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キリスト教でも永代供養は可能?選べる種類や利用が難しいケースについても紹介

キリスト教でも永代供養は可能?選べる種類や利用が難しいケースについても紹介

「キリスト教徒でも永代供養できるの?」
「キリスト教の人が永代供養できないケースってある?」

 

働き方やライフプランの変化により、お墓の維持管理、継承といった問題はキリスト教の人でもあるのではないでしょうか。

 

本記事では、こうした問題の解決策として、キリスト教の人にも注目されている永代供養の基礎知識にはじまり、キリスト教徒が永代供養できないケースや永代供養を選ぶ際の注意点などを紹介していきます。

 

また、法事にあたるキリスト教の追悼儀式やお墓参りについても解説していくので、併せて確認することができます。

 

キリスト教徒が行える永代供養についての知識を身につけていくことで、家族や親戚といった全ての人たちが納得いく永代供養のお墓を選ぶことができるでしょう。

 

キリスト教徒の永代供養やお墓について詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

キリスト教でも永代供養は可能?

永代供養と聞くと、仏教や神道で行われるものと考えている人が多いのではないでしょうか。この永代供養とは、遺族に代わり寺院や霊園などが遺骨の管理と供養を行うことを指しています。

 

そのため、寺院や霊園でも永代供養を行っているところでは、宗教や宗派を問わないことが多くなっています。

 

ただ、キリスト教徒の永代供養を行っている寺院であっても、条件がある場合や供養の方法に対して宗旨が関係することもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

キリスト教のお墓はどうやって建てるの?

キリスト教のお墓は海外映画やドラマではよく見るけれど、実際には見かけたことがないという人も少なくありません。そのため、キリスト教の人がお墓を建てる際に、どのように行っているのかを知っている人は限られているのではないでしょうか。

 

以下では、お墓を建てる場所やお墓のデザインといった、キリスト教徒のお墓について基本的なことを紹介していきます。

お墓を建てる場所について

日本におけるキリスト教徒は、全信者数の1.1%、192万人程度にとどまります。そのため、実際に永代供養を行っている寺院や霊園などで、キリスト教のお墓を見かけた人は少ないでしょう。

 

キリスト教の場合、故人が生前に所属していた教会の墓地や納骨堂を利用することのが一般的です。また、家庭の事情によっては、宗教や宗派に関係なく利用できる霊園などにお墓を建てるケースもあります。

 

出典:宗教年鑑 令和元年版|文化庁

お墓のデザインについて

キリスト教のお墓を建てる場合、墓石に十字架の印を施す以外にはデザインの制限はありません。そのため、故人や家族の意向が反映されることが多くなっています。

 

キリスト教のお墓の主なデザインは、オルガン型、ストレート型、プレート型の3つがあります。オルガン型は、墓石の一番上に設置する竿石をオルガンの形に似せ、下から上方向に角度がつくように斜めに削られたデザインです。

 

また、ストレート型は竿石を垂直方向に建てたシンプルなデザインとなっています。プレート型は墓石を直接地面に置いたデザインで、墓石に彫った文字などが見えやすいのが特徴です。

永代供養タイプの墓地の種類

永代供養の特徴として、宗教や宗派を問わない寺院や霊園などが多いことが挙げられます。そのため、キリスト教の人がお墓を持つ場合でも、永代供養のお墓を選ぶことが可能です。

 

以下では、キリスト教の人でも申し込むことができる永代供養型のお墓を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

納骨堂

納骨堂とは法律で定義されており、「墓地、埋葬等に関する法律」第2条6項によると、委託を受けて焼骨した遺骨を収蔵するために、都道府県知事からの許可を受けている施設のことをいいます。

 

こうした納骨堂では、個人用、夫婦用、家族用などの単位ごとで遺骨を収蔵することが可能となっているため、近年では注目を集めているお墓の1つといえるでしょう。

 

寺院や霊園以外にも、自治体運営や宗教法人などによる民営の納骨堂もあるため、キリスト教の人でも利用することができます。また、所属している教会が納骨堂を所有していれば、利用することが可能になるので相談してみるのもおすすめです。

 

出典:墓地、埋葬等に関する法律|厚生労働省

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに桜やハナミズキなどの樹木をシンボルツリーとし、その周りに遺骨を埋葬していくお墓のことをいいます。

