【定年後の過ごし方】失礼ない「年賀状じまい」のご挨拶に役立つ10の例文|永代供養ナビ
定年後の断捨離のひとつとして「年賀状じまい」を行う人が多いですよね。
年賀状じまいは、毎年の年賀状を辞めることを差します。
もともと以前からあった習慣ではなく、「年賀状じまい」の言葉自体が最近できた造語なので、来年から年賀状を辞めるからと言ってご挨拶をする義務はありません。
けれども長い人では四半世紀、毎年年賀状を送り合ってきた人々の顔を見ると、「ご挨拶のひとつでも…」と思う人は多いでしょう。
今回は「年賀状じまい」でご挨拶をする時に、失礼のない伝え方を、10の例文とともにお伝えします。
「年賀状じまい」の書き方
もともと「年賀状じまい」との言葉も近年産まれた造語ですから、翌年から年賀状を辞めるからと言って、必ずしも「年賀状じまい」の文言を入れる必要はありません。
けれども長年、年賀状だけで繋がって来た相手もいることでしょう。
そのことを考えると、最後にひと言添えることで、また違う関係性が産まれることもありますので、ひと言添えるに越したことはありません。
●年賀状じまいは一般的に、下記4つの構成で書かれます。
(1)お祝いの言葉
(2)断りの理由
(3)辞退の言葉
(4)結びの言葉
最初は通常通りの年賀状で始まりお祝いの言葉を述べた後、来年以降は年賀状を辞めること、そして必要があればその理由や感謝の言葉を伝えます。
年賀状じまいをしても、末永く御縁をいただきたい相手には、「年賀状は今年でおしまいになりますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」と添えておくと良いでしょう。
…それでは、下記よりそれぞれの構成について、例文とともに詳しく解説していきます。
(1)お祝いの言葉
●「お祝いの言葉は、通常の年賀状でも行う新年の挨拶です。
お祝いの言葉や旧年の感謝、本年も宜しくお願い致します、といった主旨になります。
ここは年賀状じまいの年だからと言って、特別に変わった変化はありません。
●お祝いの言葉は、従来の年賀状と変わりのない文言です。
・「あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。」
などなどの内容で問題ありません。
新年を迎えて最初の挨拶になるので丁寧に伝えましょう。
(2)断りの理由
●「断りの理由」は、年賀状じまいを決めた理由を伝え、理解していただく文章です。
年賀状じまいで断りの理由を選ぶポイントは、相手を不安にさせない断りの理由を伝えることでしょう。
「年賀状じまい」は最後の年賀状、これまで年賀状を送り合ってきた関係に、突然終わりを告げてしまっては、相手に困惑や疑問を持たせてしまいます。
●今では「年賀状じまい」の言葉も広がりつつありますが、それでも知らない人にとっては驚くものです。
年賀状をしまう理由を添えて書くことで、相手にとってもあなた自身にとっても、不安な思いをすることなく、スッキリとした気持ちで新年をスタートできるでしょう。
「断りの理由」の例文
相手に失礼がないよう、また相手に「私は何か悪いことをしたかしら…」と不安を持たせないために、あくまでも自分側の理由を伝えます。
下記に年賀状じまい3つのケースに合わせた例文をご紹介しますので、参考にしながらアレンジをしてください。
(1)本年で還暦などの節目を迎える場合
・還暦を迎えた本年を結びに、新年のご挨拶を失礼させていただきたく存じます。
(2)高齢者となり体力に限界を感じている場合
・気付けば古希に至り、従来のお付き合いも難しくなって参りました。
(3)定年退職の場合
・私事ではございますが、本年をもって長年勤めた職場を退職する運びとなりましたので
還暦や定年退職などの人生儀礼を機に、体力的に大変になったこと、日々の負担を軽減すること、が目的であることが分かる文面であれば、相手も理解してくれるでしょう。
(3)辞退の言葉
●「辞退の言葉」は、年賀状じまいを伝える言葉です。
断りの理由で相手の理解を得た後は、辞退の言葉を書きます。
特に「年賀状じまい」の言葉を知らない相手などは、曖昧な言い回しでは伝わらなかった体験談も少なくありません。
関係性によっては、「挨拶なく年賀状を辞めるなんて!」とトラブルになったケースもあるため、辞退の言葉で明確に「年賀状じまい」を伝えることがポイントです。
・本年をもちまして、年始のご挨拶を失礼させていただこうと思っております。
・今後は、年賀状を控えさせていただこうと思っております。
・毎年の年賀状も、今年限りで失礼させていただこうと思っております。
・本年をもちまして、新年のご挨拶状を最後とさせていただきます。
など、今年で年賀状じまいを行うこと(来年以降は年賀状を書かないこと)をハッキリと明瞭に伝えながらも、礼儀を欠かさない文面であることがポイントです。
●明確に伝えながらも相手に失礼のない文章となるよう、注意をしてください。
(4)結びの言葉
●「結びの言葉」は、年賀状じまいの最後に添える一文です。
あくまでも「関係を終わらせるわけではない」という意思表示が、相手に理解していただくポイントとなるでしょう。
そのため年賀状じまいの際には、年賀状に代わる代替案を提案するのも良いかもしれません。
(1)代替え案がない場合
・勝手ではございますがなにとぞご容赦ください。
・どうか悪しからず御了承いただけますようお願い申し上げます。
(2)代替案を提案する場合
・今後の新年のご挨拶や近況のご報告は〇〇(メールやSNS)でのご連絡とさせていただければ幸いです。
また実際に年賀状じまいをするものの、今後も変わらない御縁を求めている場合には、ふと思い立った時などに絵ハガキを送ってみるなど、翌年からのささやかなアプローチをすると良いでしょう。
最後に
年賀状じまいのご挨拶をする場合、「相手に失礼にならない」「相手を不安にさせない」文言がポイントです。
最近ではSNSが普及し、新年のご挨拶も簡単にできるようになりました。
それらのコミュニケーションツールが増えたこともあり年賀状じまいを検討している方も多いのではないでしょうか。
「年賀状じまいをしたいけど、相手の失礼にならないか怖い」との相談も多いです。
自分の言葉でお伝えできればベストですが、手紙やハガキは到着時に顔が見えないため、不安があれば、今回お伝えした文例をアレンジして使用してください。
年賀状は無理に出すものではないにしても、最後に出す年賀状じまいではこれまでの感謝を込めて失礼のないよう丁寧になるよう、構成を踏まえて準備すると安心です。
まとめ
年賀状じまいの文章構成と例文
●年賀状じまいの文章構成
(1)お祝いの言葉
・通常の年賀状の文言を書く
(2)断りの理由
・年賀状じまいに至った理由を伝える
・あくまでも自分側の理由として伝える
(3)辞退の言葉
・年賀状じまいを明瞭に、且つ丁寧に伝える
(4)結びの言葉
・今後とも末永い付き合いをと伝える
・年賀状以外の代替案を提案する
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