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「位牌」の意味とは?必ず作らなくてはダメ?初めてでも分かる4つの種類と費用、選び方

「位牌」の意味とは?必ず作らなくてはダメ?初めてでも分かる4つの種類と費用、選び方

・そもそも「位牌」とは?必ず必要?
・位牌はいつまでに、どうやって準備する?
・位牌の選び方、費用の目安は?

 
「位牌」は仏教で故人を供養する対象として、故人の戒名や没年月日、享年が書かれた、故人の魂の依り代となる木牌です。

 
一般的に四十九日法要までに本位牌を仕立てて開眼供養(魂入れ)を行い、仏壇に祀りますが、近年では仏壇や位牌を仕立てない供養の形も増えました。

 
本記事を読むことで、そもそも「位牌」とは何か?必要があるかどうかや、位牌の種類や選び方、費用目安、処分方法まで分かります。

 

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「位牌」の意味とは?

「位牌」の意味とは?

◇「位牌」とは、故人を供養する対象となる木牌です

 
そもそも「位牌(いはい)」とは、故人の魂が宿る依り代として、故人の戒名(法名・法号)、俗名、没年月日、享年が書かれている木牌を差します。
通常は自宅の仏壇やお寺の位牌壇に安置し、故人の霊をお祀りします。

 

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位牌の歴史

位牌はもともと仏教のものではなく、起源は中国の儒教で使用されていたものです。
鎌倉時代に禅僧たちが持ち込んで日本に広まりました。

 
けれども日本の一般庶民に広まったのは、そのずっと後になります。
日本で民衆がお仏壇に位牌を祀るようになるのは、江戸時代です。

 

位牌は必要?

位牌は必要?

◇位牌は原則、必ず仕立てるとは限りません

 
位牌」はそもそも仏教において故人の魂の依り代となるものです。
そのためキリスト教など、他宗派では位牌を仕立てる風習はありません。

 
また仏教でも浄土真宗では位牌を仕立てる考え方はないなど、家族が亡くなったからと言って、必ずどの家庭でも仕立てるとは限らないでしょう。

 
けれども仏教が根付く日本では、一般的に毎日の暮らしのなかで、故人と繋がり供養する大切な礼拝の対象として、位牌を仕立てる風習があります。

 

永代供養では位牌を仕立てない?

◇永代供養の場合、位牌を仕立てないこともあります

 
永代供養(えいたいくよう)」とは、寺院墓地や霊園などの墓地管理者へ依頼し、家族に代わり故人のご遺骨や魂を、永代に渡り供養していただくことです。

 

●「永代供養」を選んだ場合は、位牌を仕立てない方法も選択肢の一つでしょう。

 
仏教では位牌は礼拝の対象となる大切なものですが、墓地管理者による供養が行われる永代供養では、必ずしも位牌を仕立てる必要はありません。
そこで「子ども世代に負担をかけたくない」と、位牌を作らない方も多くいます。

 

位牌を必要だとする人の考え方は?

◇故人の魂が戻る場所が亡くなることを危惧しています

 
ただ永代供養により位牌や礼拝の対象を無くしてしまう選択は、年配の親族からの反対によるトラブルも散見されるため、事前の話し合いや相談は必要です。

 
ほとんどの仏教宗派では、亡くなった人の魂は位牌に戻り、位牌に留まると考えられてきました。

 

●そうなると位牌がなければ故人の魂が戻れないとされ、ご遺族の呼びかけにも、応えることができないと危惧する声があります。

 
昔の人々は日々の暮らしのなかで、仏壇に大切な家族の位牌を祀り、朝に晩に手を合わせて故人へ話しかけたりしながら、哀しみを乗り越えてきました。

 

位牌はいつまで祀るの?

◇位牌は一般的に、弔い上げまで祀ります

 
弔い上げ」とは、年数が経って故人の供養を終わりにすることです。
一般的には三十三回忌や五十回忌などを最終回忌として、弔い上げの儀式を執り行う家が多いでしょう。

 
弔い上げを済ませると、先祖代々位牌などにまとめるなどして、故人の位牌は必要なくなります。

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位牌のタブーは?

