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納骨堂じまいの費用と流れ|改葬・樹木葬・永代供養への切り替え方を解説

納骨堂じまいの費用と流れ|改葬・樹木葬・永代供養への切り替え方を解説

「納骨堂じまいをしたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
そうお感じの方は、少なくありません。

 

●納骨堂じまいとは、納骨堂の契約を終了し、遺骨を別の場所へ移すことを指します。
近年、後継者不足や費用の負担施設の老朽化などを理由に、納骨堂じまいを検討する方が増えています。

 

とはいえ、改葬の手続きや費用の内訳、移転先の選び方など、一度に調べるのは容易ではありません。

この記事では、納骨堂じまいにかかる費用の相場と総額の目安、改葬手続きの流れ、移転先の選び方まで、順を追って解説します。
よくある質問への回答もあわせてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

※本記事は、供養を通じて多くのご家族に寄り添ってきた「霊園・墓石のヤシロ」が執筆しています。
なお、記事内にはヤシロの納骨堂サービスへのご案内を含む場合があります。(2026年6月26日更新)

 

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納骨堂じまいとは——墓じまいとの違いと基本の考え方

納骨堂じまいとは——墓じまいとの違いと基本の考え方

◇納骨堂じまいとは、納骨堂との契約を解除し、預けていた遺骨を引き取って別の場所へ移すことを指します。

 

●そもそも納骨堂は、契約時に「個別安置期間」が設けられているのが一般的です。
…期間が満了して契約更新がなければ、遺骨は自動的に合祀墓へ移される仕組みになっています。つまり、手続きをしなくても、ある意味で「納骨堂じまい」は自然に完了します。

 

それでも「自分のタイミングで、きちんと移転先を決めて動きたい」と考える方が、改めて手続きとして納骨堂じまいを選ぶケースが増えています。供養の形を整え直すための、大切な手続きです。

 

納骨堂じまいが増えている背景

◇近年、納骨堂じまいを検討する方が増えています。
…その背景には、家族や社会の変化が大きく関わっています。

 

●後継者がいない・見つからない
子どもや孫の世代が遠方に住んでいたり、そもそも引き継ぐ人がいなかったりするケースが増えています。
管理を続けることへの不安から、早めに整理しておきたいと考える方も多くなっています。

●費用の負担が続けられなくなった
毎年の管理費や使用料が家計の負担になってきた、年金生活に入って支払いが難しくなったという声も少なくありません。

●施設の老朽化・閉鎖
…契約した納骨堂が老朽化したり、運営する寺院や法人の事情で閉鎖が決まったりするケースもあります。
この場合、利用者側の意向にかかわらず、移転を余儀なくされることがあります。

 

納骨堂じまいは、決してネガティブな選択ではありません。
故人の供養を長く続けるために、無理のない形に整え直す——そのための前向きな手続きと捉えてください。

 

墓じまいと何が違うのか

◇「墓じまい」と「納骨堂じまい」は混同されることがありますが、そもそもの仕組みが異なります。
この違いを理解しておくと、手続きの見通しが立てやすくなります。

 

●墓じまいの場合
…先祖代々のお墓は、基本的に家族が承継して管理していくことを前提とした仕組みです。
承継者がいなくなったとき、墓石を撤去して区画を返還する「墓じまい」が必要になります。石材店への依頼や行政への届け出など、手間と費用がかかるのはそのためです。

●納骨堂じまいの場合
…納骨堂の多くは、永代供養の仕組みとして「承継者がいなくても供養が続く」ことを前提に設計されています。
個別安置期間が終われば自動的に合祀へ移行するため、本来は承継者を必要としません。

 

しかし実際には、管理費の支払いが途絶えたり、連絡が取れない状態が続いたりと、「放置」に近い形になるケースも起きています。そうした状況を整理するために、あらためて手続きとして納骨堂じまいを行う方が増えています。

 

●共通して必要な手続き
どちらも遺骨を別の場所へ移す場合は「改葬許可証」の取得が必要です。
行政への届け出は、納骨堂じまいでも省略できません。

 

