大阪で桜葬を選ぶ家族が増えたのはなぜ?体験談から見る理由、樹木葬の選び方・供養の仕方
自然葬が注目される大阪ですが、なかでも桜葬は終活を行う方々を中心として、需要が高い自然葬ですよね。
自然葬は樹木の下に埋葬されて土に還るタイプや、海洋散骨や空中散骨など、自然のなかに粉骨した遺骨を撒いて還すものもあります。
さまざまな自然葬のなかでも大阪で桜葬に人気が集まるのは、毎年桜が咲く四月になると、桜の開花とともに故人を優しく思い出し、偲ぶからかもしれません。
今回は、大阪で桜葬を選んだ人々の体験談を元に、それぞれの希望にあった樹木葬の選び方や、桜葬(樹木葬)による供養の仕方についてお伝えします。
大阪で人気の桜葬とは
大阪で人気が高い桜葬は、樹木葬のひとつです。樹木葬は自然葬のひとつで、植物や樹々のふもとに遺骨を埋葬して、自然とともに供養を行う葬送スタイルです。
寺院墓地から改葬(お墓の引っ越し)をして離檀(菩提寺など一定の宗旨宗派から自由になること)をし、無宗教になる流れが起きていますよね。
これは終活により生前に故人が自ら自由になった事例も多く、その流れのなかで、昨今の大阪では「桜葬をして花々に囲まれながら穏やかに眠りたい」「亡き後は自然に還りたい」と、生前契約により実現する事例が多いです。
● 大阪で人気の桜葬は、自然葬のカテゴリーにある樹木葬のなかの、「桜の樹」の下で眠る種類となり、大阪では桜葬や樹木葬には、下記のような種類があります。
(1) シンボルツリー型 … 大きな樹木の下に、他の遺骨とともに埋葬されるタイプです。それぞれ印となるよう、植樹された小さな植物の下に埋葬する施設も見受けます。
(2) 個別埋葬型 … 個別のスペースに一定年数埋葬され、年数が経つと合祀墓に合祀埋葬されるタイプです。10年・13年と一定年数は個別埋葬されるので個別に手を合わせる墓標があり、施設によっては遺族が望めば契約更新も可能です。
(3) 夫婦・家族型 … 庭園墓地のように美しい花々が咲き誇るスペースに、シンプルな個別スペースを設ける施設が多いでしょう。夫婦で入る、家族で入る永代供養墓で、一定年数が過ぎると合祀埋葬されます。
(4) 家族・ペット型 … 庭園墓地のように美しい花々に囲まれた、ペットと入るシンプルなお墓が多い傾向です。夫婦+ペット墓、家族+ペット墓などがあります。
…などなどが大阪で人気が高い桜葬です。ですから大阪で桜葬を選ぶ大きなポイントとして、(1)誰と入るか(2)個別の墓標は必要か、の2点を決めると良いでしょう。
ここで、大阪で桜葬を契約する時は故人が生前に一人で契約する事例も多く見受けますが、(1)誰と入るか(2)個別の墓標は必要か、の2点は、残された家族にとっても、大切な家族を亡くしたグリーフケアとして重要な要素です。
終活は一人で進めてしまう方々も多く見受けますが、家族と二人三脚で進めることをおすすめします。
では、下記よりそれぞれの種類をより詳しく解説していきますので、参考にしてください。
シンボルツリー型には種類がある
大阪で人気の桜葬のなかでも、最初から他の遺骨とともに埋葬される、合祀墓に近い自然葬のひとつです。そのため価格帯は他の種類よりも割安傾向にありますが、一度埋葬されると取り出すことはできません。
大阪で桜葬を代表する樹木葬を選ぶ人々の体験談を聞くと、主に2つの理由がありました。
(1)可愛い・美しい花々に囲まれて眠りたい
→ この理由で選ぶ人々は、シンボルツリー型よりも花々が咲き誇るなかで個別の墓標がある、庭園型の樹木葬(桜葬)を選ぶ体験談が多い傾向です。
(2)自然に還りたい
→ 自然に還りたい=遺骨が土に自然に還る葬送を選びたい事例が多いため、シンボルツリー型で、さらし布や土に還る骨壺などで埋葬される自然葬を選ぶ傾向にあります。
…ですから、特に「土に還りたい」として大阪で桜葬を選ぶ方々には、シンボルツリー型が人気です。(ただし墓標がなく、一度埋葬されると取り出すことはできない、遺骨もなくなる葬送なので、家族との話し合いは必要でしょう。)
● 最後には土に還る葬送が多いですが、シンボルツリー型のなかでもいくつかの種類に分かれます。
(1) 合祀埋葬→ 最初から遺骨を骨壺から取り出して、他の遺骨とともに合祀埋葬されます。(一般的な合祀墓タイプと同じです。)
(2) 共同埋葬→ カロート(埋葬される空間)は一つですが、それぞれの遺骨は土に還るタイプの骨壺や、さらしなどの骨袋に入れて埋葬される種類です。(そのため遺骨は個別に埋葬されています。)
(3) 個別埋葬→ シンボルツリーの下にそれぞれカロート(埋葬される空間)を設けて、個別に埋葬される種類です。大阪の桜葬の場合、多くがさらしなどの骨袋や木製の骨壺に遺骨が入れられ、少しずつ土へと還ります。