◇他人に本尊・位牌を運ばせることはタブーです

 
開眼供養(魂入れ)により故人の魂を宿した位牌は、家族以外の人々が引っ越しなどで運ぶこと、他人が触れることをタブーとします。

 
ただし魂の入っていない位牌は「物」なので、移動は可能なので、梱包したまま縦置きで業者に輸送を依頼することは問題ありません。

 
けれども引っ越しの際は一般的に、お仏壇の内部に祀られていた本尊や位牌は、家族で運ぶことが慣例です。

 

位牌を祀る仏壇は必要?

位牌を祀る仏壇は必要?

◇位牌だけを祀っても問題はありません

 
近年ではスペースや間取りデザインの問題から、位牌だけを祀る家庭も増えました。

 

●そもそも「仏壇」は、ご本尊であるお釈迦様を祀るためのものです。
…仏壇が「小さなお寺」と呼ばれる所以で、お寺を小さく模しています。

 
ですから仏壇に向かって手を合わせる行為は、故人やご先祖に対してではなく、ご本尊に対して手を合わせるものです。

 
そのため位牌を祀るために仏壇は必ず必要ではありません
けれども位牌と仏壇があれば、故人やご先祖が帰ってきてもらうだけでなく、帰ってきた彼らがご本尊にもお参りすることができるでしょう。

 

仏壇や位牌のいらない「手元供養」

◇仏壇や位牌を必要としない供養に「手元供養」があります

 
無宗教の人々を中心に、故人の遺骨や遺影などを祀る「手元供養」も人気です。
祀り方は自由なので、反対に仏壇や位牌を仕立てても、問題はありません。

 

<手元供養の仕方>
・遺骨ペンダントを持ち歩く
・ミニ位牌を仕立てる(持ち歩く)
・ミニ骨壺を祀る

 
どれも数センチ程度のペンダントや、10センチ程度の骨壺や位牌なので、置き場所に困らない点が選ばれています。
ただし遺骨を祀る場合、いずれは何処かに埋葬する必要があるでしょう。

 

位牌がいらない仏教宗派とは?

位牌がいらない仏教宗派とは?

◇位牌を祀らない宗派は「浄土真宗」です

 
浄土真宗では、人が亡くなると阿弥陀如来の他力本願により、すぐに成仏し仏になるとされるため、そもそも成仏のために追善供養を行う必要がありません
これを「往生即成仏」と言います。

 

●浄土真宗での法要は、ご本尊に向かっての祈りです。

 
そこで浄土真宗では過去帳や法名軸を位牌の代わりとしますが、浄土真宗であっても位牌を仕立てることに問題はありません。

 

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過去帳

◇「過去帳」は、ご先祖様の情報をまとめた記録です

 
過去帳は位牌を祀らない浄土真宗で、位牌の代わりとしてよく用いられます。
また無宗教など、位牌を仕立てない家庭にも、位牌の代わりとして選ばれています。

 

●過去帳には、その家のご先祖様など、複数の人々の情報が記載された帳面です。
・法名
・没年月日
・俗名
・行年(享年)

 
…などです。
この過去帳は位牌を祀らない家庭ばかりではなく、反対にご先祖様の位牌が多い家でも、位牌をまとめるために使用するケースがあります。

 

法名軸

◇「法名軸」は、法名が書かれた掛け軸です

 
法名軸」は、浄土真宗で使用される仏具となり、「法名(ほうめい)」とは浄土真宗における戒名となります。

 
小さな無地の掛軸に法名が記載されたものが法名軸となり、位牌同様に、お仏壇の内壁に掛けて祀り、日々参拝すると良いでしょう。

 

本位牌と戒名

本位牌と戒名

◇戒名を授からなくても、位牌を仕立てることはできます

 
最近は墓じまいによる離檀などにより無宗教の人々が増えました。
無宗教の人々が増えたことにより、戒名を授からない選択も増えていますが、戒名がなくても、問題なく位牌を仕立てることができます。

 

<戒名のない位牌の仕立て方>
・俗名(本名)の後に「霊位」「位」などを付ける。

 
ただ戒名を付けなかった場合、寺院墓地では納骨ができないケースが多いでしょう。
この場合は宗旨宗派を不問とする民間霊園や公営墓地などに納骨します。
前述した手元供養も、戒名を持たない人を供養する方法のひとつです。

 

そもそも「戒名」とは?