墓じまいと比べると、納骨堂じまいは墓石の撤去が不要な分、費用と手間を抑えやすいのが特徴です。ただし、改葬の手続きや親族への相談など、丁寧に進めるべきポイントは変わりません。

 

【スタッフのマメ知識】

納骨堂の個別安置期間は、施設によって大きく異なります。
5年・10年・20年といった年数設定のところもあれば、17回忌・33回忌を区切りとするところもあります。

 

「てっきり33年間安置してもらえると思っていた」というケースも少なくありません。
契約書で安置期間を必ず確認しておきましょう。

 

 

 

納骨堂じまいにかかる費用の内訳と相場

納骨堂じまいにかかる費用の内訳と相場

◇納骨堂じまいを進めるにあたって、「いったいいくらかかるのか」は多くの方が最初に気になるところです。
…費用は施設の種類や移転先によって変わりますが、あらかじめ内訳と相場を把握しておくと、総額の見通しが立てやすくなります。

 

契約解除・閉眼供養・改葬にかかる費用

◇納骨堂じまいでかかる費用は、大きく三つの段階に分けられます。
それぞれの相場を確認しておきましょう。

 

●契約解除にかかる費用
施設との契約を解除する際に発生する手数料です。
数千円〜数万円程度が目安ですが、無料の施設もあります。また、すでに支払った管理費や永代供養料の返金がある場合とない場合があるため、契約書で必ず確認しておきましょう。

●閉眼供養にかかる費用
遺骨を取り出す前に行う閉眼供養(お性根抜き)のお布施です。
依頼する僧侶や寺院によって異なりますが、1万円〜3万円程度が一般的です。菩提寺がない場合は、施設に紹介してもらえることもあります。

●改葬・搬送にかかる費用
遺骨を新しい納骨先へ移すための搬送費用と、改葬許可申請にかかる手数料です。
搬送費用は移転先の距離や業者によって異なります。改葬許可申請の手数料は、市区町村によって無料〜数百円程度です。

 

これらは同時期に重なって発生することが多いため、合計でいくらになるかを事前に施設と移転先の両方に確認しておくと安心です。

 

【スタッフのマメ知識】

「契約解除の手数料はかからないと思っていたら、別途費用が発生した」
というご相談をいただくことがあります。

 

施設によって費用の名称や内訳が異なるため、口頭での確認だけでなく、書面で内訳を出してもらうことをおすすめします。

 

石材費用は必要か——納骨堂じまいならではのポイント

◇墓じまいと納骨堂じまいの費用面での大きな違いは、石材にかかる費用です。
この点を理解しておくと、総額の見通しがより正確になります。

 

●墓じまいで必要になる石材費用
一般的な墓じまいでは、墓石の撤去・処分を石材店に依頼する必要があります。
区画の広さや石材の量にもよりますが、撤去費用だけで10万円〜30万円程度かかることも珍しくありません。

●納骨堂じまいでは石材費用は基本的に不要
納骨堂は屋内施設のため、墓石の撤去作業は発生しません。
遺骨を取り出して搬送するだけでよいため、墓じまいと比べて費用を大幅に抑えられるのが特徴です。

●例外——室内墓所タイプの場合
…納骨堂の中でも、室内に小さな墓石を設置するタイプ(室内墓所)の場合は、墓石の撤去や原状回復が必要になることがあります。契約内容によって異なるため、事前に施設へ確認しておきましょう。

 

石材費用がかからない分、納骨堂じまいは墓じまいよりもコストを抑えやすいといえます。ただし、移転先の種類によっては新たな費用が発生するため、移転先の選定と合わせて総額を考えるようにしましょう。

 

 

総額の目安と費用を抑えるための注意点

◇納骨堂じまいにかかる費用の総額は、移転先や施設の条件によって幅があります。
…おおまかな目安として把握しておきましょう。

 

●総額の目安
契約解除費用・閉眼供養・搬送費用を合わせると、最低でも3万円〜10万円程度が一般的です。
移転先に永代供養墓や樹木葬を選ぶ場合は、その費用が別途加わります。

