
【大阪の葬儀】喪主が決める葬儀の席順で、トラブルを避ける5つのルール|永代供養ナビ

大阪の葬儀では席順に上座と下座があるため、喪主として決める時に迷う人も少なくありません。
確かに一般的な会食の席などでは、同等の立場の人が出席される場合、上座と下座で迷うこともありますが、大阪の葬儀の席順における「上座・下座」は、故人との関係性で判断しますので、ルールさえ分かれば決めやすいでしょう。
今回は、大阪の葬儀における席順について、一般的な5つのルールと、上座と下座を判断する基準とともにお伝えします。

大阪の葬儀での席順5つのルール

一般的な葬儀会場は、祭壇に向かう中央の通路を挟んで、右側と左側に席が並びます。
参列者を広く迎える一般葬では、大阪の葬儀の場合、前列のみ席順を設けた配置とし、会場の後ろ半分は、自由席とするものも多いでしょう。
(1)祭壇に向かって右側が、ご遺族や身内
(2)祭壇に向かって左側が、知人友人
(3)中央に向かって上座、廊下側が下座
(4)上座下座は、故人との関係性で判断する
(5)高齢者やお子様連れへの配慮をする
ただし大阪の葬儀では席順の大きなルールとして、「空席は詰める」と言う地域も多いです。
そのためしばしば遠慮をして後ろの方に着席する参列者もいますが、前列の席が大きく空いているようであれば、葬儀社スタッフや世話役の人々にお願いをして、席が開かないように詰めていただくようにします。
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(1)祭壇に向かって右側が、ご遺族や身内
①親族側の席順の一例

ただ「血縁関係が濃い順番」と言っても戸惑う人も少なくありません。
子ども達兄弟であれば年齢の高い順番から、その家族は一緒に並びます。
例えば、高齢の母親が亡くなった(父親は存命)ケースで、父親が喪主になった場合は、下記のような順番で、上座から下座へ席順を決めると良いでしょう。
①喪主…配偶者(父)
②家族
・長男(とその家族)
・次男(とその家族)
③故人(母)の兄弟
・叔父
・叔母
④故人の配偶者(父)の兄弟
・伯父
・伯母
⑤故人(母)の子どもの配偶者の家族
・長男の義両親
・次男の義両親
…このような並びで着席し、同一世帯はひとかたまりで着席する大阪の葬儀が一般的です。
ただし、詳しくは後述しますが、高齢者や乳児連れの参列者など、大阪では葬儀の席に配慮が必要な人々には、別に席を用意します。
(2)祭壇に向かって左側が、知人友人
祭壇に向かって左側は、知人友人や会社関係者が着席する席になります。
知人友人席での優先順位は、まず葬儀をサポートしてくれた世話役の人々や、献杯(けいぱい)や弔事を依頼した人々から、上座に座っていただきましょう。
●上座から下座に向かって
・世話役代表
・世話役
・弔事を依頼した人
・献杯を依頼した人
・友人知人
・会社関係者
ただ幼馴染みや婚約者、恋人など、故人と生前に特別に懇意にしていた参列者の場合、知人友人であっても親族やご遺族席に着席する場合もあります。
葬儀における上座下座は社会的な地位ではなく、故人と生前により深い関係性にあった人から上座に座りますので、知人友人が会社関係者より上座に着席する葬儀が多いでしょう。
・【大阪の葬儀】自宅葬で世話役を立てる。依頼する人と担当、頼み方を解説!|永代供養ナビ
(3)中央に向かって上座、廊下側が下座
【Q&A】「親族」はどこまでが当たるの?
しばしば大阪の葬儀で席順を決める時、「どこまでが親族に当たるのか?」との質問もありますが、法律から見た「血縁関係」は6親等までですが、3親等ほどを親族とする葬儀も多いです。
(親等の数え方は、上記イラストをご参照ください。)
前述したように血縁関係がなくても、幼馴染みなどは親族側に着席することも多いように、この辺りは生前の故人との関係性を考慮して、どちらに入れても良いのではないでしょうか。
(4)上座下座は、故人との関係性で判断する

大阪の葬儀で決める席順においては、上座と下座は故人との関係性から決めます。
そのため喪主と血縁関係者は
●上座から下座に向かって
・喪主
・血縁関係者
・生前に故人と親しくしていた人から順番に
前項で「故人と関係性の近しい人」から上座に座ることはお伝えしましたが、会社関係者の場合、参列者同士の関係性から、社長など地位の高い人から上座に座る傾向はあります。
この場合は、参列者同士の判断にお任せして、席順を決めてもらって構いません。
【Q&A】故人の長女が嫁いでいた場合は?
大阪の葬儀で席順を決める時、「故人の長女が嫁いでいる場合、独身の次女との席順はどうなるの?」と言う質問があります。
(1)長女とも次女とも独身
・長女…ご遺族として次女よりも上座
・次女…ご遺族として長女よりも下座
(2)長女が嫁ぎ、次女が独身
・長女…親族として、次女よりも下座
・次女…ご遺族として、長女よりも上座
現代の大阪の葬儀では、席順にここまで気を配らなくても良いものが多いですが、昔ながらの葬儀では、基本的に独身者の次女がご遺族として上座に着席し、嫁いだ長女は親族扱いです。
(5)高齢者やお子様連れへの配慮をする

大阪の葬儀では、このような席順の上座下座に配慮しながら、ご遺族や故人と近しい知人友人・会社関係者の席を作ります。
ただその時々の状況に合わせて、参列予定者の欠席時には席を詰めるなど、柔軟に対応したいところです。
特に下記の場合には、敢えて目立たず動きやすい場所に席を設定できると良いでしょう。
(1)高齢者など、体が不自由な人は廊下側へ
(2)乳児など、お子様連れの人は廊下側へ
…どちらも廊下側の出入口近くに席をセッティングすることで、トイレや体調を崩した時にも移動がしやすく、足腰に不安があっても席までの距離が短いです。
また故人の年齢によっては、お子様連れの参列者が多くなるかもしれません。
この場合には、控室を一室多く確保して、休憩所や授乳室として開放するのも喜ばれます。
最後に
以上が大阪の葬儀における席順5つのルールですが、広く参列者を迎える一般葬では、上段だけ席を決めて、後ろの席は自由に着席するスタイルが多いです。
ただ特に近年ではコロナの状況もあり、参列予定だった人が突然欠席になることも多いでしょう。
この場合にも上段の席は空席にはせずに、詰めるようにしてください。
当日に出欠を連絡すると言付かった人でも、葬儀開始30分前になっても出欠の連絡がない場合、空席を埋めることを優先して詰めておく判断が一般的です。
・【大阪の葬儀】喪主が決める花輪や供花の配置。失礼にならない5つのルール|永代供養ナビ
まとめ
葬儀の席順、5つのルール
(1)祭壇に向かって右側が、ご遺族や身内
(2)祭壇に向かって左側が、知人友人
(3)中央に向かって上座、廊下側が下座
(4)上座下座は、故人との関係性で判断する
(5)高齢者やお子様連れへの配慮をする
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