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永代供養ナビTOP永代供養コラム【樹木葬の体験談③】両家で宗旨宗派が違い両家墓が建たない!家族型樹木葬の契約で解決

【樹木葬の体験談③】両家で宗旨宗派が違い両家墓が建たない!家族型樹木葬の契約で解決

【樹木葬の体験談③】両家で宗旨宗派が違い両家墓が建たない!家族型樹木葬の契約で解決

62歳の水木敦さん・56歳の裕子さん(仮名)ご夫婦は、それぞれ一人っ子家庭です。
ご夫婦は大阪に住んでいるのですが、郷里は山形県と長崎県で離れています。
 
それぞれの家で先祖代々墓があり、親も高齢になったことからお墓の継承に向き合うようになりました。
 
<水木さん(仮名)ご夫婦>
●両家の宗旨宗派の違いが問題
・プロフィール:ご夫婦
・子ども:娘2人(嫁いでいる)
・兄弟:なし

 
水木さんご夫婦が樹木葬の生前契約を検討した背景には、両家の宗旨宗派の違いにより、思うように両家墓を建てられなかった経緯があります。
 
今回は、宗旨宗派の問題を樹木葬の選択で解決した、水木敦さん・裕子さんご夫婦の体験談をご紹介します。
 

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両家とも継承者がいない

両家とも継承者がいない

●水木さんご夫婦は共に一人っ子で、両家ともども親が先祖代々墓を継承者です
 
しかも敦さんの郷里は山形県、裕子さんは長崎県で遠方にあり、両家ともそのままの形で先祖代々墓を継承するには、お墓の掃除や維持管理にさまざまな負担が掛かります。
 
現状では夫の敦さんの実家は両親が健在ですが、妻の裕子さんの母親はシングルマザーで、86歳と高齢になって足腰が弱くなり、辺境に建つお墓の維持管理が大変になりました。
 

・お墓掃除の交通費
・年間管理料が2倍になる
・経年劣化による修理修繕費の負担

 
敦さんのご両親も母親が87歳・父親が92歳となり、お墓自体は裏山にあるものの、すでにお墓の継承について考えなければならない時期です。
 
●そこで水木さんご夫婦は、両家墓を建てる方法を検討します。
 

両家墓を建てる方法

●両家墓を建てるには、両家墓を建てる場所により、3通りの案がありました
水木さんご夫婦は、年金が少ない現代に少しでも老後資金を確保するため、夫方のお墓か妻方のお墓に、片方のお墓を改葬(遺骨の引っ越し)も選択肢に入れています。
 
ただ大阪を拠点としている水木さんご夫婦としては、遠方のお墓を維持管理しようとすると、交通費が掛かり、お墓掃除などを依頼するにも業者への支払いが大きいです。
 

<両家墓を建てる3つの選択肢>
①夫方(山形県)の先祖代々墓へ、妻方のお墓を改葬する
②妻方(長崎県)の先祖代々墓へ、夫方のお墓を改葬する
③夫婦の拠点である大阪近郊で、両家墓を建てる

 
夫方か妻方の先祖代々墓へ、他方の遺骨を改葬する場合、新しくお墓を建てる方法もありましたが、立派な先祖代々墓があること、そして撤去費用も掛かることから、現状のお墓に遺骨のみを移動する方法を検討していました。
 

 

大阪近郊の両家墓を検討

大阪近郊の両家墓を検討

●そこで最もお墓の維持管理がしやすい、大阪近郊の両家墓を検討します
 
水木さんご夫婦の親は高齢ながら両家とも健在で「あちらを立てれば、こちらが立たず」になり、夫方(山形県)・妻方(長崎県)のいずれのお墓を残すとしても、話し合いはまとまらないだろうと想定しました。
 

<両家が仲良くない>
●もともと山形県と長崎県で離れていることもあり、あまり交流も深くはなく、必ずしも仲が良い両家でもなかったためです。

 
そこで水木さんご夫婦は中庸の策として、「自分達が住む大阪近郊の民間霊園で、両家墓を建てる選択肢がベストだろう」とまとまりました。
 
両家墓を建てるにあたり、夫婦は宗旨宗派の違いも理解していましたが、民間霊園で宗旨宗派を問わない墓地だったため、「これで解決しただろう!」と考えたためです。
 
●そこで両家の親へ提案をしたところ、思いがけず反対を受けます。
 

「宗旨宗派が違う」と両家の反対!

●夫方の実家は神道で「そもそもお墓の形状が違う!」と、反対を受けました
 
夫方の実家は神道、妻方の実家は浄土真宗となり、それぞれお墓の形が違います。
お墓の形自体も異なれば、掘る文字も決められていました。
 
妥協策で洋墓に抽象的な文字(空・絆・ありがとう、など)を彫刻する提案をしましたが、特に夫方の実家は信仰心も強く、OKが出ません
 

<宗旨宗派によるお墓の違い>
●神道のお墓
・家名などが掘られる「棹石(さおいし)」の先が三角形(角兜巾/かくときん)
・「○○之墓」ではなく「○○家奥津城」などと彫刻される
 
●浄土真宗のお墓
・「南無阿弥陀仏」などと彫刻される

 
けれども老後資金を確保しなければならない現状のなか、大阪近郊の民間霊園でお墓二基を並べて建てるだけの墓地を購入する予算は大きいです。
 
そもそも広い墓地区画だけではなく、一基150万~200万円が平均と言われるなか、お墓を二基建てるとなれば二倍以上の費用が掛かります。
 

 

樹木葬なら良い!

