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樹木葬とは?特徴やかかる費用、メリット・デメリットについても紹介

樹木葬とは?特徴やかかる費用、メリット・デメリットについても紹介

「樹木葬ってどのようなもの?」
「樹木葬の良いところ、悪いところ両方を知りたい」
「樹木葬の埋葬方法には種類ってあるの?」
このように、樹木葬について疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

 

近年、土に還るイメージや木や花に囲まれた明るい雰囲気と、費用面も比較的安価などの理由から、樹木を墓標とする樹木葬が人気を集めています。実際に自分の終活について考え、樹木葬を希望したい気持ちが出てきている方もいるでしょう。

 

本記事では、樹木葬の特徴とその費用をはじめ、樹木葬ならではの利点や注意点などを詳しく解説していきます。

 

この記事を読むことで樹木葬への知識が深まるため、「樹木葬にしたい」という決意が固まったり、逆にそれ以外の墓石を墓標とする通常墓、納骨堂、海洋散骨などの希望に変わったりすることもあるでしょう。

 

樹木葬に興味がある方や自分の終活を決めていきたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

樹木葬とは

樹木葬とは、樹木や草花を墓標にするお墓のことを言います。一般的なお墓は墓標として墓石を建てますが、樹木葬の場合はそれが樹木や草花に代わります。

 

そのため、お墓参りは、納骨したところの樹木や草木に手を合わせる形式になるでしょう。

樹木葬のメリット・デメリット

近年人気を集めている樹木葬には、いくつかの利点があります。しかし、必ずしも良いことばかりとは言い切れない部分もあるため、ここでは樹木葬のメリットとデメリット、両方の面を見ていきましょう。

 

それぞれの内容を把握し、自分の終活にふさわしいスタイルを選んでください。

メリット①:費用が節約できる

樹木葬が人気を集めている理由は、墓石の一般墓と比べて安価であることです。「お墓に余分なお金をかけたくない」と考えている層から、特に大きい支持を受けていると言えるでしょう。

 

一般墓の場合、契約の時点で100万円~350万円程度かかるとされ、さらには年間の管理費が5,000~1万円程度かかってくると言われています。

 

一方、樹木葬の費用は20~80万円程度とされており、埋葬する人数が増えなければ費用はそれほどかからないでしょう。

メリット②:承継者が不要

樹木葬は、「生き物の命は死後、地に還元されていくもの」という考えを持っている埋葬方法です。特に里山型の樹木葬は土に還る意味が強いと言われています。

 

そのような背景から、樹木葬のほとんどは永代供養になっており継承者が不要です。お墓の管理は、管理費を払うことで霊園・寺院に任せる形になります。

 

お墓を次の世代に継承させる必要がないため、子供がいない人、子供がいてもお墓を継承させるつもりがない、孫の代などに負担をかけたくないという方には大きなメリットとなるでしょう。

メリット③:宗教や宗旨・宗派が不問の場合が多い

樹木葬では、宗教や宗旨・宗派が不問の場合が多いため、仏教以外の宗教や無宗教の人でも利用可能です。中には、寺院の中の樹木葬を利用する場合、宗教・宗派を問わないという寺院もあります。

 

ただし、寺院によっては、お寺の宗教・宗派に入檀する義務があったり、供養方法がその宗派に沿った形になったりすることもあるため、利用を検討する前に必ず確認しておきましょう。

デメリット①:粉骨必須の場合もある

樹木葬にはメリットばかりではなく、デメリットもあります。都内の場合は、墓地のスペースが小さいことが多く、粉骨が条件となっているケースも少なくありません。

 

遺骨の粉骨を避けたい、故人が死後痛い思いをするようで気が引ける、と考える人にとっては避けたい点になるでしょう。

デメリット②:遺骨の取り出しが難しい

樹木葬は、自然の中に還元されるというコンセプトから生まれていることもあり、骨壺から遺骨を取り出して土に返す形式が一般的です。地中にそのまま遺骨を埋めることになるため、年月が経てば分解が進んでいることもあり、後から取り出すことは難しいでしょう。

 

しかし、後でお墓を移したいという状況になった場合、遺骨が取り出せないと困ることもあります。中には骨壺ごと埋葬できる樹木葬もあるため、気になる方は霊園に問い合わせてみてください。

デメリット③:参りの対象物が曖昧になってしまうかも

樹木葬で「合祀型」や「集合型」を選択した場合、同じ場所に複数の遺骨が埋葬されることになります。

 

そのため、残された家族がお墓参りに来ても、誰に対して供養しているのかわからないと感じ、お参りの対象物が曖昧になる可能性があります。

 

他人と一緒のお墓に入りたくない、という人は個別型の樹木葬を選ぶことをおすすめします。

樹木葬以外の墓の違いとは?

