お墓参りに供えてはいけない花とは?バラ・ユリ・彼岸花のタブーと秋彼岸におすすめの花・マナー・相場
◇お墓参りに花を供えるとき、「この花って大丈夫?」と迷ったことはありませんか?
実は、お墓参りには供えてはいけない”タブーの花”があります。
トゲや毒のある花、香りが強すぎる花などは、供養の場にふさわしくないとされています。
本記事では、下記についてわかりやすく解説します。
● 避けるべきタブーの花と、その理由
● お墓参りにふさわしい花の選び方・マナー
● 秋彼岸におすすめの花と相場
このコラムを読むことで、失礼のない花選びと供え方ができ、故人への想いがしっかり伝わるお墓参りができます。
※本記事は、供養を通じて多くのご家族に寄り添ってきた「霊園・墓石のヤシロ」が執筆しています。なお、記事内にはヤシロの納骨堂サービスへのご案内を含む場合があります。(2026年8月26日更新)
お墓参りの花とは?仏花・墓花の違いと役割
◇お墓参りに供える花には、仏様への感謝や、ご先祖様への供養の心が込められています。
一見おなじように見える仏花と墓花ですが、供える場所によって呼び名が異なります。
違いを知っておくと、花選びがスムーズになります。
仏花と墓花の違い
◇お墓参りで供える花には、「仏花(ぶっか)」や「墓花(はかばな)」があります。
どちらも故人を供養するための花ですが、供える場所によって呼び名が異なります。
● 仏花(ぶっか):お仏壇や室内に供える花
● 墓花(はかばな):お墓など屋外に供える花
花屋では「仏花」としてまとめて販売されることが多く、地域や宗派によっては区別して扱う場合もあります。
四十九日までの「忌中(きちゅう)」期間は、白い花を中心とした落ち着いた仏花を供えるのが一般的なマナーです。
特に浄土真宗以外の宗派では、忌明けまでは白い菊やカーネーションを選ぶのが望ましいでしょう。
忌中を過ぎたら、故人の好みや季節の花を取り入れることも供養のひとつです。
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お墓参りの花に込められた意味と作法
◇お墓参りに花を供えることは、単なる「飾り」を超えた深い意味があります。
仏教の考え方において、花は無常・清らかさの象徴であり、故人への供養の気持ちや感謝の心を形にして表すものとされています。
お供えの際には、以下のような基本的なマナーがあります。
● 花は左右一対で、墓石に対して外向きに配置する
● 茎を切りそろえて、ひし形に束ねた仏花を花立てに整える
● 水が汚れないよう注意し、枯れた花は早めに片付ける
形式だけでなく、想いを込めて供えることが何よりの供養になります。
お墓参りに適した花とは?選び方の基本ルール
◇お墓参りの花は、故人への敬意や感謝、供養の気持ちを伝える大切な手段です。
「どんな花を選べばいいの?」
「仏花に決まりはあるの?」
…と迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、花の種類や選び方のポイントをわかりやすく解説します。
お墓参りに、望ましいのは?
お墓参りにおすすめは?
◇菊の中でも、特に人気なのが小菊タイプです。
スプレーマムやポンポンマムはアレンジしやすく華やかさもあり、仏花としても重宝されます。
その他、お墓参りにおすすめの花には以下のような種類があります。
● リンドウ
落ち着いた青や紫が特徴で、仏花にアクセントを加えてくれる
● カーネーション
やさしい印象を与える花で、白がよく選ばれます
● ガーベラ
明るく希望に満ちた花言葉を持ち、彩りを添えるのに最適
● トルコキキョウ
上品な雰囲気とボリューム感があり、通年使える仏花向きの花
白や淡いピンク・紫・黄色など控えめな色合いでまとめると、落ち着いた仏花らしい印象に仕上がります。
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秋彼岸にぴったり!ベスト5
◇秋のお彼岸は、自然の移ろいを感じながら故人を偲ぶ大切な時期です。
…この時期には、以下のような秋らしい花々が特におすすめです。
● 菊(白・黄色・スプレーマムなど)
…高貴・真実・邪気払いなどの意味を持ち、仏花の王道
● リンドウ(青・紫系)
…「あなたの哀しみに寄り添う」という花言葉で秋彼岸に人気
● ガーベラ(淡いピンク・白)
…明るさと希望を象徴する花。菊との相性も良い
● コスモス(白・薄紅)
…秋を代表する花で、「優しさ」「純潔」などの花言葉を持つ
● ケイトウ(紫・薄紅など)
…お盆でもよく用いられ、華やかでありながら落ち着いた印象