●費用を抑えるための注意点
①解約のタイミングを見極めることが大切
…管理費の支払いサイクルに合わせて解約時期を選ぶと、無駄な支払いを減らせることがあります。

②移転先を先に決めておく
…移転先が決まっていない状態で解約すると、遺骨の一時預かりに費用がかかる場合があります。
新しい納骨先を確保してから手続きを進めると、余計な出費を防げます。

③搬送業者は複数社に見積もりを取る
…業者によって料金に差があるため、一社だけで決めずに比較検討しましょう。

 

費用の全体像を把握した上で動き始めることが、手続きをスムーズに進める一番の近道です。
不明な点は施設の担当者に遠慮なく確認しながら進めてください。

 

【スタッフの経験談】

「移転先を決める前に解約してしまい、遺骨の置き場所に困った」
…というご相談をいただいたことがあります。

 

納骨堂じまいは、解約と移転をセットで考えることが大切です。
どちらか一方だけ先に進めてしまうと、思わぬ費用や手間が発生することがあります。

全体の流れを把握してから、順を追って進めていきましょう。


(スタッフ経験談より)

 

 

納骨堂じまいの流れと手続き方法

納骨堂じまいの流れと手続き方法

◇納骨堂じまいは、いくつかの手続きが重なって進むため、全体の流れを把握してから動き始めることが大切です。
…順番を間違えると二度手間になることもあるため、ステップごとに確認しながら進めましょう。

 

改葬許可証など必要書類の準備

◇納骨堂じまいで最初に動くべきは、書類の準備です。
…必要な書類は複数の窓口にまたがるため、早めに動き始めることをおすすめします。

 

●埋葬証明書
現在の納骨堂施設が発行する書類です。
改葬許可申請に必要なため、まず施設に依頼して取得します。

●改葬許可申請書・改葬許可証
現在の納骨堂がある市区町村の役所に申請します。
埋葬証明書と受入証明書を揃えた上で提出し、「改葬許可証」を取得します。この許可証がないと、新しい納骨先に遺骨を受け入れてもらえません。

●受入証明書
移転先の施設から発行してもらう書類です。
移転先が決まっていないと取得できないため、移転先の選定を先に済ませておく必要があります。

 

書類の準備は「埋葬証明書→受入証明書→改葬許可証」の順で進めるとスムーズです。
役所の窓口で迷った場合は、担当者に相談しながら進めてください。

 

【スタッフのマメ知識】

改葬許可申請は、納骨堂がある市区町村の役所で行います。
引っ越しなどで遠方に住んでいる場合でも、手続きは現地の役所が窓口になります。

 

郵送対応が可能かどうかも事前に確認しておくと、手間を省けることがあります。

 

 

手続きの流れをステップで解説

◇納骨堂じまいの手続きは、大きく五つのステップで進みます。
…全体像を把握した上で、一つひとつ確認しながら進めましょう。

 

●ステップ1 移転先を決める
まず新しい納骨先を選びます。
永代供養墓・樹木葬・墓地霊園など、家族の希望と費用の見通しを合わせて検討しましょう。

●ステップ2 現在の施設に解約の意向を伝える
施設に連絡し、解約の手続き方法と必要書類を確認します。
このタイミングで埋葬証明書の発行も依頼しておきましょう。

●ステップ3 書類を揃えて改葬許可証を取得する
埋葬証明書・受入証明書を揃え、役所に改葬許可申請を行います。
改葬許可証が発行されたら、手続きの準備は完了です。

●ステップ4 閉眼供養・遺骨の取り出し
当日は僧侶による閉眼供養を行い、施設スタッフ立ち会いのもとで遺骨を取り出します。
改葬許可証を必ず持参してください。

●ステップ5 新しい納骨先への納骨
取り出した遺骨を移転先へ搬送し、納骨を行います。
移転先によっては開眼供養(魂入れ)が必要な場合もあります。

 

全体を通じて1〜3か月程度かかることが多いため、余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。

 

 

