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永代供養ナビTOP永代供養コラム【図解】キリスト教の葬儀マナーとは?献花の仕方やカトリック・プロテスタントの違い?

【図解】キリスト教の葬儀マナーとは?献花の仕方やカトリック・プロテスタントの違い?

【図解】キリスト教の葬儀マナーとは?献花の仕方やカトリック・プロテスタントの違い?

・キリスト教式の葬儀マナーは?
・キリスト教式の葬儀で香典は違う?
・キリスト教式の葬儀で献花の仕方は?

 
キリスト教式の葬儀に参列する機会はあまりないため、戸惑う声は多いですよね。
キリスト教を信仰していない限り、キリスト教式と仏式の葬儀で服装に違いはありません。
 
ただ香典の表書きや献花など、キリスト教式の葬儀ならではのマナーがあります。
本記事を読むことで、キリスト教式の葬儀に参列する際、注意をしたい準備やマナー、キリスト教式の葬儀の流れが分かります。
 

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キリスト教式と仏式:葬儀の違い

キリスト教式と仏式:葬儀の違い

◇キリスト教式の葬儀は、お焼香ではなく献花です
 
キリスト教式の葬儀では、お焼香ではなく献花をするため、献花のマナーを理解する必要があります。
 
キリスト教式の葬儀は、カトリックとプロテスタントに分かれます。
仏教で言うところの真言宗や臨済宗と言った、宗派の違いです。
 

<キリスト教式と仏式:葬儀の違い>
[違い] [仏式] [キリスト教式]
①儀式 ・お焼香 ・献花
②葬儀 ・読経供養 ・聖歌、讃美歌
③掛ける言葉 ・お悔みの言葉 ・慰めの言葉
④香典の表書き ・香典、ご霊前 ・御花料
⑤持ち物 ・数珠を持参 ・数珠を使わない

 
そのためキリスト教式の葬儀に参列する前には、キリスト教のカトリック・プロテスタントの違い、掛ける言葉や、献花の作法を理解して出掛けます。
 
準備段階では香典の表書きが「御花料」になる、数珠を持参しないなど、があるでしょう。
 

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キリスト教の死生観

◇キリスト教では、人が亡くなると「復活」するため哀しむことではありません
 
またキリスト教式と仏式では、死後の世界への考え方が大きく変わるため、この点を理解することで、掛ける言葉や対応が分かります。
 
仏教では人が亡くなると、死者の魂は四十九日間の忌中に裁きを受ける「冥土の旅」を経て成仏するため、通夜や葬儀では「追善供養」により極楽浄土への道を後押ししますが、キリスト教にはそれがありません。
 

<キリスト教の死生観>
[宗派] [死生観]
[カトリック]
①復活する
(嘆くものではない)
・魂は残る
・生前の行いで行く先が決まる
②祈り ・懺悔により償われる
・ミサの祈りで後押しする
[プロテスタント]
①復活する ・魂は残る
・死後の世界はない
(神様に委ねる)
②祈り ・懺悔はない
・神に捧げる

 
通夜や葬儀での祈りは、カトリックの方が仏教の概念に近いかもしれません。
プロテスタントではもともと人は罪を背負ってこの世に生まれるとされ、罪を告白し償う必要はないためです。
 
そのためプロテスタントでの祈りは、仏教の追善供養やカトリックのミサとは違い、神様に対して捧げるものとなります。
 

キリスト教の葬儀:カトリックとプロテスタント

キリスト教の葬儀:カトリックとプロテスタント

◇キリスト教にはカトリックとプロテスタントの宗派があります
 
キリスト教は華やかなカトリックと、簡素なプロテスタントの宗派に分かれます。
プロテスタントは宗教改革運の過程で分派した宗派で、大きな違いは死後の世界を神に委ねる点でしょう。
 
