樹木葬にはどんな種類がある?墓地の種類・埋葬方法・シンボルツリーの違い
「樹木葬には、どんなタイプがあるの?」
「自然に囲まれて眠れるお墓を選びたい」
「費用や管理の負担も含めて、自分に合う樹木葬を知りたい」
樹木葬は、墓地の環境や景観によるタイプと、遺骨の埋葬方法によるタイプにより分類されます。さらに、シンボルとなる樹木や草花、個別に利用できる期間なども霊園や寺院によってさまざまです。
この記事では、里山型・都市型・公園型・ガーデニング型といった墓地のタイプに加え、個別型・集合型・合祀型など埋葬方法の違い、樹木の種類、メリット・デメリットまで整理して解説します。
それぞれの特徴を比較しながら、自分や家族の希望に合った樹木葬を選ぶための参考にしてください。
樹木葬の特徴
まず、樹木葬に共通する主な特徴を5つに分けて解説します。
霊園や寺院によって景観や埋葬方法、供養の内容が異なるため、「樹木葬」という名称だけで判断せず、具体的なタイプを確認することが大切です。
ヤシロの樹木葬では、期限付きで個別の墓碑を設けられるタイプもあり、子どもにお墓の管理や心配を残したくない方、自分らしいお墓を選びたい方などに利用されています。
樹木・草花がシンボルの墓標

樹木葬は、一般的なお墓とは異なり、墓石の代わりに樹木や草花などを墓地のシンボルとします。
サクラやハナミズキなどの樹木をシンボルツリーとして、その周囲に遺骨が埋葬されます。また、樹木だけでなく草花や芝生を取り入れ、庭園のような景観に整えたガーデニング型もあります。
一般墓に比べて費用を抑えやすい
樹木葬は、一般墓に比べて費用を抑えやすい傾向があります。
主な理由として、比較的小さな区画を利用するタイプが多いことや、大きな墓石を建立しないプランが多いことなどが挙げられます。
ただし、費用は樹木葬のタイプによって大きく異なります。立地、埋葬人数、区画の広さ、墓碑やプレートの有無、個別安置期間などによって総額が変わるため、「樹木葬なら必ず安い」とは限りません。
相場は霊園やタイプによって異なりますが、目安として個別型や家族型はおおよそ20万~100万円程度で、合祀型はさらに費用を抑えられる場合があります。
契約時や利用時には、墓所・区画の使用料、埋葬料、墓碑やプレートの彫刻料、管理料などが必要になる場合があります。
料金を比較するときは、最初に支払う金額だけでなく、追加費用や管理料、将来合祀される場合の費用まで含めて確認しましょう。
・樹木葬の費用はどれくらい必要?およその相場と内訳や安くする方法・注意点を紹介
永代供養が可能で継承者を前提としない
樹木葬は、霊園や寺院が管理や供養を行う永代供養付きのプランとして提供されていることが多く、継承者を前提としないタイプが一般的です。
そのため、子どもがいない方や、家族や後の世代にお墓の管理の負担を残したくない方にとって検討しやすい供養方法です。
ただし、永代供養の内容や個別に安置される期間は施設・プランによって異なります。一定期間は個別に埋葬し、その後は合祀するタイプもあるため、契約前に「いつまで個別なのか」「その後どのように供養されるのか」を確認しておきましょう。
自然志向の供養を選べる

樹木葬は、樹木や草花など自然を感じられる環境で故人を偲べる供養の形です。墓石を中心とした一般墓とは異なり、里山の自然を活かしたタイプや、庭園のように整備されたタイプなどがあります。
また、埋葬方法にも、一定期間個別に眠れるタイプ、シンボルツリーを共有するタイプ、他の方の遺骨と一緒に埋葬する合祀型などがあります。
「自然に囲まれた場所で眠りたい」「お墓っぽさを抑えた明るい雰囲気を選びたい」など、自分の考え方に合うタイプを比較できる点も樹木葬の特徴です。
宗旨宗派は不問が一般的
樹木葬は、宗旨・宗派を問わず利用できる施設が多くあります。
樹木葬は「自然に還る」のが目的であり、宗教的な意味合いを持つものではないと考えられています。
そのため一般墓に比べて宗教的な条件が少ないケースも多く、特定の宗派にこだわらずお墓を選びたい方にとって選択肢の一つになります。
ただし、寺院墓地などでは、利用条件や供養方法が定められている場合があります。「宗旨宗派不問」と案内されていても、法要の方法などに条件がないか、契約前に霊園や寺院へ確認しておくと安心です。
樹木葬の種類
樹木葬のタイプは、何を基準に分類するかによって異なります。墓地の環境や景観で見ると、主に「里山型」「都市型・公園型」「ガーデニング型」の3つに分けられます。
まずは、それぞれの立地や雰囲気、お参りのしやすさなどの違いを確認してみましょう。
里山型
里山型は、墓地として許可された山林など、自然を活かした環境に遺骨を埋葬するタイプです。広い土地を必要とするため、郊外に設けられていることが多くあります。
申し込み後に新しく樹木を植えるものや、自生している樹木をシンボルとして活用するものなどがあります。
自然に近い環境で眠りたい方に向いている一方、立地によっては交通手段やお参りのしやすさを確認しておく必要があります。
都市型・公園型

