
大阪でお墓に文字を彫刻する費用目安は?和墓洋墓で違う文字数、宗旨宗派で違うお題目 とは

葬儀が終わるとひと段落してしまいますが、次は四十九日法要後の納骨に向けて、大阪ではお墓に文字を彫刻するなど、納骨式の手配をしなければなりません。
ただ日ごろから供養事に関わる方々は少ないため、いざ大阪でお墓に名前を彫刻すると言っても、追加彫刻の費用目安はどれくらいなのか…、そもそもどこに依頼をしたら良いのか…、戸惑うことばかりですよね。
また新しく大阪でお墓を建てる場合も何を彫刻すれば良いのか…、特に家墓の場合は宗旨宗派に倣った文字を依頼しなければなりません。
そこで今回は、大阪でお墓に名前を追加彫刻する費用目安と依頼先の他、宗旨宗派で違うお題目や、大阪のお墓スタイルで違う彫刻する文字数についてお伝えします。
大阪でお墓に文字を彫刻するには?和墓洋墓で違う文字数の目安、宗旨宗派で違うお題目

名前を彫る時期と依頼先

大阪ではお墓に名前を彫刻する時期として、納骨式が一般的です。
もともと先祖代々墓(家墓)がある家では、四十九日法要後の納骨式が根付いていますので、「四十九日までに名前を入れないと!」と慌てる様子は多く見受けます。
● けれども仏教の教えとしては、特に大阪でもお墓に故人の名前を彫刻する期日は設けていません。
→ ご遺骨の納骨と違い、大阪では故人の名前がお墓に彫刻されていないからと言って、「中陰を彷徨う(あの世とこの世を行き来する)」とはされていないのです。
そのため「ひとつの目安として」大阪では、お墓に故人の名前を彫刻する期日を納骨式としているだけで、実際にはいつでも良いとされています。
● もちろんお墓を新しく建てる場合には、その時に故人の名前も彫刻されるでしょう。建墓費用には多くのケースで、故人一人のお名前彫刻が見積書に入っています。
→ 新しく故人の名前を追加する場合、一般的には約5万円/1柱~が費用目安です。
地方で石材業者が少ないエリアなど、条件によっては割高な彫刻料を提示する業者もありますので、相見積もりを取ると良いでしょう。
…ただ石材業者を個人的に選ぶケースの多くが公営墓地などです。現代は民間霊園や寺院墓地にお墓を建てる家が多いですが、多くの寺院墓地や民間霊園では提携している石材業者があります。
● 相談をすれば自分達で選んだ石材業者を墓地へ入れることが可能な施設もありますが、霊園内の石材業者を指定している(指定石材業者)も多いです。
そのため、まずはお墓が建つ(これから建てる)墓地の管理会社へ、相談をしてみることをおすすめします。
和墓・洋墓、それぞれに適切な文字数の目安

現代の大阪では無宗教のお墓も増え、彫刻する文字も自由自在になりました。(詳しくは別記事「大阪でお墓に彫刻する文字にタブーはある?やすらぎなど抽象的な言葉や宗旨宗派で違う彫刻」などもご参照ください。)
なかには故人へ贈る手紙や、長い詩を彫刻するお墓も多く見受けますが、例えば大阪で三段のお墓に何十文字も彫刻するとイメージすると…、違和感がありますよね。このような詩を入れたいならば、デザイン墓や大きなプレートの洋墓が適切です。
このようにお墓のデザインにより、ある程度は文字数が決められています。
(1) 和墓は7文字~10文字が理想的だが、二列調整も可
… 和墓は主に「先祖代々墓」や信仰する宗旨宗派のお題目(南無阿弥陀仏など)が多いですが、もしも自由に大阪でお墓に文字を彫刻するのであれば、10文字以内が目安です。
※ それ以上の文字を入れたい場合には、大阪でもお墓に彫刻する文字の大きさを小さくしたり、数列に並べる事例も見受けます。
(2) 洋墓は1文字~4文字が理想的だが、文字数が多くても可
… 洋墓の多くが抽象的な「心」「絆」などの言葉や、イラスト(花など)を彫刻するなど自由な傾向にあります。そのため文字数も自由で、入れたい文字数に合わせて大きさを調整するでしょう。
※ ただし、一般的には一文字~四文字(四字熟語など)と少ない文字を大きく入れるデザインが多い傾向です。
(3) デザイン墓は文字に合わせて墓石をデザイン
… 今大阪で人気のお墓「デザイン墓」は、彫刻する文字も自由です。むしろ入れたい文字に合わせて自由に墓石をデザインできます。
自由に文字を彫刻する場合、石材業者によって価格設定はさまざまです。1文字単位で価格設定している場合は、千円~3千円/1文字などの価格帯も見受けますし、一面の墓石彫刻で5万円~10万円などと設定している業者もありました。
また、少し触れましたが花や動物などの「絵」を彫刻する場合には、追加料金が掛かる業者がほとんどです。デザインによって価格幅も広く5万円~10万円/1か所ほどが目安となります。
● いずれにしても大阪でお墓に文字を彫刻する時には、口約束ではなく、必ず見積書などの書面に細かく出してもらってください。
大阪でお墓に自由な文字を彫刻したい場合、希望内容もさまざまですので、後々のトラブルを事前に回避したいところです。
大阪のお墓に多い、お題目の彫刻

