初彼岸はいつ?香典・お供えの相場と、表書き・お返しのマナーを解説
◇大切な方を亡くしてから初めて迎えるお彼岸を「初彼岸」と呼びます。
四十九日や初盆はよく知られていますが、「初彼岸ではいつ、何をすればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
・初彼岸の過ごし方は?
(通常のお彼岸と同じように過ごせばよいのか)
・香典やお供えは必要なのか
・訪問する際のマナーは
と迷うポイントはいくつもあります。
この記事では、初彼岸の基本的な意味から、香典・お供えの相場、表書きの書き方、お返しのマナーまで、順を追ってご紹介します。
※本記事は、供養を通じて多くのご家族に寄り添ってきた「霊園・墓石のヤシロ」が執筆しています。なお、記事内にはヤシロの霊園・納骨堂サービスへのご案内を含む場合があります。(2026年7月20日更新)
初彼岸とは?いつのことを指すのか、基本を解説
初彼岸の意味と、通常のお彼岸との違い
◇初彼岸とは、四十九日を終えて初めて迎えるお彼岸のこと
初彼岸とは、故人が亡くなってから初めて迎えるお彼岸のことを指します。
お彼岸は、春分の日・秋分の日を中日とした前後3日間、合計7日間にわたる仏教行事で、「彼岸(悟りの世界)」と「此岸(私たちが生きるこの世)」が最も近づく時期とされています。
● 初彼岸と通常のお彼岸の違い
・通常のお彼岸…毎年、春・秋に行う先祖供養
・初彼岸…故人の忌明け後、初めて迎えるお彼岸
※特別な決まりはないが、丁寧に供養する方が多い
初彼岸だからといって、特別な儀式が定められているわけではありません。
ただし、故人にとって初めての彼岸という節目であることから、通常のお彼岸よりも丁寧にお参りをしたり、お供え物を少し豪華にしたりする方が多く見られます。
四十九日の忌明け前に彼岸を迎える場合は、初彼岸は次の回に持ち越されるのが一般的です。
※なお、お彼岸の意味づけは宗派によって捉え方に差があります。
修行の期間として位置づける宗派もあれば、教えに耳を傾ける機会として位置づける宗派もあるでしょう。
この記事では一般的によく知られている考え方を中心にご紹介しています。
詳しい教義については、菩提寺やお付き合いのある宗派に確認してください。
[秋のお彼岸の意味とは]
[参照]
・全日本仏教会|加彼岸を迎えて(pdf)
2026年の初彼岸はいつ?春・秋どちらになるかの考え方
◇初彼岸になるのは、忌明け後、最初に訪れる彼岸
初彼岸がいつになるかは、故人が亡くなった時期によって、春・秋のどちらになるか変わります。
四十九日の忌明けを迎えたあと、最初に巡ってくる彼岸が初彼岸です。忌明け前に彼岸の時期が来てしまった場合は、その回は通常のお彼岸として扱い、次の彼岸が初彼岸となります。
● 令和8年(2026年)の彼岸の日程
・春彼岸…3月17日~3月23日(3月20日が春分の日)
・秋彼岸…9月20日~9月26日(9月23日が秋分の日)
です。
春分・秋分の日は国立天文台が天文学的な計算に基づいて前年に発表するため、正式な日付は毎年更新されます。直近の彼岸が初彼岸にあたるかどうか迷う場合は、亡くなった日と忌明けの日を照らし合わせて確認しておくと安心です。
[お客様の体験談]
9月の秋彼岸は、時期によってはまだ残暑が厳しく、高齢のご家族にとってお墓参りや菩提寺での法要が身体的な負担になることがあります。
あるご家庭では、無理をせず自宅の仏前で法要を営むことにされたところ、「お墓参りをしないと申し訳ない」と気にされていたご高齢の親族の方々からも、「これなら毎年続けられる」と喜ばれたそうです。
形式にこだわりすぎず、家族の状況に合わせて無理のない形を選ぶことも、初彼岸の大切な考え方のひとつです。
[2026年秋のお彼岸はいつ?]
