
 
確かに、現代日本の宗教は仏教と言われますが、実は神道は日本の土着の宗教であり、仏教よりも前からある宗教なのです。
 
そこで今回は、神道のお墓を建てるに当たり、仏教との違いや特徴、彫刻する文字、費用の目安まで解説します。
 

大阪で神道のお墓を建てる。仏教墓との違いや特徴、彫刻する文字、費用の目安まで解説!

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はじめに神道とは

はじめに神道とは

では神道のお墓についてお伝えする前に、神道そのものについてお伝えしていきます。無意識ながら年始には神社にお参りに行くなど、日本人にとっても馴染み深い信仰ではありますよね。
 
八百万の神様(やおよろずのかみさま)」と呼ばれるように、神道の世界では生きるものも自然も、同じように魂が宿るとの信仰が軸になります。
 

【 神道のお墓を建てる☆神道とは 】
 
● 神道により日本では、あらゆるもの全てに神様が宿っていると考えられてきました。
 
→ 例えば自然の力は、農耕や漁業など人間に恵みを与える一方で地震や津波などの猛威も振るいます。
 
※ そんな自然に神々の働きを感じたり、代々続く生命、そして岩や山、木、滝などの自然物も神宿るものとして祀りました。

 

古くから続いてきた八百万(やおよろず)の神様への信仰に、大陸から伝わってきた仏教や道教、儒教などが影響して展開してきた日本独特の宗教です。
 
特定の神様を信じる信仰とは異なり、私たちの暮らしから生まれた信仰とも言われています。
 

神道のお墓と仏教のお墓の違い

神道のお墓と仏教のお墓の違い

神道と仏教のお墓に見る大きな違いとして、まず神道は神社の鳥居の内側や敷地内で墓地を所有することはありません。
 
一方、仏教のお墓ではその仏教宗派の寺院墓地内に建てることが多いですよね。寺院墓地内に仏教のお墓を建てる場合、一般的にはその寺院の檀家(信徒のこと)になります。
 

【 神道のお墓を建てる☆墓所は問わない 】
 
● 神道において「死は穢れ(けがれ)」とされているため、神道ではお墓に重きを置いていません。そのため神道のお墓を建てる墓所にもこだわりはない傾向です。
 
→ ただし、前述したような寺院墓地でお墓を建てる場合には、墓地管理者側が自身の仏教宗派を信仰している「檀家」に限りますから、神道のお墓も受け入れてもらえないでしょう。
 
※ ですから一般的には、寺院墓地であっても宗教不問とする墓地や、公営霊園、民間霊園、村墓地などで墓所を購入します。

 

気になる神道のお墓そのものの違いとしては、意外にも仏教のお墓の形に似ていて大きな違いはありません。
 

【 神道のお墓を建てる☆お墓と言う風習 】
 
● なぜなら「お墓を建てる」風習は宗教からではなく、日本の風俗習慣である「祖先のお祀り事を行う」という行為から始まったからです。

 

神道のお墓の特徴

神道のお墓の特徴

このように神道と仏教、双方のお墓はそれほど大きな違いはありません。民間霊園で神道のお墓と仏教のお墓が隣同士並んでいたとしても、それほど違和感はないでしょう。
 
けれども神道のお墓だからこその風習は今に残っていますので、コチラをご紹介していきます。
 

【 神道のお墓を建てる☆仏教墓との違い 】
 
● 神道のお墓は、棹石の先端が細くなっている点が大きな特徴でしょう。
 
→ 棹石とは、一般的な和墓で言う「○○之墓」などが彫刻されている部分の墓石です。この先端が四角錐(しかくすい)に尖っているのが、神道のお墓の特徴でしょう。
 
※ この先端が尖っている部分を、神道では「角兜巾(かくときん)型」と呼びます。

 

一方、仏教のお墓は先端が平らになっているものが多いですよね。神道のお墓でこの「角兜巾(かくときん)」を用いる理由には諸説ありますが、多くは「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を象ったものと言われます。
 
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)は三種の神器のひとつである剣(つるぎ)ですが、この他にも神道を修行する者が被る黒頭巾(くろずきん)などの説もあるでしょう。
 

彫刻する文字

彫刻する文字

一般的に見る仏教のお墓では「○○家之墓」などの彫刻を多く見るのではないでしょうか。一方で神道のお墓では「○○家之奥都城」などと彫刻します。
 

【 神道のお墓を建てる☆彫刻文字 】
 
● 「奥都城(おくつき)」と読み、神道墓であるのを表すために使われています。
 
→ 仏教のような戒名は無く、同様の意味を持つ「諡(おくりな)」と呼ばれる霊名を俗名の下に添えてください。

 

