【家族が亡くなったら】昔と今、大阪の葬儀が変わった?決める3つのこと|永代供養ナビ
昔と今の大阪では、葬儀の形が大きく変化しましたよね。
昭和時代の大阪の葬儀では、ご近所の方々や会社関係者まで、100人を超える葬儀も珍しくはありませんでした。
けれども最近見られる大阪の葬儀はコロナ禍の影響も相まって、参列者の受け入れを限定したり、御香典を辞退する葬儀も増えています。
今回は昔と今で違う大阪における葬儀の変化について、特に顕著な3つの事柄を、ご遺族が選ぶ選択肢とともにお伝えします。
現代の大阪で変化する葬儀の形
現代では少子高齢化や地域との関わりの希薄化、核家族化など、人々の暮らしの変化に伴い、昔と今の大阪では、選ばれる葬儀の形も変化しています。
ひと昔前までは当たり前だった葬儀マナーも、現代ではご遺族や参列者のニーズに合わせ、特に下記の3点に対する変化が顕著になりました。
(1)葬儀の規模が変化
(2)ご遺体の搬送先が変化
(3)御香典返しの変化
またコロナ禍により火葬場のひっ迫も見受けますが、家族が亡くなったら、ごく近しい身内のみで火葬を済まし、ご遺骨の状態で始める大阪の葬儀も、少しつずつ増えています。
自宅葬でご遺体の搬送経路が確保できない場合など、大阪で行う葬儀の形や状況を踏まえ、より納得できるように選んでみてはいかがでしょうか。
(1)葬儀の規模が変化
昔の大阪の葬儀は一般葬が定番でしたが、現在では家族葬が年々増えています。
2017年に公正取引委員会が行った葬儀の実態調査では、全体の1/4以上が家族葬だったほどです。
続いて火葬場で葬儀を済ませる「直葬」や、一日のみの「一日葬」と続きます。
・一般葬…63.0%
・家族葬…28.4%
・直葬…5.5%
・一日葬…2.8%
・社葬…0.3%
(公正取引委員会2017年「葬儀の取引に関する実態調査報告書」より)
大阪の葬儀でも、特に都心部の家族葬は全体の半数以上とも言われ、この傾向がより強くなっています。
ただし「家族葬」と言うと家族のみで行うイメージがありますが、実際にその定義は曖昧で、大阪では小規模な葬儀を「家族葬」と捉える傾向です。
・【家族が亡くなったら】大阪で広がる家族葬。ホテル葬や自由葬6つのスタイル|永代供養ナビ
家族葬と一般葬の違い
近年になって大阪で増えた葬儀の種類「家族葬」は、一般的に50人以下の小規模で執り行うものを差しているため、必ずしも家族のみで執り行う訳ではありません。
家族葬では近親者や故人と近しい知人友人のみをご案内し、遠方に住む親戚や会社関係者など、その他の人々には「参列をしなくて良い」ことをお伝えするご案内を出します。
・家族葬で行いますので
・身内のみで執り行いますので
また、地方によっては新聞のお悔み欄に葬儀の日時など、情報を掲載する慣習がありますが、これも差し止める家族葬が一般的です。
家族葬の注意点
大阪の葬儀で家族葬を選んだ場合、地域によっては家族葬が広く認知されていない、理解が進んでいないことがあります。
・参列できないことを悲しむ人がいる
・葬儀後、弔問客への対応が大変なこともある
そのため家族葬を済ませた後で、葬儀に参列できなかったことを悲しむ人もいるでしょう。
家族が故人の知人友人関係を把握していない場合は多いので、周囲への配慮も必要です。
家族葬の体験談
大阪の葬儀で家族葬を選ぶケースでは、故人や喪主が高齢者の場合や、喪主となる子どもが遠方に住んでいる場合などが多いでしょう。
一例では97歳の母親が亡くなり、東京都に住む息子が家族葬を選択した体験談があります。
近親者のみ葬儀の御案内を出し、新聞のお悔み欄の掲載は差し止め、その他の人々には「家族のみで執り行います」として参列しなくても良いことをお伝えしました。
(2)ご遺体の搬送先が変化
昭和の時代、大阪の葬儀は自宅葬も多く、数時間で決めなければならないご遺体の搬送先は、多くが自宅でした。
・自宅
・斎場などの安置室
・民間業者が提供する安置室
けれども現代ではご遺体を自宅に帰さず、病院の霊安室から斎場の安置室など、安置施設に搬送する選択が多いです。
・【家族が亡くなったら】遺体安置の場所選び。搬送から安置まで4つの手順|永代供養ナビ
自宅で安置しない理由とは
