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お墓の種類にはどんなものがある?継承者がいるお墓2種、継承者なしのお墓4種を紹介!

お墓の種類にはどんなものがある?継承者がいるお墓2種、継承者なしのお墓4種を紹介!

継承者のいらない永代供養が登場して、お墓における葬送の種類もさまざまに広がりましたよね。
 
「お墓を建てたいけど、子どもが墓守をしてくれるかしら?」「今、田舎に先祖代々墓はあるけれど、継承者の目途が立たない」と悩む方は多いです。
 
一方、子ども世代に相談してみると、意外にもお墓を継承する意思のあることもあるでしょう。
 
そこで今回は、昔ながらの継承者を必要とするお墓の種類2種、そして継承者を必要としないお墓の種類4種を、それぞれ詳しく解説します。
 

お墓の種類にはどんなものがある?継承者がいるお墓2種、継承者なしのお墓4種を紹介!

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継承者が必要なお墓の種類

継承者が必要なお墓の種類

昔ながらの先祖代々墓の場合、代々継承者(墓守)を指定しなければなりません。お墓は故人の魂を供養する「祭祀財産」に含まれるため相続税は掛かりませんが、お墓を継承すると墓地(霊園など)へ年間管理料が掛かります。
 
昔ながらの寺院墓地に建つお墓では、年間管理料は掛かりませんが、その代わりに毎年「お布施」の形でお金を包むことになるでしょう。
 
それでも、一時期は墓守の負担から無縁墓問題も深刻化してきましたが、最近では、家のルーツである先祖代々墓を守ることに意義を感じる若い世代も見受けるようになりました。
 

【 継承者がいるお墓の種類 】
 
● 「先祖代々墓」「家墓」などと呼ばれる、昔ながらの継承者が必要なお墓は、下記2種類があります。
 
(1)累代墓 … 一般的な日本のお墓で、ご先祖様代々のご遺骨が埋葬されています。
 
(2)両家墓 … 継承者が途絶えるなどの事情で、夫婦のうち片方の累代墓を改装(遺骨やお墓の引っ越し)して、二世帯の累代墓をひとつにしたお墓です。

 

以上が最も多い一般的な継承者を必要とするお墓2種類ですが、両家墓はその時限りの対応策でもあります。
 
両家墓のまた子ども世代で、再び継承者が途絶えて同じ問題が起きた時、さらに大きな両家墓を建てるか、墓じまい(お墓自体を閉じること)をするか…、判断しなければなりません。
 
…それでは、下記より継承者が必要なお墓、2種類について、詳しく解説していきます。
 

昔ながらの一般的な「累代墓」

累代墓とは「〇〇家の墓」という形で受け継がれていくタイプのお墓です。一般的なお墓として広く親しまれていますよね。
 

【 継承者がいるお墓の種類☆累代墓 】
 
● 墓石の正面に「○○家之墓」などと本家の苗字が刻まれるお墓が多く、墓石の裏面には故人の名前や没年月日が刻まれています。
 
→ また、累代墓は霊園の区画内永代使用権を得て建てられているため、永代使用者の名義を継承しながらお墓を守る流れです。

 

多くは「○○家の墓」などと彫刻されていますが、宗旨宗派によってはお題目「南無阿弥陀仏」などが掛かれている累代墓もあるでしょう。神道でも表書きに彫刻される文字は「○○家之奥都城(おくつき)」などとされますが、代々継承するスタイルは変わりません。
 

【 累代墓は直系でなければ入れないの? 】
 
● 一般的に累代墓は、本家との直系を一緒に埋葬されますが、お墓の使用者と墓の管理者に許可をもらえば、誰の遺骨でも納骨できるようになっています。

 

夫婦両家のお墓をひとつにした「両家墓」

「両家墓」とは夫婦の夫方と妻方、双方のお墓をひとつにしたお墓の種類を差し、その昔からある形態でした。多くは、本来は嫁いだために継承しない妻方で、お墓の継承者が途絶えたなどの理由で、お墓をひとつに改葬(お墓の引っ越し)をした結果、できたものです。
 

