
納骨式でやることは?持ち物やお供え物、いつまでに行う?大阪ではどこまで呼ぶかも解説

・納骨式でやることは?
・納骨式はいつまでに行う?
・納骨式の持ち物やお供え物は?
納骨式とは、故人の遺骨を納骨する式を差し、四十九日法要の後に行うことが多いです。ただ、納骨式は四十九日を過ぎても問題はありません。
本記事を読むことで、納骨式で当日やることや、施主が準備する納骨式当日の持ち物やお供え物、ご案内する人々が分かります。

納骨式でやることは?

◇納骨式でやることは、墓前で読経供養を行い、遺骨の納骨です
納骨式でやることは納骨ですが、その前に読経供養を行うため、施主は僧侶をお呼びします。
ただ大阪では納骨を事前に済ませ、当日は読経供養のみを行うケースも多いです。
●納骨式は30分~1時間ほどが目安です。
・お墓掃除
・お供え
・納骨
・読経供養
・焼香
・施主挨拶
・会食
ただ近年ではコロナ禍を経て、故人と生活を共にしていた家族のみで執り行う納骨式も増え、事前にやることもぐんと少なくなりました。
同世帯の家族のみで執り行う場合、施主挨拶や会食は省くケースがほとんどです。
また、数人の参列者をご案内しても、香典辞退や会食、返礼品を省く納骨式も増えています。
・納骨式や四十九日法要での挨拶例文とは?ご案内状の書き方や会食前まで5つの挨拶例文
納骨式はいつまでにやること?
◇納骨式は四十九日法要の後に行う家が多いですが、期限はありません
先祖代々墓など、すでに納骨するお墓がある場合、納骨式は四十九日法要と併せて行うことが多いですよね。
ただ四十九日法要の後に納骨式を行うのは、法要と同日に行うことで楽になることと、四十九日の忌中が明けるためですので、決まり事ではありません。
[法要と併せて行う]
・四十九日法要
・百か日
・年忌法要
[単独で行う]
・いつでも良い
法要に合わせて納骨式を執り行う場合、法要の後に墓前に移動し、納骨式を執り行う流れです。
・法要とは?いつまで、なにをするの?法事との違いや意義、会食の内容やお布施相場も解説
施主が納骨式までにやることは?

