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永代供養ナビTOP永代供養コラム墓じまい後に残した位牌も永代供養はできるの?残された位牌3つの行き先と、費用の目安

墓じまい後に残した位牌も永代供養はできるの?残された位牌3つの行き先と、費用の目安

墓じまい後に残した位牌も永代供養はできるの?残された位牌3つの行き先と、費用の目安

近年増える墓じまいでは、その後の位牌の扱いや永代供養について相談が多いです。
 
確かに継承の負担を軽減しようとお墓を閉じたものの、お仏壇や位牌はどのように扱えば良いのか…、戸惑う方も多いですよね。
 
現代、墓じまいの時に位牌も一緒に永代供養を依頼する家が多いです。けれども墓じまいをしたからと言って、位牌まで永代供養を必ず行う必要はありません。それぞれの家や状況や家族の気持ちに合わせて、後々まで後悔しない方法を選ぶと良いでしょう。
 
今回は、墓じまい後に残る位牌の扱いについて、永代供養やお焚き上げなど、いくつかの選択肢と、それぞれに掛かる費用の目安をお伝えします。
 

墓じまい後に残した位牌も永代供養はできるの?残された位牌3つの行き先と、費用の目安

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そもそも位牌とはどのような役割があるの?

そもそも位牌とはどのような役割があるの?

現代ではお墓の継承者問題が深刻化していますが、祭祀財産にはお墓の他にもお仏壇があります。墓じまいでは遺骨ですが、位牌は仏壇じまいで永代供養を必要とする祭祀財産と言えるでしょう。
 
ただ遺骨は故人の骨ですので永代供養も分かりますが、墓じまいでの遺骨のように、位牌まで永代供養が必要になるのでしょうか。ここではそもそも「位牌」とは何か、についてお伝えします。
 

【 墓じまい後に位牌の永代供養☆「位牌」とは 】
 
● 「位牌」は、故人の戒名(法名、法号)と没年月日、俗名、行年(享年)の記された木の札のことで自宅で仏壇に飾り、参拝をする際の対象です。
 
→ 墓じまい後の遺骨のように、位牌も永代供養を行う家が多いのには、位牌には故人の魂が宿っているとされるためでしょう。
 
※ 位牌はこの世で故人の魂を宿す家とされていて、新調する際にはお墓と同じく、位牌にも開眼供養が行われます。開眼供養によって位牌には魂が宿っているので、仏壇じまいでも位牌は永代供養を選ぶ家が多いのです。

 

ちなみにご葬儀会場でよく見る白木の位牌(野位牌)は、ご葬儀の際に用いる仮の位牌です。ご遺族は故人がご臨終の後、四十九日の忌中に本位牌を新調します。
 
四十九日の忌明けまでには、漆塗りの正式な位牌(本位牌)を用意して、四十九日法要で仮位牌から本位牌へ魂を移す儀式が行われる流れが一般的です。
 

墓じまいや位牌で行う永代供養ってなに?

墓じまいや位牌で行う永代供養ってなに?

墓じまい後の遺骨や、位牌では永代供養を選ぶ人々が増えていますが、永代供養を行うことで、家族にとってどのように助かるのでしょうか。
 
お墓やお仏壇は「祭祀財産」と呼ばれ、相続税が課税されない特殊な財産です。これらは代々継承者を必要とする財産で、代々一人にしか受け継がれません。
 
その昔はお墓やお仏壇とともに家督(家の財産全て)を引き継ぐ風習があったため、代々脈々と続いてきましたが、法的にも常識的にも、相続財産と切り離して考えるようになった現代では、祭祀財産の継承は経済的にも体力的にも負担が大きくなっています。
 

【 墓じまいや位牌に行う「永代供養」とは 】
 
● お墓やお仏壇など祭祀財産の継承者がいない、継承者問題が深刻化している昨今、「永代供養」は、霊園や寺院などが子供や親族に代わり、永代に渡って管理と供養をする形のない契約です。
 
→ 無縁仏など霊に対して失礼なことなく、継承者も必要としないため、現代では永代供養ニーズが急増しています。
 
※ 特に墓じまいでは遺骨、仏壇では位牌に永代供養が用いられる傾向です。

 

