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【2026年最新】遺族年金は廃止される?2028年から5年有期給付へ|改正ポイントと対策

【2026年最新】遺族年金は廃止される?2028年から5年有期給付へ|改正ポイントと対策

「遺族年金が廃止されるって本当?」
「5年限定になるのはいつから?」
「2028年の改正、自分は影響を受ける?」

 

2025年6月に年金制度改正法が成立し、遺族厚生年金が2028年4月から大幅に改正されます。
子どものいない60歳未満の配偶者を対象に、終身給付から原則5年間の有期給付へと変わります。
現役世代・50代以下の方にとって、いざという時の影響は大きいでしょう。

 

●ただし、巷で噂されるように遺族年金が急に廃止される訳ではありません。
また5年間は有期給付加算が新設され、受給額は現行の約1.3倍になる見込みです。
正しい情報を理解して、いざという時に翻弄されない対策を取りましょう。

 

本記事では、2028年施行の遺族年金改正の内容・影響を受ける人・対策を【2026年最新情報】でわかりやすく解説します。

 

※本記事は、供養を通じて多くのご家族に寄り添ってきた「霊園・墓石のヤシロ」が執筆しています。なお、記事内にはヤシロの納骨堂サービスへのご案内を含む場合があります。(2026年8月28日更新)

 

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そもそも「遺族年金」とは?

そもそも「遺族年金」とは?

◇「遺族年金」とは、被保険者が亡くなった際に、遺された家族の生活を支えるために支給される年金です。
国民年金・厚生年金保険の被保険者(被保険者だった人)が亡くなった際、生計を維持していたご遺族を対象として支給されます。

 

●家族の大黒柱が亡くなった時、遺された家族の生活を支えるためのお金と言えます。
現行の遺族厚生年金では、亡くなった被保険者の老齢厚生年金・報酬比例部分の3/4が支給される制度です。

 

ただし2028年4月からの改正により、子どものいない60歳未満の配偶者への支給方法が大きく変わります。

 

 

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遺族年金の種類

遺族年金の種類

◇遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があります。
2028年の改正内容をお伝えする前に、現状の遺族年金制度の仕組みを整理しておきましょう。

 

● 遺族基礎年金…国民全員が対象。18歳未満の子どもがいる配偶者・子どもに支給
● 遺族厚生年金…会社員・公務員(厚生年金加入者)が対象。子どもがいない配偶者にも支給

 

2028年の遺族年金改正は「遺族厚生年金」が対象です。
そのため18歳未満の子どもがいる家庭では、今後も「遺族基礎年金」がこれまで通り支給されます。

 

①遺族基礎年金

◇「遺族基礎年金」は、国民全員が関係する年金制度です。
配偶者が亡くなった時、18歳未満の子どもがいる配偶者・子ども自身に支給されます。

 

● 対象…国民年金加入者(20歳〜60歳は全員加入)
● 支給条件…18歳未満の子どもがいること
● 注意…子どもがいない配偶者には適用されない

 

2026年度の遺族基礎年金額は年額84万7,300円+子の加算額です(前年度比+約1万5,600円)。
2028年の遺族年金改正は遺族厚生年金が対象のため、遺族基礎年金はこれまで通り支給されます。

 

 

②遺族厚生年金

◇「遺族厚生年金」は、亡くなった被保険者が会社員・公務員だった場合に支給されます。
厚生年金の加入者が対象のため、自営業の方には当てはまりません。

 

● 対象…厚生年金加入者(会社員・公務員)
● 支給先…生計を維持されていた配偶者・子ども
● 特徴…子どもがいない配偶者にも支給される

 

この「子どもがいない、もしくは子どもが成人した配偶者」への遺族厚生年金が、今回の改正の対象です。
2025年6月に改正法が成立し、2028年4月から段階的に施行される予定です。

 

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2025年遺族年金制度改正の目的は?

2025年遺族年金制度改正の目的は?

◇遺族年金改正の目的は、男女差の解消です。
かつての日本では男性が家の大黒柱となり、女性が家内を守ってきました。大黒柱となる男性が突然亡くなると収入も途絶えてしまうため、主に女性を支えるために設けられた年金が遺族年金です。

 

けれども現代は共働き家庭が増え、2024年の調査では25〜44歳の女性就業率は平均82.0%に達しています。
「男性が働き女性が家を守る」という前提で設計された制度は、現代の実態とかけ離れてきました。
この男女差の解消が、今回の遺族年金改正の目的です。

 

[参考資料]
・厚生労働省「遺族年金制度等の見直しについて
・厚生労働省令和2年版「厚生労働白書
・厚生労働省「共働き世帯の年次推移

 

今までの遺族年金の仕組みは?

