
家族のみで納骨する方法とは?服装のマナーやかかる費用についても紹介

「家族のみで納骨する方法とは?」
「そもそも納骨式はどうやってするの?」
納骨を予定している方の中には、このような疑問がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では、家族のみでの納骨を希望する方が多い傾向にあります。ですが、納骨の方法や、納骨式についての知識は知らない方も多いです。さらに、家族のみで納骨するとなるとなおさら詳しく知る必要ができてきます。
この記事では、家族でのみで納骨するときの準備から注意点、納骨式にかかる費用相場、納骨式での服装やマナー、納骨先別の種類や方法についてお伝えします。
この記事を読むことによって、納骨に関する知識と方法を知ることができますので、家族のみの納骨を検討している方は、是非この記事を参考にして下さい。
一般的な納骨の方法
一般的な納骨方法は仏教の場合、火葬後「四十九日」法要が終わった後に納骨を行います。納骨前には、事前に埋葬許可証を取得しておくことが必要です。
埋葬許可証の取得方法は、お住まいの役所に「死亡届・死亡診断書」を提出後、火葬埋葬許可書を受け取ることができます。その後、火葬場で「火葬済」の押印をしてもらい「遺骨埋葬許可証」を取得します。
納骨式では、僧侶を呼び読経をお願いするので、お布施の準備と参列者分の食事などの用意を忘れずに行いましょう。
家族のみで納骨する方法
家族のみで納骨する際には、お世話になっている菩提寺と相談して納骨の日程を決め、参列者にスケジュールを伝えましょう。
納骨前には、石材店にお墓への字堀と当日のお墓の開閉を依頼します。納骨の1ヶ月前までは石材店を決め相談し、字堀にかかる期間と費用の確認をしましょう。一般的な彫刻の費用相場は、2~4万円程です。
また、納骨前には事前に準備した「遺骨埋葬許可」を墓地の管理者に提出し使用許可を取る必要があります。
家族のみで納骨するときの服装は?
納骨時の服装は一般的には、喪服で行います。家族のみだからという理由で、服装を平装にする場合は予め親族と話し合った上でドレスコードを決めると良いでしょう。その際にも、基本的には黒やグレーといった落ち着いた配色の服を選びましょう。
また、地域の風習によって納骨式の服装が異なる事もあります。例えば石川県の一部地域では、参列者は一般通り喪服を着用しますが、喪主のみ白装束を着る風習があります。
生まれ故郷の違うお葬式や納骨式に参加する場合は、その地域特有の風習や習慣があるかなどを事前に確認すると安心です。
男性の服装マナー
納骨式での男性の服装のマナーは、ブラックスーツ、黒ネクタイ、黒ベルト、黒靴下、黒革靴を着用しましょう。
家族のみだからという理由で平装にする場合でも、ダークスーツ、落ち着いた色味のネクタイとベルト、黒の靴下、ダークカラーの革靴を選ぶようにしましょう。間違っても、柄物の靴下やネクタイなどを着用しないように注意しましょう。
また、身だしなみとして髪や髭を整え参列しましょう。
女性の服装マナー
納骨式での女性の服装のマナーは、喪服又は黒スーツ、黒ストッキングor肌色ストッキング、黒ベルトを着用しましょう。
平装にする場合でも、黒のフォーマルなワンピース、黒ストッキングor肌色ストッキングを選ぶようにしましょう。
また、身だしなみとして濃い化粧は避け、ナチュラルメイクにすると良いです。
季節ごとの注意点
季節によっては季節によっては、服装を考慮すると良いです。特に夏は、全身黒色の服装だと熱を吸収し体調を崩す可能性もあると思います。
家族で納骨式を行う場合には、そのようなリスクを考えた上で、平装に切り替えるなどの対策をすると安心です。ですが、夏場でも式中はジャケットを羽織るようにしましょう。
また、冬の羽織ものは毛皮やファーコートは避け、黒やグレーといった配色のコートを選びましょう。
家族のみで納骨するときの注意点
ここからは家族のみで納骨するときの注意点をいくつかご紹介します。今回は、「親族や友人などへは事前に知らせる」を始めとした4項目をピックアップしていきます。
家族のみで納骨するときの注意点についてご興味がある方は、参考にしてください。
親族や友人などへは事前に知らせる
家族のみで納骨するときは事前に、親族や友人に知らせましょう。納骨日のスケジュールが決まったら親族や友人に伝え参列の有無の確認を取りましょう。
また、参列予定のない遠い親戚や、故人が生前お世話になった友人にも一言伝えるように心がけましょう。中には、故人の納骨式に参加希望をしていた方もいる可能性があるので、事前に伝えることが大切です。
法事は従来の通りに行う