スムーズに進めるための事前確認ポイント

◇手続きが滞るケースの多くは、事前の確認不足が原因です。
…以下のポイントを押さえておくだけで、全体がスムーズに動きやすくなります。

 

●親族への事前連絡と合意
遺骨の移転は、関係する方全員に関わる大切な判断です。
手続きを始める前に、親族への相談と合意を得ておきましょう。

●施設への連絡は書面でも残す
…口頭での連絡だけでなく、メールや書類で記録を残しておくことで、「言った・言わない」のトラブルを防げます。

●遺骨の状態を事前に確認する
長期間預けていた遺骨は、骨壺や遺骨の状態が変化していることがあります。
取り出し前に施設へ確認しておくと安心です。

 

事前の準備をしっかり整えることが、スムーズな納骨堂じまいへの一番の近道です。
不安な点は一人で抱え込まず、施設の担当者や移転先に相談しながら進めてください。

 

【スタッフの経験談】

「書類を揃えたと思っていたら、役所で受入証明書が足りないと言われた」
というお話をうかがったことがあります。

 

必要書類は施設・役所・移転先の三者にまたがるため、抜けが起きやすいポイントです。
手続きを始める前に、必要書類のリストを紙に書き出しておくことをおすすめしています。
(スタッフ経験談より)

 

[事前に知りたい!墓じまいや納骨堂じまいトラブルを避ける]

墓じまいのトラブルを避けるには?親族・お寺・石材店との事例と解決策を解説

 

納骨堂じまい後の移転先の選び方

納骨堂じまい後の移転先の選び方

◇納骨堂じまいを決めたら、遺骨の移転先を選ぶことが次の大きなステップです。
移転先によって費用や手続きの内容が変わるため、家族の状況や今後の供養の形を考えながら選びましょう。

 

永代供養墓への切り替え——費用と注意点

◇納骨堂じまいの移転先として、最も選ばれているのが永代供養墓です。
…後継者がいない方や、管理の負担を減らしたい方に向いている選択肢です。

 

●永代供養墓の費用の目安
施設や安置の形式によって異なります。
個別安置タイプ…20万円〜80万円程度
合祀タイプ…5万円〜20万円程度
…が一般的な相場です。

●選ぶ際に確認しておきたいこと
・個別安置の期間
・合祀後の供養の内容
・管理費の有無と金額
・宗旨・宗派の制限
…この四点は必ず事前に確認しておきましょう。

●納骨堂から永代供養墓へ移る際の注意点
…もともと納骨堂でも永代供養の契約をしていた場合、移転先でも同様の仕組みになります。
「永代供養」という言葉の意味や内容が施設によって異なるため、移転先では改めて内容を確認することが大切です。

 

永代供養墓は選択肢が多い分、比較検討に時間がかかることもあります。
焦らず、複数の施設を見学してから決めることをおすすめします。

 

[継承が必要ない永代供養墓について詳しく]

永代供養墓をわかりやすく解説!何年供養できる?選ぶポイントは?

 

樹木葬という選択肢

◇近年、納骨堂じまいの移転先として樹木葬を選ぶ方も増えています。
…自然の中に眠るという考え方が、多くの方に受け入れられるようになってきました。

 

●樹木葬の費用の目安
・個別埋葬タイプ…10万円〜80万円程度
・合祀タイプ…5万円〜30万円程度
…が目安です。
都市部か郊外かによっても費用に差があります。

●樹木葬のメリット
墓石が不要なため維持費を抑えやすく、自然に近い環境でのお参りができます。
宗旨・宗派不問の施設が多いことも、選ばれる理由のひとつです。

●樹木葬を選ぶ際の注意点
一度埋葬すると遺骨を取り出せない施設がほとんどです。
「やはり別の場所へ移したい」となっても対応できないケースが多いため、家族でよく話し合ってから決めましょう。

 

樹木葬は見学できる施設がほとんどです。
雰囲気や立地を実際に確認してから決めると、後悔が少なくなります。

 

【スタッフのマメ知識】

樹木葬は「自然葬」というイメージから、手続きが簡単だと思われる方も多いのですが、改葬の手続きは通常の移転と同様に必要です。
改葬許可証の取得を忘れずに進めましょう。