現代でも、故人が闘病により長く自宅に帰れなかったケースや、最期は老人ホームで過ごしたケースなどでは、家族が「最期に住み慣れた自宅に帰ろう」と、自宅での安置を選ぶことはあります。
けれども自宅以外の安置室を利用した家族は、下記のような理由がありました。
・自宅に充分な安置スペースがない
・ご近所で噂になるから
・火葬まで7日間待つため
また斎場の安置室を利用した場合、そのまま通夜や葬儀の準備ができる点がメリットです。
葬儀社が提供する斎場の安置室では、環境設備も整っているうえに、スタッフにご遺体の管理、全てを任せることもできます。
現実的に自宅安置ができない
さらに都市部では集合住宅が増え、住居も密集したことから、ご遺体の搬送経路が確保できないなど、自宅で安置したくても現実的に難しいケースも多いです。
・エレベーターで移動できない
・扉から入らない
・搬送車の駐車スペースがない
・道が狭い(搬送経路が確保できない)
・管理人の許可がおりない
またコロナ禍以降は、火葬場のひっ迫からスケジュールが会わず、長期間の火葬待ちでは自宅安置が難しい、との判断も増えました。
・【家族が亡くなったら】自宅で遺体を安置する、家族が行う4つのポイント|永代供養ナビ
(3)御香典返しの変化
昔の大阪で葬儀の御香典返しは、葬儀当日と四十九日法要の後、二度に渡り品を贈る慣習がありました。
・返礼品(約500円ほどの品)…葬儀当日
・御香典返し(御香典の半額程度の品)…四十九日法要後
浄土真宗は違いますが、他の仏教宗派では四十九日までを忌中とします。
四十九日法要を終えると故人は成仏するとされ、ご遺族は忌明けとなるためです。
現代の御香典返し
けれども近年では、予めご遺族は御香典返しを準備しておき、葬儀当日に参列者がお帰りになる時に手渡す「当日返し」が増えています。
・当日返し(約2千円~3千円ほどの品)…葬儀当日
そして特別に御香典の金額が多かった人にのみ、四十九日法要後に改めて御香典返しをお贈りする流れです。
知人友人の場合、大阪の葬儀では御香典相場が約5千円ほどですので、結果的にはお礼の品は同じくらいの費用です。
当日返しのメリットとデメリット
この大阪の葬儀で増えた「当日返し」ですが、実は「御香典返しの品も、取り扱いたい」と考えた葬儀社の提案から産まれたものでした。
けれどもその便利さから、当日返しの新しい方法が広がったと言えます。
●メリット
・御香典返しの手間が一度で済む
・送料が掛からない
●デメリット
・当日返しを知らない参列者も多い
・トラブルの可能性
ただ「当日返し」の新しい方法を知らない親族の場合、「四十九日法要を過ぎても御香典返しもあいさつもない!」と捉え、不満を持つ可能性も否めません。
葬儀当日に理解していただけるよう、対策を取ると良いでしょう。
当日返しを選ぶ場合
そのため大阪の葬儀では御香典の当日返しを選ぶ場合、葬儀当日の会葬御礼ハガキに、当日返しについて、ひと言添える対策が多いです。
…などの一文を記載しておくと良いでしょう。
この一文だけで、御香典返しの新しい返礼の方法を理解する人は多いです。
最後に
以上が近年、大阪の葬儀で顕著に変化した3つのポイントです。
そのため大阪で葬儀を執り行う場合、下記3つの事柄を、最初に決めなければなりません。
・参列者の告知の規模(受け入れ)
・ご遺体の安置場所(搬送先)
・御香典や御香典返しの扱い
反対に考えると、以上3つの決断ができれば、家族が亡くなってから葬儀までの一連の流れや、葬儀社が決まるでしょう。
最近の大阪の葬儀では、15人以下などの小規模葬のうえ、御香典辞退も増えました。
ただ「費用が安く抑えられるから」家族葬を選ぶ人もいますが、実際には御香典を受け取る人数も減るため、小規模にしたからと言って、家族の負担が軽減するとも限りません。
まとめ
昔と今で変化した、大阪の葬儀の形
(1)家族葬(小規模葬)の造花
・小規模な葬儀が増えた
・家族葬は広く告知をしない
・新聞の訃報欄の掲載は差し止め
…など
(2)ご遺体が自宅安置から安置室へ
・自宅
・斎場などの安置室
・民間業者が提供する安置室
(3)御香典返しの変化
・葬儀当日に渡す「当日返し」の増加
・御香典辞退も増えた
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