教義ではさまざまな違いがありますが、ここではカトリックとプロテスタントの葬儀においての違いについての解説です。
 

<キリスト教の葬儀:宗派による違い>
[違い] [カトリック] [プロテスタント]
①教職者 神父
(男性のみ)
(独身のみ)
牧師
(男女あり)
(既婚あり)
②十字架 キリストがいる
(聖人信仰)
(マリア信仰)
十字架のみ
(聖人信仰がない)
③葬儀形式 ・葬儀+告別式 ・葬儀と告別式を区別しない
④開式 聖歌斉唱 讃美歌斉唱
⑤教職者の言葉 ・言葉の典礼
(神父の聖書朗読・説教)
・牧師の説教
(牧師の聖書を踏まえた説教)

 
などの違いがあります。
参列するにあたり大きな違いは、葬儀と告別式が区切られているかいないかや、聖歌や讃美歌の斉唱でしょう。
 

カトリックの葬儀:流れ

◇カトリックの葬儀は、葬儀の後に告別式です
 
キリスト教式でもカトリックの葬儀の特徴は、葬儀と告別式が分かれること、葬儀のミサがある点です。
どちらも開式にあたり、入堂聖歌を行います。
 

<カトリックの葬儀:流れ>
[葬儀]
①入堂聖歌 ・神父入場
・棺、遺族入場
(参列者は立つ)
②開式挨拶 ・神父による挨拶
・聖水を注ぐ
・献香(香りを広げる)
③ミサ(祈り) ・言葉の典礼(聖書の朗読と説教)
・感謝の典礼(パンと葡萄酒)
・赦祷式(故人の魂の復活)
(生前の罪への祈り)
[告別式]
④入堂聖歌
⑤聖歌斉唱 (参列者皆で斉唱)
⑥弔電紹介 ・故人の経歴
・弔電紹介
⑦献花 ・一輪の花を捧げる
(参列者全員)
⑧喪主挨拶 ・閉式

 
以上の流れで、献花が仏式の焼香にあたります。
 
1世紀から存在するカトリックの教義は聖書以外も重視したもので、ローマ教皇が統一的指導者、頂点とする宗派です。
幼児洗礼があり、教職者は独身の男性のみ、修道院生活を必要とします。
 

プロテスタントの葬儀の流れ

◇プロテスタントは葬儀と告別式ひとつです
 
キリスト教式でもプロテスタントの葬儀では、最初から教職者である牧師が入場しています。
 
シンプルな教会が多いプロテスタントの葬儀では、オルガンによる伴奏で賛美歌が斉唱される式が多いでしょう。
 

<プロテスタントの葬儀:流れ>
①開式 ・讃美歌のオルガン演奏
・牧師による開式の挨拶
②聖書朗読 ・牧師による聖書朗読
・祈り
(参列者は黙とう)
讃美歌斉唱
(参列者全員)
③牧師による説教 ・故人の紹介
・聖書を踏まえた説教
④祈りを捧げる ・牧師による祈り
讃美歌斉唱
・牧師による祝福の祈祷
(参列者へ向けた祈り)
⑤喪主挨拶 (出棺時のケースもあり)
⑤献花 献花
・閉棺
・出棺

 
プロテスタントは16世紀頃に宗教改革により分派したもので、聖書の内容に忠実です。
 
統一的指導者も集権的な組織もないプロテスタントでは、教職者である牧師も結婚できますし、修道院生活はありません。
ただし自分で判断できない幼児からの洗礼は許されていない宗派です。
 

キリスト教式の葬儀:香典の違い

キリスト教式の葬儀:香典の違い

◇キリスト教式の葬儀で香典の表書きは「御花料」です
 
仏式の葬儀ではお焼香をするため、その相互扶助としてお金を包む「御香典」ですが、キリスト教式ではお焼香の代わりに献花をするため、「御花料」となります。
 
不祝儀袋は白黒の水引きを付けず、シンプルな白で良いですが、文具店ではキリスト教のモチーフの絵が描かれているものもあるでしょう。
 

<キリスト教式の葬儀:香典マナー>
[不祝儀袋] 水引きを付けない
・厚手の白封筒
(二重封筒は避ける)
[モチーフ] ・十字架
・ユリ
[表書き] 御花料
・下に氏名
[内袋] ・表…金額
・裏面…左下に住所と氏名
(住所は郵便番号まで)

