天台宗で納骨するには?総本山の歴史から納骨堂の費用相場まで紹介
「天台宗で納骨するにはどうすればいい?」
「天台宗の納骨堂を決める手順って?」
「天台宗の納骨堂を決める前に気を付けなければいけないこととは?」
このように、天台宗で納骨するという人の中には、納骨の方法や費用などについて詳しく知りたい人もいるのではないでしょうか。
本記事では、天台宗で納骨する方法や天台宗の歴史、天台宗の納骨堂に遺骨を納めるにはどうすれば良いのか紹介しています。本記事を読むことで、天台宗での納骨について理解を深めることができるでしょう。
また、天台宗の納骨堂を決める前に気を付けることについても紹介するため、これから納骨堂を決めるという人も参考にできます。
天台宗で納骨する方法について知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
天台宗で納骨するには
近年では少子化や核家族化により、先祖代々のお墓ではなく永代供養を選択する人も増えています。天台宗は他の宗派よりも永代供養に深い理解を示していることから、天台宗の本山への納骨では、宗教、宗派を問わないケースが多いです。
比叡山延暦寺の大霊園には永代供養墓が設けられており、さらに全国の天台宗の寺院にも霊園や納骨堂等の施設があるため、天台宗以外の宗派や無宗教の人であっても天台宗の寺院に納骨することが可能です。
天台宗の歴史とは?
天台宗は平安時代に最澄によって開かれた宗派です。国家公認の僧侶として認められていた最澄ですが、出世よりも修行を選び比叡山にこもります。
比叡山での修行によって信仰の基礎である「法華経」と「中国天台宗」の2つを見つけた最澄は、桓武天皇から天台宗を開くことを認められました。しかし、最澄は先に中国へ渡り、中国天台宗の僧侶に弟子入りして修行することを望みます。
その4年後、修行を終えた最澄は日本で天台宗を開きました。
天台宗の総本山は比叡山延暦寺
天台宗の総本山は比叡山延暦寺です。比叡山延暦寺は最澄が建立したお寺で、比叡山全域が寺院の敷地になっています。
比叡山延暦寺は修行のために最澄が比叡山にこもったことがきっかけになり、建立された寺院です。比叡山に修行に入った最澄が一乗止観院を建立し、薬師如来像を立てたことが比叡山延暦寺の始まりとされています。
日本各地に天台宗が広まるにつれ、比叡山延暦寺には多くの修行僧が集まることになり、各宗派の名だたる高僧を輩出することになりました。
比叡山延暦寺ではだれでもお墓が建てられる?
比叡山延暦寺大霊園は寺院墓地でありながら、宗教、宗派を問いません。お墓を建てるための条件は設けられていないため、浄土宗や曹洞宗、臨済宗といった宗旨宗派を問わず、どのような人でもお墓を建てることができます。
天台宗の納骨堂に遺骨を納めるには?
天台宗の納骨堂は比叡山延暦寺の納骨堂以外にも日本各地にありますが、数はそこまで多くはありません。そのため、天台宗の納骨堂に遺骨を納める場合、まずは納骨堂を調べる必要があります。
また、天台宗以外の宗派の人は、宗旨宗派を問わない納骨堂かどうかも確認する必要があるでしょう。
天台宗の納骨堂の費用相場
天台宗の納骨堂には仏壇タイプ、位牌タイプ、ロッカータイプなどの種類があり、費用は10万円~100万円程度と幅広いです。
タイプによって費用相場は異なり、仏壇タイプの場合は50万円~100万円程度、位牌タイプの場合は10万円~30万円程度、ロッカータイプの場合は20万円~50万円程度となっています。
たとえば、仏壇タイプは仏壇のような形状になっており、複数の遺骨を納骨できます。そのため家族で利用するケースが多いです。
どのタイプを選ぶのかは自由ですが、このように費用が変わるため、経済的な事情を踏まえた上で検討する必要があるでしょう。
天台宗の納骨堂を決める手順
天台宗で納骨する場合、まずは納骨堂を探す必要があります。天台宗の寺院は日本全国にあるため、探してみるとさまざまな納骨堂を見つけることができるでしょう。
ここでは天台宗の納骨堂を決める手順を紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
情報収集をする
まずは希望エリアに天台宗の納骨堂があるかどうか調べてみましょう。インターネットを利用して「天台宗 納骨堂 エリア」などの条件で調べてみると、さまざまな天台宗の納骨堂を見つけることができます。
情報収集をする際は単純に納骨堂のサイトを閲覧するだけでなく、寺院のサイトやブログ、SNSなどさまざまなページをチェックするのがポイントです。納骨堂に関するあらゆるメディアをチェックすることで、希望に合った納骨堂を見つけられる可能性が上がります。
資料請求をする
興味のある納骨堂が見つかったら資料請求をしましょう。資料を取り寄せることで施設や供養の内容、費用など、ポータルサイト上ではわからない内容まで確認できます。