[参照]
・国立天文台|暦象年表「二十四節気・雑節(彼岸日程を記載)」
法要は必要?初彼岸で行うことの目安
◇初彼岸に、必ず法要を行わなければならないわけではない
…初彼岸だからといって、必ず法要(僧侶を招いての読経など)を行わなければならないという決まりはありません。
お墓参りや仏壇へのお参り、お供えだけで済ませる家庭も多くあります。
一方で、初めての彼岸という節目を大切にし、僧侶に読経をお願いする、親族を招いて法要を営むという方も少なくありません。
法要を行うかどうかは、家族の考え方や、故人・遺族の宗派の慣習によって異なるため、迷った場合は菩提寺や霊園に相談してみるとよいでしょう。
[スタッフのマメ知識]
「四十九日を迎える前に彼岸が来てしまったら、初彼岸はどうなるのか」というご質問をこの時期によくいただきます。
忌中であっても、お墓参りやお供えといった先祖供養そのものは問題なく行えます。
ただし、四十九日を終える前の故人は、まだ「彼岸(悟りの世界)」に旅立つ途中とされるため、その彼岸は先祖供養として過ごし、「初彼岸」という節目としては、忌明け後に初めて迎える彼岸を指すのが一般的です。
[そもそも「法要」とは]
初彼岸の香典・お供えの相場とマナー
香典の相場とお布施との違い
◇香典は「訪問者から遺族へ」、お布施は「遺族から寺院へ」
初彼岸では、「香典」と「お布施」という似た言葉が出てきますが、渡す相手と目的が異なります。
香典は、実家や親族宅を訪問する人が、遺族へのお悔やみと供養の気持ちとして包む金品です。一方、お布施は、遺族が読経をお願いした僧侶・寺院へ渡すお礼にあたります。
● 香典とお布施、それぞれの相場の目安
・香典(訪問者から遺族へ)…3千円~1万円程度
・お布施(彼岸会・合同法要)…3千円~1万円程度
・お布施(個別に法要を依頼する場合)…3万円~5万円程度
香典は、故人との関係性や地域の慣習によって金額に幅があります。迷った場合は、親族間で目安をすり合わせておくと安心です。
なお、香典は社会通念上相当と認められる金額であれば、国税庁の取扱いにより贈与税の課税対象にはなりません。高額すぎる香典はかえって遺族の負担になることもあるため、無理のない範囲で包むのがマナーです。
[お布施を包む相場やマナー]
[参照]
・国税庁|法令解釈通達(相続税法基本通達)
・国税庁|第21条の3(贈与税の非課税財産)関係
お供え物の選び方、避けた方がよい品
◇お供えは、季節の果物やお菓子など「消え物」が基本
初彼岸のお供え物としては、季節の果物、お菓子、お花などの「消え物」(後に残らないもの)が一般的です。
彼岸の定番として、春は牡丹餅(ぼたもち)、秋はおはぎを用意する方も多く見られます。
● 一方で、避けた方がよいとされる品もあります。
[供え花]
・トゲのある花(バラなど)
・毒のある花(彼岸花など)
・香りの強すぎる花
[お供え物]
・日持ちしない生鮮食品(遺族が扱いに困ることがある)
金額の目安としては、3千円~5千円程度が一般的とされています。
香典とお供え物の両方を用意する場合は、合計で相手の負担にならない範囲に収めるとよいでしょう。
香典・お供えを渡すタイミングと訪問のマナー
◇香典・お供えは、挨拶の後、仏壇にお参りする前後で渡す
実家や親族宅を訪問して初彼岸のお参りをする場合、これは仏事における「弔問」の一種にあたります。
香典やお供え物は、到着してすぐに玄関先で渡すのではなく、まず遺族に挨拶をしてから、案内された部屋や仏壇の前で渡すのが一般的なマナーです。
訪問の際は、事前に日時を伝えておくと、遺族も準備がしやすくなります。
長居をしすぎず、お参りと挨拶を済ませたら、遺族の都合に配慮して切り上げるのがよいでしょう。
[スタッフのマメ知識]
永代供養や樹木葬、納骨堂を選ばれた方から、「お彼岸の合同供養に呼ばれたけれど、お布施は必要ですか」というご質問をよくいただきます。
基本的に合同供養でのお布施は参加者の気持ち次第ですが、参加時に別途お布施が必要かどうかは霊園や寺院によって異なるため、案内状や事前の確認をおすすめします。