【 継承者がいるお墓の種類☆両家墓 】
 
● 片方の累代墓を改葬(お墓の引っ越し)、もしくは両方とも改葬して、ひとつにまとめることで、夫婦はそれぞれのお墓を別々に管理・供養する必要がなくなり、負担が軽減します。
 
→ 「夫婦墓」とひと口に言ってもその形態はそれぞれに違うでしょう。
 
(1)二つのお墓を並べる
同じ墓地内に二つのお墓を並べて立てる形です。それぞれの家の遺骨が分かれます。
 
(2)墓石はひとつだが、家名は二つ彫刻する
…ひとつのお墓に、「○○家」「○○家」之墓、と言った形で二つの家名を彫る形です。墓石が一つになるので、その分コストも抑えます。
 
(3)家名は彫刻せず、全く違う言葉を彫る
…ひとつのお墓でそれぞれの家名は彫刻せず、「一期一会」「」など、全く関係のない言葉を彫る形です。コストを抑えつつ、家名ではないため、入る人を決めません

 

以上の3つが両家墓の一般的な形ですが、この他にも五輪塔で両家墓を建てるケースも見受けます。昔から五輪塔は墓じまいなどにより一度お墓を撤去し、取り出された遺骨をまとめたお墓(寄せ墓)などで見受けられる形です。
 
※ 両家墓については別記事「娘だけどお墓を継承したい!両家墓で二世帯をひとつにまとめる|種類や注意点まで解説!」でお伝えします。
 

継承者がいないお墓、4つの種類

継承者がいないお墓、4つの種類

一方、永代供養が登場したことで継承者を必要としないお墓の種類も増えてきました。「永代供養」とは、寺院墓地や民間霊園など、墓地管理者が家族(子や孫)に代わり、永代に渡りお墓(遺骨)の管理や供養をしてくれる、形のないひとつのサービスです。
 

【 継承者がいないお墓、4つの種類 】
 
● 永代供養が登場したことで、一代のお墓を建てることも可能になり、下記のような葬送ニーズが増えました。
 
(1)個人墓 … 自分ひとりが埋葬されるお墓です。個別のお墓も永代供養を付加することで、継承者がいなくても建墓が可能になります。
 
(2)夫婦墓 … 夫婦ふたりのみが埋葬されるお墓です。個人墓と同じように子や孫など、継承者がいなくても建墓が可能なお墓で、夫婦一代で成り立ちます。
 
(3)共同墓 … 血族や家柄を重んじない、共通の人々が共に埋葬されるお墓です。昔は集落単位で建てる「村墓」などがありましたが、今では一緒にお墓に入る友人知人である「墓友」で建てられた共同墓が増えました。
 
(4)合祀墓 … 合祀墓(ごうしぼ/ごうしばか)は合葬墓(がっそうぼ/がっそうばか)とも言われ、墓地側で建てたお墓が多いでしょう。合祀埋葬を希望する人々が埋葬されるお墓で、コストを抑えた葬送が可能です。

 

一般的に「永代供養」と言うと約10万円/1柱など、安い料金で葬送ができる合祀墓(合葬墓)のイメージが強いですが、永代供養は形のないサービスなので、「お墓」に付加することも可能です。
 
ただし永代供養の形(納骨堂など)によっては、一定年数の契約期間(5年・10年など施設や仕組みにより違います)が過ぎると、合祀墓に埋葬される契約もありますので、確認をしてください。
 
…それでは、下記より継承者がいないお墓4種類について、それぞれ開設していきます。
 

ひとりで入る、個人墓

個人墓とは、先祖代々のお墓とは別に個人1人だけ埋葬されるお墓のことです。永代供養サービスの登場で、継承者がいなくても個人でお墓を建てることが可能になりました。
 
ただ現代個人で建てるお墓には、いくつかの種類があります。
 

【 継承者なしのお墓の種類☆個人墓 】
 
(1)永代供養付きお墓 … 一般的なお墓に永代供養を付けたものです。そのため墓石代が掛かるため料金も割高になるでしょう。(平均的に125万円~200万円ほどと言われます。)
 