◇「戒名」とはお釈迦様の弟子なり授かる名です

 
本来「戒名(かいみょう)」とは、お釈迦様の弟子になった証として授かる名で、生前に得度を受けると戒名を授かりますが、現代では多くが亡くなると授かります。

 

●これは出家している・いないに関わらず、仏教において戒名を授かると、迷いなく極楽浄土に導かれると信じられてきたためです。

 
戒名がある場合、位牌には表面に戒名が刻まれます。
また浄土真宗では「法名(ほうみょう)」、日蓮宗では「法号(ほうごう)、日号(にちごう)」など、「戒名」とは呼ばない宗派もあるでしょう。

 
ただ近年は、戒名制度に疑問を持つ人、金銭的な問題から戒名を付けずに、生きていた頃の名前「俗名」で、葬儀を執り行う人も増えています。

 

戒名はどこで授かるの?

◇菩提寺、もしくは葬儀社と相談します

 
寺院墓地にお墓が建つ家など、菩提寺のご住職へまず相談をする流れです。
宗旨宗派不問の民間霊園や公営墓地に納骨予定、もしくは納骨場所が決まっていない場合は、葬儀社と相談すると良いでしょう。

 

<戒名の基本的な構成>
●院号+道号+戒名+位号

 
布施の金額は院号の有無、位号のランク、宗派・寺院、地域などによって異なりますので、葬儀社やご住職と相談しながら進めてください。
また、後から戒名を付ける「後付け戒名」もしばしば見受けます。

 

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白木位牌、本位牌とは?

白木位牌、本位牌とは?

◇後飾りに祀る仮位牌が「白木位牌」、仏壇に祀る位牌が「本位牌」です

 
葬儀から四十九日までは「白木位牌」を祀ります。
この白木位牌は「野位牌」とも呼ばれ、四十九日の忌中に祀る仮位牌です。

 
そのため四十九日の忌明けまでには、正式な位牌「本位牌」を準備しておかなければなりません。

 

「寺位牌」とは?

◇お寺で位牌檀に祀る位牌が「寺位牌」です

 
自宅で仏壇が用意できない場合などは、お寺の位牌檀に位牌を安置してもらうことがあり、このような位牌を「寺位牌」と言います。

 
寺位牌は「寺院位牌」とも呼ばれ、寺院によって違いはありますが、位牌を用意してくれる寺院が多いでしょう。
本位牌よりも大きいサイズのものが多い傾向です。

 

「白木位牌」とは?

「白木位牌」とは?

◇「白木位牌」とは、忌明けまで祀り一時的な仮位牌です

 
仏教では、忌明けまでは故人の魂があの世とこの世をさまようため、行く先が決まっていないという考え方があります。

 
そこで来世の行き先が決まる四十九日の忌明けまで、遺骨や遺影とともに後飾り(中陰壇)に安置する位牌が、仮位牌である白木位牌です。

 
仮位牌として使用されるので、簡素な作りが特徴となり、白木位牌の表には戒名を、裏には俗名を記載します。

 

白木位牌の処分方法は?

◇菩提寺や葬儀社へ預けます

 
一般的に四十九日法要までに遺族は本位牌を用意します。
故人の魂は本位牌へ魂を移し込める「開眼法要(魂入れ)」を行い、白木位牌から本位牌へ魂を移すでしょう。

 

●故人の魂を本位牌へ移した後、白木位牌はその役割を終えます。
…そのため菩提寺や寺院、葬儀社などに預ける流れが一般的です。

 
寺院では預かった位牌を位牌堂へ納め永代供養を行ったり、お焚き上げをして処分します。

 
ただ稀に、寺院や葬儀社が白位牌を引き取ってくれない、仏式の葬儀でなかった場合などに白木位牌はそのまま残ってしまう可能性もあるでしょう。

 
この場合にも四十九日までの仮位牌ですから、いつまでも使ってはいけません。
寺院などでお焚き上げをして処分することをおすすめします。

 

白木位牌は自分で処分できる?