 

樹木葬の特徴として、永代供養であることや宗教・宗派不問が多いことが挙げられます。そのため、キリスト教の人でも利用することができるお墓の1つといえるでしょう。

一般墓

一般墓とは、故人の家族や親戚といった家、あるいは一族単位で継承していくお墓のことをいいます。一般墓の供養や管理は、基本的に故人の家族が永代に渡り行います。

 

ただ最近では、一般墓の一部区画に対して永代供養を実施している霊園もあるため、永代供養を検討したい場合には確認してみるとよいでしょう。

 

また、永代供養付きの一般墓に似ているのが個人墓付き永代供養墓です。これは、永代供養墓の種類の1つで、一般的なお墓の形をした個人墓が付いている永代供養墓のことを指しています。

共同墓

共同墓(共同墓地ともいう)には、大きく分けて2つの意味があります。1つ目は墓地の使用者や地域の人々が共同で管理、運営する墓地のことをいい、2つ目は1つのお墓に複数の遺骨を納めることができるお墓のことをいいます。

 

地域のコミュニティによって運営されている共同墓の場合、自治体が管理者となっていることが多いため、宗教や宗派を問わないことがほとんどです。そのため、キリスト教の人も利用することができるお墓といえるでしょう。

 

一方、1つのお墓に共同で納骨する共同墓の場合、お墓がある寺院や霊園などが管理者となっているケースが多くなっています。そのため、異なる宗教や宗派でも利用可能かどうか、事前に確認しておくとよいでしょう。

 

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永代供養でキリスト教徒の利用が難しい3つのケース

多くの場合、キリスト教徒でも永代供養を行うことができます。一方で、寺院や霊園、あるいは教会によって制限や条件を設けているケースがあります。

 

以下では、キリスト教徒で永代供養が難しいケースを3つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 在来仏教徒のみを受け入れている場合
  • 帰依したり檀家になったりすることを条件としている場合
  • 教会の所属者以外は受け入れていない場合

1:在来仏教徒のみを受け入れている場合

永代供養の特徴の1つに宗教や宗派不問が挙げられますが、この不問の意味には注意が必要です。

 

宗教不問としている寺院や霊園の場合であっても、宗教ではなく宗派を不問としていることにとどまり、実際には在来仏教徒のみを受け入れるといったケースがあります。

 

そのため、寺院や霊園などで永代供養のお墓を検討する際には、事前に確認しておくようにしましょう。

2:帰依したり檀家になったりすることを条件としている場合

キリスト教徒に対して永代供養を行っている寺院であっても、条件を設けている場合があります。条件としては、寺院の宗派に帰依することや檀家になることが挙げられます。

 

つまり、寺院への帰依や檀家が条件にある場合、宗教不問とは以前の宗教が不問という意味になるので留意しておきましょう。

3:教会の所属者以外は受け入れていない場合

キリスト教の教会であっても、教会によっては教会員以外はお墓を利用することが難しいケースがあります。

 

また、カトリックやプロテスタントといった宗派によっても考え方が異なるため、所属以外の教会でお墓を考える際には事前に確認しておきましょう。

キリスト教徒が選べる納骨堂の4つの種類

永代供養を行っているお墓をお探しの際、納骨堂を見つける人も多いのではないでしょうか。納骨堂についても、キリスト教徒でも利用することができます。

 

以下では、キリスト教徒が利用可能な納骨堂を4つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:所属している教会が所有する納骨堂

キリスト教徒であれば、所属している教会にお墓のことを相談するのが一番近道でしょう。宗派によって所有の仕方が異なり、カトリックでは教会ごとに墓地を所有していたり、教会の地下に納骨堂を設けていたりするケースもあります。

 

一方、プロテスタントでは、教団や教派の教区ごとに墓地を所有していたり、民営や公営の墓地などの一画を使用していたりするケースも多くなっています。

2:宗教を問わない霊園の中の納骨堂

キリスト教の人の中には、所属している教会がない人もいるのではないでしょうか。そうした場合、お墓選びで悩んでしまうこともあります。

 

民間が運営する霊園の中には宗教不問の納骨堂があり、キリスト教徒でも利用が可能です。ただ、民営の場合には一般的に合同で供養祭が行われたり、納骨堂に仏像が置かれていたりすることがあります。

 