 

 

墓地・霊園への改葬を選ぶ際のポイント

◇「やはりお墓に入れてあげたい」という気持ちから、墓地や霊園への改葬を選ぶ方もいます。
…納骨堂じまいを機に、新たにお墓を建てるケースです。

 

●墓地・霊園への改葬にかかる費用
墓地の永代使用料・墓石代・工事費を合わせると、100万円〜200万円程度が目安です。
永代供養墓や樹木葬と比べると費用は高くなりますが、個別のお墓として長く維持できるのが特徴です。

●選ぶ際に確認しておきたいこと
アクセスのしやすさ、管理費の有無と金額、承継者が必要かどうかを確認しておきましょう。
後継者がいない場合は、永代供養付きの霊園を選ぶと安心です。

●納骨堂じまいとの兼ね合い
新しいお墓の完成には時間がかかることがあります。
墓石の発注から完成まで1〜3か月程度かかる場合もあるため、納骨堂じまいのスケジュールと合わせて早めに動き始めましょう。

 

移転先はどれが正解というものではありません。
家族の状況、費用の見通し、供養の形への希望——この三つを軸に、家族で話し合いながら決めていきましょう。

 

【スタッフの経験談】

「移転先を急いで決めたら、アクセスが悪くてお参りに行けなくなった」
…というお話をうかがったことがあります。

 

移転先は費用だけでなく、長く通えるかどうかも大切な判断基準です。
特に高齢になってからのお参りのしやすさは、見落とされがちなポイントです。
候補を絞ったら、実際に足を運んで確認することをおすすめしています。
(スタッフ経験談より)

 

 

納骨堂じまいでよくある質問

納骨堂じまいでよくある質問

◇納骨堂じまいを検討している方から、よくいただく質問をまとめました。
…手続きを進める前に、確認しておきましょう。

 

親族の合意が得られない場合はどうする?

◇遺骨の移転は、関係する方全員にとって大切な判断です。
…「移転したい」という気持ちがあっても、親族全員の合意を得るのが難しいケースもあります。

 

●なぜ合意が難しくなるのか
・故人への思い入れ
・宗教的な考え方の違い
・費用負担の問題
…など、反対の理由はさまざまです。
「急に言われても困る」という戸惑いから、反対意見が出ることもあります。

●まず話し合いの場を設けることから
…反対意見が出た場合は、感情的にならず、移転の理由と費用の見通しを丁寧に説明することから始めましょう。
資料や見積もりを用意して、具体的なイメージを共有すると話し合いが進みやすくなります。

●第三者に間に入ってもらう方法も
…どうしても話し合いがまとまらない場合は、寺院の住職や霊園の担当者に相談すると、客観的な立場から助言をもらえることがあります。

 

親族の合意は、手続きの手順と同じくらい大切なステップです。
時間がかかっても、納得した上で進めることが、後々のトラブルを防ぐことにつながります。

 

 

遺骨が複数ある場合の対応

◇ひとつの納骨堂に複数の方の遺骨が安置されている場合、それぞれの遺骨について手続きが必要になります。
…まとめて動かせる場合と、個別に対応が必要な場合があるため、施設に確認しておきましょう。

 

●改葬許可証は遺骨ごとに必要
改葬許可証は、一体の遺骨につき一通が必要です。
複数の遺骨を移転する場合は、その数だけ申請が必要になります。
役所への申請前に、遺骨の数と名義を整理しておきましょう。

●移転先が同じ場合でも個別に手続きが必要
複数の遺骨をまとめて同じ場所へ移す場合でも、書類の手続きはそれぞれ個別に行う必要があります。
まとめて申請できるかどうかは、役所や施設に確認してください。

●費用も遺骨の数に応じて増える
閉眼供養や搬送費用は、遺骨の数によって変わる場合があります。
複数体の場合は、事前に費用の内訳を確認しておきましょう。

 

複数の遺骨がある場合は、手続きの手間と費用が増えるため、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。
早めに施設と役所に相談しながら進めましょう。

