
葬儀の費用は平均的にどれくらい?一般葬と家族葬では何が違う?抑えたい費用内訳とは?

・平均的な葬儀費用は?
・家族葬を選ぶと、なぜ安いの?
・葬儀費用の内訳や、抑える項目は?
葬儀の費用相場は一般葬で170万円~195万円、故人の預貯金口座から引き出すこともできますが、一般的にはご遺族が立て替えて支払います。
そのため葬儀費用が気になるご遺族も多いですよね。
本記事を読むことで平均的な一般葬の葬儀費用や内訳から、家族葬との違いや抑える項目が分かります。

一般葬の費用相場

◇葬儀の費用相場は全国的に約150万円~約250万円が大まかな目安です
葬儀費用は主に葬儀社へ支払いますが、そればかりではありません。
支払先は大まかに下記4つへ分かれます。
葬儀社は葬儀後、御香典をいただいてから支払うこともできますが、支払先によっては、葬儀当日に現金で準備しなければなりません。
<葬儀費用:4つの支払先> | ||
[支払先] | [内容] | [費用平均] |
①葬儀社 | (葬儀一式) | …121.4万円 |
②仕出し業者 | (振る舞い) | …30.6万円 |
③ご住職 | (お布施) | …47.3万円 |
④御香典返しの費用 |
御香典返しの費用は、いただいた御香典の半額程度が目安ですので、葬儀費用には含めずに計算することが多いです。
一般葬に参列する人数は、親族と一般参列者を合わせて約100名ほどですので、この人数を目安に費用相場を出しています。
・財団法人日本消費者協会第11回「葬儀についてのアンケート調査」より
家族葬だと葬儀費用も安くなる?
◇人数を半分にしたから、葬儀費用が半額になる訳ではありません
「一般葬は費用が割高になる」として、規模の小さな家族葬を選ぶ人も多いのですが、例えば参列者が100人の葬儀を50人にしたからと言って、葬儀費用が半額になる訳でもありません。
またご臨終から葬儀まで日数が掛かると、その分ご遺体の安置費用が掛かります。
さらに参列者が少ないと、その分御香典の数も少なくなりますから、結果的にご遺族が負担する実質的な費用は、一般葬とあまり変わらないことも多いのです。
一般葬と家族葬の違いとは?
◇一般葬では会社関係者までご案内します
「一般葬」は、家族やご遺族だけではなく、友人知人や会社関係者まで、故人を供養したい人々が、自由に参列できる葬儀スタイルです。
一方「家族葬」はもともと、身内のみが参列する葬儀でした。
けれども現代の家族葬は約50人以下の、一般葬と比較して規模の小さい葬儀を差し、身内のみの葬儀に限定する形式ではありません。
一般葬と家族葬の大きな違いは参列者の人数、規模の違いで、家族葬では参列者をご遺族が選び、限定してご案内します。
<一般葬と家族葬の違い> | |
[葬儀形式] | [特徴] |
①一般葬 | ●比較的規模が大きい ・会場や日時を広く案内 ・自由に参列できる ・知人友人も広く受け入れる ・会社関係者も参列 |
②家族葬 | ●規模が小さい ・参列者にのみ案内 ・人数を限定する |
けれども戸建てを貸切る葬儀もあり、祭壇や会場のグレードによっては、一般葬よりも高くなる家族葬も見受けます。
一般葬と家族葬の費用を比較した場合、必ずしも家族葬が割安とは限りませんが、家族葬の方が人数が明瞭で費用目安を出しやすいメリットはあるでしょう。
一般葬の葬儀費用、平均は約195万円

2017年の調査によると100人以上の参列者による一般葬の葬儀費用は約195万円が全国的な平均値です。
一方、大阪を含む近畿地方での葬儀費用の平均は189万円でした。
家族葬だからと言って単純計算で割安になることはありませんが、同じグレードやスタイルの葬儀を行った場合、人数が多い一般葬は割高傾向です。
<人数で違う葬儀の費用相場> | |
[人数] | [特徴] |
・10人未満 | …約65万円 |
・30人~49人 | …約137万円 |
・100人以上 | …約195万円 |
ただ、こちらはあくまでも平均です。
葬儀のプランやグレードによって金額も異なってくるので、葬儀社との打ち合わせの際には、大まかな費用目安をもとに予算を決めてから、進めるとよいでしょう。
最近では、葬儀代・返礼品・飲食代などの葬儀費用が一式揃うプランもあります。
・日本消費者協会「2017年葬儀についてのアンケート調査」
葬儀費用の一般的な内訳

