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「十三まいり」は、いつ・どこに行くの?後ろを振り返らないのはなぜ?意味や由来も解説

「十三まいり」は、いつ・どこに行くの?後ろを振り返らないのはなぜ?意味や由来も解説

・4月に行う「十三まいり」とは?
・2024年の十三まいりは、いつ・何をする?
・2024年に十三まいりができる寺院は?

 
2024年の十三まいりは4月13日(土)、数え年13歳を迎える子どもが「こくうぞさん」と親しまれる虚空蔵菩薩へお参りをする通過儀礼です。
大阪では十三まいりの習慣が、「浪速十三参り」などとも言われ根付いていますよね。
 
 
本記事では2024年の十三まいりについて、その由来や御利益、十三まいりを行う寺院、お参りのタイミングが分かります。

 

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「十三まいり」とは

「十三まいり」とは

◇「十三まいり」とは、数え年13歳のお参り行事です

 
「十三まいり」とは、数え年13歳を迎える子ども男女の通過儀礼で、知恵の菩薩「虚空蔵菩薩」へ参り、知恵や福徳祈願をします。

 
大阪では「浪速十三まいり」「大阪のこくうぞさん」などと親しまれてている十三まいり、その昔に子ども達が立派に成長した節目として祝われてきました。

 
十三まいりは13歳のお祝いですが、数え年ですので基本的には小学校6年生になったタイミングです。

 
武士の時代だった日本では元服にあたる十三まつりにおいて、知恵を授かる祈願とともに、13歳まで成長したことに感謝し、今後の成長を祈願します。

 

十三まいりは何年生まれ?

◇十三まいりは、数え年13歳の年齢です

 
2024年(令和6年)に十三まいりを行う数え年13歳は、2012年(平成24年)生まれです。
従来の十三まいりは、十二支が一巡した年に参拝するため、産まれ年の干支が初めて訪れる年に参拝します。

 

<2024年十三まいりを行う産まれ>
●数え年13歳は、2012年(平成24年)です
[生まれ月] [学年]
●4月~12月生まれ ・小学校6年生になる頃
●1月~3月生まれ
(早生まれ)
・中学に入学する頃

 
一学年を4月~翌3月とする現代では、4月生まれ~12月生まれまでは小学校6年生になる年齢、早生まれの1月生まれ~3月生まれは中学に入学する頃に行う家が多いでしょう。

 
ただし現代では、満13歳で十三まいりを行う家も増え、中学1年生の4月13日の十三まいりも増えています。
満13歳で十三まいりを行う場合は、2011年(平成23年)生まれの人々です。

 

十三まいり、2つの暦とは?

◇十三まいりは昔、旧暦3月13日に行われてきました

 
虚空蔵菩薩の縁日が毎月13日となり、現代の十三まいりは4月13日に行います。
けれども昔は、旧暦3月13日に行う儀礼でした。

 
大まかに旧暦3月13日は、西暦の暦で4月・5月頃だったことから、現代の十三まいりは、4月13日に行う人が多いです。

 

<2024年十三まいり、2つの暦とは>
[十三まいり] [暦]
①旧暦祭 ・旧暦3月13日
・2024年4月21日(日)
②新暦祭 ・新暦4月13日
・2024年4月13日(土)

 
大阪の十三まいりで有名な太平寺では、いずれの暦でも受け付けているなど、実際にはどちらも暦でも良いのですが、一般的には新暦祭に行う十三まいりが多いでしょう。

 
ではなぜ数え年13歳で「立派に成長した」とされるのでしょうか?
諸説ありますが、その昔は男の子は元服(げんぷく)、女の子は裳着(もぎ)の年齢であるためと言われています。

 

十三まいりの始まり

◇「十三まいり」は、平安時代に行われた成人儀礼の名残りです

 
十三まいり」が数え年13歳で行われるのは、平安時代に13歳で成人とみなされた年齢で、京都発祥の文化だとされてきました。

 
平安時代の天皇「清和天皇」は数え年13歳で、京都嵐山法輪寺で成人を迎えたとされます。

 
そのため、主に十三まいりは関西圏で親しまれ、特に大阪では親しみを込めて「こくうぞさん」「大阪のこくうぞさん」などと呼ばれています。

  

<平安時代の成人儀礼>
[性別] [成人儀礼]
●男子 ・元服(げんぷく)
●女子 ・裳着(もぎ)

 
このように、主に関西圏を中心に行われてきた十三まいりですが、今では関東圏でも、観光地として知られる浅草寺など中心に十三まいりを行う家族が増えました。

 