※ 個別埋葬タイプのシンボルツリー型で、後々の永代供養も含めて25万円ほどの事例がありました。
…ただし大阪で桜葬は自然葬のひとつなので、個別埋葬であっても一度埋葬されると遺骨を取り出すことはできません。
そのため、遺族が大阪で桜葬を選択しようとした時、まだ迷いがあるのであれば、心がしっかりと決まるまで、納骨堂など、他の手段を検討した方が良いでしょう。
個別埋葬型で墓標を設ける
一方、前項で「可愛い・美しい花々に囲まれて眠りたい」とする体験談では、大阪では個別埋葬型の桜葬を選ぶ事例が多い傾向です。
シンボルツリー型の個別埋葬とは違い、シンプルで小さなプレート型の墓石や、個別のスペースに苗を植樹するなど、それぞれ個別の墓標が設けられています。
● 個別埋葬型の多くが終活で生前契約を行う事例が多いため、個別の小さな墓石(墓標)を持つ種類でも、継承者の必要がない永代供養タイプです。
→ 芝桜などが引き詰められたスペースに墓石が並ぶ庭園スタイルが多いため、プレートに彫刻する文字などが自由な施設も見受けます。
(この場合、文字彫刻の値段は含まれているものの、花の絵など絵柄を彫刻したい場合は+5万円など、彫刻費用がオプションとしてプラスされる料金システムが多いです。)
※ 大阪で個別埋葬型の桜葬では一柱50万円(後々の料金も必要ない、一括払い)などがあります。
大阪で桜葬を選んだ時、永代供養墓がほとんどですので、いずれ合祀墓に合祀埋葬されますが、個別スペースに埋葬される期間は施設によってさまざまです。
一例では10年・13年などがありますが、とても短い1年・3年・5年なども見受けます。比較検討の目安として、個別埋葬期間が長いほど価格帯も高くなるでしょう。
大阪の桜葬タイプでも、合祀埋葬される前に、遺族が契約更新をすることで、個別埋葬期間が延びるシステムも見受けます。
夫婦・家族型、ペット型
大阪で人気の桜葬では、夫婦や家族でひとつのスペースに個別埋葬されるスタイルもあります。コチラも多くは、個々のスペースに小さな苗を植樹したり、小さくシンプルなプレート型の墓石を置いたりするでしょう。
大阪で選ぶ桜葬のなかには、ペットも一緒に埋葬されるスタイルもあり驚きます。
ただしいずれにしても永代供養墓がほとんどですので、個別埋葬型と同じく一定年数経つと、合祀墓に合祀埋葬されるシステムがほとんどです。
※この時、人が入る合祀墓とペットが入る合祀墓に分かれる霊園がほとんどでしょう。
● ここで多い質問が、「個別埋葬の年数は、どの時点からカウントされるのでしょうか?」と言うものです。例えば、先に妻が亡くなり3年経ち、後から夫が亡くなって大阪の桜葬に埋葬された場合は、どうすれば良いでしょうか。
→ 基本的に大阪の桜葬では、契約した最後の人が埋葬されてからカウントされます。ですからこの場合でしたら、後に亡くなった夫が埋葬されてからのカウントです。
※ 大阪で受け付けている桜葬の一例では、夫婦二人が契約した大阪の桜葬で90万円、親子3人で130万円、夫婦とペットで150万円でした。
前述したシンボルツリー型でも、大阪の桜葬では同時に申し込む(埋葬)される場合には、隣り合って埋葬してくれる施設はありますが、ここでは子ども達が「お父さんお母さんがいる場所」に手を合わせることができます。
※ この他にも大阪ではお墓のない葬送として、海洋散骨などさまざまな葬送が選ばれるようになりました。詳しくは別記事「大阪でお墓がない、予算もないときはどうやって納骨するの?お墓を持たない葬送の選択肢」などをご参照ください。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪で人気の桜葬について、体験談から見た希望によって違う選び方や、供養の仕方(葬送)をお伝えしました。
大阪で樹木葬のなかでも桜葬に人気が集まっているのには、毎年春時期に、桜を見上げて故人を思い出すからではないでしょうか。
特に大阪ではお花見も人気があり、大阪城を中心としてあちらこちらで満開の桜を愛でることができます。そのため大阪で桜葬が広がる今、お花見時期のお墓参りも増えました。
※ 大阪のお花見や、お花見時期のお墓参りについて、詳しくは別記事「大阪でお花見に行きたい5か所の穴場スポット☆春の訪れ、桜と共に故人を偲ぶ新しい習慣」でお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
まとめ
大阪で人気がある桜葬の種類と選び方
●大阪で人気の桜葬の種類
(1)シンボルツリー型
・合祀埋葬
・共同埋葬
・個別埋葬
(2) 個別埋葬型
(3) 夫婦・家族型
(4) 家族・ペット型
●桜葬を選ぶポイント
(1)土に還りたい
(2)墓標の有無
(3)花々に囲まれて眠りたい
お電話でも受け付けております
お電話でも受け付けております