
樹木葬にはどんな種類がある?墓地の種類・埋葬方法・シンボルツリーの違い

「自然が好きで、死んだら自然に還りたいと思っている」
「樹木葬ってどんな種類があるの?」
「一般墓よりも料金が低く管理も楽な埋葬方法が知りたい」
このように、樹木葬やお墓に関して疑問や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、樹木葬の特徴や種類、埋葬方法、樹木葬に使われる樹木や草花の種類について解説します。
この記事を読めば、樹木葬を選ぶにあたり必要な知識を得ることが可能です。樹木葬の種類や埋葬方法はさまざまなタイプがあり、樹木の種類も多岐にわたります。それらを詳細に説明しているため、樹木葬への疑問点が解決するでしょう。
樹木葬のメリット・デメリットをしっかり押さえて、希望に沿った埋葬方法を見つけましょう。
樹木葬の特徴
まず、樹木葬の特徴を6つに分けて解説します。
例えば、一般的なお墓とは違い、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとします。自然の山にあるような、草花や木に囲まれて眠りたい方にオススメです。
これらの特徴を知った上で、樹木葬を検討しましょう。
- 樹木・草花がシンボルの墓標
- 一般のお墓より費用を抑えられる
- 永代供養が可能で後継者が必要ない
- 遺骨を自然に還すことができる
- 宗旨宗派は不問が一般的
- さまざまなタイプがある
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樹木・草花がシンボルの墓標
一般のお墓より費用を抑えられる
樹木葬は、一般のお墓よりも費用を抑えることができます。費用が抑えられる理由は、以下の通りです。
・遺骨を埋葬するだけの小さなスペースがあればいいため、使用料が安い
・暮石を建立する必要がなく、墓石工事費がかからない
・永年供養が前提で継承する必要がないため、維持費がかからない
樹木葬の相場は納骨人数によっても上下しますが、約20~80万円です。さらに、墓碑の彫刻をオプションとしてつけられる樹木葬もあります。
なお、樹木葬購入時にかかる費用は以下の通りです。
・遺骨埋葬時に土地や区画を使用するための使用料
・遺骨を埋葬する時の埋葬料
・墓誌に故人の名前を彫刻する時の彫刻料
・霊園の設備管理や運営のための管理料
永代供養が可能で後継者が必要ない
遺骨を自然に還すことができる
樹木葬では、遺骨を自然に還すことができます。
先述の通り、樹木葬は樹木や草花を墓石の代わりにします。サクラやツツジといった花をつける木や、パンジーなどの園芸植物が故人の墓標となり、「自然の中で眠りたい」「自然と一緒になりたい」と思っている方にオススメです。
宗旨宗派は不問が一般的
樹木葬は、一般的に宗旨・宗派が不問です。
樹木葬は「自然に還る」のが目的であり、宗教的な意味合いを持つものではないため、宗旨・宗派を問われることはありません。
ただし、霊園や寺院によっては、供養の方法が決められてしまっていることもあります。トラブルを避けるためにも、利用したいと思っている霊園や寺院の宗派を確認しましょう。
さまざまなタイプがある
樹木葬には、さまざまなタイプがあります。墓地の立地や埋葬方法、植樹する樹木などを選ぶことが可能です。
以下の3種類から、墓地の立地を選ぶことができます。大きな違いは、里山型は自然葬に一番近い形なのに対して、都市型・公園型、ガーデニング型は人の手によるメンテナンスが入るところが多いです。
・里山型
・都市型・公園型
・ガーデニング型
埋葬方法は、以下の3つから選べます。大きな違いは、遺骨を個別に埋葬するか、他の人と埋葬するかです。
・個別型
・集合型
・合祀型
植樹する樹木の種類は、以下の通りです。
・サクラやツツジなどの花が咲く木
・花が咲かない木
・パンジーなどの園芸植物
寺院や霊園によっては、木の種類と埋葬方法が限られている場所があります。利用したいと思っている施設に問い合わせましょう。
樹木葬の種類
樹木葬の種類は、「里山型」「都市型・公園型」「ガーデニング型」の3つがあります。
都市型・公園型やガーデニング型と里山型との大きな違いは、前者は人の手で整備やメンテナンスが行われている点です。それぞれの特徴をしっかり押さえておきましょう。
里山型
樹木葬の種類1つ目は、「里山型」です。
墓地の許可を受けた山林に遺骨を埋葬します。広大な土地が必要となるため、郊外に設置されているところが多いです。申し込み後に新しい樹木を植えるタイプと、自生している樹木の周りに遺骨を埋葬するタイプがあります。
里山型の樹木葬が、自然に還るという意味ではより樹木葬のイメージに近いと言えるでしょう。
都市型・公園型
樹木葬の種類2つ目は、「都市型・公園型」です。
里山型よりも少ない土地で埋葬できるため、都市部の霊園や寺院に設置されています。シンボルツリーの周りに遺骨を埋葬するタイプが多いです。公園型は、都市型よりもさらに広大な敷地が必要なので、郊外に設置されています。
里山型と比べ、整備されている点が特徴です。
ガーデニング型
3つ目の樹木葬の種類である「ガーデニング型」は、イングリッシュガーデンのような色とりどりの草花に包まれて眠りたい方にオススメです。
決められた区画の中に植物が植えられており、そこに埋葬されます。区画が決められているため、土地の少ない都心に多く設置されています。樹木だけでなく草花も植えられているのが特徴です。
また、専属の庭師と契約し、メンテナンスを行っている場所もあります。
樹木葬の埋葬方法の違い
ここでは、樹木葬の埋葬方法の違いについて見ていきましょう。
