
樹木葬とはどういうものかを簡単解説!後悔だらけの樹木葬?購入前に理解する4つのこと

「そもそも樹木葬とはどういうもの?」
「後悔だらけの樹木葬って、とういうこと?」
「樹木葬を簡単に分かりやすく解説して欲しい!」
注目される樹木葬ですが、そもそもどういうものなのか?ピンと来ない方も多いですよね。「継承者がいらない・安い葬送として樹木葬を選んだものの、後悔だらけ」等の評価を聞くと不安も覚えます。
本記事を読むことで、後々後悔しないために理解しておきたい樹木葬4つのポイントが分かり、自分に見合った適切な樹木葬を選ぶことができます。後半では評価が高い4つの樹木葬もご紹介していますので、どうぞ最後までお読みください。
樹木葬とはどういうもの?

樹木葬とは樹木を墓標にしたお墓です。
また美しい草花に囲まれた環境で眠るスタイルを樹木葬と呼ぶこともあるため、この場合には小さな墓碑を添えた樹木葬もあります。
樹木葬は墓石を建てないため一般墓よりも安い費用での納骨が可能です。また継承を前提としない樹木葬では、お墓の継承が必要ありません。
自然に囲まれて眠る樹木葬は、もともと自然に還る「自然葬」のひとつとして登場しました。草花や自然を愛する人々に人気が高い方法です。
①樹木葬に向いている人
樹木葬は終活の現場でも人気が高い葬送です。
もちろん「自分が亡くなったら自然に還りたい」と言う自然志向の人々には向いていますが、樹木葬に向いている人は、そのような人々ばかりではありません。
樹木葬では継承者を必要としないため「お墓の跡継ぎがいない」「お墓を建てても世話してくれる人がいない」人々にも選ばれています。
また「自分達だけのお墓が欲しい」「夫婦だけで埋葬されたい」「ペットと一緒に眠りたい」等のニーズにも最適です。
もちろん自然葬のひとつとして「美しい草花や自然のなかで眠りたい」との希望を叶えてくれるでしょう。
②立地で違う樹木葬の種類
樹木葬はもともと郊外にある山林が一般的な立地でしたが「お墓がいらない葬送」ニーズに応える形で、さまざまな立地で違う種類が増えました。
<立地の種類> | |
・里山型 | …里山・雑木林のなかにある |
・都市型 | …交通の便が良い都市部にある |
都市型樹木葬は公園型・霊園型とも呼ばれ、霊園内に特別区画を設けたスタイルが多いでしょう。都市部からのアクセス環境も良く、お参りしやすい立地です。
③埋葬方法で違う樹木葬の種類
現代では樹木葬の仕組みもさまざまな種類が登場しています。
もともとは骨壺・骨袋から取り出して合祀する自然葬が主流でしたが、現代では個別区画に埋葬するスタイルも増えています。
※「合祀(ごうし)」とはひとつのスペースに不特定多数の遺骨を埋葬する葬送です。
<③埋葬方法の種類> | |
・合葬型 | …不特定多数の遺骨が合祀される |
・集合型 | …シンボルツリーのふもとに個別区画がある |
・個別型 | …個別区画に埋葬して植樹する |
・永代供養型(庭園型) | …霊園内の個別区画に納骨し石碑を置く |
永代供養型(庭園型)の樹木葬は自然に還ることを目的としていません。霊園内に特別区画を設けて、イングリッシュガーデンのような庭園内に個別区画を設けたスタイルが一般的です。
一定期間は遺骨を個別に納骨し、その後霊園内の合祀墓(永代供養墓)に納骨されるでしょう。
・樹木葬と永代供養の違いとは?向いている人やデメリット、基礎知識を分かりやすく解説!
④樹木葬の費用相場
樹木葬の費用相場は、約10万円~180万円と幅広いです。個別区画がある樹木葬ほど高くなり、
都市部に近いほど高くなる傾向にあります。この樹木葬の種類で違う費用相場を理解することで、後悔するリスクも軽減されるでしょう。
<④樹木葬の費用相場> | |
・合葬型 | …約10万円~30万円 |
・集合型 | …約20万円~100万円 |
・個別型 | …約50万円~150万円 |
・永代供養型(庭園型) | …約50万円~180万円 |
永代供養型(庭園型)では夫婦・家族と一緒に入るプラン、ペットと一緒に入るプラン等があります。また個別安置期間が長いプランでは費用相場も高くなる傾向です。
永代供養型(庭園型)樹木葬の料金システムは納骨堂と似ているところがあるでしょう。
樹木葬とお墓の違い

