
大阪でペットと入るお墓を契約した体験談。介護犬だったペットの遺骨と一緒に行う納骨式

大阪ではペットと入るお墓のニーズが急増していますよね。「おひとりさま老後」の言葉も広がるなか、ペットは家族を越えて大切なパートナーです。
ただ、現代の大阪では少しずつペットと一緒に入るお墓が広がりつつあるものの、まだまだ定着していない分野でもあります。
飼い主からすると大阪ではペットと入るお墓は「当たり前」にも感じますが、それを好まない人々も多いため、大阪ではペットと入るお墓も専用区画であったりと、驚くことも多いでしょう。
今回は、大阪でニーズが増えた、ペットと入るお墓を生前契約した由美さん(70歳/仮名)の体験談をもとに、大阪にあるペットと入るお墓の種類や注意点などをお伝えします。
大阪でペットと入るお墓を契約した体験談。介護犬だったペットの遺骨と一緒に行う納骨式

ペットと入るお墓の種類

大阪でペットと入るお墓を由美さんが探す時、そもそも気になった点が「法律的、宗教的にタブーになっているのでは?」と言う疑問でした。
現代は昔と違い、ペットが亡くなると火葬場も用意され、手厚く供養されるようになりましたが、火葬後はペット専用葬儀会場にある納骨堂や、手元供養、自宅の庭などに埋葬して墓石を置くような葬送がほとんどです。
(1)法律 … お墓について日本で定める「墓埋法」では、人の遺骨は定められた墓地内に埋葬されなければなりませんが、ペットは「遺骨」ではなく、物と同じ扱いです。
→ よって、好きだった服などを着せて埋葬することもあるように、ペットも共に埋葬されて問題はありません。
(2)宗教 … ただし宗教上、人間とペットは別の道で暮らしています。ペットは動物ですから「畜生道」となり(人間は「人間道」)、共に葬送されることを良しとしません。
→ 例えば浄土真宗の南無阿弥陀仏は人のために唱えるもので、動物には機能しないとされてきました。
そのため寺院墓地よりも宗旨宗派を不問とする民間霊園の方が、大阪ではペットと入るお墓を探しやすいことになりますが、現代において全ての寺院墓地がペットとの共葬に否定的な訳ではないでしょう。
近年では人間と同じようにペットが供養されるよう、「回向(えこう)」と言う供養の形も設ける寺院も見受けます。
けれども由美さんの場合、より選択肢が広がるよう、宗旨宗派を問わない民間霊園を中心に探すことに決めました。
いや、ペットと一緒に入るお墓がいい!

由美さんが大阪で最初に見つけた「ペットと入るお墓」は、いざ行ってみると「ペットと近いお墓」でした。それでも人と同じようにペットが供養されるペット専用区画が用意された、従来型の霊園にはない手厚い供養があります。
● その霊園では、ペット専用の区画が霊園内に用意され、その中央にペットの合葬墓があるタイプです。
→ 周辺には人間用のコンパクトなお墓が多数並び、ペットが亡くなるとペットは合葬墓に他のペットの遺骨とともに埋葬され、飼い主はその周辺のお墓に埋葬される仕組みでした。
※ ペットの供養方法は手厚く、合葬墓を前に毎月一回の合同供養があり、この供養祭には飼い主家族も自由に参列できます。
お布施を用意する家も多くありましたが(平均的に3千円~5千円/1回)、必ずしもお金を包む必要はないようです。
由美さんが大阪でペットと入るお墓を探していた頃、まだこのペット専用区画は開発されたばかりだったため、合葬墓の隣りのお墓を提案されましたが、「やっぱり、一緒のお墓に入りたい!」と考え、由美さんは契約をしていません。
● と言うのも、前述したように仏教的な観点からペットとの入るお墓は、まだまだ抵抗を感じる人々が多いことも事実で、この宗教的な観点からの抵抗感に、墓地管理者は充分添わなければなりません。
※墓地、埋葬等に関する法律、第1条より
このような事情を知り、由美さんは民間霊園のお墓のなかでも、さらに宗旨宗派を問いにくい、アミニズム的な要素が高い樹木葬(自然葬)を中心に探すことにしました。
ペットと入るお墓かどうか、現物を確認する