そのため、他宗教で供養を願わない場合には、事前に確認しておくようにしましょう。

3:公営霊園の中の納骨堂

自治体に管理・運営される公営霊園は、宗旨や宗派による宗教的制約がないことがほとんどです。そのため、個人だけでなく納骨堂や墓地を所有していない教会が公営霊園の一画を利用しているケースもあります。

 

ただ、個人で公営霊園の納骨堂などを利用する場合には、事前に申し込み条件や募集時期について確認しておく必要があります。

4:キリスト教徒の利用を可とする教会が運営する納骨堂

お墓を検討する際に、事情によって所属教会がない場合や所属教会が納骨堂などを所有していない場合があります。

 

そのようなケースでは、キリスト教徒であれば利用できる教会の納骨堂がおすすめです。ただし、紹介状や推薦状が必要なことがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

キリスト教徒が納骨堂を選ぶ3つの利点

永代供養を行うお墓の1つに納骨堂があり、納骨堂は仏教徒などだけでなく、キリスト教徒にとっても選ばれる理由やメリットがあります。

 

以下では、キリスト教徒が納骨堂を選ぶメリットを紹介していきます。

  • お参りしやすい
  • 費用が抑えられる
  • 永代供養は継承の心配がない

1:お参りしやすい

納骨堂は屋内にある遺骨収蔵場所のため、季節や天候に左右されずにお参りすることができます。

 

また、最近の納骨堂はエレベーターの完備や、段差をなくしたバリアフリー化が一般的です。そのため、病気やケガ、また高齢の人でも安心してお参りすることができるため、選ばれやすくなっています。

2:費用が抑えられる

納骨堂は墓石がなく、個人や夫婦、家族といった単位で遺骨を収蔵する場所となっています。そのため、一般的なお墓にかかる墓石代や永代使用料(墓地使用権のために支払うお金のこと)を用意する必要がありません。

 

一般的なお墓と比較した際に、お墓にかかる費用を抑えられることも納骨堂のメリットといえるでしょう。

3:永代供養は継承の心配がない

少子高齢化などによるお墓の継承問題は、キリスト教の人でも避けては通れない問題といえます。継承問題の解決策として、永代供養を行っている納骨堂を検討してみてはいかがでしょう。

 

注意点として、永代供養では遺族に代わって供養と管理を行うため、お盆やお彼岸の時期に仏教式の供養祭を実施する可能性があります。仏教式の供養を望まない場合には、事前に永代供養のやり方や内容について相談しておくとよいでしょう。

キリスト教徒が納骨堂を選ぶ際の4つの注意点

寺院や霊園などが運営する納骨堂では、多くの場合において仏教式のお参りを前提としています。また、決められた一定の期間後には合祀されることがほとんどのため、キリスト教徒が納骨堂を選ぶ際には注意が必要です。

 

以下では、納骨堂を選ぶ際の注意点を4つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:お参りで火が使えない場合がある

キリスト教のお参りでは、仏教のように線香を焚くことはありませんが、その代わりにロウソクに火を灯すことがあります。

 

ただ、納骨堂は屋内施設になるため火気厳禁の可能性が高いでしょう。誤って火を使用してしまうと消火設備や警報が作動してしまうおそれもあるため、注意が必要です。

 

納骨堂でお参りする際には、事前に火気の使用可否について確認しておくと安心でしょう。また、使用できない場合には電子ロウソクなどがおすすめです。

2:納骨先の管理方法が不明確な場合がある

納骨堂を長い間利用していると、建物の修繕や立て直しを行う必要が出てくるでしょう。その際、修繕や建て替え時の遺骨の管理方法、保管先、さらに費用の負担者などが曖昧になっているケースがあります。

 

いざという時に慌てないように、事前に契約書の内容や管理者に確認しておくことをおすすめします。

3:合祀の場合は遺骨を後から取り出せない

永代供養の納骨堂では多くの場合、一定の契約期間後に合祀(ごうし)されます。合祀とは、故人の遺骨を血縁に関係なくひとまとめにし、土に埋葬する方法のことです。そのため、合祀後に特定の故人の遺骨を取り出すことはできません。

 

キリスト教のカトリックでは、地上や空中、水中などに撒く散骨を避けているため、合祀が教義と合うかどうかを確認する必要があります。

4:献花スペースが狭い場合がある

納骨堂は一般墓とは異なり、献花するためのスペースが狭い場合が多く注意が必要です。また、納骨堂は屋内施設になるため、献花したお花をそのまま残しておくことが難しいケースがほとんどでしょう。

キリスト教に法事ってあるの?