都市型・公園型の樹木葬は、霊園や寺院などの整備された敷地内に設けられるタイプです。シンボルツリーや植栽の周囲に埋葬する形式が多く、里山型に比べて市街地からアクセスしやすい場所に設けられている場合があります。
公園型では、芝生や植栽を整えて明るく開放的な景観にしているところもあります。自然を感じながらも、管理された環境やお参りのしやすさを重視したい方は比較しやすいタイプです。
ガーデニング型
ガーデニング型の樹木葬は、色とりどりの草花や植栽で庭園のように整えられた環境が特徴です。
あらかじめ整備された区画に樹木や草花を配置し、その周囲に埋葬する形式が多く、樹木そのものよりも庭園全体の景観を大切にしている施設もあります。季節ごとの花を楽しめるなど、明るくやわらかな雰囲気を希望する方に向いています。
景観を保つため、専門スタッフなどが植栽を管理している霊園もあります。見学時には、季節による景観の変化や管理方法も確認するとよいでしょう。
樹木葬の埋葬方法の違い
樹木葬は、墓地の景観だけでなく遺骨をどのように納めるかによってもタイプが分かれます。
代表的な考え方として、個別の区画に納める「個別型」、シンボルツリーを共有しながら遺骨を区別して納める「集合型」、他の方の遺骨と一緒に納める「合祀型」があります。
施設によって名称や細かな仕組みは異なるため、契約前に埋葬方法と将来の取り扱いまで確認することが大切です。
個別に埋葬するタイプ

樹木葬には、遺骨を個別の区画に埋葬する「個別型」があります。1区画ごとに樹木や草花を設けるものや、大きなシンボルツリーを共有しながら区画を分けるものなど、施設によって形はさまざまです。
利用人数も、1人用、夫婦用、家族用などプランによって異なります。一定期間は個別に安置し、期間終了後に合祀へ移すタイプもあるため、個別に眠れる期間を確認しておきましょう。
また、1本のシンボルツリーを複数の利用者で共有しながら、骨壺や専用容器などで遺骨を区別して納める形式は「集合型」と呼ばれることがあります。
個別型・集合型とも、遺骨を取り出せるかどうかや、将来合祀されるかどうかは契約内容によって異なります。
・樹木葬のプレート彫刻について!刻む言葉に迷ったときのポイントも紹介
費用を抑えやすい合祀型

合祀型は、他の方の遺骨と一緒に埋葬するタイプで、樹木葬の中でも比較的費用を抑えやすい傾向があります。個別の区画を設けず、永代供養とあわせて提供されるケースも多いため、継承者を前提としないお墓を希望する方の選択肢になります。
一方で、合祀した後は故人の遺骨だけを取り出すことが基本的にできません。後から改葬したいと思っても対応できないため、費用だけで決めず、家族とも相談したうえで選ぶことが大切です。
個別のお墓を希望する親族がいる場合は、合祀の意味や供養方法について事前に共有しておきましょう。
合祀型のメリット
- ・比較的費用を抑えやすい
- ・継承者を前提としない場合が多い
- ・永代供養とあわせて利用できるケースが多い
合祀型の注意点
- ・埋葬後に遺骨を個別に取り出すことは基本的にできない
- ・個別のお墓を希望する親族から理解を得にくい場合がある
樹木葬で植樹する木の種類・タイプ
樹木葬は、墓地や埋葬方法だけでなく、シンボルとなる木や草花のタイプによっても雰囲気が変わります。
ここからは、樹木葬で用いられる代表的な植物を見ていきましょう。
サクラ

サクラは、樹木葬のシンボルツリーとしてよく知られている樹木の一つです。
春に花を咲かせ、日本人になじみ深いことから、季節の移ろいを感じられる墓地を希望する方に選ばれています。施設によっては、1本のサクラを複数の区画で共有するタイプもあります。
・桜の木の下に眠る樹木葬という選択とは?メリット・デメリットも併せて解説
ツツジやツバキなど花が咲く低木

ツツジやツバキのような花を楽しめる低木・小ぶりな花木も、樹木葬の植栽として用いられます。
低木は、大きなシンボルツリーとは異なり、墓地全体の植栽や区画の景観をつくる植物として取り入れやすいのが特徴です。花の咲く時期や常緑・落葉の違いによって印象も変わるため、見学時には年間を通じた景観を確認するとよいでしょう。
緑が美しい中・高木