法事は従来の通りに行いましょう。法要は、初七日や四十九日など故人が亡くなった日から数えた日で決まります。
全ての法要には、故人を供養するため意味があります。故人を偲び、成仏を祈ることが大切です。
お墓を開けるときは石材店へ依頼する
お墓を開けるときは石材店へ依頼を事前にするようにしましょう。納骨を行う際には、50~100㎏もある墓石を動かし、納骨室を開ける必要があります。
また、納骨室を開けるだけではなく納骨後に墓石の劣化部分を補強するなどの修繕を行います。作業費用の相場は3万円程となっています。石材店にかかる費用や、スケジュールの相談をし依頼しましょう。
納骨が家族のみでも寺院霊園の場合は読経法要をする
納骨を家族のみでする際にも寺院霊園の場合は読経法要をするようにしましょう。
寺院霊園は各宗派のお寺によって管理・運営されている墓地なので、納骨する際にも管理されているお寺に読経法要の依頼をすると良いでしょう。
納骨にかかる費用
納骨にかかる費用の相場は、5万円~15万円くらいです。納骨式では、お墓の開閉作業にかかる費用や、お布施、納骨後の参列者との会食代、その他、お花やお供え物にかかる諸経費があります。
形式によって、納骨式にかかる経費も変わるので、前もって見積もりを概算し確認すると良いでしょう。
親族間でもお香典は必要
親族関係でもお香典は用意しましょう。お香典には、故人への弔意を表す意味合いがあります。
お香典の金額の相場は、3000円~10万円と幅広いです。無理のない金額で渡すことで、悼み、遺族をなぐさめる想いが伝わる事でしょう。
お布施のおおよその相場
お布施のおおよその相場は、納骨では3万円~10万円です。お布施には、僧侶や寺院への感謝の気持ちの意味合いがありますので、無理のない金額を包みましょう。
また、格式の高い寺院や、先祖代々お世話になっている菩提寺に渡す場合は、親族の年配者に相談すると良いでしょう。
【納骨先別】納骨の方法
納骨にはいくつか方法がありまが、墓地、埋葬等に関する法律の定めがありますので注意しましょう。これから、納骨のいくつかの方法についてご紹介していきます。
納骨堂へ納骨する場合
納骨堂とは、故人の遺骨を納めるための収蔵スペースを備えた建物です。納骨堂の費用の相場は10万~150万円です。
納骨堂にはロッカー型、仏壇型、自動搬送型、位牌型などいくつか種類がありそれによって費用の相場が変わります。
寺院へ納骨する場合
寺院へ納骨する方法を永代供養といいます。永代供養とは、親族にお墓参りができる人がいない、お墓参りに行けない人に代わって、寺院が遺骨を管理し供養をしてくれる埋葬方法です。
寺院への納骨相場は20万円~100万円です。かかる費用として、永代使用料(永代供養料)、管理費、入壇料、戒名代、彫刻料などがあります。保管形式によって金額が大きく変わります。
散骨する場合
故人本人の想いで自然葬を選択され、山に遺灰を撒く場合などには土地の所有者を確認しトラブルを避けるためにも事前に相談しましょう。
また、散骨を規制・禁止しているエリアや自治体と地域などがありますので、お住まいの役所に問い合わせることをオススメします。
合祀墓地へ納骨する場合
故人のご遺骨を埋葬する方法に、合祀(ごうし)というものがあります。合祀とは、「合わせて祀る(まつる)」という意味で、骨壺から焼骨を取り出し、他の人のご遺骨と一緒にする埋葬方法です。
合祀の相場は、10万円~30万円ですが、立地やスタイルにより変わります。
合祀をする上での注意点として、一度埋葬してしまうと遺骨は既に他の人の骨と混ざっているので再び遺骨を取り出すことはできませんので気をつけて下さい。
公営墓地や民間墓地へ納骨する場合
公営墓地とは、自治体が管理・運営する墓地です。一方で、民営墓地とは、宗教法人や公益法人が管理・運営する墓地です。
公営墓地は自治体が管理してくれるので、安心なうえ墓地使用料や管理費を比較的抑えた金額で使用できます。
民営墓地はさまざまな種類から選ぶことができ、予算や希望に合わせて自由な区画を選択できます。ペットと一緒にお墓に入れたりするところもあり魅力的です。
家族のみで納骨する方法を知っておきましょう
これまで、家族のみで納骨する方法をご紹介してきましたが、まとめると下記の通りになります。
・菩提寺と相談して納骨のスケジュールを決める。
・納骨に必要な費用の確認をし石材店に依頼をする。
・親族や友人に家族のみで納骨することを事前に伝える。
・納骨するお墓にはさまざまな種類があるので故人の想いを尊重し納骨の方法を選ぶ。
今回の記事を参考に、家族でのみで納骨する方法についての理解を深めるきっかけにして下さい。
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