
【2025年2月の年中行事カレンダー】初午はいつ?涅槃会・針供養・太子二歳詣りとは

・2025年の2月の年中行事は?
・2025年2月8日の針供養とは?
・2025年初午(はつうま)はいつ?
・涅槃会(ねはんえ)とは?
・2月の年中行事、「二歳まいり」とは?
2025年2月の年中行事は節分の他、「初午」や針供養、涅槃会が有名です。
初午は稲荷神社の定例祭で毎年2月の「午の日」に行う行事なので、毎年違います。
本記事を読むことで、2025年2月の年中行事や日程、どのように行うか、行う場所や内容が分かります。

2025年2月の年中行事カレンダー

◇2月の年中行事は節分の他、初午や針供養、涅槃会、二歳まいりがあります
2月の年中行事には、2月3日の立春前日に行う節分が有名ですよね。
この他にも針供養や涅槃会、二歳まいりも、関西地方を中心に親しまれています。
「涅槃会(ねはんえ)」は、仏様が入滅された(亡くなった)日であり、新暦2月15日の他、もしくは旧暦2月15日頃に行う寺院もあるでしょう。
また賢い聖徳太子にあやかる行事「二歳まいり」も有名です。
<2025年2月の年中行事カレンダー> | |
[日程] | [年中行事] |
[仏教行事など] | |
[1]2025年2月2日(日) | ・節分会(せつぶんえ) |
[2]2025年2月8日(土) | ・針供養 |
[3]2025年2月6日(木) | ・初午 |
[4]2025年2月11日(火) | ・建国記念日 |
[5]2025年2月15日(土) | ・涅槃会(ねはんえ) |
[6]2025年2月15日(土) | ・聖徳太子忌 (二歳まいり) |
[7]2025年2月23日(日) | ・天皇誕生日 |
[8]2025年2月24日(月) | ・振替休日(天皇誕生日) |
[キリスト教など] | |
[1]2025年2月14日(金) | ・バレンタインデー |
[節気] | |
●大寒 | |
[1]2025年2月2日(日) | ・大寒の明け |
●立春 | |
[3]2025年2月3日(月) | ・立春の入り |
[4]2025年2月17日(月) | ・立春の明け |
●雨水 | |
[5]2025年2月18日(火) |
・雨水の入り |
大阪をはじめとする関西地方では、針供養を12月8日とする地域が多い一方、関東や東北地方では2月8日の事始めに針供養行事を行う地域が多くあります。
2月の年中行事として針供養を行う場合、12月8日とは違い「2月いっぱい」と捉え、自宅でお豆腐やこんにゃくに針を刺して行う家や人が多いです。
2月の年中行事:節分

節分は2月3日と覚えている人が多いですが、本来2月の節分は「立春の前日」です。
立春は年によって日付が変わるので、2月2日や2月4日になる場合もあります。
もともと節分は、季節を分ける立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉です。
しかしいつしか、一年の始まりとして「立春」の前日のみを「節分」と呼ぶようになりました。
節分には悪いものを追い払い、縁起の良いものを食べて、新しい季節を迎えます。
<節分行事> | |
①「鬼は外、福は内」と豆を撒く ・邪気を祓う |
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②年齢の数だけ豆を食べる ・1年間の幸せを祈る |
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③恵方巻 ・その年の恵方に向いて巻き寿司を食べる |
節分のこの習慣は、米と同じエネルギー源で霊力を持つとされる豆を撒いて、病や災いを祓お、その豆を食べることで力をいただくためです。
節分に鬼に向かって豆を撒いて追い払うのは、鬼が「人間の心にある煩悩の象徴」とするためで、赤鬼・青鬼など5つの色の鬼が煩悩を表しています。
昔の人々は人知を超えた災害や自然現象を鬼のせいと捉えたこともあるでしょう。
その昔、鬼は現代よりも身近な存在だったので、煩悩も鬼に例えられたのです。
2月の年中行事:初午とは