◇位牌から故人の魂が抜けていたら、扱いは自由です

 
位牌から故人の魂を抜く「閉眼供養(お性根抜き)」が終わっていた場合、すでに魂が抜けているため、自分で焼却しても問題はありませんが、あまり良い気持ちはしませんよね。

 
寺院にお焚き上げを依頼できれば一番ですが、依頼するのが難しい場合は、仏壇店などで仮位牌の回収およびお焚き上げをお願いすることもできます。

 

「本位牌」とは?

「本位牌」とは?

◇「本位牌」とは、忌明け後からずっと仏壇に祀る位牌です

 
本位牌(ほんいはい)」とは、四十九日法要までに用意をする漆塗りなどの本格的な位牌で、忌明け後は仏壇に祀られ、毎日の礼拝対象となります。

 

●仏教において白木位牌から本位牌へ故人の魂を移す儀式は、「四十九日の忌明けを迎えてからでなければ成仏しない」とされてきました。

 
そのため成仏されてから本位牌に移し、仏壇に末永く安置します。
白木位牌は寺院や葬儀社が用意してくれますが、本位牌は遺族が自分達で準備しなければなりません。

 

本位牌はどのように準備する?

◇本位牌は、仏壇仏具店で購入します

 
本位牌の準備は、基本的に仏壇仏具店で適切なものを選び購入した後、故人の戒名や享年、没年月日などの記載を発注する流れです。

 

<本位牌の購入先>
・仏壇仏具店
・葬儀社
・インターネット通販

 
位牌のサイズや文字の配置を考慮し、故人にふさわしい本位牌を四十九日法要までに用意しましょう。

 

本位牌は必要ない?

◇無宗教の場合、原則としてお位牌は必要ありません

 
ただ無宗教であっても、毎日手を合わせて供養する礼拝の対象として、位牌を仕立てる人は多いです。

 
無宗教の人が位牌を仕立てる場合、戒名は存在しません。
この場合には、俗名で位牌を仕立てることも可能です。
また近年では、位牌を必要としない「手元供養」を選ぶ人も増えました。

 

本位牌が仕立てる期間は?

◇本位牌は発注してから納品まで、約2週間が目安です

 
本位牌は戒名や没年月日などを彫刻・記載する作業に約2週間ほどかかるとされます。
そのため四十九日法要で、新しい位牌の開眼供養(魂入れ)を行うならば、日程に合わせて予め注文しなければなりません。

 
四十九日法要までに本位牌を仕立てるならば、葬儀を終えてすぐのタイミングで本位牌を決め、戒名などの情報を記載すると便利です。

 

本位牌の「開眼供養」とは?

本位牌の「開眼供養」とは?

◇故人の魂を位牌に宿す儀式が「開眼供養」です

 
開眼供養(かいげんくよう)」とは「魂入れ」とも呼ばれ、位牌に故人の魂を入れる儀式を差します。

 
新しい位牌にはまだ魂が宿っておらず、礼拝の対象にはなりません。
そのため僧侶が読経をして「魂入れ」を行い、本位牌に故人の魂を移すことで、ただの木牌から、礼拝の対象になるためです。

 
四十九日法要のなかで開眼供養をして、故人の魂が宿った本位牌は、後飾り(中陰棚)から仏壇へと移されます。

 

開眼供養をしないとどうなる?

◇開眼供養をしないと故人の魂は位牌に宿らず、礼拝の対象になりません

 
位牌は故人や先祖の魂が宿る存在です。
開眼供養(魂入れ)を行う前と後で外見に違いはありませんが、開眼供養をしていない位牌は、故人の魂が宿っていない「物」として扱われます。

 
このように位牌は開眼供養(魂入れ)をしなければ供養できません。
位牌を通して供養をするためには、必ず開眼供養(魂入れ)が必要です。

 

四十九日までに準備できなかった場合は?