埋葬方法によっては、故人の遺骨が他の人のと混ざってしまう可能性があります。また、費用もそれぞれ異なります。
各々の違いをしっかりと把握した上で、理想的な埋葬方法を探してみてください。
1本ずつ木を植える個別型
樹木葬の種類には、1区画に1本ずつ木を植える「個別型」があります。1区画には、個人や夫婦、家族、ペットと入ることが可能です。寺院や霊園によっては、以下の違いがあります。
・シンボルツリーを自由に選べる
・プレート型の墓石を置ける
利用したいと思っている寺院や霊園に、どのような特徴があるか確認しておくといいでしょう。
他の遺骨と区分けして埋葬される集合型
樹木葬の中には、他の遺骨と区分けして埋葬する「集合型」もあります。
個別型とは違い、共同の区画に遺骨を埋葬します。合祀型との違いは、遺骨を骨袋や骨壺に入れるため、他の人の遺骨と混ざらない点です。
費用を安くしたい方向けの合祀型
樹木葬で植樹する木の種類・タイプ
ここからは、樹木葬に適した木の種類・タイプについて解説していきます。
樹種が選べる樹木葬は多くはありません。希望の樹種や草花がある場合は、寺院や霊園に確認しましょう。
また、霊園に問い合わせてみたい!という方は下記の資料を請求して相談してみましょう。
サクラ
樹木葬の中でも、人気があるのはサクラです。
日本の国花であるサクラは、見た目の愛らしさや春の訪れを告げるといった観点から、多くの日本人に愛されていると言えます。
サクラの木をシンボルツリーとするメリットは、樹木の寿命が長いため、枯れるリスクが低い点です。また、遺された家族との花見を楽しめるのもメリットでしょう。
ツツジやツバキなど花が咲く低木
サクラ以外で人気なのは、ツツジやツバキなどの花が咲く低木です。
ツツジやツバキは大きくなりにくいため、周囲の構造物に影響が出ることも少ないでしょう。また、管理や手入れがしやすいといったメリットがあります。
緑が美しい中・高木
モミジやクスノキなどの常緑樹も、樹木葬で使われることが多いです。
常緑樹は、サクラやツバキなどと違い花は咲きませんが、力強く生命力に溢れる美しい緑をつけます。モミジやクスノキ以外にも、カラマツ、クスノキ、ポプラなども植えることが可能です。
パンジーなどの園芸植物
樹木葬で、パンジーなどの園芸植物を植樹する方法もあります。
園芸植物を使用する樹木葬の中でも、ガーデニング型なら、色とりどりの花に囲まれて眠ることが可能です。また、洋風のガーデニング型樹木葬ではバラが使われることもあります。
樹木葬のメリット・デメリット
メリット
樹木葬のメリットは、「緑が多く自然に囲まれて眠ることができる」「後継者が必要ない」「費用が安い」「管理が不要」「宗旨宗派が不問」という点です。
樹木葬は、「自然に還りたい」「好きな花や木の下で眠りたい」と思っている方にオススメです。
また、一般のお墓に比べ、樹木葬は墓石や年間管理料がなく、費用が安く済みます。加えて、永代供養が付いていることから、後継者が必要なく管理も寺院や霊園が行ってくれるため、手間がかかりません。
加えて、「自然に還る」というコンセプトの樹木葬は、宗教的な意味合いを持たないため、宗旨宗派は問わないところが一般的です。ただし、寺院や霊園によっては供養の方法などが決まっている場合もあるので、事前に問い合わせておきましょう。
デメリット
樹木葬のデメリットとしては、「故人がどこに埋葬されているかがわかりづらい」「遺骨を取り出せない」「景観が一定ではない」「交通の便が悪い場合がある」「家族の理解を得にくい」ことが挙げられます。
樹木葬は個人型でない限り、シンボルツリーの周りに複数の遺骨を埋葬するため、故人がどこに眠っているかわかりづらくなってしまいます。合祀型や集合型だと故人の遺骨を取り出すことができなくなってしまうのも、デメリットの一つです。
基本的に、霊園や寺院が樹木やガーデンを手入れするため、自分や故人の好きな花や木を植えることはできません。また、気候によっては、樹木や草花に影響が出ます。参拝した時に草花が枯れていたり、落葉したりしている可能性もあるでしょう。
さらに、樹木葬の里山型や公園型などは、広大な土地が必要なため、郊外に霊園や寺院がある場合が多いです。そのため車でしか行けなかったり、電車やバスを乗り継ぐ必要があったりするなど、交通の便が悪くなってしまう場合があります。
また、墓石を建てる一般的なお墓に比べて、家族や親族の同意を得られにくいでしょう。特に合祀型の樹木葬の場合、無縁仏が入る墓と思われる可能性があります。
ペットと一緒に入れるユニークな樹木葬もある
近年では、ペットも家族の一員という考え方が広がり、ペットと一緒のお墓に入りたいと考えている方も多くなってきています。そうして生まれたのが、ペットと一緒に入れる樹木葬です。
動物らしく自然に還してあげたい、死後も一緒に眠りたいといった方にオススメです。
さまざまな樹木葬のタイプから希望のタイプを選ぼう
樹木葬にはさまざまなタイプがあることを説明しました。まず、樹木葬の種類として、自然に還るというコンセプトに一番近い里山型、都市部にある都市型・公園型、色とりどりの草花に囲まれて眠ることができるガーデニング型があります。
埋葬方法には、1つずつ木を植える個別型、他の遺骨と区分けして埋葬される集合型、費用を抑えたい方向けの合祀型がありました。植樹に適した木については、サクラやツツジ、ツバキなどの花が咲く木や常緑樹、園芸植物があります。
さらには、ペットも一緒に埋葬できる樹木葬もあります。
ぜひこの記事の内容を参考にして、さまざまな樹木葬のタイプから、希望に合ったものを選びましょう。
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