お布施を用意する場合の目安は、合同法要であれば3千円~1万円程度です。
表書き・のしの書き方
香典袋の表書きの書き方
◇初彼岸の香典は、四十九日後なので「御仏前」を使う
香典袋の表書きは、故人が亡くなってからの時期によって使い分けます。
四十九日を迎える前は、故人がまだ霊の状態にあるとされ「御霊前」を用いますが、初彼岸は忌明け後に迎えるものなので、故人はすでに成仏し「仏」になっているとされます。
そのため、初彼岸の香典袋には「御仏前(ごぶつぜん)」と書くのが正式です。
● 初彼岸の香典袋・表書きのポイント
・表書き…「御仏前」(浄土真宗以外でも、忌明け後は基本的にこちらでよい)
・名前…表書きの下に、フルネームで氏名を記載
・中袋…金額・住所・氏名を忘れずに記入
浄土真宗では、亡くなるとすぐに浄土へ往生するという考え方があるため、四十九日前でも「御仏前」を使うのが正式とされますが、初彼岸の時点ではどの宗派でも「御仏前」で問題ありません。
お供え物にかけるのし紙の書き方
◇お供え物には「御供」、渡す相手が分かるよう名前も添える
お供え物にかける掛け紙(のし紙)は、水引が印刷された「弔事用」のものを使います。
● 表書きには「御供(おそなえ)」または「御供物」と書きます。
慶事用ののしとは異なり、実際の水引が結ばれていない、印刷タイプの掛け紙を選ぶのが基本です。
下段には、贈り主の氏名をフルネームで記載します。
連名で贈る場合は、目上の方を右側にして2~3名までを併記し、それ以上の人数であれば「〇〇一同」とまとめるのが一般的です。
[お供え物の掛け紙|タブーやマナー]
薄墨・濃墨、どちらを使うべきか
◇初彼岸は忌明け後なので、通常の濃墨で書いてよい
香典やのし紙の文字を書く際、「薄墨を使うべきか」で迷う方も多いのですが、薄墨が使われるのは、四十九日を迎える前の通夜・葬儀・法要が中心です。
● これは「涙で墨が薄くなった」という意味合いを込めた、忌明け前特有のマナーです。
初彼岸は忌明け後に迎える行事のため、薄墨にこだわる必要はなく、通常の濃墨(黒の筆ペンなど)で問題ありません。この点は、四十九日前の法要と初彼岸とで迷いやすいポイントなので、覚えておくと安心です。
[スタッフのマメ知識]
「彼岸の香典なのに、薄墨で書いた方が丁寧なのでは」と気にされる方が時々いらっしゃいます。
薄墨はあくまで「急な不幸で涙も乾かぬうちに」という、四十九日前の弔事特有の表現です。
忌明け後の初彼岸で薄墨を使うと、かえって時期を誤解させてしまうこともあるため、通常の濃墨で問題ないとご案内しています。
[大阪での香典相場]
初彼岸のお返し・香典返しのマナー
お返しは必要?金額の目安
◇初彼岸のお返しは、必須ではなく「気持ちとして」渡すことが多い
初彼岸で香典やお供えをいただいた場合、必ずお返しをしなければならないという決まりはありません。
ただし、実際には「いただいたままにするのは気が引ける」という理由から、簡単な品物でお返しをする方が多く見られます。
● お返しの金額の目安は、いただいた香典やお供えの半額から3分の1程度が一般的です。
たとえば5千円の香典をいただいた場合は、1,500円~2,500円程度の品物を用意する、という考え方になります。
高額な香典をいただいた場合でも、無理に同等の金額を返す必要はなく、無理のない範囲で構いません。
お返しの品物とタイミング
◇お返しは「消え物」を、彼岸の期間中か後日に渡す
初彼岸のお返しには、お茶やお菓子、洗剤、タオルなど、後に残らない「消え物」を選ぶのが一般的です。
彼岸の期間中に相手が持ち帰りやすいよう、小分けにできる品物が好まれます。
● 初彼岸のお返しでよく選ばれる品
・お茶・コーヒーなどの飲み物
・焼き菓子などの詰め合わせ
・タオル・洗剤などの日用品
対面でいただいた場合は、当日その場でお返しする「当日返し」の形をとる方が多く、彼岸の期間中に間に合わない場合は、後日あらためて発送しても問題ありません。
一方、遠方からお供え物が郵送で届いた場合は、まず電話や手紙で受け取ったことと感謝を伝えたうえで、1週間から10日以内を目安に、お返しの品を郵送するのが丁寧な対応です。