白を基調とした色合いに組み合わせると、仏花らしい品のある仕上がりになります。
秋彼岸は湿気も少なく花が持ちやすい季節。選ぶ楽しみも広がりますね。
お墓参りに供えてはいけない「タブー」
◇実は、供えてはいけないとされる”タブーの花”も存在します。
お墓参りにふさわしい花選びは、故人への敬意を表す大切な行為です。どんな花を避けるべきか、理由とあわせて確認しておくと安心です。
お墓参りに避けるべき花とその理由
◇お墓参りに供える花には、避けるべき”タブーの花”が存在します。
理由を知っておくと、花選びの際に迷わずに済みます。
● トゲのある花(例:バラ、アザミ)
→「殺生」や「攻撃性」を連想させるため避けられています。
※バラはトゲを取り除けば供えられる場合もありますが、霊園によっては禁止のこともあります。
● 毒のある花(例:彼岸花、すずらん)
→ 不浄・不吉の象徴とされ、墓前にはふさわしくないとされています。
※彼岸花は「お彼岸の花」と思われがちですが、お墓への供花はNGです。
● ツル性の花(例:アサガオ、クレマチス)
→「縁が絡みつく」「長引く」などの縁起の悪さから避けられています。
● 香りが強すぎる花(例:ユリ(一部)、キンモクセイ)
→ 強い香りは他の参拝者への迷惑になる場合があります。
※ユリは香りを取り除いた品種であれば使われることもあります。
● 花びらが散りやすい花(例:椿)
→ 花ごとポトリと落ちる様子が「首が落ちる」を連想させるとされています。
[スタッフのマメ知識]
「タブーの花を選んでいないか不安…」という方は、花屋さんに「お墓参り用です」と伝えるだけで大丈夫です。予算をお伝えすれば、マナーに合った花を選んで束ねてくれます。
また、霊園の近くには花屋さんが並んでいることも多く、500円~1,000円前後の手軽な仏花が販売されていることもあります。霊園によっては敷地内で花を購入できる施設もありますので、手ぶらで来ても安心です。
彼岸花・バラ・ユリはNG?例外的な対処法とは
◇特に注意したいのが、「ユリ」「バラ」「彼岸花」の3つです。
これらは一見華やかで美しく、故人が好きだったからと選ばれることも少なくありません。しかし、供養の場では以下のような点でタブーとされがちです。
● ユリ
→花粉が非常に多く、墓石に付着すると変色・汚れの原因になる
● バラ
→トゲが「殺生」を連想させるため、お墓には不向きとされる
● 彼岸花
→毒性があり、「死」や「別れ」を強く連想させるためタブーとされる
特に彼岸花は「彼岸」の名が付くことからお墓に合いそうに思えますが、土葬時代に動物除けとして植えられた毒草であり、供養花としては不適切とされています。
ただし、どうしても故人の想い出の花を供えたい場合は、工夫することで対処できます。
お墓参りにタブーでも供えたい時の工夫
「故人が好きだったバラを供えたい」
「ユリを使いたいけど花粉が心配」
…そんなときは、タブーとされる要素を除くことで対処できます。
● バラ・アザミなど
→生花店でトゲを取り除いてもらう
● ユリなど花粉が多い花
→購入時に花粉の除去を依頼する
● ツル性の花
→ツルをカットして短く活ける
生花店で「お墓用です」と伝えれば、トゲの除去や花粉の処理など、細かな要望にも対応してもらえます。屋外のお墓に不向きな花でも、購入前に相談してみましょう。
[お客様の体験談]
「母が好きだったガーベラをお墓に供えたいと思っていたのですが、タブーがあると聞いて不安でした。
お花屋さんに相談したところ、ガーベラは明るい花言葉を持ち、お墓参りにも適した花だと教えていただいて安心しました。今では毎回ガーベラを中心に束ねて持参しています。」
(大阪府・60代女性)
お墓に供える花の相場と購入場所
◇お墓参りの花は、気持ちと予算のバランスが大切です。
一般的な相場や購入場所をご紹介します。
値段の目安(平時/お彼岸)
◇お墓参りの花の相場は、目的によって異なります。
…秋彼岸・春彼岸の時期はやや高くなる傾向があります。
● 普段のお墓参り
…1束あたり約300円~1,000円前後
● お彼岸・お盆などの行事用
…1対で1,000円~3,000円程度
地域や店舗によって価格は異なりますが、霊園近くの生花店や仏花専門コーナーでは手頃な価格で揃えられることが多いです。
どこで買う?スーパー・ホームセンター・花屋
◇お墓参り用の花は、以下のような場所で購入できます。
…ホームセンターや花屋では「墓花」としてセット販売されていることも多く、本数・色数・束ね方など仏花のマナーに則った形で整えられています。
● スーパーの花コーナー
