
樹木葬でトラブルとなる16の要因とは?防ぐ方法もあわせて解説

「樹木葬のデメリットはあるの?」
「樹木葬に興味があるけれど、注意することは?」
「樹木葬にしたいけれど、家族に迷惑はかけたくない」
など、近年注目されている樹木葬を考えている人ならではの悩みがあるでしょう。
本記事では樹木葬について興味を持っている人に向けて、一般的に発生しやすいトラブルの内容や防ぐ方法について紹介します。遺された家族のためにも、発生しやすいトラブルを把握しておくことはとても大切です。
デメリットとなるトラブル要因だけではなく、樹木葬のメリットも合わせて紹介します。新しい埋葬スタイルだからこそ、メリット・デメリットや特徴を把握しておくことが大切です。
樹木葬にかかる費用や埋葬方法の特徴、墓石埋葬との違いも解説しているため、本記事を読むことでより現実的にイメージしやすくなるでしょう。樹木葬に興味を持っている人はぜひ参考にしてみてください。

樹木葬でなぜトラブルが起こる?
樹木葬でトラブルとなる16の要因
管理面やコンセプトに惹かれて樹木葬を選ぶ人もいるでしょう。しかし実際に契約し利用してみると、立地の悪さや管理面で苦労する人もいます。
ここでは、樹木葬でトラブルとなる要因をピックアップしていきます。
比較的新しい埋葬方法のため、故人の遺志を尊重するだけではなく、親族の理解を得ることが大切です。
1:立地が悪いこと
契約する前にいろいろな霊園・寺院を比べて検討する人もいるでしょう。いろいろな場所と比べて自然の美しさや眺めの良さに惹かれて契約した場所が、実際に通ってみるとアクセスが悪く足が遠のいてしまったということも少なくありません。
自然に還ることをコンセプトとしている樹木葬は、アクセスが恵まれていないところも多いです。天候が悪かったり、積雪によって行けなかったりすることも想定する必要があります。遺された家族がお墓参りしやすい場所というのも、場合によっては大切なポイントです。
2:費用面が高くついたこと
墓石の埋葬に比べて費用を抑えられるのが樹木葬のメリットですが、想定していたよりも高くついてしまったということもトラブルの要因です。
合祀埋葬であれば費用面は抑えられますが、個別埋葬したりプレートを作成したりすると、その分費用が必要になります。事前に条件や料金を確認し、トータルでどのくらいかかるのかを知っておくとトラブルに発展しづらいでしょう。
3:手入れに関わること
樹木葬はシンボルツリーのもとに埋葬するのが一般的です。自然豊かな場所に霊園を作ることも多いため、手入れを怠ると枯れ葉や雑草により荒れやすくなります。
霊園の手入れは管理者であることが一般的ですが、遺族に任せている場合もあります。誰が管理をするのか、どこまで管理してもらえるのかを事前に知っておくと良いでしょう。手入れは遺族が行うため、契約前に確認しておくとトラブルに発展しづらいでしょう。
4:線香や献花ができないこと
お墓参りのときに線香や献花ができないことも、樹木葬トラブルのひとつとしてあげられます。自然の中にある樹木葬は火気厳禁としているところが一般的なため、線香をあげることができません。また献花台がないところも多いため、お花をお供えできないことに戸惑う人もいます。
そのため、墓石のお墓参りとは違う独自のルールを知っておくと、樹木葬トラブルを逃れられるでしょう。霊園・寺院によってルールが変わる場合もあるため、こちらも事前に確認しておきましょう。
5:納骨する際に人数制限があること
家ごとに代々受け継ぐ墓石とは違い、樹木葬で個別埋葬を選択すると人数制限があります。区画が設けられている個別埋葬は、契約した人数以上埋葬をすることができません。
契約したあとに家族や友人と共に埋葬したいと考えても、理想通りにならないことでトラブルに発展してしまうことがあります。一緒に埋葬してもらいたい人がいたと後悔する前に、誰と埋葬するのかを契約前に決めておくことが大切です。
6:土に還らない埋葬方法を選択していたこと
命がつきたあとは自然に還りたいという考えから樹木葬を選ぶ人もいるでしょう。土に還りたいという思いから樹木葬にしたにもかかわらず、イメージとは違う埋葬方法を選択したことにより樹木葬トラブルに発展することがあります。