一般墓は先祖代々引き継いでいた墓石が残るお墓です。一方で樹木葬はいずれ自然に還り墓標がなくなるため、跡継ぎを必要としていません。
一般墓の目的は子々孫々と繋いでいくことにあり、樹木葬の目的は美しい草花や自然のなかで眠ることです。墓標が残らない樹木葬では、自然に向かい供養するスタイルもあるでしょう。
また墓石代がかからない分、一般墓と比べて樹木葬は費用が安い傾向です。けれども樹木等の墓標が残るため、お参りができます。
・樹木葬のお墓参りはどうすればいい?服装やお供え物、お墓参りのタイミングやタブー解説
①樹木葬の歴史
樹木葬は、1990年代に自然葬のひとつとして樹木葬が登場しました。自然葬は自然に還る自然志向の人々に注目され、樹木葬の他に海洋散骨等があります。
樹木葬の登場は、岩手県一関市の祥雲寺(現在は知勝院)です。当時の祥雲寺は1999年に国内初の樹木葬を始めました。
エコロジー活動が広まる現代世界で、樹木葬は欧米諸国・韓国・中国等の高度成長を遂げた国々でも広まっています。
②樹木葬と永代供養墓の違い
お墓をもたない遺骨供養には、樹木葬の他にも永代供養墓・納骨堂がありますよね。どれもお墓を建てる費用と比べると安いため、3つの選択肢で迷う方も多いです。
永代供養墓と違い樹木葬は、埋葬方法に選択肢があります。永代供養墓は最初から不特定多数の遺骨と一緒に、ひとつのスペースに埋葬される「合祀(ごうし)」による遺骨供養です。
樹木葬でも合祀型がありますが、この他にも個別区画を設けた集合型・個別型があります。
一方、永代供養墓も樹木葬も、一度埋葬すると再び遺骨が戻ることはありません。
③樹木葬と納骨堂の違い
納骨堂は個別スペースに遺骨を収蔵できる屋内施設です。契約した一定期間は遺骨を個別安置し、期間が過ぎると施設内の永代供養墓(合祀墓)に合祀されます。
集合型や個別型の樹木葬を選んだ場合、納骨堂も樹木葬も納骨後に個別参拝ができるでしょう。ただし納骨堂は個別安置期間に「年間管理料」を毎年支払います。
年間管理料は公共設備・スペースの維持管理費です。樹木葬は納骨後に年間管理料等の追加費用がかかりません。
一方、納骨堂は個別安置期間であれば、遺骨を個別に引き取ることが可能です。お墓等へ遺骨を移す「改葬」もできるでしょう。けれども樹木葬では一度納骨すると、遺骨は個別に引き取ることができません。
「後悔だらけの樹木葬」とはどういうこと?

以前「後悔だらけの樹木葬」として特集されたこともありました。実際にネット上では「樹木葬を選んで後悔した」との評価も散見するでしょう。
ただ樹木葬で後悔した人々の言葉をよくよく確認すると「自分達の希望とマッチした樹木葬の種類を選んでいない」ことが分かります。そもそも樹木葬に種類はないと思っている方も少なくありません。
ここでは樹木葬で後悔した体験談と、どうすれば回避できるのか?その対策を解説します。
①野生動物に土を掘られた?
「樹木葬をした墓地区画が野生動物に掘り起こされた」との体験談では、自然派志向が強い里山型・山林型樹木葬を選んだのでしょう。
里山型・山林型樹木葬の大きな目的は、長い時間をかけて遺骨を自然に還すことです。そのため墓地管理者の私有地である自然のなかに、骨壺・骨袋から遺骨を取り出して埋葬します。
自然循環のなかに埋葬されるので、野生動物もいるでしょう。もしも墓地区画を確実に確保して野生動物から守りたいならば、都市型の永代供養型(庭園型)樹木葬等がおすすめです。
②目印の樹木が分からなくなった
「遺骨を埋葬した後に植樹した、目印の樹木が分からなくなった」との体験談でも、自然派志向が強い里山型・山林型樹木葬だと推測できます。
自然に還ることを目的とした里山型・山林型樹木葬では、最終的に自然循環のなかに完全に還ることを喜びとするため、長い年月が経つなかでいずれ自然に帰結するでしょう。
里山型・山林型樹木葬では、海洋散骨で海へ祈る行為と同じように、遺骨を葬送した里山や山林に向かって祈る供養方法が望まれます。
長く個別に参拝したい場合は都市型の永代供養型(庭園型)・個別型等がおすすめです。
・樹木葬で後悔しやすいこととは?土には還らないの?事例から欠点や注意点、対策を紹介!
③樹木葬の費用が高かった
「安いから樹木葬を選択したのに高かった」と言う体験談では、霊園内に特別区画を設けた永代供養型(庭園型)や個別型等の樹木葬だったのではないでしょうか。
樹木葬で後悔した評価には「10万円~20万円ほどだと思ったら50万円~60万円ほどだった」とあります。予算が約10万円~20万円で樹木葬を探すなら、合祀型が適切です。
永代供養型(庭園型)は約50万円~100万円のプランも多いため驚きますよね。
永代供養型(庭園型)はイングリッシュガーデンのように整備された美しい草花の中で眠ることを目的としています。
遺骨の個別安置期間は墓碑に向かって参拝できる他、草花の整備も行われているため、自然のなかに骨壺や骨袋から取り出して埋葬する里山型・山林型よりも費用は割高になるでしょう。
・樹木葬の費用や内訳はどれくらいかかる?費用は種類で違う?騙されない後悔しない選び方
安い樹木葬とはどういうもの?