13歳で十二支がひとまわりする

◇十二支をひとまわりする数え年13歳で、成長を祈願します

 
地域によっては数え年13歳で「産まれてから十二支をひと通り回る」ため、十三参りをして守護を祈願するともされます。

 
神仏混合の日本で、毎年を守護する年神様が12年を巡り一巡するとし、今までの守護への感謝とともに、次に巡る12年の守護を祈願する行事です。

 

<十二支を一巡する意味>
・十二方位、四方八方から守護をいただく
・次の十二年、年神様へ守っていただく

 
十二支は年神様でもありますが、東西南北の十二方位を司るともされます。
そのため十二支の年神様の守護が付くことで、十二方位(四方八方)からの守護を得たとされました。

 
樹木葬と納骨堂どっち?

 

十三まいりでは何をする?

十三まいりでは何をする?

◇十三まいりでは、虚空蔵菩薩から知恵を授かります

 
十三まいりでは知恵の仏様「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」へ参拝をして、知恵(智慧)を授かります

 
真言宗を開いた弘法大師(空海)が1日1万回、100日100万回唱える修行「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじのほう)」により密教の教えを授かるきっかけを得た、とされるのが虚空蔵菩薩の真言です。

 
十三まいりでは、このように宇宙に集約された知恵の貯蔵庫、知恵を司る虚空蔵菩薩にあやかる行事を行います。

  

<十三まいりでは何をする?>
①知恵を授かる ・虚空蔵菩薩へ参拝をする
・好きな文字をしたためる
・書いた文字を奉納する(一文字写経)
②成人儀礼 ・大人の服を着る
・記念写真を撮る

 
十三まいりは新暦もしくは旧暦の「13日」に参拝しますよね。
これは13日が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の縁日だからです。

 
今では「縁日」と言うと、神社のお祭りをイメージする方も多いですが、もともとはそれぞれ特定の菩薩様仏様と特にご縁が繋がりやすい日を差します。
そこで人々は、神様仏様を祀る神社や寺院へ参拝してきました。

 

十三まいりでやってはいけないこととは?

◇参拝後に後ろを振り返らないとされます

 
十三まいりで虚空蔵菩薩へ参拝をした後、後ろを振り返らずに帰るとされ、後ろに振り返る行為がタブーです。

 
後ろを振り返ると、せっかく虚空蔵菩薩から授かった知恵(智慧)や福徳を返すことになると言われ、智慧(智慧)を授かった寺院や神社の敷地から出るまでは、振り返らないように帰ります。

 

十三まいりのご利益は?

十三まいりのご利益は?

◇虚空蔵菩薩は知恵の宝庫です

 
虚空蔵菩薩はこの世(宇宙)にある無尽蔵の知恵(智恵)が詰まった「虚空蔵(貯蔵庫)」を備えた菩薩様です

 
前述したように弘法大師(空海)は、虚空蔵菩薩のご真言を100万遍唱えたことで悟りを開いたとされるほど、人間の想像を絶する記憶庫が備わっていると信じられてきました。

 

<虚空蔵菩薩のご利益>
・甚大な記憶力
・集中力
・頭が良くなる(頭脳明晰)
・賢くなる(良い智慧により正しい判断を得る)
・芸の向上

 
この他、虚空蔵菩薩様は十二支、丑年と寅年の守り本尊でもあるので、寅年・丑年の方々にとっては、自分の干支の守り本尊として、守護も得ます。

 

学問の神様「文殊菩薩」との違い

◇文殊菩薩は、いわば秀才のような存在です

 
虚空蔵菩薩は「記憶庫」であり、膨大な記憶力である一方、文殊菩薩は「文殊の知恵」思考能力を表します。

 
文殊菩薩と言えば「三人寄れば文殊の知恵」のことわざで有名ですよね。
これは三人集まれば、さまざまな知恵が集まり、問題が解決するとされるためです。

 

<虚空蔵菩薩と文殊菩薩の違い>
[菩薩] [特徴]
①虚空蔵菩薩 ・膨大な記憶力
(広大無限な知恵)
・富の象徴
②文殊菩薩 ・思考能力が身につく
・諸仏の智慧の象徴
・生活に必要な衆生の知恵

 
文殊菩薩のモデルとされる古代インドの僧侶は、バラモン階級の「秀才」だったとされ、経典を書物にまとめる役割を担っていたため、優秀な弟子とも言えます。

 
現代は独尊で祀られることもありますが、文殊菩薩は一般的に釈迦如来の左脇侍として、普賢菩薩と並ぶ姿が有名です。

 