(2)樹木葬 … 自然葬のひとつ樹木葬です。5年・10年・20年など、墓地によって違いはありますが、一定期間個別の墓標を持つ樹木葬のなかには「公園型」など、ワンプレート型のお墓を設置した形も見受けます。
 
(3)有限墓 … 「有期限墓」「レンタル墓」などとも言われる有限墓は、最初の契約で一定期間のみお墓の管理や供養を契約するお墓です。
 
※ 一定期間は10年~50年と施設やサービスによりさまざまですが、期限を過ぎるとお墓は撤去され、合祀墓に埋葬されるものが多いでしょう。
 
(4)永代供養墓(納骨堂/集合墓など) … 墓地管理者が提供する、期限を設けて遺骨を収蔵する施設です。お墓は一基ごとに費用が掛かりますが、永代供養墓の場合は一柱ごとに料金が設定されています。
 
※ 一定期限が過ぎると有限墓と同じく、遺骨は合祀墓に合祀埋葬され、墓地管理者が合同で定期的に供養するでしょう。

 

永代供養墓としては納骨堂が最も有名ですが、お墓タイプや仏壇タイプなど、さまざまなタイプが増えました。(納骨堂については別記事「納骨堂で永代供養を行う費用はどれくらい?納骨堂5つの種類で違う費用相場を解説!」をご参照ください。)
 
また集合墓は分譲マンションのように、遺骨の収蔵スペースが並ぶスタイルです。墓地側が提供し、墓石もほとんど必要としないため70万円~など、コストを抑えた葬送ができます。
 
※集合墓など、永代供養が付きながら個別の収蔵スペースが確保される葬送方法については別記事「永代供養は合祀墓だけじゃない!納骨堂や集合墓、個別スペースが確保される5つの永代供養」もご参照ください。
 

夫婦二人の、夫婦墓

夫婦墓は夫婦二人のみが入るお墓を差します。個人墓の夫婦バージョンと言ったところでしょうか。こちらも永代供養が付いているため、夫婦一代のみでの建墓が可能です。
 

【 継承者なしのお墓の種類☆夫婦墓 】
 
● 夫婦墓は、子どもがいないご夫婦に向けたお墓と勘違いをする方も多いのですが、現代、夫婦墓のニーズは多岐に渡ります。例えば…、
 
・子どもが遠方に住んでいてお墓の継承が難しい
・将来嫁ぐであろう娘しかいない
・子や孫に墓守の負担を掛けたくない
 
…などです。

 

ひと昔前のように、兄弟や親族が同じ集落に集まって住み、助け合いながらお墓の管理や供養をしてきた時代とは違い、今では兄弟や親族それぞれが、日本国内や海外までグローバルに住むことで、お墓を継承者ひとりに負担がのしかかるようになりました。
 
そのため、将来的に経済的・労力的に余計な負担を掛けまいとして、予め継承者を必要としない夫婦墓を選ぶご夫婦が多い傾向です。
 

墓友によるお墓が増えた、共同墓

共同墓とは、血縁のない友人や知人、同じ趣味や宗教を持つ人と一緒にお墓に入ることです。前述したようにひと昔前までは、集落ごとのお墓「村墓」などが多くありました。
 
けれども集落など地域で区分ける共同墓から、終活などを通して気の合った仲間「墓友(はかとも)」で建てる共同墓が増えています。
 

【 継承者なしのお墓の種類☆共同墓 】
 
● お墓の建墓費用は、ひと昔前の建墓費用の平均値(300万円~600万円)よりも安くなったとは言え、全国的な平均値は2016年度で181.5万円2017年度では174.1万円です。(2018年度「第9回お墓の消費者全国実態調査」より)
 
→ 終活でコストを抑えて寿陵墓(生前墓)を建てたい人々「墓友(はかとも)」で共同墓を建てる流れが起きています。
 
※ また墓友による共同墓は、お互いに納骨式や供養がし合える点もメリットです。

 