ここでは、樹木葬以外の墓の違いについて紹介します。樹木葬以外でも、継承者が不要なものや、比較的費用がかからない供養方法があるため、「樹木葬以外でのお墓も考えてみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

永代供養墓

永代供養は、供養方法です。樹木葬は、樹木や草花を墓標にする埋葬方法を指す言葉で、同じ土俵にある概念ではありません。

 

そのため、永代供養のお墓には、樹木葬だけでなく、納骨堂や墓石のものもあることを知っておきましょう。

 

「永代供養墓」とは、遺族に代わって、寺院・霊園に遺骨の管理や供養してもらうお墓を言います。墓の継承者がいない人、自分だけでお墓に入りたい人、夫婦のみでお墓に入りたい人などの利用が多いでしょう。

納骨堂

納骨堂とは、遺骨をしまっておける建物です。1つの建物の中に多くの納骨区画を備えているため、マンションタイプのお墓と考えてよいでしょう。ロッカー式や仏壇式、機械式などがあり、個人や夫婦などの単位で利用できます。

 

上記のとおり、建物として考えられる納骨堂では、遺骨を土に還す必要がなく骨壺でそのまま収蔵するため、樹木葬のように土に還るイメージとは異なるでしょう。

合祀墓

合祀墓とは、遺骨を骨壺から取り出して、血縁の有無に関係なく複数の遺骨と共に、大きなお墓の中に納めるお墓です。

 

樹木葬の中には、合祀型、集合型、個別型とあり、この中で合祀型を選んだ場合は、合祀墓と言われます。合祀墓は安価なため、死後にお金をかけたくない人など、経済的な理由で選ぶ人が多いでしょう。

散骨

散骨とは、パウダー状にした遺骨を撒く葬送方法のことを言います。埋葬先には海や山などがあり、「自然に還る」という意味では、樹木葬に重なる部分があるでしょう。

 

ただし、散骨の場合お墓はありません。パウダー状にするため遺骨の粉は小さく、海や山に撒いてしまった後どこに行ったかはわからなくなります。

 

それが散骨の魅力でもありますが、残された家族は寂しく感じる可能性があるでしょう。

樹木葬の種類

一口に「樹木葬」といっても、いくつか種類があり見た目も異なります。ここでは、3つの種類を紹介しましょう。

 

それぞれに魅力があるため、どのようなお墓がいいのか、どういう点を優先したいのかなどよく考えて選んでください。

庭園型

庭園型は、名前のとおり庭園のような場所のお墓です。花壇に骨壺を埋葬する形になっていて、全体的に明るいイメージになるでしょう。

 

中には、イギリスの庭園のイメージで、草花や造形物、芝生で構成されたおしゃれな霊園などもあり、一見墓地とは思えない外観になっています。

 

庭園型は都心に建てられていることが多いため、お墓参りがしやすいことが大きなメリットでしょう。その反面、都市の中にあるため敷地内が狭いこと、土地柄のせいで値段が高くなってしまうことなどがデメリットです。

公園型

公園型の樹木葬は、霊園や寺院内にあり、区画整備された公園のような外観になっています。都市部にあることがほとんどで、アクセスしやすいという特徴があります。

 

シンボルツリーを植えて、周囲に遺骨を埋葬する形や、花壇の下に埋葬する形が一般的です。人工的な場所になるため、自然に還るというイメージとは異なりますが、木や花に囲まれる場となり、明るい雰囲気に包まれるでしょう。

 

公園型では、里山型のように遺骨をそのまま埋葬するのではなく、石室に遺骨を入れます。施設によって年月は異なりますが、ある一定の期間が過ぎた後は合祀されるでしょう。

里山型

里山型は、人の手が入っていない自然の地に遺骨を埋葬するスタイルです。「自然に還る」という意味合いが強いのは里山型でしょう。

 

人の手が入っていない場所になるため、アクセスが悪い点がデメリットとなりますが、残す家族がいない人、お墓参りに来る人がいないという場合は、気にすることはありません。

樹木葬の埋葬方法

樹木葬の埋葬方法にもいくつかの種類があります。選び方を間違えると、望まない形の埋葬になってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

 

自分が希望する内容を選ぶためにも、以下の埋葬方法をチェックしたうえで選択しましょう。

合祀埋葬

合祀埋葬は、見ず知らずの人の遺骨と同じスペースに埋葬されることを言います。遺骨が骨壺から取り出されて混ぜられるのが特徴です。

 