同じ樹木葬でも霊園によって埋葬方法が変わるため、細かいところまで確認すると良いでしょう。骨壷に入れて埋葬すると素材によっては、土に還らないため注意が必要です。
7:ペットと一緒に埋葬できなかったこと
ペットと一緒に埋葬できなかったことも樹木葬トラブルの要因のひとつです。最近では、最愛のペットとの埋葬を選択する人たちも増えてきました。霊園によってペットの受け入れをしているところと、していないところがあるため、事前に確認しておきましょう。
8:納骨した場所がわからなくなること
費用重視で契約してしまうと、納骨した場所がわからなくなるという樹木葬トラブルが発生してしまいます。故人が眠っている場所を把握したい人にとっては、樹木葬ならではのデメリットといえるでしょう。
また、費用を抑えられる合祀埋葬は、埋葬場所がわからなくなってしまいます。個別に区分けした埋葬方法であれば、位置は比較的把握しやすいでしょう。
9:個別安置期間の期限延長ができないこと
個別で埋葬するプランを選んでいても、樹木葬では期限が決められている場合があります。期限については延長できないこともあり、思い描いていた埋葬プランと違ったと樹木葬トラブルに発展にしかねません。
墓石と同じような感覚で代々受け継ぐというイメージをしてしまうと、樹木葬に対して違和感を抱いてしまう人もいるでしょう。長い期間でみて、埋葬された遺骨がどうなるのかを確認しておくと安心です。
10:返骨ができないこと
樹木葬トラブルに発展しないために、把握しておきたいのが返骨できない点です。遺骨を土に還すことを目的とした樹木葬は、骨壷を使用せずに埋葬する場合があります。
その場合は他の遺骨と混じってしまったり、土に還り始めていたりなどの理由で取り出すことができません。
11:改葬ができないこと
改葬とは埋葬した遺骨を取り出して、お墓の場所を移すことです。返骨が難しい樹木葬では、改葬できないことでトラブルに発展してしまう場合があります。
改葬を考えているときには個別埋葬を選択したり、土に還らない骨壷を使用できるプランを選んだりする必要があるでしょう。しかし個別埋葬を選択しても、前述しているように期限が定められていることが一般的なため、要注意です。
12:参拝スペースが共同で落ち着かないこと
埋葬後の樹木葬トラブルとしてあげられるのが、スペースが共同で落ち着いてゆっくりと参拝できないことです。
共同の参拝スペースを使用すると、他の利用者とのトラブルも考えられます。区画分けされた個別埋葬であれば気になりませんが、合祀埋葬を利用するとより気になってしまうでしょう。
13:景観が想定外に変わってしまうこと
イメージしていた景観が四季や時の流れにより想定外に変わってしまい、樹木葬トラブルとなってしまうことがあります。
そのため、自然に囲まれている樹木葬は、四季によって景観が変わることを想定しておいたほうが良いでしょう。またシンボルツリーに関しても、途中で枯れてしまうことも考えられます。長い歳月、同じ景観を保てない点を想定しておくことが大切です。
14:埋葬できる土地での樹木葬が法律に触れていたこと
埋葬できる場所は都道府県知事の許可が必要となります。許可されていない場所以外での遺骨の埋葬は、法律違反となるため注意が必要です。埋葬したあとに、その場所が法律に触れていたとしても取り返しがつきません。
取り返しのつかない樹木葬トラブルに発展してしまう前に、許可されているかを事前に確認しておくと安心できるでしょう。
15:業者が許可を得ずに埋葬していたこと
樹木葬トラブルとして避けたいのが、業者が許可を得ずに埋葬してしまうことです。実際に、許可を得ずに樹木葬をしていたという事例もあります。
現在は無許可で樹木葬をしている場所はほとんどないとされていますが、利用者側も契約する前に気をつける必要があるでしょう。
16:家族の反対があること
費用が抑えられることや、子供への負担を軽減できることから樹木葬を選択する人が増えてきましたが、家族によっては理解されないことがあります。契約したあとに家族から反対され、樹木葬トラブルに発展することも少なくありません。
歴史の浅い埋葬方法であるため、考え方によっては受け入れられない人もいるでしょう。契約する前に考え方や、樹木葬について説明し理解してもらう必要があります。