資料請求はインターネット上でできるケースもありますが、電話で申し込むのがおすすめです。電話越しの担当者の対応によって、相手の人柄を感じることができます。
納骨堂は故人の供養を行うことで、遺族の気持ちに寄り添ってくれる施設です。電話によって直接その納骨堂に携わる人の対応を知ることで、より満足度の高い納骨堂を見つけやすくなるでしょう。
候補の納骨堂へ見学に行く
目星を付けた納骨堂に見学に行きましょう。資料を通して施設や費用などは把握できても、現地の雰囲気は実際に現場に足を運ばなければ感じることができません。
また、見学に行くことでアクセスの良さや周辺の環境なども知ることができます。わからないことがあれば直接僧侶やスタッフに確認することもできるため、より理解を深められるでしょう。
複数の納骨堂を比較してみる
候補となる納骨堂をそれぞれ比較してみて、どの納骨堂にするか検討しましょう。納骨堂を選ぶポイントは人それぞれですが、優先すべき要素としてはアクセスの良さや納骨堂のタイプ、費用などが挙げられます。
自宅からのアクセスが良くない場合、自身が年を取ることによってお参りが難しくなる可能性があります。また、納骨堂のタイプによってお参りのしやすさや納骨できる遺骨の数なども異なるため、どのタイプが良いのかよく検討するようにしましょう。
納骨堂を決める
利用する納骨堂を決定し、契約を結びましょう。納骨堂の契約をする場合、申込用紙に記入し、本人確認書類や印鑑、住民票などを用意する必要があります。
また、納骨には埋火葬許可証が必要になるため、納骨法要の際には忘れずに持参するようにしましょう。
天台宗の納骨堂を決める前に気を付けること
納骨堂は故人を供養してもらう大切な場所です。天台宗の納骨堂を決める場合、契約する前にいくつかチェックしておきたいポイントがあります。
ここでは、天台宗の納骨堂を決める前に気を付けることを紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 納骨の場所を確認する
- 個別納骨できる期間を確認する
- 納骨できる人数を確認する
- 後継者が必要かどうかを確認しておく
- お寺の檀家になる必要かどうかを確認する
納骨の場所を確認する
納骨堂を選ぶポイントの中でも、交通のアクセスがいいかどうかは非常に重要です。実際に自分がお参りすることを想定して、アクセスしやすいかどうか確認することが大切です。
最寄駅から歩いて行ける場所かどうかや、公共交通機関の乗り換えはどのくらいあるかなど確認しましょう。
個別納骨できる期間を確認する
納骨堂の多くは永代供養となっており、個別で供養される期間があらかじめ決まっています。そのため、個別納骨できる期間が何年なのか確認しておきましょう。
多くの場合、十三回忌や三十三回忌となっています。個別納骨の期間が過ぎれば合祀され取り出すことができなくなるため、把握しておくことが大切です。
納骨できる人数を確認する
納骨堂は、一人分の遺骨を納骨するものから家族分の遺骨が納骨できるものまでさまざまです。そのため、納骨堂に何人分の遺骨を納骨できるのか確認しておきましょう。
人によっては一人分の納骨をしたい場合もあれば、夫婦、家族で利用できる納骨堂がいい場合もあります。納骨できる人数だけでなく、今後納骨する遺骨を増やすことができるのかも確認しておきましょう。
後継者が必要かどうかを確認しておく
納骨堂に遺骨を納めた後で契約者が亡くなった場合、後継者が必要かどうか確認しておきましょう。多くの納骨堂は永代供養となっており、一定期間供養を行った後は合祀されるケースが多いです。
そのため、契約者が亡くなりお参りに来る人がいなくなった後も、永代に渡って供養してくれます。
お寺の檀家になる必要があるかどうかを確認する
納骨堂を利用するための条件として、その寺院の檀家にならなければならないケースもあります。天台宗の納骨堂の場合、檀家になることが条件ではないお寺が多いですが、契約する前に必ず確認しておきましょう。
天台宗の納骨堂は宗旨宗派を問わずだれでも受け入れてくれる場合が多いです。しかし、中には檀家のための施設として納骨堂を設けているお寺もあるため、きちんと確認しましょう。
天台宗の供養方法はこの記事を参考に
天台宗の納骨堂は宗旨宗派を問わずに納骨できるものが多いです。ぜひ本記事で紹介した天台宗で納骨する方法や天台宗の納骨堂を決める手順、天台宗の納骨堂を決める前に気を付けることなどを参考に、天台宗の供養方法について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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