◇本位牌を仕立てた後、開眼供養(魂入れ)を行いましょう

 
本位牌の準備が四十九日法要までに間に合わなかった場合は、四十九日法要のみを済ませた後、本位牌を仕立ててから、僧侶に開眼供養を依頼します。

 
一般的には最も近い法要、例えば初盆や一周忌法要などに合わせて、開眼供養(魂入れ)を合わせて行うのが一般的です。

 

位牌の選び方

位牌の選び方

◇位牌に宗派ごとの決まりはありません

 
浄土真宗以外の宗派では、位牌を仕立てる際に決まり事はないので、故人にふさわしいと思われるものを選びましょう。

 
ただし仏壇に合わせて位牌を選ぶ時には、一般的に仏壇に祀るご本尊との関係性など、注意点がいくつかあります。

 

<位牌を選ぶポイント>
・ご本尊の高さよりも位牌の方が高くならない
・ご先祖様の位牌よりも大きくならない
・夫婦の位牌は同じサイズが通例

 
ご先祖様の位牌が仏壇内に祀られている場合、その位牌と同じサイズ、もしくは、それよりも小さいものを選びます。

 
また夫婦の位牌は同じサイズに揃えることが多く、同じ位牌にお二人の戒名を並べて彫るケースも多いです。

 

位牌の費用相場

◇本位牌を購入する費用目安は、約1万円~5万円です

 
本位牌は約1万円~5万円ほどを費用目安としますが、その価格幅は広く、素材やデザイン、大きさによっても金額に差が出ます。
なかには約50万円以上になる位牌もあるので、注意をしてください。

 

<位牌の費用相場>
①塗り位牌…約8,000円~8万円ほど
●平均的な価格帯…約3万円~4万円ほど
・高価格帯(本漆)…約5万円~10万円ほど
・低価格帯(合成漆)…約1万円ほど

 
②唐木位牌…約2万円~7万円ほど
・高級なもの(彫刻など)…約30万円以上もある

 
このような位牌の価格帯の幅は作業工程に関係しています。
本漆の位牌は「塗り・研ぎ・磨き」と、複数の工程があるため、労力や時間がかかりますが、合成漆の位牌は工程が簡略化され、お値段を抑えることができるなどです。

 

位牌の種類

位牌の種類

◇ひとり用の「板位牌」、複数の「繰り出し位牌」が基本です

 
位牌には個人や夫婦のみを祀る単体の「板位牌」と、複数のご先祖様の魂が宿る木札をまとめた「繰り出し位牌」の二種類があります。

 
また板位牌には伝統的な「塗りの位牌」、木材の素材を生かした「唐木位牌」の他、現代の住まいにマッチしたおしゃれなデザインの「モダン位牌」などが登場しました。

 

<位牌の種類>
[位牌の種類] [特徴]
①板位牌 ・個人を祀る
・夫婦を祀る
②繰り出し位牌 ・ご先祖様を祀る
・複数の位牌札が収まる

 
また手元供養の広がりにより、位牌の形にこだわらない家族も増えました。
例えばガラスのモニュメントに故人の戒名などを彫刻するなどです。

 
下記より、伝統型位牌やモダン型位牌など、位牌の仕上がりによる種類の違いを解説します。

 

塗り位牌

◇表面に漆を塗った位牌です

 
装飾に漆を塗り、金箔や金粉・蒔絵などで飾られた位牌です。
見た目も高級感があり非常に人気がある位牌で、塗りの質によって価格が大きく変わります。
伝統的な仏壇のなかでも金仏壇などと調和する位牌です。

 

唐木位牌

◇木目の美しさを生かした位牌です

 
唐木位牌」は、黒檀や紫檀などの木材から作られ、しっかりと重く耐久性に優れています。

 
木目の美しさが特徴的な唐木位牌は、木材の質により幅がありますが、約2万円~5万円ほどの価格帯です。

 