場所によっては、納骨専用の布袋に入れることもありますが、土中にそのまま遺骨を埋葬することが多いでしょう。

個別埋葬

個別埋葬は、個別にスペースが設けられるタイプの埋葬方法です。区画の中に、シンボルツリーがあり、その下に遺骨を埋葬します。料金は上がりますが、区画があるため家族や夫婦でも利用することができます。

 

一般墓のように個人のお墓の場所になるため、お参りの対象物が曖昧になることもありません。ただし、ある程度期間を過ぎると合祀埋葬される場合が多いため、利用する霊園・寺院の決まりをよく確認してください。

家族埋葬

区画内にシンボルツリーを植えて、その場所を家族単位で利用する埋葬が、家族埋葬です。区分け型とも呼ばれます。

 

シンボルツリーを植えずに、プレートの墓標を置く形を採用しているところもあるなど、どのようなデザインのお墓にできるかは、その霊園や寺院によって変わってくるでしょう。

 

なお、家族埋葬であっても、ある程度の年月が過ぎると合祀墓へ移される形式が多いことには注意が必要です。

樹木葬にかかる費用と内訳

場所や選ぶプランなどにもよりますが、樹木葬の費用相場は20~80万円程度と言われています。納骨する人数が増えるごとに、20~40万円ほど追加になることもあるでしょう。

 

樹木葬の費用には、樹木葬の土地を使用料、樹木葬の目印になるプレートとその彫刻料、目印となるシンボルツリー代、埋葬料、遺骨を収骨する容器代、お墓の維持管理費などが含まれています。

 

利用する霊園・寺院によって内訳も変わってくるため、しっかりと確認しておきましょう。

樹木葬の申込手順

樹木葬の希望の気持ちが固まってきた方、生前終活をしておきたいという方は申込手順についても知っておきましょう。

 

樹木葬の申込みは、以下のような流れで進むことが一般的です。一通り頭に入れておくと、実際に樹木葬を利用する際スムーズに手続きができるでしょう。

情報収集をする

最初は、樹木葬を行っている霊園、寺院を調べます。自分が希望するような景観の土地、アクセスのいい場所はないかなどを念頭に探してみるとよいでしょう。

 

気になったところがあったら、資料を集めて検討しましょう。資料を集める方法としては、霊園・寺院に直接電話して依頼する方法や、Webページからそのまま請求する方法などがあります。

現地見学をする

自分が眠る場所であることと、残された人がお墓参りをすることを考え、現地見学を行ってアクセスを確認しておきましょう。なお、見学には予約が必要な場合も多いため、問い合わせてから行くことをおすすめします。

 

自分が眠る場所を、自分の目できちんと確認することは大切です。案内してくれる人がいる場合は、疑問に感じていることなど質問しておくと良いでしょう。

 

ただし、どんなに気に入ったとしてもアクセスが悪い場所の場合、とくに家族にお墓の管理を任せるのであれば、迷惑をかける可能性もあります。

 

お墓の場所を自分一人で決めるのではなく、家族にも相談して、できれば見学についてきてもらいましょう。

契約・入金

見学が終わり、希望先が決まった後は契約・入金です。見学の当日に決断する必要はないため、いったん持ち帰って家族と話し合ってから判断しましょう。

 

どこの霊園・寺院にするか決めかねている場合は、検討している項目に優先順位を考えてみてください。優先順位をつけておくことで、その上位に当てはまる場所に決められるでしょう。

 

契約を終えた後は、樹木葬の費用を指定口座に振り込むか、霊園・寺院に直接支払うようになります。

使用許可証の発行

利用する霊園・寺院から入金の確認が取れた後は、墓地の使用を許可する証明書として墓地使用許可証が発行されます。無くしてしまうと再発行の手続きを行わなければならないため、紛失には注意しましょう。

納骨

遺骨と埋葬許可証が揃ったら、納骨を行う日程を決めます。霊園・寺院によって納骨の方法は変わるため、確認が必要です。

 

納骨式については、通常の供養方法と同じように行います。仏教の形で行う場合は、住職の手配が必要です。キリスト教は、カトリックは神父、プロテスタントは牧師に立ち会ってもらうことになります。

納得できる納骨方法を選ぼう

以前は墓石を墓標とするお墓が一般的でしたが、現在は樹木葬などの継承を必要としないお墓や散骨が人気を集めています。

 

実際、「死んだ後自然に還りたい」「花や木に囲まれた地で眠りたい」「残された家族に負担をかけたくない」「できるだけお金をかけたくない」などの理由から、樹木葬を検討している方もいるでしょう。

 

樹木葬以外にも、納骨堂や散骨など、納骨方法にはさまざまな選択肢があります。終活を意識している方は、ぜひ本記事を参考に、さまざまな納骨方法を検討してみてください。自分が心から納得できるお墓を探していきましょう。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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