【大阪の葬儀】喪主が把握する通夜の流れ。受付から始まる10の手順とは|永代供養ナビ
現代は葬儀社スタッフが先導してくれますが、喪主になったら大阪での通夜の流れは把握しておくと、喪主挨拶のタイミングなども分かり心づもりができるので安心です。
昔ながらの大阪の通夜の流れは、午前中に家族が亡くなったらその日の夕方から、午後であれば翌日の夕方から行います。
けれども最近では葬儀社が提供する安置室の安置環境も向上し、参列者が集いやすい週末に合わせ、数日経ってからの通夜や葬儀も増えました。
今回は大阪で行う通夜の流れ、夕方から始まる10の手順をお伝えします。
大阪で行う通夜、10の流れとは
現代は病院でご臨終を迎える人が多いですが、家族が亡くなったらまず、安置場所を決めてご遺体を搬送します。
自宅で亡くなり、そのまま自宅でご遺体を安置し自宅葬であれば別ですが、病院で亡くなった時には霊安室の制限時間がありますので、数時間~半日ほどで新しい安置室に搬送しなければなりません。
その間に信頼できる葬儀社が見つかれば、そのまま通夜や葬儀・告別式に向けた打ち合わせができるでしょう。
(1)受付開始…17時
(2)僧侶のお出迎え…17時半
(3)ご遺族/近親者が葬儀会場に入る…17時45分
(4)僧侶が葬儀会場に入場する…18時
(5)僧侶が葬儀会場から退場する…18時40分
(6)通夜終了の喪主挨拶…18時55分
(7)一般参列者は退席する…19時
(8)通夜ぶるまいの始まり…19時15分
(9)通夜ぶるまいの終了…21時
(10)ご遺族/近親者の棺守り…21時以降
…以上、従来の大阪で行う一般的な通夜の流れです。
近年では通夜を省略したり、一日で全ての供養を行う一日葬、火葬場で全てを済ませる直葬なども見受けますが、ごく一般的な大阪での通夜の流れをお伝えしています。
また今回は夕方17時に開始される大阪の通夜の流れとして、大まかな時間目安を提示しましたが、18時など、違う時間帯から始まる通夜ももちろんあるでしょう。
(1)受付開始…17時
●受付開始…一般的に受付は、葬儀社スタッフや世話役が対応します。
受付では参列者からお悔みの言葉を受けるとともに、参列者名簿に氏名を記入していただき、御香典を受け取ります。
受付では御香典のお金を扱うため、葬儀社スタッフ、もしくは世話役でも信頼できる人や親族のなかからお願いすると良いでしょう。
・大阪の葬儀で避けたい「忌み言葉」とは。現代言いがちな忌み言葉や言い換えの言葉まで
①受付開始前に喪主が確認すること
大阪の通夜の流れでは、喪主が受付前に確認したい事柄がいくつかあります。
参列者リストから、参列いただく人々の顔ぶれや人数を見ながら、下記の点を今一度チェックしてください。
・振る舞う仕出し料理の数
・供花や供物の並び(上座/下座の確認)
・席順の確認(上座/下座の確認)
・僧侶が通夜ぶるまいへ出席するかどうか
…以上5点です。
現代の大阪の通夜では、流れとして僧侶は通夜ぶるまいに出席しないケースが増えましたが、故人や家が僧侶と懇意にしている場合は、出席する判断が多いでしょう。
通夜ぶるまいに出席しない場合は、お布施とともにお食事代として「御膳料」を包み、お渡しします。
お布施とともにお渡しする「御膳料」や「御車代」に関しては「大阪の法要でお布施を渡す金額はどれくらい包む?読経の費用や、位で違う戒名料を解説!」をご参照ください。
・【大阪の葬儀】喪主が決める花輪や供花の配置。失礼にならない5つのルール|永代供養ナビ
(2)僧侶のお出迎え…17時半
●僧侶のお出迎え…僧侶のお出迎えは喪主が行います。
「喪主の○○○○でございます。
本日は初めてのことで行き届きませんが、どうぞよろしくお願いいたします。」
などとご挨拶をした後、控室までお通ししてください。
僧侶へお布施をお渡しするのは、一般的な大阪の通夜の流れでは、読経供養を終えた後が多いため、ここではお通しするのみで問題ありません。
・大阪の法要でお布施を渡す時、施主が押さえるマナーとは。御香典とは違う渡し方を解説!