先祖代々墓や家墓を新しく建てる場合、大阪ではお墓に彫刻する文字に、信仰する仏教宗派のお題目や、象徴する梵字、家紋などを選ぶ家も多く見受けます。
宗派とは、同じ仏教でも真言宗や浄土真宗、臨済宗など、少しずつ教えが違う派閥です。
大阪では江戸時代からの檀家制度により、先祖代々から特定寺院の檀家になっている家が多いでしょう。それに伴い宗派も決まってきますので、知らない場合は予め親族へ確認してください。
全ての宗旨宗派を網羅することはできませんが、代表的な宗派で扱われるお題目や梵字の一覧をご紹介していきます。
● 大阪で梵字をお墓に彫刻する場合、「先祖代々墓」などの頭に入れる掘り方が一般的です。
(1)真言宗
・南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)/お題目
・梵字(ア)…大日如来
※子どもの場合、金字で地蔵菩薩の梵字(カ)
(2)天台宗
・南無阿弥陀佛(なむあみだぶつ)/お題目
・梵字(ア)…大日如来
・梵字(キリーク)…阿弥陀如来/御本尊
(3)日蓮宗
・南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)/お題目
・妙法(みょうほう)の下に「先祖代々墓」「〇〇家之墓」など/題目塔
※日蓮宗の文字は髭題目と呼ばれる独自の文字です。
(4)曹洞宗・臨済宗など、禅宗
・南無釈迦牟尼佛(なむしゃかだぶつ)
・「〇」の下に「○○家之墓」「先祖代々墓」など/円相
(5)浄土真宗
・南無阿弥陀佛(なむあみだぶつ)
・倶會一處(くえいっしょ)
※倶會一處の場合、花立て・台座に「〇〇」
●故人はご逝去後すぐに成仏するため、霊位/菩提/吉日/供養は彫刻なし、同じく五輪塔などは建立なし
(6)浄土宗
・南無阿弥陀佛(なむあみだぶつ)
・梵字(キリーク)…阿弥陀如来
※梵字(キリーク)は金文字でも可
※先祖代々墓など、家名なしの墓石には、花立て・台座に「〇〇」
…以上が大阪のお墓に多いお題目の彫刻です。この他の宗旨では神道も多いですが、大阪で神道のお墓に彫刻する場合、「奥津城(おくつき)」と家名の下に入れる家が多いでしょう。
例えば「〇〇家奥津城」「○○家先祖代々之奥津城」などです。「奥津城」は「奥都城」や「奥城」などとされることもあります。この他には「霊位」、例えば「〇〇家先祖代々之霊位」なども可能です。
神道のお墓であれば、ほとんどが先が尖る「兜巾型(ときんがた)」ですので、すぐに分かります。
※ 詳しくは別記事「大阪で神道のお墓を建てる。仏教墓との違いや特徴、彫刻する文字、費用の目安まで解説!」でお伝えします。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪でお墓に文字を彫刻する時の流れや費用の目安、石材業者の選び方を、宗旨宗派で違うお墓に掘るお題目とともにお伝えしました。
現代の大阪ではお墓に彫刻する文字も、「心」や「絆」など、抽象的で自由な文字が増えていますよね。
ただ一方でお墓を継承したものの老朽化が激しく、先祖代々墓を建て直す事例も増えています。このような場合、先祖代々から特定の宗旨宗派として建てていることが多いです。
例え、管理のしやすい大阪近郊の霊園へ改葬(お墓の引っ越し)を行ったとしても、先祖代々から伝わる宗旨宗派は守る方が多い傾向にあります。
※ お墓の継承については、下記コラムで詳しくお伝えしていますので、コチラをご参照ください。
・大阪でお墓の継承者に!経済的な負担はどれくらい?年間管理料やメンテナンスコスト、法要まで解説
・大阪でお墓を継承するといくら掛かる?手続き・必要書類や金額目安と、継承に負担を感じた時に選ぶ選択肢まで
※ またお墓の彫刻について、どこに何を掘るかなど基本的な事柄については「お墓に名前を追加したい」でもお伝えしています。
まとめ
お墓に彫刻する流れと文字数、お題目
・追加彫刻は約5万円/1柱~が目安
・霊園には提携石材業者がある(霊園に相談)
●適切な文字数
・和墓は7文字~10文字
・洋墓は1文字~4文字
・デザイン墓は自由
●宗派で違うお題目
・真言宗/南無大師遍照金剛
・天台宗/南無阿弥陀佛
・日蓮宗/南無妙法蓮華経
・禅宗/南無釈迦牟尼佛
・浄土真宗/南無阿弥陀佛
・浄土宗/南無阿弥陀佛
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