→ 比較的安価で、コンパクトな仏花が多い
● ホームセンター
→ 種類が豊富。束ね方や色合いにこだわりたい人におすすめ
● 生花店(フラワーショップ)
→ 予算や希望に応じたオーダーが可能。トゲ・花粉などの除去処理も依頼しやすい
対(2束)での購入や細かな要望は、生花店に相談するのが安心です。
コンビニでも仏花は買える?メリット・デメリット
◇最近では一部のコンビニでも、お墓参り用の仏花セットが販売されています。
…特にお盆・お彼岸シーズンには店頭で手軽に購入できるのが魅力です。
● メリット
・24時間いつでも買える
・急な用事でも調達しやすい
・価格が手頃(1束500円前後)
● デメリット
・種類や色合いが限られる
・花の鮮度やボリュームが少ないことも
・トゲや花粉などの除去処理には非対応の場合が多い
急なお墓参りには便利ですが、マナーや花選びにこだわりたい場合は生花店や専門コーナーの利用が安心です。
お墓参りの花のマナーと束ね方
◇お墓参りの花には、見た目だけでなくマナーや束ね方にも気を配ることが大切です。
基本を押さえておくと、より丁寧な供養ができます。
本数・色数の決まり(奇数/五金色・六金色)
◇お墓参りの花には、本数や色数にまつわる伝統的なマナーがあります。
…宗教的な決まりではありませんが、仏教や風習に基づく供養の心を表す目安として大切にされています。
● 花の本数は「奇数」が基本
→ 奇数は「陽数」と呼ばれ、割れない・繰り返さないことから弔事に適しています
(例:1本、3本、5本、7本など)
※偶数は「陰数」とされ、割り切れる=縁が切れるという意味に通じるため避けられます
● 花の色数は「五金色」または「六金色」が理想的
→ 陰陽五行説に基づいた考え方で、バランスの取れた色合いとされています
・五金色(ごこんじき)→ 白・黄・青・赤(薄紅)・紫
・六金色(ろっこんじき)→ 五金色+混色またはピンクなど
秋彼岸やお盆では華やかすぎない淡い色合いで整えるのが望ましいです。
派手な赤は「血」や「争い」を連想させる場合があるため、深紅は避け薄紅を取り入れましょう。
左右対称に供える理由
◇お墓参りでは、花を「一対(2束)」で左右に分けて供えるのが正式なマナーです。
…仏教の「中道」思想に基づき、仏様や故人の魂は中央を通るとされているため、左右に花を配置して中央を開けることが大切とされています。
花の丈は中心が長く両端が短くなるよう整えると、自然とひし形に束ねられ、仏花らしい美しい供え方になります。
持ち帰るのがマナー?仏壇への再利用もOK
◇近年では、お墓参りのあとの花を持ち帰るのがマナーとされることも増えています。
…屋外に置きっぱなしにすると、以下のようなリスクがあるためです。
● 野生動物に荒らされる
● 花が枯れて見苦しくなる
● 花立てに水が残り、ボウフラが湧くこともある
● 花粉や花びらが飛散して、他の墓石を汚す可能性がある
都市部や管理された霊園では「仏花は持ち帰ってください」と掲示されていることもあります。
持ち帰った花は自宅の仏壇に供えることで供養を継続できます。
捨てづらい場合は、短く切って飾る・押し花にするなどの方法もおすすめです。
よくあるご質問|お墓参りの花について
造花をお墓に供えてもいいですか?
造花は枯れないため管理の手間が省けますが、霊園によっては禁止されている場合があります。事前に霊園のルールをご確認ください。
一輪だけでも大丈夫ですか?
◇一輪でも供養の気持ちは十分に伝わります。
ただし左右一対で供えるのが正式とされているため、可能であれば2束ご用意いただくのがおすすめです。
故人が好きだった花がタブーだった場合はどうすればいいですか?
◇タブーはあくまで一般的なマナーです。
宗派や霊園のルールに反しない範囲であれば、故人の好みを優先されても問題ありません。迷った場合は霊園スタッフにご相談ください。
まとめ|故人を偲ぶお墓参りの供養
お墓参りにふさわしい花を選ぶことは、故人への敬意と供養の心を形にする大切な行いです。
● タブーの花を避け、日持ちのよい花を選ぶ
● 本数は奇数、色は淡い色合いでまとめる
● 迷ったら花屋さんや霊園スタッフに相談する
● 故人が好きだった花を取り入れることも供養のひとつ
花選びに迷ったときは、ぜひこのコラムを参考にしてください。
心を込めたお墓参りが、故人への何よりの供養になります。
[秋のお彼岸でお墓参りに行く時期]
・お墓参りはいつ行く?2026年のお盆やお彼岸に良い日や時間、マナーや服装は?
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