樹木葬のトラブルを防ぐ6つの方法
樹木葬トラブルに発展させないために、注意しておきたいポイントを紹介します。メリットや景観だけに惹かれ契約した樹木葬が、実は自分には合わなかったということがないように、しっかりと事前に調べておくことが大切です。
また、実際に樹木葬を見学することもトラブル回避につながります。まずは下記の資料を請求して相談してみましょう。
1:利便性を考慮する
パンフレットやホームページで場所を確認しただけでは、距離感がつかめないこともあります。埋葬したあとに遺族との樹木葬トラブルに発展させないために、霊園までの利便性を確認する必要があります。
交通アクセスが整っていることや、年配の人でも行きやすいことがポイントとなるでしょう。故人が寂しい思いをしないように、そして、遺族がお参りしやすいように考慮することが大切です。
2:シンボルツリーや花の種類の取り扱いを確認する
植えられるシンボルツリーなどは霊園によって変わってきます。個別埋葬であっても、契約後に樹木葬トラブルに発展しないように霊園で扱っているシンボルツリーや花の種類を確認しておきましょう。
桜やハナミズキ、バラの花壇などをシンボルとしている霊園もあるため、事前にチェックしておくとイメージに近い場所を見つけやすいでしょう。
3:購入前に見学する
パンフレットやホームページで掲載されている写真だけをイメージして契約することはおすすめできません。前述しているように自然に囲まれている樹木葬は、四季折々で表情を変えます。
そのため購入前に見学することは、樹木葬を考えているときには必要なポイントです。実際に霊園の雰囲気やアクセス、周りの環境などを見ながら見学すると樹木葬トラブルに発展しにくいでしょう。
4:家族と話し合って決める
樹木葬は新しいスタイルのため、理解を得られるまでに時間がかかる可能性もあるでしょう。本人や故人の意思により樹木葬を選択しても、家族からの理解を得られないとトラブルに発展してしまいます。
樹木葬のデメリットを伝えた上で、選ぶ理由やメリットを家族に説明して、理解してもらうようにしましょう。
5:契約と費用に関するものは内訳をよく見る
トラブルに発展させないためにも、契約前に費用や契約内容をしっかりと確認しておきましょう。コストを抑えるのであれば合祀埋葬が良いですが、自身が考えている埋葬プランによっては個別埋葬が向いている場合もあります。
改葬できるかどうかや、個別埋葬の管理期間、手入れの範囲などもあらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。
6:利用のルールを確認する
宗教や宗派に囚われず利用できるのが、樹木葬の特徴といえるでしょう。しかし寺院によっては樹木葬であっても、檀家に入らなくてはならない場合があります。
お線香をあげられないなど、樹木葬で共通しているルールのほかに霊園や寺院特有のルール確認が大切です。ルールを把握しておくことで、霊園や寺院とのトラブルを防げるでしょう。
樹木葬を行うメリット
樹木葬のトラブルについて前述してきましたが、もちろんメリットもあります。墓石を購入するよりも費用を抑えられるなど、考えられるメリットをいくつか紹介します。樹木葬の利用を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
費用を節約できる
埋葬方法にもよりますが、墓石を購入するよりも費用を節約できるのが樹木葬のメリットです。遺族への金銭的負担などを減らしたいという考えから、樹木葬を選ぶ人もいます。
より費用を抑えることを重視するのであれば、合祀埋葬を選ぶと良いでしょう。
明るい雰囲気の中で納骨できる
自然に還ることをコンセプトとした樹木葬は、豊かな自然の中で埋葬されるのが魅力です。桜やハナミズキなどをシンボルツリーとすれば、季節によっては明るい雰囲気の中で納骨できるでしょう。
自然が好きな人にとっては、理想的な埋葬方法といえます。
宗旨・宗派に囚われず選択できる
樹木葬が新しい埋葬スタイルとして注目されているのは、宗旨・宗派に囚われず利用できるところにあります。宗旨や宗派による細かいルールに縛られず、安らかに眠りたいとう理由から選ぶ人もいます。
