【大阪おひとりさま終活】離婚してひとり身でお墓の生前契約☆誰が私を埋葬してくれるの?
大阪ではおひとりさま終活が広がっていますが、お墓の生前契約では「誰が埋葬してくれるの?」との声は多いですよね。
確かに、契約時は両親や兄弟姉妹が健在だったとしても、先々に不安がありますよね。それは子どもや配偶者がいる方でも同じではありますが、両親も高齢、兄弟姉妹も同年代だけに、大阪のおひとりさま終活ではお墓の生前契約前に必ず出てくる疑問です。
また今回のケースでは、離婚した夫の家墓に娘の遺骨が埋葬されているため、「生きている内に引き取って、一緒のお墓に入りたい」との希望がありました。
今回は、大阪のおひとりさま終活に多い質問「お墓の生前契約をしたものの、誰が埋葬してくれるのか…」智子さん(仮名)の体験談を元にお伝えします。
【大阪おひとりさま終活】離婚してひとり身でお墓の生前契約☆誰が私を埋葬してくれるの?
夫の家墓に眠る娘を引き取りたい
大阪で女性のおひとりさま終活では、「元夫の家墓に眠る子どもの遺骨を引き取りたい」と言う希望が意外に多い印象です。
今回体験談を寄せてくれた大阪の智子さんも、おひとりさま終活を始めたきっかけは、元夫の家墓に眠る娘の遺骨を引き取り、自分亡き後に一緒のお墓に入りたい…、と考えたためでした。
けれどもお墓から娘の遺骨を取り出すには「改葬手続き」が必要となるため、そのお墓の墓主からの了承が不可欠です。
☆ このようなケースでは、多くが元夫が家墓の墓主を担っていることが多いですから、お二人の関係性によっては話し合いに決着がいつまでも付かない事態は少なくありません。
→ けれどもお墓の名義人(墓主)から改葬許可を得なければ、勝手に埋葬された遺骨を取り出すことはできませんから、どちらが娘の遺骨を引き取るのか…、決着が付かない場合には、「分骨」の方法も検討してみてはいかがでしょうか。
「分骨」とは遺骨を一部分ける方法です。分骨の場合は、お墓を管理している施設管理者から「分骨証明書」を発行してもらうことで実現しますので、改葬手続きは必要ありません。
何よりも元夫の立場から見ても、あくまでも娘の遺骨は家墓に残るため、お互いに納得できる方法ではないでしょうか。
● 智子さんのケースでも、娘さんの遺骨を分骨することで解決しました。
娘の遺骨は手元供養に
智子さんが大阪でおひとりさま終活を始めたのには、お墓の生前契約も目的にありました。ただ智子さんの場合、両親も兄弟姉妹もすでに他界していてひとり身でしたので、樹木葬を検討しています。
「樹木葬」とは、自然葬のひとつで樹木の麓に遺骨が埋葬されるスタイルです。永代供養が付いているので継承者が必要なく、一定年数が過ぎると(智子さんの場合は5年)、霊園内の合葬墓に合祀埋葬・供養される仕組みです。
智子さんとしては、大阪でおひとりさま終活を通してお墓の生前契約を進め、自分亡き後は娘さんと一緒のお墓に入りたい…、と考えていました。
● そのため、智子さんは娘の遺骨を手元供養にします。生きている内は家で手元供養とし、亡き後は一緒に埋葬される流れです。
→ 手元供養に掛かった費用は約33万円でした。金額的には納骨堂(※)と同等でしたが、より身近で丁寧に供養ができる、手元供養を選びました。
(1)遺骨の粉骨(3万円)
(2)骨壺(5万円)
(3)仏壇/仏具(20万円)
(4)開眼供養(5万円)
※仏壇/仏具は3万円ほどのステージなどから価格帯は幅広くありましたが、シンプルなミニ仏壇を選んでいます。
ちなみに智子さんは、大阪でおひとりさま終活を通して、「お墓ではない供養方法」を知り、娘さんの遺骨を埋葬しない方法を探りました。
そのなかで手元供養とともに候補に挙がった方法が(※)納骨堂です。納骨堂は屋内型の遺骨を収蔵するスペースで、ロッカータイプから仏壇タイプ、お墓タイプまで、現代はさまざまな種類があります。
● 智子さんは予算50万円内で娘の遺骨の葬送を検討していました。納骨堂も手元供養も、金額的にも同等で悩みましたが、元夫の家墓にあったことで、なかなかお墓参りに行けなかった時間を取り戻そうと、手元供養を選びました。
ただ納骨堂も大阪都心部に位置し、毎日でもお墓参りができる距離だったことも、智子さんが双方悩んだ理由です。
死後事務委任契約で解決!
そこで大阪のおひとりさま終活で、智子さんがお墓を生前契約した時点で疑問に思った事柄が、「自分亡き後、誰が遺骨を埋葬するの?」と言うものでした。
もしかしたら自分の遺骨は生前契約したお墓に埋葬されるかもしれません。けれども娘の遺骨も一緒にお墓に埋葬する希望は、一体誰が引き受けてくれるのでしょうか?
そこで智子さんがお墓の施設管理者に確認したところ、「死後事務委任契約」を勧められます。
● 「死後事務委任契約」とは、生前に自分の死後に行う一切の手続きを、第三者へ代行してもらう契約です。例えば、下記のような物事を委任できます。
・ご遺体の引き取り
・葬儀や火葬、埋葬まで
・死亡届など、役所への手続き
・ライフラインや銀行口座などの解約
・死後整理(家の片付け/家財処分など)
※ このような死後事務委任契約は、主に行政書士や専門機関で依頼することが可能です。
また、大阪でおひとりさま終活を通してお墓の生前契約を行う場合、お墓の施設管理業者へ相談をすることで、適切な相談先を紹介してくれるケースが多いでしょう。
大阪ではおひとりさま終活でお墓の埋葬まで、一切の死後事務を請け負ってくれる市民団体やNPO法人も見受けます。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪のおひとりさま終活で質問の多い、「誰が自分を埋葬してくれるの?」の疑問について、智子さんの体験談をお伝えしました。
今回は大阪でおひとりさま終活を通したお墓への不安ですが、実は家族がいても、生前契約をしたお墓の存在を遺族が知らずに、家墓など他のお墓に埋葬されたケースは多くあります。
特に智子さんのケースでは「娘の遺骨も一緒に埋葬して欲しい」との希望もありましたから、生前にこの希望を請け負ってくれる第三者が必要でした。
大阪のおひとりさま終活でお墓の生前契約を検討するのであれば、自分亡き後に「誰が自分を埋葬してくれるのか」「自分の希望通りの葬送を見届けてくれるのか」まで配慮して、必要な専門機関へ相談すると良いでしょう。
※ 死後事務委任契約については、別記事「【大阪おひとりさま終活】死後を託す人がいない場合の納骨方法」でもお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
まとめ
誰が自分と娘の遺骨を埋葬してくれるの?(智子さんの場合)
●元夫の家墓に眠る娘の遺骨を引き取りたい
・話し合いに決着が付かず、改葬手続きができない
・分骨の選択で娘の遺骨を引き取る
●娘の遺骨の供養方法
・手元供養を選ぶ
・納骨堂の選択肢もある
●自分と娘の遺骨を誰が埋葬してくれる?
・死後事務委任契約を結ぶ
・お墓の契約時に霊園業者へ相談
・紹介された行政書士事務所で契約
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