◇「初午」とは、五穀豊穣の神様「稲荷神」の定例祭です
「初午(はつうま)」とは2月最初の午(うま)の日、稲荷神「お稲荷さま」の誕生日として、毎年定例祭が行われます。
(全国の稲荷神社のなかには旧正月明け最初の午の日など、異なる日程で初午祭を開催するものもあるので、予めご確認ください。)
総本山である京都の伏見稲荷大社に、農耕を司る神様「お稲荷さん」が舞い降りた日で、その後、全国各地の稲荷神社の祭りの日として広まりました。
「稲荷(いなり)」は「稲が成る」ため、ご利益は五穀豊穣・商売繁盛・家内安全として、全国各地の稲荷神社で大切な日です。
<初午とは> ●毎年2月最初の「午の日」 |
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[日程] | ・初午…2025年2月6日(木) |
[行事食] | ・いなり寿司 ・初午団子(お団子) |
いなり寿司は少し両端を立てて、狐のお顔に見立てる家庭が多いでしょう。お供えの油揚げに収穫したお米で作ったすし飯を詰めたことが始まりです。
また初午には蚕の神様を祀る行事も行われます。そこで、繭がたくさんできるように「初午団子」もいただいてきました。
2月の年中行事「初午」は、毎年2月の最初の午の日なので、毎年日付が変わります。2025年2月6日(木)はいなり寿司やお団子をいただいてみてはいかがでしょうか。
2月の年中行事:針供養

◇「針供養」では、針を労い供養する行事です
「針供養(はりくよう)」とは、毎年2月8日・もしくは12月8日の事始めの日に、一年間働いてきて使えなくなった「針」を労い、供養をする行事を差します。
針供養はもともと平安時代から始まり、女性が針仕事を主に担ってきた江戸時代には、折れたり壊れた針を供養し労いながら、「裁縫が上手くなりますように…」との想いも込めて行われた行事でした。
針供養を行う「事始め」の日程は、昔から2月8日・12月8日の2つの日程があります。
関西地方では12月8日が多く、関東や東北地方では2月8日の針供養が多い傾向です。
<2025年2月、大阪近郊で針供養を行う神社> | |
(1)虚空蔵法輪寺 | |
[住所] | 〒616-0006京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町 |
[TEL] | 075-862-0013 |
(2)大阪天満宮 | |
[住所] | 〒530-0041大阪市北区天神橋2丁目1番8号 |
[TEL] | 06-6353-0025 |
(3)太平寺 | |
[住所] | 〒543-0075大阪市天王寺区夕陽丘町1-1 |
[TEL] | 06-6779-9133 |
ただ2月の年中行事としては、針供養を家庭で済ませる人も多いでしょう。
家庭の針供養行事は、豆腐差しではないでしょうか。
<家庭で行う針供養とは> | |
[目的] | ・使い古した針の働きを労う |
[方法] | ・豆腐に使い古した針を刺す ・こんにゃくに使い古した針を刺す ・家の庭、地中に埋める |
豆腐やこんにゃくなど、柔らかい素材に使い古した針を刺す儀礼は、着物のような厚手の布地を差してきた針を労うため、供養では柔らかいものを選んできました。
2月の年中行事:涅槃会