お墓を建てる一般墓と比べて樹木葬は各段に安い費用で葬送ができます。樹木葬のメリットは安い費用と自然のなかに眠ること、近年では希望に合わせたさまざまな種類があることです。
けれども安い費用で葬送できる樹木葬は、それだけデメリットも伴います。自然葬のひとつである樹木葬は、基本的に一度埋葬すると再び遺骨を取り出すことはできません。
樹木葬で後悔しないためには種類と費用に伴うデメリットを理解する必要があります。樹木葬墓地の資料・規約を確認し、墓地見学を済ませたうえで納得することがポイントです。
・【2024年】樹木葬18のトラブルと対策は?役立つ知識やペット樹木葬トラブルも解説
①里山型の立地を選ぶ
墓地は住宅と同じく郊外へ行くほど費用が安く納まります。里山型・山林型樹木葬墓地は郊外にあるタイプが多いでしょう。
また都市部の樹木葬墓地は霊園内に特別区画を設けた施設が一般的です。霊園内で整備された美しい草花に囲まれ眠ることができますが、それだけ維持管理費がかかります。
一方で里山型・山林型は自然そのもののなかへ埋葬するので、費用が各段に安いです。
②合祀型の埋葬方法を選ぶ
最初から他の遺骨と一緒にひとつのスペースに埋葬される「合祀」は、集合型・個別型・永代供養型(庭園型)よりも費用が安く納まります。霊園内にある供養塔・合祀墓(合葬墓)と同じく、個別安置期間がないためです。
一方で合祀型で樹木葬を済ませることで個人の墓標は残りません。シンボルとなる大樹「シンボルツリー」等のふもとに合祀埋葬される仕組みが多いでしょう。
③複数の樹木葬墓地で相見積もりを取る
安い費用で後々まで納得できる樹木葬を選ぶなら比較検討は欠かせません。複数の樹木葬墓地の資料を取り寄せて相見積もりを取ることは重要です。
あまり多くの墓地を廻ると情報過多で迷うため、資料から3箇所~5箇所ほどに絞り現地見学に回る方法も良いでしょう。
里山型・山林型樹木葬では実際に現地見学をすると、あまりに自然のなかにあるため思いとどまる方もいるようです。シーズンによって環境は変わりますし、あまり山奥深くだと体力的に参拝が難しいと感じる方もいるでしょう。
現地見学を済ませたうえで、自分に適切な樹木葬の種類を選ぶことで後々まで納得できる契約ができます。
・【樹木葬の体験談】娘の提案で樹木葬を3件見学して分かった、墓地見学のポイントとは
大阪で選ぶ後悔しない4つの樹木葬