高齢などで墓守の負担が重くなった継承者、例えば先祖代々墓が遠方にあり、お墓参りを定期的にできない方や、寺院とのお付き合いのない方、現在はお墓や仏壇を継承しているものの、将来的に継承者を見込めない方々などに選ばれています。
 

位牌を手放す3つの選択肢

位牌を手放す3つの選択肢

今、墓じまいを終えた家で位牌の永代供養を相談されるケースは多いものの、実は墓じまいをしたからと言って、位牌まで永代供養を必ずしなければならない訳ではありません。
 
お墓はお墓、お仏壇はお仏壇として、自宅にお仏壇と位牌は残す選択肢もあるでしょう。日常の供養や定期的な法要法事を、仏壇中心に行うようになった家も多いです。
 
けれども墓じまい同様、魂が宿った位牌も永代供養を行い、継承者を必要としない祭祀財産とすることで、後々残された子どもや孫が扱いに困ることが少なくはなります。
 
そこで墓じまいの後、位牌も一緒に永代供養を行うケースが増えていますが、永代供養の他にも位牌を手放す方法はあります。
 

【 墓じまい後の位牌、永代供養以外の選択肢 】
 
● 墓じまい後に位牌を手放したい場合、永代供養の他にも2通りの選択肢があるでしょう。永代供養も含めて、解説していきますので参考にしてください。
 
(1) 位牌の永代供養 … 遺骨と同様、位牌も永代供養を受け付ける霊園があります。永代供養では、決められた期間だけ位牌堂などに納め、期間が過ぎたらお焚き上げを行う流れです。
 
※ 施設によって契約期間は違いますが、一般的に三十三回忌をめどにしている場所が多いでしょう。寺院などではすぐに位牌のお焚きあげを行い、過去帳に戒名を書き連ねることを永代供養とする施設も見受けます。
 
(2) 魂抜きお焚き上げ … 位牌をただの物にするには、宿った魂を抜く「閉眼供養」が必要です。閉眼供養は、魂抜き・根性抜き、とも呼ばれています。
 
※ 閉眼供養は寺院(僧侶)に依頼すると良いでしょう。閉眼供養ではお布施を包みますが、相場は3万円~5万円ほどが一般的です。閉眼供養の後、位牌を炎で焚き上げる「お焚き上げ」を行う場合は、さらに1万円ほどお布施を包みます。
 
(3) 一時預かり供養 … 約束された期間お寺などの施設に位牌を預ける供養方法です。お世話になっているお寺や霊園に一度相談してみましょう。
 
※ 「仏壇が家に無く管理に困っている」「法要を行うまでに置く場所がない」という方に便利です。預かり費用の相場は、約1万円~3万円ほど/年間を目安に相談してください。

 

ちなみにお仏壇自体には魂が宿っている訳ではないので、そのまま処分しても問題はありません。ただ広くは処分前にお塩などで清める家が多いです。
 
仏壇・仏具屋さんでお仏壇の処分を請け負ってくれることも多いので、購入した仏壇屋さんなどに相談してみてはいかがでしょうか。
 
また墓じまいをした場合、位牌の永代供養やお仏壇の処分方法など、遺骨の永代供養をした霊園などの施設に相談しても良いでしょう。
 

墓じまい後、位牌の永代供養を行う方法

前述したように、墓じまい後に位牌を永代供養する場合、まず菩提寺や霊園に相談してみるとスムーズです。
 

【 墓じまい後に位牌の永代供養を依頼する 】
 
● 墓じまいで遺骨を扱った霊園に、位牌の永代供養も相談するとスムーズです。ただ位牌供養塔などが併設されている施設の方が、便利でしょう。
 
→ 墓じまい後の遺骨と位牌が同じ施設で永代供養されるためです。一般的に位牌の永代供養は宗派は問われませんが、寺院墓地の場合は念のため、お寺に確認しておきましょう。
 
※ ちなみに宗旨宗派を問わない民間霊園などでは永代供養塔と言いますが、浄土真宗の場合は、考え方の違いから「永代祠堂(えいたいしどう)」と言います。(どちらも大きな違いはありません。)

 