樹木葬なら良い!

●夫方の実家が「樹木葬なら良い」と反応
 
両家の親が妥協せず新しいお墓を建てる計画が進まないなか、水木さんご夫婦は霊園内にある樹木葬墓地に気付きました。
 
樹木葬」はお墓に埋葬されるのではなく、自然の一部である「土に還る」考え方で、自然崇拝に近い試みで、お墓に決まった形状もありません。
 

<そもそも「お墓」がない樹木葬を提案>
●最も話し合いが難しかった、夫方の実家が「樹木葬なら良い」とOKが出ました!

 
そこで夫方の両親、妻方の母親、そして水木さんご夫婦の5名で、2件の樹木葬墓地を見学に回りますが、夫方の母親は1件目の樹木葬を見学した時に言葉を失い、それ以降は後ろ向きでした。
 
・お墓らしくない
・個別に埋葬される(寂しい)

 
けれども3件目の樹木葬墓地で、家族用の樹木葬に出会います。
家族が6柱まで共に入れる樹木葬では、小さいワンプレート型の墓石があり、大樹のふもとに墓石が並ぶ形でした。
 
墓石にはイラストや文字なども彫刻できますが、「石の板」のようでお墓ではないため、夫方の両親も納得して、生前契約に至ります。
 
●家族用の樹木葬は、6柱まで納骨ができて、最後に入る家族が納骨された後、13年間は個別に納骨されるスタイルです。(約140万円/1区画)
 

それぞれ郷里で墓じまい

●翌年、それぞれの先祖代々墓は墓じまいが決まります
 
夫方の実家と妻方の実家、それぞれの先祖代々墓の墓じまいが決まりました。
両家とも大阪から遠方にあるため、菩提寺のご住職など、それぞれ先祖代々墓が建つ墓地管理者に相談して墓石業者を紹介してもらいます。
 
墓主が墓じまいを強行すると、菩提寺や親族間トラブルが取り沙汰されますが、水木さんご夫婦の親が墓じまいを進めるにあたり、下記のような理由で特別大きなトラブルはありませんdした。
 

<樹木葬とは:スムーズな墓じまい>
・墓主(両家の両親)が高齢
・親族間で反対する人が少なくなった
寺院墓地自体の老朽化(妻方のお墓)

 
…このようなことから、墓じまいを決めるにあたり、よく言われる親族間や菩提寺とのトラブルはなかったと言います。
 

先祖代々墓の墓じまい費用

●水木家の場合、両家それぞれのお墓を墓じまいした費用は、大まかに約187万円です
 
お布施など今までお世話になったお礼を包むとともに、墓じまいにより取り出した遺骨は、今までお世話になった墓地にある合祀墓に合祀埋葬しました。
 

<両家の墓じまい費用>
(1)夫方の先祖代々墓
・お墓の撤去…23万円
・遺骨の取り出し…5万円×6柱=30万円
・取り出した遺骨の合祀…10万円×6柱=60万円
・御神前…10万円
———————————————
合計…123万円
 
(2)妻方の先祖代々墓
・お墓の撤去…20万円
・遺骨の取り出し…3万円×3柱=9万円
・取り出した遺骨の合祀…5万円×3柱=15万円
・お布施…離檀料15万円+閉眼供養5万円=20万円
———————————————
合計…64万円

 
水木さんご夫婦の場合、それぞれ郷里で先祖代々墓を墓じまいした合計が約187万円でした。
 
妻方の先祖代々墓は、カロートの半分が地面に面していて、土に還るお墓の仕組みだったため、お墓の内部調査により確認できた遺骨は3柱となり、比較的安価に収まっています。
 

 

最後に

以上がお互いに一人っ子になり、お墓の継承問題に悩まされていた水木さんご夫婦が、両家墓を取りやめて樹木葬の生前契約を行った体験談です。
 
墓じまいの費用が約187万円、家族用の樹木葬の生前契約が1区画140万円だったため、合計で約327万円と、老後資金を確保したい水木さんご夫婦にとっては、大きな費用でした。
 
けれどもひとつずつ丁寧に、それぞれの両親と話し合いながら墓じまいと樹木葬の生前契約を進めた水木さんご夫婦は、高齢の両親が積極的に生前契約を進めてくれています。
 
・夫方の両親…樹木葬140万円の生前契約
・妻方の母親…墓じまい64万円の支払い

 
そのため結果的に水木さんご夫婦が出した費用は、妻方の先祖代々墓の墓じまい費用となる64万円のみでした。
 
このような側面からも、途中で強引に進めることなく、ひとつひとつを丁寧に焦らず、墓じまいやその後の契約を進めると良いでしょう。
 

まとめ

宗旨宗派の違いで樹木葬を生前契約
●宗旨宗派の違い
・夫方の実家は神道
・妻方の実家は浄土真宗
・お墓の形状が違う
・掘る彫刻が違う
 
●樹木葬を提案
・お墓がないため問題もなかった
・夫婦の自宅近くで契約できた
・みんなでお墓に入れる
・家族用6柱まで、約140万円だった
・最後の人が納骨されてから13年で合祀
 
●実家のお墓を墓じまい
・夫方の先祖代々墓…123万円
・妻方の先祖代々墓…64万円
 
●両親が費用を出してくれた
・夫方の両親…樹木葬140万円の生前契約
・妻方の母親…墓じまい64万円の支払い

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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