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永代供養ナビTOP永代供養コラム大阪で自死遺族がグリーフを乗り越えた体験談。娘の遺骨をお墓に埋葬できずに納骨堂を選択

大阪で自死遺族がグリーフを乗り越えた体験談。娘の遺骨をお墓に埋葬できずに納骨堂を選択

大阪で自死遺族がグリーフを乗り越えた体験談。娘の遺骨をお墓に埋葬できずに納骨堂を選択

大阪でもグリーフケアを行う施設が増えてきましたが、自死遺族の場合、人に言えないがために、大阪では孤独にグリーフを深めてしまうケースが多く報告されています。
 
けれども人に言えないグリーフこそ、早い段階で自分も周囲も気付き、その闇から抜け出す道を選びたいですよね。
 
大阪で注目される「グリーフケア」のグリーフとは、家族や恋人など、大切な人々を失ったショックや哀しみを差します。
 
今回お伝えするのは、娘を自死により失った典子さん(仮名)が、大阪で納骨堂によりグリーフの闇から少しずつ抜け出した体験談です。大阪でも人によってグリーフから抜け出す道はさまざまですが、どうぞひとつの方法として、立ち寄ってみてください。
 

大阪で自死遺族がグリーフを乗り越えた体験談。娘の遺骨をお墓に埋葬できずに納骨堂を選択

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突然の警察からの電話

突然の警察からの電話

典子さん(仮名)は、一人娘の里美さん(仮名・25歳)と則夫さん(仮名)との3人家族でした。里美さんは大学を卒業して就職をきっかけに上京し、社員寮で暮らしていました。
 
けれどもある日突然、里美さんが亡くなったと、同じく社員寮に暮らしていた同僚の友人から連絡があります。
 
大阪で暮らしていた典子さんと則夫さんは、電話を受けてすぐに東京へ車を走らせましたが、社員寮へ着いた頃には警察が来ていて、里美さんのご遺体は警察署に搬送されたとのことでした。
 
あまりに突然のことでショックが大きく、現実味が全くない、夢のなかにいるような感覚でしたが、典子さんと則夫さんはこの時初めて、里美さんが自死を計ったことを知ります。
 

【 大阪で自死遺族のグリーフケア。娘に会えない… 】
 
● 警察署では里美さんのご遺体を検死しているとのことで、夜通し車を走らせて大阪から東京の社員寮までたどり着いたのに、一向に娘に会うことができません。
 
→ ただただ、連絡をくれた同僚の友人と典子さん、則夫さんの三人で、里美さんの部屋を片付けながら待ち続ける時間だけが過ぎていきます。
 
※ 検死が行われる時間は、状況によって短い事例もあれば長い事例もありますが、里美さんの場合は社員寮であったこと、部屋に鍵を掛けていなかったことなど、検視(※)状況から、時間が長くなったようです。

 

(※)「検視」と「検死」は違います。里美さんの部屋で最初に行われた「検視」は、警察官や検視官がご遺体や状況を確認して事件性を見極める作業です。
 
また、検視→検死→解剖までの一連の流れを総称して「検視」と呼ぶこともあります。(法的に正式な言葉ではありません。)
 
一方、「検死」は医師が行うもので、ご遺体から死病状況や死因を調べることを差します。そのため、現場で検視が行われた後、ご遺体は警察署に運ばれて検死が行われる流れが多いでしょう。
 
そのため里美さんの場合も警察署へご遺体が搬送され、検死が行われたのですが、この「会えない空白の時間」が典子さんにとってはとても長い時間となり、大阪に帰ってからもグリーフがより深くなり、ショック状況が続いた一因にもなりました。
 

待っている間に葬儀会社を決める

待っている間に葬儀会社を決める

典子さんにとって大阪で弔う方が、後々のグリーフケアとしては良かったのかもしれません。
 
けれども、里美さんの場合は警察署からご遺体の引き取りまでに時間が掛かったこと…、そして里美さんの死因を隠すことを決めたことから、東京で葬儀を行うことを決めました。
 
大阪では懇意にしている葬儀社に依頼しないと不自然ですし、周囲からの噂も考えられるでしょう。大阪で葬儀をしているのにご案内をしない人がいるとなれば、人間関係に溝ができる可能性も出てきますし、違和感は否めません
 

【 大阪で自死遺族のグリーフケア。東京で葬儀 】
 
● ただ、東京で初めて問い合わせる葬儀社は(ネットで調べて探しましたが)、死因が自死であると相談したところ、経験の少ない葬儀社が多く、積極的に受け付けてはくれない様子がありました。
 
→ そこで警察署で相談をしたところ、警察署が葬儀社を紹介してくれます。紹介いただいた葬儀社は、里美さんのような事例にも慣れていました
 
※ この葬儀社スタッフから、典子さんは大阪に帰宅後に頼れる、グリーフケア団体の紹介を受けます。これは典子さんにとって、今でも良かった事柄だったとの感想でした。

 