しかし、霊園や寺院によっては宗派のルールに従う必要があるため、事前に確認が必要です。
継承人が必要ない
墓石とは違い、代々受け継ぐ必要がないことは樹木葬のメリットでもあります。個人埋葬をしても一定期間経過すると、合祀されることがほとんどです。
ライフスタイルも多様化しているため、遺族に負担をかけたくないと考えている人にとって利用しやすい埋葬方法となります。
樹木葬のお墓を購入する手順
樹木葬を検討するときに、さまざまな霊園や寺院と比較する必要があります。次に樹木葬のお墓を購入する手順を解説します。流れを把握しながら丁寧に下調べして決めることで、トラブル防止に繋がるでしょう。
資料請求する
樹木葬を扱っている霊園や寺院を調べることから始めましょう。気になる場所が見つかったら、ホームページや問い合わせフォームから資料請求します。
興味があるという段階でも、実際に資料に目を通すことで樹木葬についてイメージしやすくなります。比較的新しい埋葬方法のため扱っている霊園や寺院は限られていますが、できるだけ多く比較検討することで、理想の場所を見つけられるでしょう。
見学する
資料に細かく詳細が記されていても、現地の雰囲気を実際に見ることは大切です。資料請求したり、ホームページで検索したりして気になる霊園・寺院が見つかったら現地の見学をしてみましょう。
また、管理者に実際に話を聞くことでわかることもあるでしょう。突然見学に行っても対応してもらえないことがあるため、事前に予約するのがおすすめです。
契約して購入する
資料を見比べて現地を見学したあとに、利用したいという場所が見つかれば契約して購入に進みます。ただし、契約する前に家族などへの同意を得ておきましょう。どんなに理想的な場所でも、独断で決めてしまうとトラブルの原因となってしまいます。
必要な費用を支払い、管理者と契約を結ぶと購入完了です。
書類を揃える
契約すればすぐに埋葬できるわけではありません。契約時に受け取った書類などは、大切に保管しておきましょう。
改装後に樹木葬を利用するときは「改葬許可証」が、埋葬するときには「埋葬許可証」が必要です。状況によって必要な書類は変わってくるため、確認しておきましょう。
出典|参照:墓地、埋葬等に関する法律の概要|厚生労働省
納骨式の日程を決める
契約を完了させて必要な書類が揃ったら、納骨式の日程を決めていきます。納骨式では、故人の遺骨を法要してもらうため、寺院と日程を調整しなければなりません。日程が決まったら、納骨式に参列する親族にも連絡を行いましょう。
納骨式と埋葬を行う
事前に決めた日程での納骨式と埋葬を行います。個人埋葬用のシンボルツリーを植えるのはこのタイミングです。そのため希望するシンボルツリーがあれば、事前に伝える必要があります。
納骨式とは寺院に遺骨を納める儀式を指し、そのあとに土に埋めることを埋葬と言います。納骨式と埋葬を同じ日に行うのが一般的です。
樹木葬にかかる費用
埋葬方法や土地によって、費用に差が出てくるため事前に調べておくことが大切です。
合祀型・集合型・個別型と費用は異なりますが、ヤシロの樹木葬さくらでは、個別型の埋葬プランは50万円、家族で利用できる集合型は130万円で利用できます。2人用になると、集合型でも90万円とより価格を抑えられます。
合祀型になると、より費用を抑えられる傾向ですが、年間管理費などの後日負担が必要かどうか確認しておく必要があるでしょう。
ペット樹木葬にかかる費用
ペットと一緒に埋葬できる樹木葬も増えてきています。ペットと共に埋葬する場合と、ペットのみで埋葬する場合で費用は異なります。
ヤシロの樹木葬・ハナミズキでは、永代供養付きで夫婦とペットの埋葬プランを120万円から利用できます。合祀供養されるまで、ペットと安らかに眠れるのが魅力的です。
ただし、合祀供養する際には人間とペットが別々に供養される場合があります。気になる人は、永代供養されるときの流れを確認しておくと安心でしょう。
樹木葬の形態
樹木葬は都市型と里山形の2種類に分けられます。それぞれ雰囲気も異なり、メリットとデメリットがあるため把握しておくと良いでしょう。
アクセスが良く明るい雰囲気の中で眠りたい人からは都市型、より自然に寄り添いたいと考える人からは里山型が選ばれます。