◇涅槃会は、お釈迦様の命日です
「涅槃会(ねはんえ)」とは、2月15日(もしくは旧暦2月15日)、お釈迦様が入滅された(亡くなった)命日、仏教の三大法会(ほうえ)のひとつとなります。
涅槃はお釈迦様が寝ている姿で、入滅は亡くなったことを差す言葉です。
<仏教の三大法会とは> | ||
[仏教の三大法会] | [日程] | [内容] |
[1]灌仏会 (かんぶつえ) |
・4月8日 | ・お釈迦様の誕生日 |
[2]成道会 (じょうどうえ) |
・12月8日 | ・お釈迦様が悟りを開いた日 |
[3]涅槃会 (ねはんえ) |
・2月15日 | ・お釈迦様が入滅された日 |
ただし寺院や家によって、旧暦・新暦のいずれかで行うかは異なります。
ちなみにお釈迦様が悟りを開いたとされる成道会ですが、お釈迦様が35歳の時だとされてきました。
2月15日が涅槃会になった理由
◇インドで「第2の月の満月」に亡くなったと言われるためです
インドでお釈迦様が亡くなった日は、実際には曖昧ながら「ヴァイシャーカの月の満月」に入滅されたと伝わってきました。
「ヴァイシャーカ(第2)の月の満月」、満月は旧暦15日であることから、新暦2月15日・旧暦2月15日いずれかとなります。
「涅槃(ねはん)」はお釈迦様が横たわる姿を現した言葉で、インドでは「ニルヴァーナ」です。
涅槃会は涅槃図(ねはんず)が御開帳される日として知られています。
<涅槃図が拝観できる寺院> | |
[寺院] | [日程] |
①泉桶寺 (せんにゅうじ) |
・2025年3月14日(金)~16日(日) [時間]9:00~16:30(要確認) |
②東福寺 (とうふくじ) |
・2025年3月14日(金)~16日(日) [時間]9:00~16:00(要確認) |
③五劫院 (ごこういん) |
・2025年2月5日(水)~15日(土) [時間]9:00~15:00(要予約):本堂にて |
④清水寺 (しみずでら) |
・2025年2月15日(水) [時間]9:00~16:00(要確認) |
大阪近郊では、このような寺院で涅槃会・涅槃図の御開帳が行われるでしょう。
日程等、変更の可能性がありますので、事前に確認を取ってからお出かけください。
2月22日の年中行事:太子二歳詣り

◇2月22日は聖徳太子の命日、その賢さにあやかります
「二歳まいり」が行われる毎年2月22日は聖徳太子の命日「聖徳太子忌」、「二歳詣り」は、子どもが聖徳太子の賢さにあやかるために、祈祷をする行事です。
子どもの頃から頭が良かったとされる聖徳太子にちなんで行われてきました。
また聖徳太子が2歳の時、お釈迦様が入滅された2月15日に南無仏(なむぶつ)と唱えられたとして、2月15日に二歳まいりを行う寺院もあります。
・2025年2月15日(土)
・2025年2月22日(土)
大阪の2月の年中行事としては四天王寺の二歳まいりが有名ですが、こちらも涅槃会(ねはんえ)にあたる2月15日の祈祷が多いでしょう。
<2025年大阪の年中行事☆太子二歳詣り> | |
[四天王寺] | |
[住所] | 〒543-0051大阪市天王寺区四天王寺1 丁目11 番18 号 |
[TEL] | 06-6771-0066 |
四天王寺では二歳まいりを行う日、毎年拝観が可能です。
祈祷をお願いしたい時には朝9:30頃まで受け付けています。
(一般祈祷:3千円~/特別祈祷5千円~)
スケジュールが変わる可能性もありますので、二歳まいりに訪れる際には予め確認をしてください。
太子二歳詣りのお礼
◇二歳詣りのお礼として、4歳で再び参拝します
二歳詣りで祈願をした子ども達が、数え年4歳になると、無事に健やかに成長したことに感謝し、再度拝みに訪れる習わしが「太子二歳詣りのお礼」です。
<2025年の数え年> | ||
[数え年] | [祈祷] | [年度] |
①数え年2歳 | ・二歳詣りの祈祷 | ・2024年(令和6年) |
②数え年4歳 | ・二歳詣りのお礼 | ・2022年(令和4年) |
二歳まいりは、僧侶より頭にコツンと宝印をいただく祈祷行事です。
ただ実際には数え年二歳に限らず、幼少の子ども達が集まる光景を見受けます。
まとめ:2月の年中行事は初午や涅槃会が有名です

2月の年中行事は全国的に2月3日(2025年は2月2日)の節分が主な行事となるでしょう。
ただこの他にも2月最初の午の日に祈願する初午(はつうま)も有名で、稲荷神社に参拝したり、いなり寿司や稲荷団子をいただきます。
また2月8日の針供養は家庭行事でもあり、豆腐やこんにゃくに折れた針を差して供養するだけですので、イベントとして家庭で行ってもよいかもしれません。
針供養でも二歳まいりでも、寺院や神社で祈祷を行うことも大切ですが、昔のように神棚やお仏壇に向かい家族で手を合わせるだけでも、問題はありません。
今日の日を家族で無事に迎えることができた感謝とともに、後世まで残るささやかな2月の年中行事として、家庭で静かに行っても良いでしょう。
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