葬祭シーンでは仏教が根付いている日本では、戒名がないと言うとピンと来ない方も多いかもしれません。仏教に深い信仰を示す方であれば、「戒名はあの世の名前だから、戒名を付けないと成仏しないよ」などと言いますが、成仏自体も仏教の言葉です。
 
ですから墓じまいにより離檀(檀家から離れること)して無宗教になった家では、しばしば戒名を持たずに俗名を用いる事例も見られるようになりました。
 
また独自の神道に近いアミニズム文化を持つ沖縄では、位牌などにも俗名を用いる風習が今にも残っています。
 

神道のお墓で用いる諡(おくりな)

…では、神道のお墓で彫刻される「諡(おくりな)」には、どのようなものがあるのでしょうか。
 

【 神道のお墓を建てる☆諡(おくりな) 】
 
● 諡(おくりな)には、男性と女性に分かれて付けられます。
 
<男性の場合>
 
・0~3歳:嬰児(みどりこ)
・4~6歳:稚郎子(わかいらつこ)、稚児(ちご)
・7~15歳:郎子(いらつこ)、童男(わらべ)
・16歳~19歳:彦(ひこ)、朗子彦(ひこ)
・20歳~40歳:朗男(いらつお)
・41歳~70歳:大人(うし)
・71歳~:翁(おきな)
 
<女性の場合>
 
・0~3歳:嬰児(みどりこ)
・4歳~6歳:稚郎女(わかいらつめ)、稚児(ちご)
・7歳~15歳:童女(わらめ)
・16歳~19歳:姫(ひめ)
・20歳~40歳:朗女(いらつめ)
・41歳~70歳:刀自(とじ)
・71歳~:媼(おうな)

 

と呼ばれ、年代別に分かれるのみで、後は全員が同じ諡(おくりな)です。また、それぞれの諡(おくりな)の後には、「之霊」「命霊」「霊位」といった言葉や(みこと)などをつけます。
 

【 神道のお墓を建てる☆命(みこと) 】
 
● 俗名(生前の名前)に(おくりな)、その後に(みこと)、もしくは「之霊」「命霊」「霊位」を付けて彫刻する流れです。
 
→ 命(みこと)を最後に付けた場合、例えば「田中一郎」さんであれば、「田中一郎大人命(たなかいちろううしのみこと)」という名前になります。

 

このように、神道のお墓では人によって個々に違うあの世の名前をいただく訳ではありません。そのため、仏教ではいただく戒名にお布施がかかりますが、神道では諡(おくりな)にお布施は掛からないでしょう。
 

費用の目安

費用の目安

では神道のお墓を建てるために掛かる費用はどれほどになるでしょうか。大まかにお伝えすると、神道のお墓を建てる費用相場は、平均で200万円前後と言われています。
 

【 神道のお墓を建てる☆費用相場 】
 
● 神道のお墓は仏教のお墓と大きな違いはありません。先が尖る形状の違いはありますが、費用相場は仏教墓とあまり変わらないでしょう。
 
→ そのため神道のお墓を建てる費用の大きな要素は、墓石です。墓石を使えば使うほど価格が大きくなります。
 
※ また、どこにお墓を立てるかによっても費用は変わってくるでしょう。

 

墓所の違いについては別記事「【大阪のお墓】寺院墓地・公営墓地・民営墓地のメリットデメリット」などでお伝えしています。
 
神道に限らず、お墓は墓石の質やグレード、デザインも複雑な彫刻が多ければそれだけ費用も加算されます。区画の大きさによっても違ってくるでしょう。
 
そのため、「気づいたら予算オーバーになっていた!」との事例も少なくありません。お墓選びは慎重に行うことをおすすめします。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回は神道のお墓を建てる時に役立つ、仏教のお墓とは違う神道のお墓の特徴や彫刻する文字、費用相場などについてお伝えしました。
 
離檀して特定の仏教宗派から離れ、神道のお墓を検討する人々が増えてきた背景には、不安定な時代に近郊の神社を訪ねて助けられたなど、古き良き、昔の日本の風習や文化への温故知新が感じられます。
 
もともと日本では寺院に神様が祀られているなど、神仏混合文化もありますので、深く神道に傾倒していない家でも、よりカジュアルに自由に神道のお墓を希望する声が増えてきました。
 

※お墓を建てる流れなどについては、下記記事でもお伝えしています。併せてご参照ください。
 
大阪で納骨に合わせてお墓を建てる。大まかな流れと決める事柄
大阪でお墓を建てる予算はどれくらい?掛かる費用の内訳とは

 

まとめ

神道のお墓を建てる

・特別な墓所は問わない
・棹石の先が角兜巾型(尖る)
・「○○家之奥都城」と彫刻
・戒名はなく諡
・諡の後に命を付ける(之霊/命霊/霊位)
・戒名のようにお布施はいらない
・予算は平均200万円前後
・費用は一般的なお墓と同じ

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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