都市型の特徴
霊園型、公園型とも言われている都市型樹木葬のメリットはアクセスの良さです。都市部に作られるため、シンボルツリーは大きく成長しないサルスベリやハナミズキなどが用いられます。
ガーデニングのように整備された敷地内で埋葬されるため、とても明るい雰囲気で眠れます。アクセスが良く整備されていることから、費用が高額になりやすいのがデメリットと言えるでしょう。
里山型の特徴
里山型のメリットは自然の中で静かに眠れることと言えるでしょう。自然に還りたいと考えている人にとっては理想的な埋葬場所となりますが、里山にあるためアクセスが不便になるのがデメリットです。
プレートを使用しないところでは、埋葬場所がわからなくなることもあります。ありのままの自然を守ることを重視した里山型を利用するときには、時間の経過と共に景観が変わることを頭に入れておきましょう。
樹木葬と従来のお墓との違い
一般的にイメージされている墓石での埋葬方法と、樹木葬の違いを解説します。故人が眠る場所に墓石を建てて墓標としているものを、シンボルツリーにしたものが樹木葬です。
墓標の違いだけではなく、改葬についてや費用、埋葬人数などに大きな違いが見られます。樹木葬への改葬や埋葬を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
改葬の可否が違う
アクセスが不便であることからお墓参りができなくなったり、管理面で難しくなったりする理由から改葬を考える人もいます。墓石では骨壷のまま埋葬するため、改葬しやすいのがメリットです。
それに対して樹木葬では土に直接埋葬したり、他人の遺骨と混じってしまったりすることがあり、改葬ができない場合があります。自然に還ることをコンセプトとしている樹木葬では、土に直接埋葬するのが基本です。
樹木葬を選択することで、基本的に改葬は難しいということを頭に入れておくと良いでしょう。
かかる費用が違う
墓石は初期費用が高くなるだけではなく、年間の管理費用必要となるのが一般的です。そのため樹木葬を利用するほうが、費用は抑えられます。
ただし、安いという理由から樹木葬を選択しても、プレート料やプレート設置料、永代供養料などにより予定よりも費用がかかってしまう場合もあります。
また、樹木葬の契約内容や利用する土地によって費用は異なるため、霊園や寺院に確認しておくと良いでしょう。
使用人数の制限が違う
集合型埋葬を選んだときには、契約したときに埋葬スペースは決められます。のちに考え方や交友関係が変わってしまっても、使用人数の制限があり追加できないのが樹木葬の特徴です。
墓石埋葬でも決められた埋葬スペースがありますが、基本的には人数制限はありません。骨壷が入らなくなった場合には布に包み直したり、2人分の骨壷を1つにまとめたりなどの措置がとられます。
また費用を抑えられることから樹木葬を選択しても、使用人数によっては金額がかさんでしまう場合もあるでしょう。
継承者の有無が違う
継承者の有無も、墓石埋葬と樹木葬の大きな違いと言えるでしょう。代々受け継がれる墓石は歴史や浪漫を感じられる反面、金銭面や管理面で遺族の負担を強いられます。
負担が大きくなることで改葬を考えたとしても、さらに金銭的な負担が発生してしまいます。遺族への金銭面・管理面の負担をかけたくないという考えから、樹木葬を選ぶ人も少なくありません。
継承しなければならないという状況がメリットとなるのか、デメリットになるのかは人それぞれです。故人の思いだけではなく、親族間で話し合う必要があるでしょう。
樹木葬を行う際のトラブルに気をつけよう
継承者が必要ない、墓石を建てる必要がないという面から樹木葬が注目されています。費用を抑えられたり、管理負担が比較的軽くなったりなどのメリットがありますが、新しいスタイルのためトラブルも発生しやすいです。
メリットは多くありますが、親族からの理解を得てトラブルを防ぐ必要があります。本記事で紹介している樹木葬でトラブルになりやすい要因や防ぐ方法を参考に、自身に合った霊園・寺院や埋葬方法を選んでいきましょう。
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