由美さんのペットは雄のラブラドールリトリバーのまる君、大阪でペットと入るお墓を探した頃は8歳でした。熟年離婚によりおひとりさまになった由美さんは、まる君と二人のシニア暮らしを送ってきました。
実は由美さんは白内障が進み、外を出歩くには大変危ない状況となり、やってきた介護犬がまる君です。
結婚して嫁いだ娘さんはいますが、すでに他家に嫁いでいるため、お墓を建てても継承者がいません。ですから樹木葬で永代供養(※)が付いた、大阪のペットと入るお墓は、由美さんにとって全ての解決策に思えます。
● 由美さんが最終的に大阪で見つけたペットと入るお墓は、専用区画の個別墓で、ペットと同じお墓に納骨される、永代供養が付いた公園型樹木葬でした。
→ 「樹木葬」と言うと大樹の麓に合祀埋葬される葬送をイメージしますが、公園型樹木葬では花々が咲き誇るガーデンのような区画のなか、それぞれに個別のお墓が用意されています。
※ 地下カロートではなく地上スペースに収蔵される構造で永代供養(※)が付き、同じ個別の区画内にペットと入るお墓を建てる内容でした。
(※)永代供養とは、継承者に代わり墓地管理者が永代(未来永劫)に渡り遺骨の供養や管理を請け負ってくれる形のないものです。
由美さんが大阪で選んだペットと入るお墓のケースでは、13年間の個別収蔵期間があり、13年間を過ぎると、まる君はペット用の合祀墓へ、由美さんは人間用の合祀墓へ、それぞれ埋葬されます。
※ 由美さんが大阪で選んだペットと入るお墓は150万円でしたが、他にも予算に合わせたいくつかの種類がありました。詳しくは別記事「大阪でペットと一緒に入るお墓を選ぶ☆予算やこだわりに合わせた3つの種類と体験談とは」でお伝えします。
ペットを先に納骨できるかも確認する

由美さんが大阪でペットと入るお墓を生前契約してから10年が経ち、まる君がこの世を去りました。そこで由美さんはペット専用の火葬場で火葬を終えた後、契約していた墓地にまる君の遺骨を納骨してもらうよう、問い合わせます。
そこで由美さんは、契約時には気付かなかった規約を聞かされることになりました。
【 大阪でペットと入るお墓☆ペットを先に納骨できない? 】
● いざ由美さんが大阪のペットと入るお墓にまる君を納骨しようと問い合わせたところ、「ペットだけを先に納骨することはできない」と言われてしまいます。
※ 最初は唖然としましたが、結果的に由美さんは遺骨を自宅供養にしました。(ペットだけを先に納骨できる霊園もあるので、契約時に規約を確認しましょう。)
ペット用の祭壇を5万円ほどの予算で設けます。仏壇・仏具屋さんへ行くとペット用のコーナーがあり、可愛い仏具もたくさん並んでいたため、ペット用祭壇とともに仏具も揃えたそうです。
※ペット供養で揃える仏壇仏具に関しては別記事「大阪でペット仏壇を新調☆5万円・10万円・50万円、3つの予算で仏壇・仏具の選び方」でお伝えします。
死後事務委任契約で、ペットと一緒の納骨式

大阪でペットと入るお墓を探すことと同時に、おひとりさま終活を進めていた由美さんは、娘さんに負担を掛けないよう、死後事務委任契約も済ませていました。
● 死後事務委任契約は自分亡き後、遺骨の葬送から納骨、相続など一切の手続きを任せる契約で、信頼できる人であれば誰にでも委託できます。
→ けれども由美さんの場合は、おひとりさま終活で紹介された行政書士の方と契約し、自宅で手元供養を行っていたまる君の遺骨と一緒の納骨式を依頼しました。
由美さんはまだ現役で元気にシニア暮らしを楽しんでいますが、丁度おひとりさま終活で知り合った友人が亡くなり、同じ大阪のペットと一緒に入るお墓に納骨されたそうです。
納骨式にも参加し、ペットと共にとても手厚い葬送を目の当たりにして、「友人もペットも幸せに暮らしているだろう」と感じたと話を終えました。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪でペットと入るお墓を生前契約した、由美さんの体験談から、大阪で選ぶペットと一緒に入るお墓の種類や規約などのトラブルまでお伝えしました。
ひと昔前までは、大切なペットが亡くなっても人間と同じような葬送が難しく、自宅の庭などに埋葬して自分達でお墓を建ててきましたが、最近ではペット専用の火葬場や葬儀施設も増えています。
火葬場にはペットの遺骨を収蔵する納骨棚スペースが確保されている施設もあり、今のペット葬送は選択肢が豊富だと言えるでしょう。
ペットが亡くなった時の対処方法や葬送については、別記事でも詳しくお伝えしています。下記記事も併せて参考にしてください。
・大阪でペット供養はどこまでできる?火葬後に飼い主が選ぶ、愛するペット5つの供養方法
・大阪で愛するペットの供養はどこまでできる?初七日や四十九日、一回忌など法事法要は?
・大阪で愛するペットが死んだら、まずすることは。ペット専用の火葬場、遺骨はどうする?
ペットと入るお墓を生前契約した体験談
・法的に問題はない
・仏教的にはグレーなため民間霊園を探した
・ペットは合葬墓になるため断念した
・ペットと一緒に入るお墓を見つけて契約!
・13年の永代供養付きでその後はそれぞれ合祀埋葬
・ペットが先に納骨できなかったため手元供養に
・死後事務委任契約でペットと一緒に納骨の予約
※あくまでも由美さんの体験談です。
お電話でも受け付けております