葬儀社と打ち合わせを済ませた頃、警察署より検視完了の連絡が来たため、典子さんと則夫さんは、里美さんのご遺体を引き取ります。
 

【 大阪で自死遺族のグリーフケア。引き取り手続き 】
 
● ご遺体の引き取りで必要な書類は、則夫さん(里美さんのご遺体を引き取る人として)の身分証明書、印鑑でした。印鑑は実印など、シャチハタ印では認めらませんので、ご注意ください。
 
→ また、ご遺体にまつわる検案書の作成や、ご遺体の保管・搬送に関わる費用には、遺族の負担分もあったようです。里美さんのご遺体を引き取る際、現金で支払うよう、金額を伝えられました。

 

里美さんのご遺体を引き取る際は、一般的な病死などで医師が作成する「死亡診断書」ではなく、警察署で作成される「死体検案書」です。警察署の方や葬儀社スタッフのアドバイスにより、死体検案書はいくつかコピーをしています。
 
検視完了を待っている間に決めた葬儀社で、引き取った里美さんのご遺体を、葬儀社所有の霊安室まで搬送してもらいました。
 
このまま翌日に霊安室が地下に設置された施設内でお通夜、その翌日に告別式と火葬を行い、里美さんのご遺体引き取りから3日後には、ご遺骨とともに大阪へ帰宅します。長いグリーフケアはここから始まったと、典子さんは感じたそうです。
 

お墓に埋葬できず、自宅に安置できず…

お墓に埋葬できず、自宅に安置できず…

里美さんのご遺骨を携えて、典子さんと則夫さんは自宅へ帰宅しましたが、大阪の懐かしさがグリーフを深くしました。里美さんの子どもの頃からの思い出が、家から近所から、全ての場所に詰まっていて、「逃げ場がなかった」と、典子さんは言います。
 
常に重い苦しい体と頭痛、どこへ向かって出ているのか分からない怒り、そして無気力感や喪失感に苛まれ、ともかく「この苦しみから逃げたい」想いが募りました。けれども「逃げたい」自分に、里美さんに対しての罪悪感も芽生えたそうです。
 

【 大阪で自死遺族のグリーフケア。埋葬できない 】
 
● そんな罪悪感が募るなか、里美さんのご遺骨と向き合うことができず、家に安置することも難しく感じるようになっていたことを、典子さんは自覚していました。
 
→ 「里美の遺骨と向き合うことができない…」迷う感情のなか、百か日法要をきっかけに先祖代々墓に納骨しようと夫婦で決断し、納骨式の準備を始めます。

 

けれども納骨式の準備ができない…、大阪の自宅にあるご遺骨はグリーフをどんどん深くしてしまうのに、いざお墓に埋葬しようと思うと、胸が張り裂けるようで準備も進められない…、典子さんの感情は、正に「逃げ場のない」状況でした。
 
…そこでお墓がある寺院墓地のご住職に勧められた方法が、里美さんのご遺骨を納骨堂へ収蔵する方法です。
 

【 大阪で自死遺族のグリーフケア。納骨堂へ収蔵 】
 
● 先祖代々墓がある寺院墓地は、自宅から遠く離れているため、あまり頻繁に尋ねることができません。そのため自宅近くの都心部にある納骨堂を探します。
 
→ そして家から電車で30分、気が向いた時にいつでも会いに行ける立地の納骨堂で、里美さんのご遺骨を納骨しました。

 

永代供養付きの納骨堂は、個別スペースに収蔵できる期間が3年間と定められていますが、「この期間に次の供養方法を考えれば良い」と夫婦で話し合い、契約をしています。
 
大阪の自宅から近い条件はグリーフケアに欠かすことができなかったと、典子さんは感じたそうです。また、当時の典子さんにとって、里美さんのご遺骨が、埋葬されずにいつでも向き合える、会える環境が大切だったと言います。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回は自死遺族が大阪の納骨堂を通してグリーフを乗り越えた体験談をお伝えしました。
 
もちろん、これで全てが解決した訳ではありません。けれども大阪で納骨堂の選択から、グリーフを回復し日常を取り戻そうと思い立つことができたと言います。
 
また典子さんは、大阪で行った納骨式もグリーフケアの一助になったと感じました。後に大阪で門をたたいたグリーフケアの会では、「セレモニーを行ったことが、ひとつの区切りになったのでは?」と言われました。
 
※ グリーフケアに関しては別記事「グリーフとは?大阪で哀しみを乗り越えるグリーフケア。気付きにくい症状やプロセスまで」などに詳しいです。
 
また、体験談は別記事でも掲載しています。
 

 

まとめ

納骨堂の選択でグリーフを乗り越えた体験談

・上京した娘の同僚から突然の電話
・警察署から娘が返されない…
・娘の自死を隠す決断
・東京で身内のみの密葬を決める
・葬儀社は警察署から紹介される
・検視完了の報告と引き取り
・東京で通夜・葬儀を終える
・グリーフで自宅に遺骨を置けない
・お墓に埋葬もできない
・納骨堂の選択
・自宅近くの納骨堂を選ぶ
・埋葬されないことが大切

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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