墓じまい後に位牌も永代供養する場合には、仏壇のある家から位牌を移動しなければなりません。仏壇じまいや処分も含めて、スムーズな段取りを取っておくと良いでしょう。
 

墓じまい後、位牌の永代供養の流れ

墓じまい後、位牌の永代供養の流れ

墓じまい後に位牌の永代供養を行う場合、合祀供養の位牌堂や個別供養の納骨堂など、いくつかの選択肢がありますが、いずれにしても墓じまい後、位牌は永代供養の前に、魂を抜く必要があるでしょう。
 

【 墓じまい後に位牌の永代供養☆閉眼供養 】
 
● 移動前に閉眼供養を行い、魂を抜くことで位牌を物にしてから移動します。位牌を移動後、再び魂を入れる流れです。
 
→ この儀式は「開眼供養(かいがんくよう)」といい、墓じまい後に、この儀式を経て位牌の永代供養を継続することができます。

 

まとめると墓じまいの後、位牌の永代供養を希望する場合は、移動のために魂を抜く儀式「閉眼供養」を行い、移動後に再び魂を入れ儀式「開眼供養」を済ませた後、永代供養を行います。
 
ただし宗派によって独自のルールがある場合もあるため、墓地(民間霊園や寺院墓地など)に確認を取っておくと安心です。
 

位牌の永代供養の相場

墓じまい後に位牌の永代供養を検討しているなら、墓じまい予算にお仏壇の処分や位牌の永代供養まで含めて検討したいですよね。
 
お仏壇の処分自体は仏壇屋さんなどで受け付けるので、墓じまい業者(霊園など)とは相談先が異なるのですが、大きな霊園など、墓じまいの依頼先によってはグループでお仏壇屋さんを営んでいるケースもあるので、墓じまいの時にお仏壇じまいまで相談するのも一案です。
 
やはりお墓の撤去から遺骨の永代供養、お仏壇の処分…と、さまざまな依頼事が続く祭祀財産(お墓やお仏壇など、供養に使う財産のこと)の整理では、ひとつの業者にまとめて相談ができると心強いです。
 
…では、墓じまい後に位牌の永代供養を検討する場合、どれくらいの予算を見積もると良いでしょうか。
 

【 墓じまい後、位牌永代供養の相場 】
 
● 墓じまいと一緒に位牌の永代供養を依頼する場合、遺骨と同じように、永代供養の方法は個別スペースが一定期間確保される位牌堂や、他の位牌とともにお焚き上げ供養される位牌供養塔など、さまざまです。
 
→ 永代供養の方法によって価格帯は幅がありますが、位牌堂のように個別スペースが確保される、またその期間が長いほど価格は高くなり、供養塔のように他の位牌とともに供養されるほど安くなるでしょう。
 
※ 主に民間霊園や寺院墓地などで相談できますが、全ての施設で費用相場は約3万円~50万円ほどと考えてください。

 

費用相場の幅が広いことで分かるように、個別スペースの確保期間は10年~20年の施設もあれば、50年以上納めてもらえる施設もあります。
 
まずは検討している複数の施設に費用や個別スペースの確保期間などを確認して、相見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回は墓じまいの相談に多い、位牌の永代供養についてお伝えしました。お墓と同様、祭祀財産となるお仏壇…、特に位牌は簡単に処分できる物ではありません。
 
魂が宿っていますので、「無宗教だから関係ない!」と言う方もいるかもしれませんが、一般的には然るべき供養(閉眼供養/魂抜きなど)を行い、お仏壇業者や霊園の位牌供養塔など、それぞれの業者へ処分やお焚き上げの依頼をします。
 
お仏壇がそのままに相続が発生(家主が亡くなるなど)すると、残された者は「お仏壇が家から出せない…。」などと戸惑い、家の売却や財産分与が遅れる事例もしばしばあるほどです。
 
墓じまいを検討するなら、位牌の永代供養など扱いまで考慮しておくと、より残された者の負担が軽くなるでしょう。
 
 
まとめ

位牌の処分方法とは
●墓じまい後、位牌の選択肢
・そのまま家に祀る
・お焚き上げをする
・永代供養をする
・一時預かりを依頼する
 
●位牌の永代供養の選択肢
・供養塔でお焚き上げ供養(費用は安い)
・供養堂で個別スペースを確保(費用は高い)
 
●位牌の永代供養相場
・永代供養の方法により価格幅は広い
・約3万円~50万円

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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