◇施主は納骨式までに、墓石開閉と読経供養の依頼をします
家族がお墓の開閉を行うことは、法的に問題はないものの大変危険です。
そのためお墓の開閉は石材業者へ依頼しましょう。
[納骨式当日までにやること]
・お墓の準備
・日程調整(各所へ依頼)
・ご案内状を出す
・お供え物の準備
・会食の手配
また納骨堂や合祀墓などの永代供養による遺骨の供養でも、納骨式を執り行う家が多いでしょう。
もともと納骨式は家族やごく近しい身内のみで執り行うケースが多いですが、合祀墓や納骨堂など、個別墓のない遺骨の納骨式になると、よりご案内する人数は少なくなる傾向です。
・永代供養とは?メリット・デメリットやリスクはなに?永代供養5つの種類を費用まで解説
お墓の準備
◇先祖代々墓など、納骨するお墓がある家では、故人の彫刻を依頼します
お墓の準備は、もともと納骨するお墓がある家と、新しく納骨先を決める家で手順は異なります。
一般的には忌明けの四十九日法要の後に納骨式を取り粉いますが、新しく納骨先を決めるケースでは、しっかりと準備を整える時間を持ち、一周忌法要など年忌法要を目安に納骨式の準備を進める家が多いでしょう。
[お墓のある家]
・故人の名前、没年月日を彫刻する…石材店へ依頼
[お墓のない家]
・納骨先を決める…霊園など
新しくお墓を建てる場合には、納骨式の前に開眼法要をやることになるでしょう。
納骨堂や合祀墓の他、自然葬でも樹木葬などでは、納骨式を行う家が多いです。
・【樹木葬の体験談③】両家で宗旨宗派が違い両家墓が建たない!家族型樹木葬の契約で解決
日程調整(各所へ依頼)
◇納骨式の準備で最初にやることは、僧侶や石材店への依頼です
納骨式でやることは、お墓に遺骨を納骨して読経供養を行うことなので、墓石の開閉と読経供養は依頼しなければなりません。
・霊園や墓地へ納骨式の連絡
・僧侶に読経供養を依頼
・石材店へ墓石の開閉を依頼
霊園(墓地)は特定の石材店と連携している施設が多いため、最初に連絡して石材店を紹介してもらうとスムーズです。
・提携する石材店を確認
・寺院墓地はご住職に依頼
宗旨宗派を問わない民間霊園であれば、インターネット派遣などで僧侶を手配しても問題がないケースも多いでしょう。
けれども寺院墓地にお墓がある場合、読経供養の依頼は寺院墓地のご住職です。
また、霊園や墓地は一般的に提携石材店があります。
なかには提携石材店しか出入りを許可しない施設もあるので、注意をしましょう。
・「檀家」とは?かかる費用や義務、檀家になる・やめるには?檀家にならず法要はできる?
案内状を出す
◇納骨式の日時が決まったら、参列者へ案内状を出します
納骨式の日時が決まったら、早急に参列者へ案内状を出しましょう。
2週間~3週間前にはお出しした方が良いので、四十九日法要の後に納骨式を行うのであれば、初七日法要後すぐの発送です。
・時候の挨拶
・葬儀の参列へのお礼
・法要の内容
・会食のご案内
・納骨式の日時
納骨式の参列者には返礼品を用意しますので、往復はがきなど、案内状は返信できる形式で郵送して、最終的に参列者の人数が分かるようにします。
・納骨式や四十九日法要での挨拶例文とは?ご案内状の書き方や会食前まで5つの挨拶例文
お供え物の準備
◇納骨式のお供え物は、供え花やお菓子、丸もち、お酒などです
納骨式までにやることとして、お供え物の準備は欠かせませんが、宗旨宗派によっても内容が異なるため、心配であれば僧侶や霊園に確認すると良いでしょう。
一般的には下記のようなお供え物を準備します。
・供え花
・お菓子
・くだもの
・丸もち
・お酒
基本的に納骨式単体では自由度が高いため、故人が生前に好きだった食べ物などを供える家は多いです。
お酒に関しては、霊園や墓地によって供えられないこともあるので、確認してから準備を進めてください。
会食や返礼品の手配
◇納骨式に参列する人数を把握した後、式後の会食や返礼品を準備します
納骨式までにやることには、式後の会食「お斎(とき)」の手配も重要です。
一般的には移動がしやすい、霊園の法要スペースを利用することが多いでしょう。
霊園や墓地に会食用のレストランなどがあれば、こちらも便利です。
[会食]
・場所の確保
・食事の手配…約3千円~1万円/1人
[返礼品]
・乾麺やタオルなど…約3千円~5千円
一般的に納骨式にお渡しする返礼品は、香典相場の1/3~1/2が目安です。
一般参列者であれば約5千円ほどの香典ですから、約3千円ほどの返礼品となるでしょう。
近年では会食の場を設けず、参列者のお帰りの際、返礼品とともに仕出し弁当をお渡しする納骨式も増えています。
・お斎(おとき)とは?精進落としとは違うの?お弁当でも良い?お斎の相場や準備を解説!
納骨式当日にやること:持ち物は?