墓友による共同墓のお墓は、多くが洋墓に宗旨宗派を定めない「一期一会」「夢」「絆」などの言葉が多いでしょう。
 
※ お墓に彫刻する自由な言葉については別記事「大阪でお墓に彫刻する文字にタブーはある?やすらぎなど抽象的な言葉や宗旨宗派で違う彫刻」などをご参照ください。
 

コストを抑えた葬送、合祀墓

今、一般的に「永代供養」と言われてイメージする葬送方法が「合祀墓」ですよね。約10万円などの費用目安で、墓地内にある供養塔などで、他の遺骨とともに合祀埋葬されます。
 

【 継承者なしのお墓の種類☆合祀墓 】
 
● 墓じまいなどで複数の遺骨を取り出した場合など、合祀墓に埋葬されるケースが多いでしょう。

 

供養塔などに他の遺骨とともに合祀埋葬されますが、無縁仏になる訳ではありません。墓地管理者が家族に代わり、他の遺骨とともに永代に渡って供養をしてくれます。
 

お墓以外の供養の種類

お墓以外の供養の種類

以上が継承者がいるお墓2種類、継承者がいないお墓4種類について解説してきましたが、このようなお墓以外にも、供養の種類が注目されていることはご存知でしょうか。
 
このようなお墓のない供養の種類を、「お墓がない葬送」などとも言います。
 
今回は主にお墓の形を残す種類について解説していますが、ひとつの選択肢として「お墓がない葬送」の種類についても、簡単にご紹介しますので、参考にしてください。
 

【 「お墓がない葬送」の種類 】
 
● 前述した樹木葬や納骨堂も、「お墓がない葬送」のひとつの種類ではありますが、遺骨がなくなる「0葬」として知られる葬送は、下記2つが注目されています。
 
(1)0葬 … 火葬場で遺骨を引き取らない葬送です。ただ遺族としては心残りになりやすく、後悔がおきやすい葬送とも言われます。
 
※ 終活により生前に故人自身が希望する事例が多いですが、後悔が残りそうな場合は分骨を検討しても良いでしょう。
 
(2)手元供養 … 遺骨を自宅や手元で供養する葬送方法です。今では火葬場から返された骨壺のままではなく、粉骨してコンパクトに納め、小さなおしゃれな骨壺などで祀ります。
 
※ ペンダントなどアクセサリーに粉骨した遺骨を納めるスタイルも多く、祭壇(仏壇)とアクセサリーの両方で供養を行う方もいるでしょう。

 

仏教の教えでは遺骨を埋葬しないと魂は成仏しない、とする宗派もあり、昔ながらの考え方では「お墓に納骨しないと成仏しないよ!」と言われるかもしれません。
 
けれども手元供養はグリーフケア(大切な人を亡くした喪失感やショックへのケア)にも役立つとされるので、分骨も選択肢に入れながら検討をしても良いのではないでしょうか。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回は永代供養の登場により増えた、お墓での葬送の種類についてお伝えしました。
 
家族の訃報により建てるお墓の他、最近では終活により生前にお墓を建てる寿陵墓(じゅりょうはか/じゅりょうぼ)も増えましたが、お墓を建てる時にはまず、継承者がいるか、いないかを判断して決めると良いでしょう。
 
この時には自分独自の判断ではなく、兄弟や子ども、家族親族へ相談をしながら進めてください。
 
自分としては「墓守の負担を掛けたくない」と永代供養を検討していたのに、いざ相談をすると、お墓を継承したい子どもや孫がいるケースも増えています。
 
※ 遺骨が残らない永代供養については別記事「大阪で永代供養で後悔しない5つのポイント。お墓がない葬送、納骨後も供養はできるの?」などもご参照ください。
 
 

まとめ

継承者がいる/いないお墓、6つの種類
●継承者がいるお墓の種類
 
(1)累代墓
(2)両家墓
 
●継承者がいないお墓の種類
 
(1)個人墓
・永代供養付きお墓
・樹木葬
・有限墓
・永代供養墓(納骨堂/集合墓など)
 
(2)夫婦墓
(3)共同墓
(4)合祀墓
 
●お墓以外の葬送の種類
 
(1)0葬
(2)手元供養

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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