十三まいりで不動明王へ参拝

十三まいりで不動明王へ参拝

◇大阪の十三まいりでは不動明王の参拝もあります

 
大阪成田不動尊では、護摩焚きが行われます。
ただし不動明王の十三まいりでは13日ではなく、不動明王の縁日である28日が多いでしょう。

 
不動明王のご利益は、人々の苦しみの本質を見通して取り除いてくれることで、護摩焚き(ごまたき)を行うことで、元凶を焼き祓います。

 

不動明王の剣と炎で祓う

◇不動明王は護摩焚きのご本尊です
 
不動明王は剣を持っているのはご存知でしょうか。
この剣で悩む人々へ八方塞がりになっている現状から引き離し、迦楼羅炎(かるらえん)で元凶を焼き祓います。

 

<不動明王は護摩焚きのご本尊>
・悪縁や元凶、悪霊を切る
・衆生を救い取る縄「羂索(けんさく)」を投げる

 
不動明王様が人々の「苦しみの本質を見通す」とされる「四諦(したい)」については説明すると長くなるので、ここでは割愛します。

 
不動明王が邪気祓いの護摩焚き(ごまたき)の御本尊であるように、苦しみの本質から引き離し救い上げる御利益があると言えるでしょう。

 

十三まいりの護摩焚き:成田山不動尊

成田山不動尊で十三まいりは「智慧まいり」「智慧もらい」などと呼ばれて親しまれ、十三まいりでは学徳成就の御印紋がお加持されます。

<十三まいりの護摩焚き:成田山不動尊>
[住所] 〒572-8528 大阪府寝屋川市成田西町10−1
[電話] 072-833-8881(9:00~16:00)
[HP] http://www.osaka-naritasan.or.jp/

十三まいりは3月上旬~5月中旬頃を目安に参拝しますが、成田山不動尊では一年を通して祈祷受付が可能です。

 

2024年十三まいりの寺院

2024年十三まいりの寺院

◇大阪の太平寺は「大阪のこくうぞさん」として親しまれています

 
大阪の十三まいりの寺院と言えば「太平寺(たいへいじ)」、大阪のこくうぞさんとして古くから親しまれる寺院です。
大阪で太平寺の十三まいりは、何百年以上も前から行われてきたと言われます。

太平寺では新暦祭と旧暦祭の両方を行いますが、十三まいり日程以外にも、一年を通して受け付け可能です。

<2024年十三まいり:太平寺>
[住所] 〒543-0075大阪市天王寺区夕陽丘町1-1
[電話] 06-6779-9133
[HP] https://www.taiheiji.com/

2024年の新暦祭は3月9日(土)・10日(日)・13日(水)、旧暦祭は4月13日(土)・14日(日)で行われます。

太平寺の十三まいりは、上記日程以外でも通年を通して受け付けをしていますが、事前に連絡を取る必要があるでしょう。
 

十三まいり、家での風習

十三まいり、家での風習

◇家で行う十三まいり行事は、成人儀礼としての風習が多いです

 
大人の服を着る」などを前述したように、虚空蔵菩薩や不動産へ参拝をして知恵を授かる十三まいりが有名ですが、この他にも家庭では成人儀礼として祝うさまざまな十三まいり行事を見受けます。

 

初めての数珠を新調する

今でこそ無宗教が広がっていますが、昔は檀家制度が根付いていたので、大阪では十三参りをきっかけに、家の宗派に倣った数珠を新調しました。
 

女性は初めて、大人用の着物を仕立てる

女の子は大人用の着物を始めて仕立て、その着物で大阪の十三参りに行く習慣もあります。
 

十三菓子

十三種類のお菓子を詰めたお祝いをいただき(境内で配られるなど)、十三個の知恵を食べる…、などの習慣もありました。
 
大阪で十三参りのお菓子(十三菓子/十三智菓)は、お墓やお仏壇に一度供えてご先祖様へ感謝を伝え、下げたお菓子を皆でいただく家も多くあります。
  樹木葬と納骨堂どっち?  

まとめ:十三まいりは虚空蔵菩薩への参拝です

まとめ:十三まいりは虚空蔵菩薩への参拝です

十三まいりは数え年13歳で十二支を一巡した年、虚空蔵菩薩・もしくは不動明王へ13年間の成長への感謝と、これから12年の御守護を祈願する行事です。

 
平安時代は数え年13歳で成人とみなされ、家庭では数珠を新調するなど成人の儀礼としての風習が残っています。

 
ただし現代では満13歳で行う家も増えました。
数え年13歳では小学校6年生~中学校1年生を迎える年に行いますが、満13歳では中学1年生に行うことになるでしょう。

 

 

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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