キリスト教徒が極めて少ない日本人にとって、キリスト教の葬儀や追悼儀式について知らない人がほとんどではないでしょうか。

 

以下では、キリスト教の法事にあたる追悼儀式について、カトリックとプロテスタントを例に紹介していきます。

プロテスタントの法事にあたる儀式

プロテスタントの場合、記念集会や記念会、あるいは追悼会などと呼ばれ、故人の追悼儀式が行われています。

 

追悼儀式を行う時期や開かれる場所は故人が所属していた教会によるため、一概にいうことはできませんが、多くの場合で教会や故人の自宅で行われています。

 

また、教会によっては復活祭(イースター)の時期に、イエス・キリストの復活を祝う特別礼拝とともに合同の追悼会を行うこともあります。

カトリックの法事にあたる儀式

カトリックの場合、法事にあたる儀式は追悼ミサと呼ばれます。追悼ミサを行う時期は、一般的には亡くなってから3日目、7日目、そして30日目になりますが、基本的は追悼ミサを行うタイミングは自由とされています。

 

また、ケースによっては全ての死者を追悼する(万霊節、あるいは死者の日と呼ぶ)11月2日に、特別ミサと合わせて追悼ミサを行うこともあります。

キリスト教におけるお参りの方法

キリスト教におけるお墓参りの方法やマナーは、仏教の場合と少し異なります。たとえば、お供え物やお花についても違いがあるため、注意が必要です

 

以下では、キリスト教徒のお墓をお参りする際の手順やマナーなどについて紹介していきます。

用意するお花について

お墓参りに用意するお花は、白いカーネーションやユリといった白い洋花であれば基本的に問題ありません。この白いカーネーションやユリは、キリスト教葬儀の献花や供花にも用いられているので、お花選びに悩んだ際には選んでみてください。

 

仏教式で使用される仏花はマナー違反になるので、キリスト教の人へのお墓参りでは避けるようにしましょう。

お墓参りの仕方について

キリスト教式のお墓参りの仕方は、主にお墓の掃除、お花の供え、神への祈りの3つになります。

 

お墓の掃除については、仏教式のようにお参りした人が必ず行うものではありません。故人との関係や状況に応じて行います。次にお花のお供えですが、この時に線香を焚いたり、お供え物を置いたりすることはありませんので注意しましょう。

 

最後に神への祈りです。亡くなった故人に対してだけでなく、神に感謝を捧げる祈りを行います。お祈りの仕方はカトリックとプロテスタントとで異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

墓じまいの方法

家庭の事情などでお墓を閉じたり、場所を移したりする場合があります。このような際に行われるのが墓じまいです。

 

この墓じまいとは、現在使用しているお墓を解体、撤去して更地に戻し、寺院や霊園などの管理者に墓地の使用権を返還すること、そして取り出した遺骨を新しいお墓に収めるところまでを含めています。

 

墓じまいの方法は、基本的にキリスト教でも仏教の人でも変わりません。大まかな流れとして5つあるので、以下でみていきましょう。

 

まず、家族や親戚、墓地管理者といった関係者に墓じまいの旨を伝え相談します。次に新しいお墓や供養方法を決め、改葬に必要な書類の取得と手続き、お墓の撤去と解体を行います。そして、新しいお墓に遺骨を納め完了となります。

 

ただ、キリスト教の墓じまいでは信仰の違いから、仏教の墓じまいで必要な閉眼供養や開眼供養を行わないので注意しておきましょう。

 

出典:墓地、埋葬等に関する法律の概要|厚生労働省

キリスト教のお墓や永代供養について知識を深めよう

今回の記事では、キリスト教のお墓やお墓参りについて、また永代供養が行えるのかについて詳しく紹介してきました。

 

多くの場合、キリスト教の人でも永代供養を行うことは可能となっています。ただ、所属している教会以外で永代供養を検討する際には、供養先の寺院や霊園などに相談・確認しておくとよいでしょう。

 

この記事でキリスト教のお墓や永代供養についての知識を深め、後悔のないお墓選びを行ってください。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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