モダン位牌

◇現代の住まいに合わせたおしゃれなデザインです

 
現代の住まいや暮らしに合わせておしゃれにデザインされた位牌全般を「モダン位牌」と呼びます。

 
モダン位牌は、同じく現代の住まいや暮らしにマッチする現代的な「家具調仏壇(モダン仏壇)」と調和するよう、デザインされた位牌です。

 
手元供養が根付いたことで、ガラスのモニュメントを位牌とするなどバリエーションも豊富で、従来の位牌にはない色合いや形で仕上げられています。

 

繰り出し位牌

◇複数の位牌札をまとめた位牌が「繰り出し位牌」です

 
繰り出し位牌(回出位牌)は、戒名が書かれた位牌札が数枚納めらた位牌で、ご先祖様のお位牌が増えた時に使用されてきました。
約6枚~8枚の位牌札が納まる繰り出し位牌が一般的です。

 

年忌法要では、対象となる故人の位牌札を一番上にして執り行います。

 
そのため、数枚の札板を命日の順に重ねて入れておくと良いでしょう。
命日が終わると後ろにまわすことで、次のご命日を迎える札が表に来るためです。

 
何代にもわたって多数の位牌がお仏壇の中にある場合、三十三回忌や五十回忌に先祖の位牌にまとめるか、「繰り出し位牌」や「屏位」としてまとめます。

 

位牌の処分の仕方は?

位牌の処分の仕方は?

位牌を処分する場合は、神社やお寺などでお焚き上げしていただくか、お寺や霊園で永代供養をお願いすることが一般的です。

 
また、他にも、葬儀社や仏具店、遺品整理業者などに依頼して処分することも可能です。ただし、後のトラブルを避けるためにも、必ず近親者や親族と話し合い、位牌の関係者全員から了承を得てください。

 

自分で位牌の処分はできる?

◇位牌は自分で処分できますが、寺院や霊園などに依頼する人が多いです

 
位牌から魂を抜く「閉眼供養(魂抜き)」を僧侶に依頼し執り行うことで、位牌は礼拝対象から、ひとつの「物」となります。

 
そのため閉眼供養を済ませた位牌は、自分で処分することも可能です。
確かに位牌も塩を振って清めた後、自分で燃えるゴミとして出すことはできますが、抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。

 

●一般的には、永代供養やお焚き上げにより処分する人が多いでしょう。
菩提寺や霊園などに相談し、依頼できます。

 
ちなみに位牌を祀る入れ物である「仏壇」は、閉眼供養の後、粗大ごみとして処分しても問題ありません。
また仏壇は、仏壇仏具店へ相談して引き取ってもらうことも多いです。

 

仏壇がなくても位牌を残していい?

◇位牌だけを祀っても問題はありません

 
位牌は一般的に仏壇に安置されますが、仏壇を処分した後でも、手元に位牌だけを残し、リビングや寝室などに位牌を安置することは問題ありません。

 
ただ跡継ぎがいない場合は位牌も行く先を失い、いずれは処分されてしまう点は、注意をすると良いでそう。

 

位牌も永代供養ができる?

◇位牌も遺骨と同様に、永代供養ができます

 
ただ位牌も遺骨も永代供養は「永代」とはいえ、個別に安置していただく期間は永久ではありません。
個別に安置する期間を過ぎた後は、お焚き上げを行います。

 
寺院の位牌堂では三十三回忌までが一般的ですが、位牌をすぐにお焚き上げして、過去帳に戒名を書き入れることで、永代供養とする場合もあるでしょう。

 
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まとめ;位牌は四十九日法要までに準備します

まとめ;位牌は四十九日法要までに準備します

本位牌は四十九日法要までに準備をして、僧侶による読経による「開眼供養」により故人の魂を宿していただき、仏壇に祀ります。

 
四十九日までは葬儀社や菩提寺で用意してもらう仮位牌の「白木位牌」を、後飾りに祀っているので、葬儀後すぐに位牌を準備しましょう。

 
ただ位牌は仏教による仏具なので、無宗教やキリスト教など、必ず必要なものではありません。

 
特に近年では無宗教の人々や永代供養の選択が増え、位牌のない供養の形も増えました。

 

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

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