
大阪の自宅で葬儀を行う手順と流れ。世話役や通夜・葬儀での飲食、供花や供物まで解説!

家族葬など新しい形式が増えるなか、大阪では自宅を葬儀会場に選ぶ事例が増えました。
故人も慣れ親しんだ大阪の自宅から葬儀を行うことで、心のこもった葬送が実現しますが、会館やセレモニーホールとは違い、祭壇を置く場所やお通夜や葬儀での飲食の対応まで、戸惑う事柄も多いですよね。
今回は、大阪の自宅を葬儀会場として選ぶ時、会館やセレモニーホールとは違う進め方や意点をお伝えします。
大阪の自宅で葬儀を行う手順と流れ。世話役や通夜・葬儀での飲食、供花や供物まで解説!

世話役を頼む

大阪では自宅での葬儀を選ぶ場合、親族や近所の方々、知人や友人など、信頼できる方々のなかから世話役をお願いすることが多いです。
世話役は受け付けから裏方(飲食関係のお手伝い、勝手方)など、複数人にお願いをすることが多いので、世話役の代表(葬儀委員長)まで選びお願いすることが多いでしょう。
● 世話役の代表(葬儀委員長)になっていただく方は、喪家と近しく内情を把握している方、葬儀経験などがある年齢の方、そして世話役の方々を支持できる器のある方を選びます。
→ ただ、故人の状況(働き盛りで亡くなった、商工会に属していた店舗経営者など)によって、お願いしたい世話役及び世話役の代表(葬儀委員長)も変わってきますので、人間関係に配慮をしながら依頼をしてください。例えば…、
(1)故人が会社に属し、働き盛りで亡くなった場合…職場の人々で世話役をお願いできるか、相談をする事例も多いです。
(2)故人が商店街の店舗経営など、地域に密着していた場合…商工会などへ相談をします。
(3)社宅や集合住宅で葬儀を行う場合…昔ながらの集合住宅で助け合う(相互扶助)の風習が残る場合は、棟内の自治会が世話役を担うことがあるでしょう。
現代では葬儀社が世話役まで代行してくれますが、住民の関係性が深い地域で大阪の自宅で葬儀を行う場合、ご近所や職場など人間関係の深い人々で世話役の役割を担うことも多くあります。
● 大阪の自宅で葬儀を行う場合、時には経験の深い高齢の方が多く世話役を受けてくださることも多いです。
→ この場合は若い方々にもできるだけお願いし、上手く協力してもらうよう(高齢の方々が支持を出して、若い方々が動くなど)、配慮してみてください。
ちなみに大阪の自宅で葬儀を行った体験談では、周囲へ気を利かせてくださるであろう女性数人に、世話役をお願いすることで、葬儀の流れがぐっとスムーズになったとの声が多くありました。
祭壇はどこに置くか

現代の大阪では、自宅の葬儀で祭壇の置き場所が、最も悩ましい次項です。小さい祭壇も多くありますが、それでも祭壇は広いスペースを必要とします。
さらに大阪で自宅の葬儀を選ぶ事例では高齢者世帯も多く、タンスなどさまざまな家具類が並んだりと片付けきれず、悩む遺族の相談も多いです。
● 家のなかで最も広いスペースを確保できる場所が良いですが、だからと言って、家の奥では、弔問客の出入りが不便になります。葬儀の流れも鈍くなりますので、優先事項は弔問客が出入りしやすいスペースです。
→ 昔はふすまを取り払い広い空間を作ることもできましたが、現代は小さい部屋を複数作る間取りが増えました。このような場合は、祭壇を庭側(外側)に配置して、弔問客には立ったまま焼香をしてもらいます。
祭壇はいざ入れると、想像以上に広いスペースを要しますが、一度設置してしまうと、しばらくは移動できません。
● 祭壇を設置する前に、後ろに生活必需品が迷い込んでしまわないよう、予め外に出しておきます。
→ 幕も張りますが、弔問客の目が届く範囲では、葬儀の場には相応しくないようなカラフルな置物や装飾品などは外しましょう。
※ 神棚は「死の穢れ」は入らないよう、扉は閉じてその上から半紙を張り、封じるとされます。
会館やセレモニーホールでは靴のまま会場に入る空間も多いです。また畳間の場合もスリッパを充分に揃えていますが、大阪の自宅を葬儀会場とする場合、簡易的なものでもスリッパは多く用意した方が良いでしょう。
また玄関回りや外回りも広くスペースを取るように片付けて、靴の置き場所ではできるだけ広く確保します。
供花や供物などをいただいた時