品物には、弔事用の掛け紙をかけ、表書きは「志」や「粗供養」とするのが一般的です。
[香典返しの送り方]
お礼状・挨拶状で伝えたいこと
◇高額な香典・お供えには、簡単な挨拶状を添えると丁寧
お返しの品物を郵送する場合や、いただいた香典・お供え物が高額だった場合は、品物に簡単な挨拶状(お礼状)を添えると、より丁寧な印象になります。
● 挨拶状の内容
・香典・お供えへのお礼
・初彼岸の供養を無事に終えられた報告
・今後も変わらぬお付き合いをお願いする一文
を、簡潔にまとめるのが基本です。
対面で直接お返しを渡す場合は、挨拶状は省略し、口頭でのお礼だけで十分です。形式よりも、感謝の気持ちが伝わることを優先しましょう。
[スタッフのマメ知識]
初彼岸の法要に都合がつかず参加できない場合、「香典だけでも送った方がいいのか」というご相談をいただくことがあります。
香典を郵送することも可能ですが、初彼岸ではお供え物を送る方が一般的で、遺族にとっても受け取りやすい形です。
送るタイミングは、彼岸の中日である春分の日・秋分の日より前が目安です。
中日はもともと故人やご先祖様を偲ぶ日とされているため、それまでに届くように手配しておくと丁寧です。
[香典返しの挨拶状|書き方・例文]
初彼岸の訪問・お参りで気をつけたいこと
実家への訪問時の服装
◇初彼岸の服装は、平服で問題ないことがほとんど
初彼岸で実家や親族宅を訪問する際、服装に悩む方も多いのですが、通常の彼岸参りと同様、平服で問題ないケースがほとんどです。
ただし、ここでいう「平服」は普段着ではなく、落ち着いた色味のきちんとした服装を指します。
● 初彼岸の訪問にふさわしい服装の目安
・男性…ダークスーツ、または落ち着いた色のシャツ・スラックス
・女性…地味な色のワンピースやセットアップ
・共通…華美なアクセサリー、光沢のある素材は避ける
僧侶を招いて法要を行う場合は、案内状に服装の指定があることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
指定がなければ、平服を基準に考えて問題ありません。
仏壇へのお参りの作法
◇仏壇へのお参りは、合掌の前に一礼と線香を
実家の仏壇にお参りする際は、まず仏壇の前で軽く一礼し、ろうそくに火をつけてから線香をあげ、鈴(りん)を鳴らして合掌するのが基本の流れです。
宗派によって線香の本数や鈴を鳴らす回数に違いがあるため、迷った場合はその家の作法に合わせるのがマナーです。
● お彼岸の仏教的な意味としては、六波羅蜜
(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という6つの実践)
を意識する期間ともされています。
実家のお墓やお彼岸に足を運べない場合でも、自宅の仏壇に手を合わせ、感謝の気持ちを込めることが、初彼岸における何よりの供養になります。
[お彼岸の仏壇供養|六波羅蜜とは]
納骨堂やお墓参りの場合との違い
◇納骨堂は屋内施設ならではのマナーがある
初彼岸のお参り先は、屋外のお墓とは限りません。
納骨堂を利用している場合は、屋内施設ならではの作法があります。
線香やろうそくの使用が制限されていることが多く、火を使わないタイプの電子線香や、供花のみで対応する施設もあります。
● お墓参りと納骨堂、お参りの違い
・お墓参り…線香・お花・お供え物を持参するのが基本
・納骨堂…施設のルールを事前に確認(電子線香のみ許可の場合も)
・共通…長時間の場所取りや、大声での会話は控える
いずれの場合も、他の参拝者や納骨堂の利用者への配慮を忘れず、混雑する時期は特に静かにお参りすることを心がけましょう。
[スタッフのマメ知識]
六波羅蜜は、お仏壇へのお供えを通じても実践できるとされています。
香・花・灯明・水・飲食などのお供え、いわゆる「六種供養」を通じて六波羅蜜の心を実践できる、という考え方を紹介している寺院もあります。
お墓参りができない時期でも、いつものお仏壇のお参りを少し丁寧に行うだけで、初彼岸の供養につながります。
出典:
・旧嵯峨御所 大本山大覚寺「季刊はなびら『六つのおつとめ』」
[お墓参りはいつ行く?]