◇遺骨を埋葬する納骨式では、埋葬許可証など法的書類を持参します
納骨式では遺骨を埋葬するため、法的書類がなければ納骨できません。
大阪では納骨式前に納骨をやることも多いですが、当日納骨であれば、大きくスケジュールが狂いますので、注意をしてください。
[法的書類]
・埋葬許可証
・墓地使用許可証
・認め印
[納骨式のお供え物]
・遺影
・位牌
・供え花
・お供え物(卒塔婆)
・数珠
・お線香
・ロウソク
[僧侶へ渡すもの]
・お布施
・御車代
・御膳代
[参列者へのふるまい]
・返礼品
・芳名帳
現代の納骨式は、お供え物や参列者へのふるまいなど、進行を葬祭業にお任せするスタイルが多いです。
葬祭業にお任せする場合、施主は納骨にあたり必要な法的書類と、僧侶へお渡しするお布施関係のみ、忘れずにチェックしましょう。
・四十九日法要とは?いつ・何をする?しなくちゃダメ?四十九日までしてはいけないこと?
埋葬許可証とは?
◇埋葬許可証は「死体火葬許可証」に火葬場で印をもらった書類です
「埋葬許可証」とされていないため、しばしば捨ててしまったり、紛失してしまったなどの相談を受けます。
遺骨を納骨するために必要な書類ですので、しっかりと保管してください。
納骨式まで遺骨を家で保管することがありますが、骨箱に入れておくと紛失の可能性も少なくおすすめです。
墓地使用許可証とは?
◇納骨先の墓地の使用許可証です
施設によって名称が変わるかもしれませんので、ご注意ください。
お仏壇の引き出しに保管しておくと、失くすことも少ないでしょう。
お布施とは?
◇お布施は読経供養のお礼としてお渡しするものです
本来は「行(ぎょう)」のひとつとされ、決まった料金は提示されませんが、大阪の納骨式では一般的に約3万円~5万円が目安です。
・お布施…約3万円~5万円/1回の読経供養
・御車代…約5千円(タクシー代を目安に)
・御膳代…約5千円~1万円(会食代を目安に)
御車代は僧侶に納骨式会場まで寺院から出張いただいた際、寺院から納骨式会場までのタクシー代を目安に包みます。
御膳代は会食の場を設けたものの、僧侶が欠席される場合に、1人分の会食料金を目安に包むお金です。
それぞれお布施とは別に白い封筒に包み、お布施と重ねてお渡しします。
改葬による納骨式でやること

◇お墓の引っ越し「改葬」で行う納骨式では、改葬許可証が必要です
「改葬(かいそう)」とは、遺骨を取り出してお墓を引っ越しすることを差します。
「改葬許可証」は、改葬の許可を自治体から受けた証明書です。
古い墓地から「埋葬証明書」、新しい墓地から「受入許可証」を受け取り、自治体に「改葬申請書」を提出して申請します。
[必要書類]
・お墓の場合…改葬許可証
・納骨堂など…埋葬許可証
火葬後、手元供養を長く行っていた場合には、最初の納骨式でやることと変わりません。埋葬許可証を持参して納骨式に臨みます。
手元供養を長年行ってきたケースでは、埋葬許可証を紛失していることがあるので、事前に確認をして、なければ再発行手続きを取ってください。
・埋葬許可証を紛失したらどうする?再発行の手続きを最短1日で済ませる2ステップとは?
納骨式でやること:その他の持ち物
心付け
◇納骨式のお手伝いをしてくれた人々へ、感謝を伝えるお金です
墓地関係者や石材店、知人友人によるお手伝いなど、納骨式に携わった関係者の皆さまへ、感謝の気持ちを伝える心付けをお渡しすると良いでしょう。
●費用目安は、約千円~3千円
手伝ってくださった全ての関係者に、心付けを渡す地域もあります。
ただし葬祭業社や石材店など、スタッフは受け取らない、受け取れない業者もあるので、予め確認をしても良いでしょう。
強風などの天候対策
◇屋外で行う納骨式では、天候に合わせた対策をすると役立ちます
納骨堂もありますが、主に屋外で行う納骨式が多いですよね。
風が強い日や雨天時、「ロウソクの火がすぐ消えてしまう」「風が強くて火が着かない」などのトラブルも多いです。
[強風の日]
・ロウソクカバー
・風よけ
[寒い日]
防寒などの準備
また、高齢者が参列する納骨式でやることには、施主の配慮として腰かけ椅子の準備などもあるでしょう。キャンプで使う折り畳み式でも良いので、何脚か持って行くと役立ちます。
・納骨式に参列する服装はタイミングで違うの?時期や規模、関係性で判断する服装マナーとは
納骨式でやることは読経供養です

お墓がない納骨式までにやることには、納骨先の準備がありますが、お墓がある場合でも石材店への彫刻の依頼や卒塔婆の準備があるでしょう。
「卒塔婆(そとば)」とは、故人の追善供養を目的としてお墓の裏に立てる、細い形をした木の板です。
お墓がある場合にも納骨式までに施主がやることが多々あるため、順序よく進めなければなりません。
特に四十九日法要後に納骨式を行うならば、やることを葬儀後から段取りを立てると良いでしょう。
・卒塔婆(そとば)とは?いつ・何のために立てる?費用相場や古くなった時の対処法も解説
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