 

【スタッフのマメ知識】

複数の遺骨をまとめて移転するタイミングは、全員を同じ場所に納めるよい機会でもあります。
これを機に、家族で供養の形を整え直すことを検討してみてはいかがでしょうか。

 

引越し先でも供養を続けるには

◇引っ越しや転居をきっかけに、現在の納骨堂から自宅に近い場所へ移転を検討する方もいます。
…遠方になってしまった納骨堂への足が遠のいている場合は、早めに移転を検討するのも一つの方法です。

 

●自宅に近い施設を選ぶ
引越し先の近くに永代供養墓や納骨堂を探すことで、日常的にお参りしやすい環境が整います。
特に高齢になってからの移動負担を考えると、アクセスのよさは重要なポイントです。

●管理を施設に任せる選択肢
…遠方への引っ越しで定期的なお参りが難しくなる場合は、永代供養付きの施設を選ぶことで、管理と供養を施設に委ねることができます。

●手元供養という方法も
遠方への移転が難しい事情がある場合、遺骨の一部を手元に置く「手元供養」という選択肢もあります。
小さな骨壺やアクセサリーに加工する形で、故人を身近に感じ続けることができます。

 

引越しのタイミングは、供養の形を見直すよい機会でもあります。
新しい生活環境に合った供養の形を、家族で話し合いながら選んでいきましょう。

 

【スタッフの経験談】

「遠方に引っ越してから10年以上、納骨堂にお参りに行けていない」
というご相談をいただくことがあります。

 

足が遠のいてしまうと、管理費の支払いだけが続く状態になりがちです。
引越しのタイミングで早めに移転を検討することで、その後の負担を大きく減らせることがあります。
(スタッフ経験談より)

 

[納骨堂じまい後、手元供養にする費用などについて詳しく]

墓じまいの遺骨を手元供養にする手順と費用。家族の遺骨を納骨する「自宅墓」も作れる?

 

まとめ|納骨堂じまいは費用・流れ・移転先を事前に整理して進めよう

まとめ|納骨堂じまいは費用・流れ・移転先を事前に整理して進めよう

◇納骨堂じまいは、正しい流れを把握して進めれば、墓じまいほど大がかりな手続きは必要ありません。
…改葬許可証などの書類準備、閉眼供養と遺骨の取り出し、移転先への搬送——この流れを順を追って進めることが、スムーズに完了させるための基本です。

 

この記事でご紹介した内容を、簡単に振り返っておきましょう。

 

●納骨堂じまいの費用について
契約解除・閉眼供養・改葬搬送費用を合わせた総額は、最低でも3万円〜10万円程度が目安です。
墓じまいと異なり石材費用が基本的に不要なため、費用を抑えやすいのが特徴です。移転先に永代供養墓や樹木葬を選ぶ場合は、その費用が別途加わります。

●手続きの流れについて
移転先の決定→施設への解約連絡→書類の準備→閉眼供養・遺骨の取り出し→新しい納骨先への納骨、という順で進みます。
全体で1〜3か月程度かかることが多いため、余裕を持って動き始めましょう。

●移転先の選び方について
永代供養墓・樹木葬・墓地霊園など、選択肢はさまざまです。
費用の相場と合わせて、アクセスのしやすさ・個別安置の期間・管理費の有無を確認した上で、家族で話し合いながら先を決めましょう。

●親族への相談について
遺骨の移転は、関係する方全員に関わる大切な判断です。
手続きを始める前に、早めに話し合いの場を設けることをおすすめします。

 

納骨堂じまいは、故人との関係を終わらせることではありません。
供養の形を整え直し、これからも感謝を続けるための新たな一歩です。
費用・流れ・移転先について、ご不明な点やご不安なことがあれば、お気軽にヤシロへご相談ください。

 

【執筆・監修:永代供養ナビ編集長】

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長 藤橋 靖雄

1998年入社。
お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。

また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍中。

 

[TEL] 0120-140-846(受付時間9:15〜17:30/年中無休・通話無料)

 

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

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株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
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