◇これまでの遺族年金は、受給者が女性か男性かで制度が大きく異なりました。
特に年齢制限・年収制限に大きな男女差があります。
(ただし子どもがいる場合、年齢に関係なく遺族年金を受け取れます。)

 

<現行の遺族年金制度(2028年改正前)>
[女性] [男性]
【配偶者の年齢】
(死亡時)
30歳以上…ずっと支給
30歳未満…5年間だけ支給
55歳以上…ずっと支給
(支給開始は60歳以降)
(年収850万円未満)
【子どもがいない人】
(受給期間)
30歳未満…5年間だけ支給
30歳以上…ずっと支給
55歳未満…もらえない
55歳以上…ずっと支給
(支給開始は60歳以降)
(年収850万円未満)

 

従来の制度で女性は、配偶者を亡くした時に30歳を超えていたら、夫の厚生年金×3/4を一生涯もらえます。
一方で男性は55歳以上(受給開始は60歳以降)・年収850万円未満でなければ、遺族年金自体がもらえません。

 

このような男女差の解消を目的として、2028年4月から遺族厚生年金の制度が大きく変わります。

 

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2028年遺族年金で「改悪」とされる改正点

2028年遺族年金で「改悪」とされる改正点

◇2028年4月からの改正で最も大きく変わるのは、男女ともに有期給付になることです。
遺族年金制度の男女差をなくすため、子どものいない60歳未満の配偶者を対象に、終身給付から原則5年間の有期給付へと変わります。

 

①5年間の有期給付

◇有期給付とは、期限付きで支給されることです。
現行制度では配偶者が亡くなった時点で女性が30歳以上であれば、子どもがいない家庭でも遺族年金が一生涯支給されました。

 

2028年4月以降は男性・女性ともに年齢に関わらず、子どものいない60歳未満の配偶者への遺族年金は原則5年間のみの支給となります。
この5年間で生活を立て直す必要がある家庭もあるでしょう。

 

● 現行制度…女性30歳以上は終身給付
● 2028年改正後…男女ともに原則5年間の有期給付
● 対象…子どものいない60歳未満の配偶者

 

②60歳以上の遺族年金

◇60歳以上で配偶者を亡くした場合は、今まで通り一生涯支給されます。
2028年の改正による影響を受けるのは60歳未満で配偶者を亡くした子どものいない方が対象です。

 

● 60歳以上で死別…改正後も終身給付(影響なし)
● 60歳未満で死別(子どもなし)…原則5年間の有期給付へ変更
● 子どもがいる場合…年齢に関係なく遺族基礎年金が支給

 

現在60歳以上の方や、すでに遺族年金を受給中の方には数十年単位の経過措置が設けられる予定ですので、急激な変化はありません。

 

③中高齢寡婦加算の廃止

◇「中高齢寡婦加算」は、夫を亡くした40歳〜65歳までの妻(女性)を対象とした遺族年金の上乗せ制度です。
対象者は子どもがいない妻、もしくは子どもが18歳以上になった妻に適用されます。

 

40歳を過ぎてから夫を亡くした場合、再就職や昇進・昇格が困難な状況を踏まえて設けられた制度です。
しかし共働き世帯が増えた現代では、この男女差のある制度が見直されることになりました。

 

● 2026年度の中高齢寡婦加算額…年間約63万5,500円(月額約5万2,958円)
● 今後の見通し…2028年の改正に合わせて段階的に廃止へ向けて減額予定

 

すでに中高齢寡婦加算を受給中の方は経過措置により急激な変化はありませんが、これから受給する方は段階的な減額が見込まれます。

 

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2028年遺族年金で「改善」とされる改正点

2028年遺族年金で「改善」とされる改正点

◇遺族年金の改正は男女差をなくすことが目的のため、改善点もあります。
子どもがいる家庭では男性・女性に関わらず遺族年金が受給できるようになります。

 

また有期給付にはなるものの、5年間の受給額は現行の約1.3倍に増額される「有期給付加算」が新設されます。
結果的にどちらの方が良いかは、それぞれの状況によって異なります。

 

①収入制限の撤廃

◇遺族年金の年収制限が撤廃されます。
現行制度では遺族年金を受け取るにあたり、年収850万円未満という収入制限がありました。

 

2028年の改正ではこの年収制限が撤廃され、収入に関わらず遺族年金を受給できるようになります。
高収入の方でも、配偶者を亡くした際に遺族年金を受け取れるようになる点は大きな改善です。

 

②5年間の遺族年金額が増額される

◇5年間の有期給付期間中は「有期給付加算」が新設され、受給額が増額されます。
現行の遺族年金では、受給額が亡くなった配偶者の「老齢厚生年金×3/4」でした。

 

2028年の改正では5年間の有期給付期間中に有期給付加算が上乗せされ、現行の約1.3倍の受給額になる見込みです。

 