クスノキやカラマツ、ハナミズキなど、樹形や緑の美しさを活かせる中木・高木がシンボルとして選ばれることもあります。
大きな樹木は墓地全体の象徴になりやすく、1本のシンボルツリーを複数の利用者で共有するタイプにも向いています。樹種は霊園の環境や植栽計画によって異なるため、希望する木がある場合は事前に確認しましょう。
パンジーなどの園芸植物

樹木だけでなく、パンジーやマーガレットのような園芸植物や季節の草花を取り入れた樹木葬もあります。
特にガーデニング型では、複数の花や植栽を組み合わせて庭園のような景観をつくることがあります。大きな木を墓標にするというより、花に囲まれた明るい雰囲気を重視したい方に向いているタイプです。
・樹木葬の木に適した主な種類とは?選ばれる理由もあわせて紹介!
樹木葬のメリット・デメリット
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樹木葬を選ぶときは、タイプごとの違いだけでなく、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。
自然を感じられることや継承者を前提としないプランが多いことは魅力ですが、埋葬後に遺骨を取り出せないタイプや、立地・景観に注意が必要な場合もあります。
契約後に後悔しないためにも、自分や家族が重視する条件と照らし合わせて確認しましょう。
メリット
樹木葬の主なメリットは、自然を感じられる環境を選べること、継承者を前提としないプランが多いこと、一般墓より費用を抑えやすい場合があることなどです。
里山型やガーデニング型など、自然や草花を身近に感じられるさまざまなタイプがあるため、「自然に囲まれて眠りたい」「明るい雰囲気のお墓を選びたい」といった希望に合わせて検討できます。
また、永代供養付きの樹木葬であれば、霊園や寺院が管理・供養を担うため、継承者がいない場合でも選びやすいでしょう。墓石を建立しないタイプでは、一般墓に比べて初期費用を抑えられることもあります。
宗旨・宗派を問わず利用できる施設が多いことも特徴の一つです。
ただし、管理料の有無、永代供養の内容、宗教上の利用条件などは施設によって異なります。メリットだけで判断せず、契約条件を具体的に確認してください。
・墓じまい後の供養方法に樹木葬を選択するメリットとは?手順や注意点なども紹介
デメリット
樹木葬のデメリットとしては、タイプによって「埋葬場所が分かりにくい」「遺骨を取り出せない」「景観が季節によって変わる」「交通の便が良くない場合がある」「家族の理解が必要」といった点が挙げられます。
集合型や合祀型では、1本のシンボルツリーを複数の方で共有することがあり、一般墓のように「故人の墓石がここにある」と分かりやすい形ではない場合があります。特に合祀型は、基本的に埋葬後に遺骨だけを取り出すことができません。
また、樹木や草花は季節や天候によって見え方が変わります。多くの施設では植栽を管理していますが、いつ訪れても同じ景観とは限りません。自分で好きな植物を自由に植えられないケースもあります。
里山型など郊外に設けられている樹木葬では、車での移動が必要になるなど、お参りの負担が大きくなる場合もあります。将来の年齢や家族の移動手段も考えて立地を確認しましょう。
さらに、樹木葬や合祀に対する考え方は家族・親族によって異なります。
本人だけで決めず、埋葬方法や将来合祀される可能性などを共有しておくことが、後のトラブルを避けることにつながります。
・樹木葬の7つのデメリット!種類や埋葬までの流れもあわせて紹介
ペットと一緒に入れる樹木葬もある

樹木葬の中には、ペットと一緒に入れるタイプを用意している霊園もあります。
ただし、すべての樹木葬でペットと一緒に埋葬できるわけではありません。人とペットを同じ区画に納められるのか、利用人数やペットの種類に条件があるのかなど、施設ごとのルールを事前に確認しましょう。
・ペットの供養として樹木葬は選べる?霊園のサービスや自宅での供養について解説
さまざまな樹木葬のタイプから希望のタイプを選ぼう

樹木葬には、里山型・都市型・公園型・ガーデニング型など墓地の環境によるタイプと、個別型・集合型・合祀型など埋葬方法によるタイプがあります。さらに、シンボルとなる樹木や草花、個別安置期間、費用、永代供養の内容も施設によって異なります。
見た目の好みだけでなく、「誰と入るのか」「いつまで個別なのか」「将来遺骨を取り出せるのか」「お参りしやすい場所か」といった条件まで確認して、自分や家族が納得できる樹木葬を選びましょう。
樹木葬のタイプ選びや供養方法で迷っている方は、資料を見ながら比較することもできます。ご興味のある方は、下記からお問い合わせください。
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