(3)ご遺族/近親者が葬儀会場に入る…17時45分
●ご遺族/近親者の入場…参列者が落ち着いたら、最後にご遺族/近親者が葬儀会場に入場します。
祭壇を前に参列者の皆さまに向かってお辞儀をしてから、着席をしてください。
葬儀会場には故人との関係性に添った席順があります。
ご遺族や近親者は祭壇から向かって右側、喪主は右側の最も祭壇に近い中央側、最前列に着席し、続くように右側から故人と血縁関係の濃いご遺族/近親者が着席する流れです。
・【大阪の葬儀】喪主が決める葬儀の席順で、トラブルを避ける5つのルール|永代供養ナビ
(4)僧侶が葬儀会場に入場する…18時
●僧侶が葬儀会場に入場する…ご遺族/近親者が着席した後に僧侶の入場です。
僧侶の入場後、読経供養が始まります。
読経供養が始まってからしばらく経ってから、喪主から順番にお焼香を行ってください。
●故人と関係性が深い順番から、お焼香を行います。
・喪主
・ご遺族
・近親者
・一般参列者
大きな規模の通夜や葬儀では、予め席順が決められた、故人とより関係性が深い人々のお焼香場所と、一般参列者のお焼香場所が分かれる配置もありますが、いずれにしても、席順で流れるようにお焼香を進める方法が一般的です。
一般的な大阪の通夜の流れでは、立って行うお焼香「立礼焼香」が多いですが、着席したままの「座礼焼香」や、お焼香台を回す「回し焼香」もあるので、葬儀会場の大きさに合わせて選んでください。
・【大阪の葬儀マナー】お焼香3つの種類と、それぞれのお焼香手順を解説!|永代供養ナビ
(5)僧侶が葬儀会場から退場する…18時40分
●僧侶が葬儀会場から退場する…お焼香が終わったら、僧侶は退場します。
参列者全員のお焼香が済んだら、僧侶は読経供養を終えますが、一般的な大阪の通夜の流れでは、退場前に僧侶による法話をいただく場合が多いです。
●僧侶が入場してからの一連の流れは下記になります。
・僧侶の入場
・読経供養の開始
・お焼香
・お焼香の終わり
・読経供養の終了
・僧侶による法話
・僧侶の退場
このプログラムを省略する通夜もありますが、特に菩提寺のご住職をお呼びした場合、僧侶への敬意も込めて、法話の時間は設けると良いでしょう。
(6)通夜終了の喪主挨拶…18時55分
●通夜終了時に喪主挨拶を行います。
通夜終了時の喪主挨拶は、参列者へ初めて喪主やご遺族の言葉を伝えるタイミングです。
参列者への感謝を伝えるとともに、必ずではありませんが、心が許せば故人の最期の時をお伝えする喪主もいます。
・参列者への感謝
・故人の話
・通夜ぶるまいのご案内
・お帰りへの配慮
大阪の通夜の流れで通夜ぶるまいが省略されている場合には、翌日の葬儀・告別式の日時をご案内してください。
・【大阪の葬儀】通夜で行う喪主挨拶とは。遺族が把握したい6つのタイミングと例文を紹介
(7)一般参列者は退席する…19時
●一般参列者の退席…余裕があれば、喪主やご遺族がお見送りができると良いでしょう。
退席時には参列者の皆さまからご挨拶を受けるので、引き物(返礼品)をお渡しするとともに、受けてください。
●近年では大阪の通夜や葬儀において、四十九日法要以降の御香典返しを取りやめ、葬儀当日の返礼品をもって、御香典返しとするスタイルも増えました。