<受給額の例:配偶者の老齢厚生年金が月20万円の場合>

● 現行制度…20万円×3/4=月15万円
● 2028年改正後(5年間)…有期給付加算により月約19.5万円(約1.3倍)が見込まれます

 

ただし5年間の有期給付終了後は支給が終わるため、5年間で生活を立て直す準備が重要です。

 

③死亡時分割の導入

◇2028年の遺族年金改正では「死亡時分割(死亡分割)」制度が新たに導入されます。
「死亡時分割」とは、亡くなった被保険者の厚生年金加入記録を分割して、将来的に配偶者の老齢厚生年金に上乗せする制度です。

 

● 対象期間…夫婦の婚姻期間(結婚〜配偶者が亡くなった時点まで)のみ適用
● 効果…5年間の有期給付終了後も、老齢厚生年金として将来受け取れる
● 目的…有期給付化による将来的な収入減を補う仕組み

 

5年間の有期給付が終わった後の収入を補う仕組みとして、死亡時分割は長期的な生活設計において重要な制度です。

 

[参考資料]
・厚生労働省「遺族年金制度等の見直しについて

 

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遺族年金の改正はいつから?対策は?

遺族年金の改正はいつから?対策は?

◇遺族年金の改正は2028年4月から、約20年かけて段階的に進められます。
2025年6月に改正法が成立し、2028年4月から施行される予定です。

 

● 影響が大きい方…現在60歳未満・子どものいない配偶者
● 影響が少ない方…現在60歳以上・すでに受給中の方(経過措置あり)
● 施行スケジュール…2028年4月〜20年かけて段階的に拡大

 

20年という長い期間をかけて段階的に進めるため、急激な変化はありません。
ただし現役世代は早めに対策を取っておくことが安心につながります。

 

①夫婦で年金額を把握する

◇遺族年金は、亡くなった配偶者の老齢厚生年金を基準に支給額が算出されます。
いざという時のために、夫婦でお互いの年金額を把握しておくことが大切です。

 

「自分の年金額もわからない」という現役世代も多いですよね。
以下の方法で簡単に確認できます。

 

● ねんきんネット…日本年金機構のサイトで年金額をオンライン確認
● 年金定期便…毎年誕生日頃に届く。年金見込み額が記載されている

 

[参照]
・日本年金機構「ねんきんネット

 

 

②老後資金を少しでも貯める

◇遺族年金が5年間の有期給付になる点を考慮すると、早めの資産形成が重要です。
共働き世帯が増えたとは言え、子育て期間中は収入の男女差が生じる夫婦も多いでしょう。
いざという時の備えとして、1歳でも若いうちから資産を積み立てておくことが対策になります。

 

現在推奨されているのがNISA制度とiDeCoです。

 

● NISA…個人の少額投資に導入された非課税制度。投資利益に通常かかる20%の税金が非課税になる
● iDeCo…個人型確定拠出年金。掛け金が全額所得控除になり、老後資金を積み立てられる

 

毎月コツコツと積み立てることで、いざという時の備えになります。50代・60代から始めても遅くはありません。

 

 

③健康管理を心がける

◇定年後も働く社会が広がる中、健康管理はあらゆる制度改正への最大の対策です。
高齢化が進む日本では夫婦共働き・定年後も働く社会が広がりつつあり、今回の遺族年金改正もその流れのひとつです。

 

● 在職老齢年金の改正…2026年4月から支給停止基準額が引き上げられ、働きながら年金を受け取りやすくなった
● 健康管理の重要性…毎年の健康診断・適度な運動で体力・気力を維持する
● 長く働くメリット…就労期間が延びることで年金受給額も増える

 

制度改正に翻弄されないためにも、健康で長く働ける体づくりが何よりの対策です。

 

 

 

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まとめ|2028年以降、遺族年金は有期支給へと改正されます

まとめ|2028年以降、遺族年金は有期支給へと改正されます

◇2025年6月に改正法が成立し、2028年4月から遺族年金制度が大きく変わります。
遺族年金の男女差を解消することを目的とし、男女関係なく遺族年金が支給される制度へと変わります。

 

● 改正の施行…2028年4月〜約20年かけて段階的に
● 対象…子どものいない60歳未満の配偶者
● 有期給付加算…5年間の受給額は現行の約1.3倍に増額
● 死亡時分割…婚姻期間中の厚生年金を分割し将来の老齢年金に上乗せ
● 収入制限…年収850万円未満の制限が撤廃

 

「改悪」と言われる5年間の有期給付ですが、有期給付加算で受給額が約1.3倍になる点はメリットです。
いざという時のために夫婦でお互いの年金額を把握し、NISAやiDeCoで早めの資産形成をしておくことが最大の対策です。

 

 

 

【執筆・監修:永代供養ナビ編集長】

 

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長 藤橋 靖雄

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍中。

 

[TEL] 0120-140-846(受付時間9:15〜17:30/年中無休・通話無料)

 

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

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