
独身向けの永代供養とは?種類と費用相場やその他の葬送方法についても紹介

「独身でも永代供養は利用できるのだろうか?」
「永代供養はいくらくらいお金がかかるのだろう?」
このように、独身でお墓を考えている方には沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、永代供養の5つの種類と実際にかかる費用などの基礎知識に加え、すでにお墓がある場合の対処法や独身が永代供養を選ぶメリット、デメリットまで紹介しています。
この記事を読むことで、永代供養の具体的な選び方や種類ごとの特徴、費用について把握できます。その知識をもとに自分に合った供養の仕方を知ることができるため、独身でお墓について不安の解消に繋がるでしょう。
永代供養について具体的に知りたいと思っている方は、是非この記事をチェックしてみてください。
独身のお墓はどうすればいいの?
日本では、毎年約10万人以上が亡くなっていて、そのほとんどが一般供養され、お墓に安置されます。しかし、独身のお墓については、亡くなった場合にお墓の管理ができないことや遺体を引き取る親族がいないといった問題が生じる可能性があります。
その問題を解決する方法は、永代供養と呼ばれるものです。家族ではなく、お寺や霊園が代わりに供養してくれる方法です。永代供養を利用することでお墓の管理の心配をすることがなくなるでしょう。
永代供養が独身者に向いている理由
永代供養が独身者に向いている理由は、「自分自身が元気なうちに契約できること」と「お墓の管理を代理で霊園や寺院がしてくれること」です。
前述でも説明したように、独身の場合は、生前に何かしらの方法を取らない限り、遺体が遺族に引き取られないことやお墓の管理ができなくなると言われています。
そのため、元気なうちに計画的に考え、契約することができる永代供養という方法は、独身者に向いています。また、お墓の管理が必要ないため、管理する人がいなくなってしまったお墓のことである「無縁墓」になる心配がありません。
独身者向けの永代供養の種類と費用
ここからは、独身向けの永代供養の種類と費用について解説していきます。今回は、「納骨堂」を始めとした6つをピックアップしていきます。
具体的に永代供養の種類6つについてご興味のある方は、参考にしてください。
- 納骨堂の費用相場
- 樹木葬の費用相場
- 永代供養墓の費用相場
- 集合個別墓の費用相場
- 合祀墓の費用相場
納骨堂の費用相場
納骨堂とは、骨壺に入る遺骨を安置しておく建物のことで、費用相場は全国の平均相場で44万円程度です。ロッカー型、仏壇型、自動搬送型と3つのタイプに分かれています。
ロッカー型は、駅のコインロッカーのように一人ひとりスペースが決まっている形式です。一人ひとり別の場所に安置されるため、お墓参りをする際には遺骨に対して、お参りすることができます。
仏壇型は、故人の位牌を並べて安置し、遺骨はまた別の場所に置かれる形式です。お墓参りの際には、故人の位牌に対してお参りする形式です。
自動搬送型は昨今人気のタイプで、お参りにきた人の目の前に、対象となる骨壺が自動搬送されてくるタイプの納骨堂となります。
樹木葬の費用相場
永代供養墓の費用相場
永代供養墓とは、永代供養を希望している人たちと同じお墓に納骨される方法です。合葬という骨を一つの場所に納骨するタイプと骨壺に入ったまま同じスペースに入る個別タイプがあります。費用相場は10万~30万円前後です。
集合個別墓の費用相場
集合個別墓とは、見た目はシンボルが立っていますが、納骨するスペースは別々になっているお墓の形式のことです。
費用相場は一般的に20万~60万円程度となります。
個別に納骨スペースがあるため、他の遺骨と一緒になることがないのが利点といえるでしょう。
合祀墓の費用相場
合祀墓とは、知らない複数人と一緒に埋葬される方法で、お墓の上にはシンボルが置かれます。費用相場は3万~50万円程度で5つの種類の中では安い供養方法です。永代供養料のみでいい場合もあるため、契約前に確認すると良いでしょう。
また、最初は別々で納骨されるプランで契約しても三十三回忌などのタイミングで合祀される契約が多いため、こちらも確認が必要です。
独身でお墓を用意していなかったらどうなる?
独身で引き取る親族がいなかった場合には、自治体が遺体を引き取り、自治体か管理している合葬型のお墓に入ります。無縁仏と呼ばれるもので、血縁関係のない人たちと一緒にお墓に入ることになります。
独身ですでにお墓がある場合はどうしたらいい?
先祖代々管理しているお墓があるといったケースもあるでしょう。
ここからは、独身ですでにお墓がある場合の対応について解説していきます。墓じまいをはじめとした2つの方法がありますので、すでにお墓があってお困りの方は参考にしてください。
- 墓じまいをする
- 誰がお墓を相続するのかを親戚と相談する
墓じまいをする
墓じまいは法律に従って実施する必要があります。墓地、火葬場等の許可等は都道府県知事の許可が必要で、東京23区などの特別区は、市長や区長の許可が必要です。
現在墓地がある市区町村で改葬許可申請書を記入し、提出するところから始まり、改葬許可証を発行してもらいます。さらに書類を提出後、作業が可能となります。
墓じまいには、墓石の処分だけではなく、前述のような行政手続きや現在のお墓の管理者との話し合いなどたくさんの時間がかかるものです。そのため、早めに準備を進めていく必要があるでしょう。
誰がお墓を相続するのかを親戚と相談する
お墓のことを相談できる親戚がいる場合は相談することも1つです。墓地の名義を変更する場合には、お墓の規約により対応が異なりますので、事前に今あるお墓の管理者に確認してみましょう。
独身で永代供養を選ばない場合の3つの葬送方法
1:散骨を依頼する
散骨とはその名の通り、荼毘に付された後の粉末状になった遺骨を撒くことです。具体的な散骨場所として、海や山が多く、散骨のサービスを実施している会社もあります。
昨今では、遺族に代わり散骨する代行委託プランも用意されており、独身でも可能な葬送方法です。
2:親族のお墓に入る
親族がいて、管理しているお墓を持っている場合にはそのお墓に入ることも方法の一つです。
墓地に誰を埋葬できるかは、墓地の利用規約に定められていることが多く、親族が管理者の場合には、親族から霊園やお墓の管理者に確認してもらったほうが良いでしょう。
3:友人や知人と一緒のお墓に入る
独身者が永代供養を利用するメリットとデメリット
ここからは、独身者が永代供養を利用する時のメリットとデメリットを紹介します。独身者で永代供養の利用を考えている方は、メリットとデメリットを確認したうえで利用を検討しましょう。
独身者が永代供養を利用するメリット
独身者が永代供養を利用するメリットは「生前契約ができること」と「供養と管理を任せられること」です。
独身者で亡くなった後に引き取る親族がいなかった場合は無縁仏となります。そのため、「生前契約できる」永代供養は、生前に自分が亡くなった後のことを心配せずに済むことや、無縁仏にならなくて済むことがメリットとなるでしょう。
また、「供養と管理を任せられること」もメリットです。現在お墓をもっている人は、自分が亡くなった後のお墓の管理について不安になる方もいるでしょう。永代供養を利用すれば、その心配もなくなります。
独身者が永代供養を利用するデメリット
永代供養のデメリットは、合祀墓にしてしまった場合に他の人の遺骨と混ざってしまうため、自分だけの遺骨を取り出すことはできなくなることです。
永代供養の場合、一般的に三十三回忌をもって弔い上げとし、合祀スペースに移されるプランが多くあります。最初は別々の遺骨になっていても、後々合祀墓で他の人の遺骨と混ざることもあるため、分骨・改葬することができなくなってしまう点には要注意です。
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