このような場合には、会葬礼状に「返礼品を持って御香典返しとさせていただきます。」などの一文を添えると、トラブルの心配も軽減されるでしょう。
・【大阪の葬儀マナー】御香典返しはどのタイミングで送る?現代増えた選択肢|永代供養ナビ
(8)通夜ぶるまいの始まり…19時15分
●通夜ぶるまい…お通夜の後にふるまうお食事が「通夜ぶるまい」です。
通夜ぶるまいは一般的に、葬儀会場に隣接した会場を準備します。
●仕出し料理業者に依頼してお食事を準備しますが、最近では参列者が自由に選択してお持ち帰りもできるよう、仕出し弁当を用意するご遺族も多いでしょう。
また2020年のコロナ襲来以降は、通夜ぶるまいをはじめとした会食を控える判断も増えています。
一律で仕出し弁当をお帰りの時にお渡しする葬儀も見受けるようになりました。
(9)通夜ぶるまいの終了…21時
●通夜ぶるまいの終了…開始から2時間を目安に終了です。
通夜ぶるまいは、開始と終了の合図として喪主挨拶を行います。
通夜ではありますがお食事の席ですので、穏やかな時間が流れるよう、喪主挨拶ではひと言添えると良いでしょう。
「○○(故人)も賑やかな席が好きでしたので、どうぞ、あまりしめっぽくならずにお過ごしください。」
…など喪主挨拶を終えた後に、故人と御縁が深かった人に献杯をお願いする流れが多いです。
終了時の喪主挨拶では、翌日の葬儀・告別式の会場・日時をインフォメーションします。
・【大阪の葬儀】通夜で行う喪主挨拶とは。遺族が把握したい6つのタイミングと例文を紹介
(10)ご遺族/近親者の棺守り…21時以降
●ご遺族/近親者による棺守り…通夜の夜から故人に寄り添うことを差します。
自宅葬が一般的だったかつての大阪では、通夜の流れとして「棺守り」がありましたが、現代では葬儀社が提供する安置施設にご遺体を安置するご遺族が多いため、すっかり少なくなった慣習です。
・お線香を絶やさない
・ロウソクの火を絶やさない
…などなど、棺守りにはいくつかの守り事がありますが、現代では火の用心などの観点から、自宅葬でも、以上の守り事を行う喪家は少なくなっています。
ただしお線香やロウソクを電子線香・ロウソクにして、灯りを付ける判断もあるでしょう。
・【家族が亡くなったら】末期の水~枕飾り・枕経まで。遺体処置7つの事柄|永代供養ナビ
最後に
今回は大阪で行う一般的な通夜の流れ、10の手順についてお伝えしました。
現代の大阪では最初に葬儀社を決め、打ち合わせを済ませてしまえば、後は葬儀社スタッフが先導してくれるので心強いのですが、そのなかでも喪主やご遺族にしか勤められない事柄もあります。
そのため大まかでも大阪で行う通夜の流れを理解しておくと、突然のことに戸惑う場面も少なくなるでしょう。
・【家族が亡くなったら】まず行う葬儀社の選び方。基準4つの種類とメリット・デメリット
大阪で行う通夜、10の流れ
(1)受付開始…17時
(2)僧侶のお出迎え…17時半
(3)ご遺族/近親者が葬儀会場に入る…17時45分
(4)僧侶が葬儀会場に入場する…18時
(5)僧侶が葬儀会場から退場する…18時40分
(6)通夜終了の喪主挨拶…18時55分
(7)一般参列者は退席する…19時
(8)通夜ぶるまいの始まり…19時15分
(9)通夜ぶるまいの終了…21時
(10)ご遺族/近親者の棺守り…21時以降
お電話でも受け付けております
お電話でも受け付けております