[納骨堂のお参りマナー]
初彼岸に関するよくある質問
初彼岸と初盆はどう違う?
◇初盆は「お盆」、初彼岸は「お彼岸」の、それぞれ最初の年の行事
初彼岸とよく混同されるのが「初盆(新盆)」です。
どちらも「忌明け後、初めて迎える」という点は共通していますが、対象となる行事が異なります。
● 初盆
…8月(地域によっては7月)のお盆のうち、忌明け後初めて迎えるもの
● 初彼岸
…春・秋のお彼岸のうち、忌明け後初めて迎えるもの
一般的に、初盆の方が
「白提灯を飾る」
「盛大にお供えする」
など、決まった慣習が多く知られていますが、初彼岸には初盆ほど固定化された慣習はなく、通常のお彼岸を少し丁寧に行う、という位置づけです。
同じ年に両方の行事が重なる家庭もあり、その場合はどちらも忌明け後に迎える最初の行事として、それぞれ丁寧に供養するとよいでしょう。
[初盆について詳しく]
香典やお供えを辞退された場合はどうする?
◇香典・お供えを辞退された場合は、その意向を尊重するのが基本
近年は、家族葬や近親者のみで行う法要が増えたことに伴い、「香典・お供えは辞退します」という案内を受けることも増えています。
初彼岸においても、遺族側が香典やお供えを辞退する意向を示している場合は、その気持ちを尊重し、無理に渡そうとしないのがマナーです。
● 香典・お供えを辞退された時の対応
・案内に「辞退」とあれば、基本的にはそれに従う
・どうしても気持ちを伝えたい場合は、手紙や電話でお悔やみの言葉を伝える
・訪問時に持参する場合は、事前に一言確認しておくと安心
遺族が辞退の意向を示すのには、返礼の手間を省きたい、気持ちだけで十分という考えなど、さまざまな理由があります。その意向を汲み取ることも、初彼岸における配慮のひとつです。
遠方で参加できない場合は?
◇遠方で参加できない場合は、お供えの郵送や電話でのお参りで気持ちを伝える
仕事や体調、距離の都合で、初彼岸の集まりに参加できない場合もあります。
その際は、前述の通り、お供え物を郵送で送るほか、電話や手紙でお悔やみと初彼岸を迎えたことへの気持ちを伝えるだけでも、十分な供養の形になります。
● 遠方で参加できない場合の対応例
・お供え物を、彼岸の中日より前に届くよう郵送する
・電話や手紙で、お悔やみと近況を伝える
・自宅の仏壇(あれば)に手を合わせ、先祖供養の気持ちを持つ
2026年の彼岸は、春が3月17日~23日、秋が9月20日~26日です。関連する行事の日程を事前に把握しておくと、直前になって慌てずに準備を進められます。
[スタッフのマメ知識]
「初盆と初彼岸、どちらを優先すべきか」というご相談を受けることがありますが、優劣をつける必要はなく、それぞれ別の行事として、無理のない範囲で丁寧に供養すれば十分です。
両方が重なる年は負担も大きくなりがちなので、家族で分担しながら進める方も多いです。
まとめ|初彼岸は、故人を偲ぶ気持ちを形にする機会
◇初彼岸に、決まった正解はない
初彼岸とは、故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎて、初めて迎えるお彼岸のことです。
初盆のように固定化された儀式や飾り物があるわけではなく、香典やお供えの相場、表書きの書き方、お返しのマナーなど、迷いやすいポイントはいくつもありますが、いずれも「絶対にこうしなければならない」という厳格な決まりがあるわけではありません。
● 大切なのは、形式そのものよりも、故人を偲ぶ気持ちです。
お墓参りができない場合でも、自宅の仏壇に手を合わせたり、お供え物を送ったりすることで、初彼岸の供養は十分に成り立ちます。
香典やお供えを辞退された場合も、相手の気持ちを尊重することが、何よりのマナーといえます。
※この記事で紹介した相場やマナーはあくまで一般的な目安です。
地域や家庭、宗派によって慣習が異なることも多いため、迷った際は親族や菩提寺に確認しながら、無理のない形で初彼岸を迎えてください。
[お彼岸の過ごし方]
【執筆・監修:永代供養ナビ編集長】
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長 藤橋 靖雄
1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍中。
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