大阪の自宅で行う葬儀では、供花や供物の置き場にも配慮した方が良さそうです。訃報を聞いた時に供花の申し出は多く、供物が届くこともあります。
ただ、現代の家族葬などは小さな規模で近しい身内のみで行いたいとして、御香典や供物、供花を辞退する選択もあります。
● 御香典・供物・供花を辞退する場合には、訃報の連絡と葬儀のご案内時点で、御香典・供物・供花を辞退することをお伝えしてください。
→ いただく場合は丁寧なお礼をしてください。飾る時には御霊前の左右に、故人との関係性が深く目上の方を内側へ、続いて外側へと並べていきます。
大阪で自宅の葬儀でも、花輪を送ってくださる方々はいますよね。このような場合、葬儀を終えてすぐ、造花の花輪は片付けても構いません。一方、生花をいただいたら、葬儀後は花の様子を見ながら小さく整えて、飾り続けます。
また大阪で自宅の葬儀で迷う事柄が、通夜ぶるまいなどの飲食です。小さな規模の葬儀の場合、今では飲食をふるまうことなく、受け付けでお清めの塩と、志(御香典返し)をお渡しして終わる形式も増えました。
● お通夜や葬儀を通した弔問客への飲食のふるまいは、通夜の後の通夜ぶるまい、葬儀後の精進落しなどがあるでしょう。
→ ふるまう時は裏方(台所・勝手方)の世話役が手伝ってくれますので、動きやすいよう、下記のような事柄に配慮をしてください。
・食器や洗剤など、必要なものの場所をお伝えする。
・紙コップや紙皿、割り箸、ペーパーナプキンなどを準備する。
・買い物ができるよう、お金をお渡ししておく。
・資源ごみ、燃えるごみ、燃えないごみなど分別ごみの場所をお伝えする。
大阪の自宅で葬儀を進めた場合、お世話役の方々は喪家に付きっ切りで弔問客への対応をしてくれます。そのためお礼も込めて、昼食や夜食を準備しておくと良いでしょう。
遺族も何かと慌ただしい時間を過ごしていますので、仕出し弁当を準備することが多いですが、人数によってはてんやものでも構いません。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪の自宅を葬儀会場とした場合、お世話役を依頼する場合の頼み方や配慮、祭壇の場所や供花・供物の受け方まで、遺族で配慮したい事柄を中心にお伝えしました。
葬儀会場の違いによる注意点やメリットデメリットについては別記事「【大阪の葬儀】会場による進め方の違いとは。会館で行う場合、個人宅で行う場合の注意点」などでもお伝えしています。
この他、葬儀社の選び方や打ち合わせについても別記事でお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
・大阪で遺族が行う葬儀の流れ。喪主決めから通知と協力依頼、葬儀社選びや打ち合わせまで
・大阪で葬儀社の選び方と喪主が進める打ち合わせのポイント。注意点と決めておきたい事柄
まとめ
自宅を葬儀会場にする場合の進め方
●世話役をお願いする
・故人の生前の立場に合わせて相談する
・葬儀経験のある方に世話役の代表をお願いする
・高齢の方々が多ければ若い方にもお願いする
●祭壇の置き方
・小さい部屋では外側に祭壇を置くことも多い
・奥の部屋は出入りが不便なので避ける
・祭壇を置くと移動できないので最初に片づける
・神棚は閉じて、半紙で封じる
・葬儀にそぐわない置物などは片付ける
・玄関を片付けてできるだけ広く取る
・スリッパを用意する
●供物や供花
・辞退なら訃報の報告時に伝える
・霊前の内側から故人と深い関係性・目上の方
●飲食の扱い
・通夜ぶるまいと精進落し
・勝手方の世話役さんへ配慮する
・世話役の方々へ昼食や夜食を準備する
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