◇「葬儀一式」の内容も確認しましょう
葬儀社のなかには「葬儀費用一式」など、ひとくくりに見積もりを出す業者も多いですが、細かな項目を示してくれる葬儀業者の方が信頼できます。
一般葬の費用内訳は下記です。
<一般葬の葬儀費用:内訳項目> | |
(1) | 搬送費 |
(2) | 安置費用 |
(3) | 葬儀会場(斎場など) |
(4) | 火葬料金 |
(5) | 祭壇 |
(6) | 棺 |
(7) | 骨壷 |
(8) | 遺影写真 |
(9) | 霊柩車・タクシー・マイクロバス |
(10) | お布施 |
葬儀費用の項目に関し、人数によって大きく変わるものは、ほぼありません。
ただ葬儀会場や祭壇は参列者の人数によって大きさが変わる傾向にあるため、価格差が出てくるでしょう。
また葬儀会場から火葬場までマイクロバスを出す場合もありますよね。
マイクロバスも参列者の人数によって、準備する大きさや台数が変わります。
(1)搬送費
●搬送費の費用相場…約1〜2万円ほど
大阪の一般葬の費用では、搬送費はグレードやランクなどは関係ありません。
そのため、どの大阪の一般葬でも費用はさほど変わらないでしょう。
ただし、搬送される距離によって費用は変わります。
●搬送費は距離数で計算され、一般的に10キロ未満で、1〜2万円と設定です。
つまり葬儀場が20キロの場合だと、約2〜4万円ほどになるでしょう。
気になるようであれば、葬儀社との打ち合わせの際に確認をしてみてください。
(2)安置費用
●安置費用の相場…約1〜3万円/1日ほど
ご遺体を葬儀社の霊安室など遺体保護施設に安置しておくと、料金が発生します。
最近では安置室の環境向上から、7日間など、数日経ってからの通夜や葬儀も増えました。
けれどもこの場合、1日だけなら約1万円ほどで費用は最小限に抑えられますが、3日になってくると約3万円ほどになるので注意が必要です。
(3)葬儀会場(斎場など)
●葬儀会場の費用相場…約2万円~30万円ほど
葬儀会場は公営と民営があり、公営民営で葬儀費用の相場が異なります。
気になる場合は、それぞれの斎場で確認をしてください。
・公営の場合…約2〜5万円が目安
・民間の場合…約10〜30万円が目安
火葬式や家族葬は一般葬と異なり、参列者が限定して葬儀を開始するのに対し、一般葬は、幅広い一般参列者が葬儀に参加します。
一般の参列者がいるということは、それだけ式場が広くなければなりません。
そうしますと「式場が広い=費用もそれだけ高くなる」と認識しておきましょう。
(4)火葬料金
●火葬料金の費用相場…約0円~20万円ほど
大阪の一般葬における費用相場では、会場使用料と同じく、火葬料金にも民営と公営が関わってきます。
・公営の場合…約0円~6万円が目安
・民営の場合…約3万円〜20万円が目安
民間火葬場は施設によって価格差はありますが、大阪でも都心部になると、一般的な火葬でも約6万円前後の費用が掛かることもあるでしょう。
(5)祭壇
●祭壇の費用相場…約20万円~80万円ほど
大阪の一般葬で費用相場に影響する項目のひとつが祭壇です。
参列者の人数により大きな会場を必要としますが、その会場の大きさに合わせた祭壇を選ぶことになり、そこで費用に差が出ます。
また祭壇には種類によってグレードもあり、ここでも価格差が出てくるでしょう。
祭壇の種類には、主に下記2つの種類があります。
・白木祭壇…白木で作った祭壇
・生花祭壇…と生花で飾る祭壇
大阪で行う一般葬の費用では、この2つの祭壇によって価格差が出やすいです。
グレードによっては、約100万円も超える高額なものもあります。
・白木祭壇の費用相場…約20〜30万円が目安
・生花祭壇の費用相場…約20〜80万円が目安
しかし最近は大阪の一般葬も費用を抑えるニーズが高いです。
そのため最近は、低コストに抑えたプランなどが進んでおり、簡素な葬儀スタイル(祭壇)を選ぶことができるでしょう。
(6)棺
●棺費用相場…約3〜25万円ほど
棺にも祭壇と同じように種類がいくつかあり、棺のグレードが異なるだけでも高額になることが予想されます。
主な棺4つの種類と、それぞれの費用相場を見て行きましょう。
・木棺…約3〜7万円が目安
・布張棺…約8〜12万円が目安
・エンバー棺…約10〜20万円が目安
・エコ棺…約5〜12万円が目安
祭壇のグレードに合わせて棺を選ぶことで、棺だけがチープに映ることはありません。
また最近では先に火葬を済ませて、焼骨を終えた骨壺を前に通夜や葬儀を行うスタイルも増えました。
この場合には、比較的グレードの低い棺を選ぶことも多いです。
(7)骨壷
●骨壷の費用相場…約5千円〜数十万円ほど
骨壷は大きさやデザイン・材質で決まるため、陶器などと同様に価格幅が広い項目です。
一般的な骨壷の場合は約5000円程度で購入することができますが、有名な窯元などで焼かれて作られた骨壷の場合だと数万円したりします。
ご遺族にこだわりがあれば、それだけ骨壺に掛かる費用も割高になる傾向です。
(8)遺影写真
●遺影写真の費用相場…約1万円〜3万円ほど
遺影写真は、今では自分で写真加工もできるため、は安価に済ますことも可能です。
また「編集スキルがないのでプロにお願いしたい!」と言う場合は、プロのカメラマンや編集者に依頼します。
そのため、それだけ費用が掛かることになるでしょう。
(9)霊柩車・タクシー・マイクロバス
(10)お布施
●お布施の費用相場…約30万円〜数100万円ほど
お布施の費用相場に幅が広い理由は、ご遺族が希望する戒名のグレードに違いがあるためではないでしょうか。
またお布施は読経供養のお礼や料金ではなく、布施行と言われる徳行のひとつなので、明瞭な金額は提示されません。
そのため、家の見解によってお包みする金額に幅がでるためです。
まとめ:葬儀費用を安く抑える直葬や一日葬もあります