 
一枚封筒にご香典を包む時には、お札が透けない厚手の白封筒を用意します。
表面に表書き「御花料」と、その下に参列者の氏名を書いたら、裏面の左下に右側から、住所・氏名・金額と書き進めると良いでしょう。
表書きが「御花料」である以外は、基本的に仏式の葬儀と香典の整え方は同じです。
 

 

キリスト教式の葬儀:香典相場

◇キリスト教式の葬儀での香典相場は、友人知人で約5千円~1万円です
 
参列者の年齢や、故人との生前のお付き合いによっても変わりますが、基本的に友人知人で約5千円~1万円を相場に包みます。
 

<キリスト教式の葬儀:香典相場>
[故人との関係] [香典相場]
①両親 …約5万円~10万円ほど
②祖父母 …約1万円~3万円ほど
③兄弟姉妹(配偶者含む) …約3万円~5万円ほど
④叔父・叔母 …約1万円~3万円ほど
⑤いとこ、甥姪(成人) …約1万円~3万円ほど
⑥配偶者の両親 …約3万円~5万円ほど
⑦配偶者の祖父母 …約1万円~3万円ほど
⑧友人知人(会社関係者) …約5千円~1万円ほど
⑨友人知人の両親 …約5千円ほど
⑩近所の人々 …約3千円~1万円ほど

 
以上が大まかな目安です。
ただ会社関係者では部署内でまとめて香典を準備したり、近所の人々では、自治会で香典金額を統一していることもあります。
 

キリスト教式の葬儀:献花の仕方

キリスト教式の葬儀:献花の仕方

◇献花では、花を回して茎部分を差し出すように行います
 
献花の作法は、花を受け取ったら茎部分を手前(自分側)に持ち、時計回りでゆっくりと回して、茎部分を献花台側にして、手を添えながら差し出す流れです。
 

<キリスト教式の葬儀:献花の仕方>
(1)花を受け取る ・左手で根本(花を上から持つ)
・右手は花部分(下から添える)
(2)献花台へ一歩進む ・一礼
(3)向きを変える [花を時計回りに回す]
・左手(茎)を祭壇側
・右手(花)を自分側
(4)献花 ・少し頭を下げて祈る
・終えたら一礼

 
お焼香と同じく、献花台へ献花をする時にもお花はご遺族側が用意をしてくれます。
聖母マリアの象徴とも言われるユリや、亡き母へ贈るとされる白いカーネーションなどが多いでしょう。
 
樹木葬と納骨堂どっち?
 

キリスト教式の葬儀:お悔みの言葉は?

キリスト教式の葬儀:お悔みの言葉は?

◇キリスト教式の葬儀に「お悔みの言葉」はありません
 
キリスト教の死生観からも分かるように、人が亡くなることは嘆き哀しむべき事柄ではないため「お悔みの言葉」はありませんが、ご遺族に寄り添う言葉を掛けると良いでしょう。
 

<キリスト教式の葬儀:お悔みの言葉>
・天に召された故人の平安をお祈りします
・どうか安らかに眠りますように
・寂しくなると思いますが 神様の御平安がありますように
・この度は誠にご愁傷様でございます
・ご親族の皆さまにおいては 断腸の極みかと存じます

 
またキリスト教で人が亡くなると天国へ行きます。
神様の元で安らかに眠り復活を待つため「天に召される」「安らかに眠りますように」などの故人への声掛けは問題ありません。
 

まとめ:キリスト教の葬儀では献花を行います

まとめ:キリスト教の葬儀では献花を行います

この世で亡くなることにより、故人が永劫の旅に出る、故人の魂が滅びることなく、神様の身元で復活を待つキリスト教の葬儀では、嘆き哀しむものではないことが、仏式の葬儀と大きく違います。
 
出棺の儀では参列者は故人の旅立ちへ祝福を祈り、お悔みの言葉がありません
 
同じように神式では人が亡くなると神となり、仏教でも浄土真宗では即日に極楽浄土にいざなわれます。
 
通夜や葬儀の案内が来たら、葬儀の宗旨宗派や形式を確認して、それぞれに見合った言葉掛けやマナーで参列することで、弔意を伝えることができるでしょう。
 

 

 

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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