納骨後も頻繁にお参りに行きたいならば、アクセスのしやすい立地が良いですよね。また開放的で美しい環境のなか、気持ちよくお参りしたいでしょう。
ここでは大阪で納骨後も評価が高く、遺骨の管理・供養や環境整備が行き届いた、比較的後悔するリスクの少ない4つの樹木葬をご紹介します。
※永代供養型(庭園型)樹木葬は、美しい草花に囲まれて眠る特徴があるため、ここでは「ガーデニング樹木葬」としてご紹介しています、ご了承ください。
①神戸三田メモリアルパーク
高台にある神戸三田メモリアルパークは、空が近い解放感に溢れた環境で葬送できる樹木葬墓地です。立地から北神戸・西神戸・宝塚・西宮方面からアクセスがしやすいでしょう。
個別型~ガーデニング樹木葬まで、予算と希望に合わせた4タイプの樹木葬プランがあるので、希望に見合った選択も可能です。
<①神戸三田メモリアルパーク> | |
[住所] | 〒651-1502神戸市北区道場町塩田3159-1 |
[TEL] | ・0120-710-021 ※9:15~17:00(水曜定休) |
[HP] | https://www.yasiro.co.jp/reien/sanda/lp_jyumokusou.html |
シンボルツリーのふもとで個別区画に埋葬される個別型樹木葬「COCORO」では、1柱約25万円~利用できます。敷地内には名前が彫刻される礎もあるので、生きた証も残るでしょう。(プラン料金に含まれます。)
夫婦でも入れる個別区画に墓碑を設けたガーデニング樹木葬「結~YUI~」は約70万円~100万円です。個別区画に設けた石碑には名前やメッセージの他、イラスト彫刻も可能です。
②北摂津池田メモリアルパーク
整備されたイングリッシュガーデンのような美しい草花に囲まれた、ガーデニング樹木葬に評価が高い霊園が北摂津池田メモリアルパークです。
夫婦・家族等2名~6名まで一緒に入りたい人数で選ぶ樹木葬プランの他、特別区画に設けたペットと一緒に眠る樹木葬プランも検討できます。
安い費用で利用できる個別型樹木葬まで種類が豊富なことも人気の理由です。
<②北摂津池田メモリアルパーク> | |
[住所] | 〒563-0013大阪府池田市中川原町17-12 |
[TEL] | ・0120-552-333 ※9:15~17:00(水曜定休) |
[HP] | https://www.yasiro.co.jp/reien/hokusetsu/lp_jyumokusou.html |
「娘も公園のようで良いと喜んでいる」「池田から送迎バスがありアクセスしやすい」「明るくて広くてお墓っぽくない」「ペットと一緒に入れるのが良い」等の声の他、静かで景色がとても良い等の声もあり、評価の高い霊園です。
好評のため新エリアを販売していますが、今回が最後の募集となっています。
・【2024最新版】大阪でペットと一緒に入る樹木葬はどこが安い?13のおすすめ樹木葬
③金剛生駒霊園
南大阪の街並みを一望する高台にある金剛生駒霊園は、境・狭山・富田林・河内長野・和泉からアクセスしやすい立地です。地域に愛されるバリアフリー設計の霊園で車椅子や雨天では傘の貸し出しも行っています。
なかでも桜の木の下に個別の墓碑がある「樹木葬さくら」が人気です。毎年花見の時期に家族・親族で参拝に来て桜を楽しむ家族も見受けます。
<③金剛生駒霊園> | |
[住所] | 〒586-0085大阪府河内長野市日野1561-12 |
[TEL] | ・0120-789-567 ※9:15~17:00(水曜定休) |
[HP] | https://www.yasiro.co.jp/reien/kongo/lp_jyumokusou.html |
樹木葬さくらの他、ペットと一緒に入れる「樹木葬ハナミズキ」も評価の高い樹木葬です。また4名まで埋葬できる個別区画を設けた永代樹木葬「結~yui~」も登場しています。
「霊園までまっすぐの道で分かりやすい」「送迎バスがあるので最適」「観音様に感動した」等、評価の高い霊園です。
・桜の木を墓標とする「桜葬」が人気の理由とは?メリットや選び方、大阪の桜葬墓地も紹介
④大阪生駒霊園
国定公園内に約7万坪の広大な敷地を誇る、関西最大級の公園墓地「大阪生駒霊園」は、大阪県内では契約数トップながら評価も高い霊園として有名です。
大阪市内から約30分・奈良から約15分と、どちらからのアクセス環境も良いでしょう。昭和56年の開園から地域に愛され続ける所以です。
<④大阪生駒霊園> | |
[住所] | 〒575-0014大阪府四條畷市上田原1366番地 |
[TEL] | ・0120-753-948 ※9:15~17:00(水曜定休) |
[HP] | https://www.yasiro.co.jp/reien/ikoma/lp_jyumokusou.html |
自然に還る自然葬としては個別区画を設けた個別型「COCORO」、ガーデニング樹木葬では夫婦(2名)・家族用まで種類が豊富です。ペットと眠れる樹木葬も備えているので、あらゆる人々のニーズに応える霊園と言えるでしょう。
まとめ:樹木葬はどういうものかを理解し適切な種類を選びます

後々まで後悔しない樹木葬を選ぶには、まず「樹木葬とはどういうものか?」その仕組みを理解することがポイントです。
もともとは自然回帰志向が強い人々を対象に、長い時間をかけて遺骨が自然に還ることを目的としていました。けれども近年では、お墓のいらない葬送・安い葬送として広がった経緯があります。
その流れから現代の樹木葬は種類が豊富です。それぞれの費用相場や仕組み、周辺環境も大幅に変わるでしょう。
自分の希望する樹木葬はどういうものか?予算や希望を整理してから、最も適切な樹木葬を選ぶことで、後悔するリスクも大幅に軽減するでしょう。
・【樹木葬の体験談⑤】独り身の兄が突然亡くなった時、先祖代々墓のカロートがいっぱいで…
お電話でも受け付けております