葬儀費用の平均は全国で約195万円でしたが、火葬場で全てを済ませる直葬儀や、一日葬で費用を大幅に抑える人も増えました。
ただ「手を合わせたかった…」と自宅への弔問を受け入れるなど、喪家はさまざまな配慮も必要です。
また四十九日法要の後は納骨式を行う流れが一般的ですが、最近では墓じまいも増え、納骨するお墓がない人もいます。
「葬儀にお墓にと費用が掛かる」と悩む人もいますが、今ではお墓のない葬送も増えてきました。
特に墓標がある樹木葬、自然葬なども人気ですので、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
・お墓がない場合に選ぶ3つの葬送。建墓だけじゃない!予算で選ぶお墓を持たない葬送とは
まとめ
葬儀の費用相場と内訳
●葬儀の費用相場は約150万円~250万円
・全国平均…195万円
・近畿地方…189万円
●人数で違う費用相場
・10人未満…約65万円
・30人~49人…約137万円
・100人以上…約195万円
●葬儀費用内訳項目
(1)搬送費…約1〜2万円ほど
(2)安置費用…約1〜3万円/1日ほど
(3)葬儀会場(斎場など)…約2万円~30万円ほど
(4)火葬料金…約0円~20万円ほど
(5)祭壇…約20万円~80万円ほど
(6)棺…約3〜25万円ほど
(7)骨壷…約5千円〜数十万円ほど
(8)遺影写真…約1万円〜3万円ほど
(9)霊柩車・タクシー・マイクロバス…約1万円~10万円ほど
(10)お布施…約30万円〜数100万円ほど
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