大阪のお墓】建碑祝い(建墓祝い)の包み方にマナーはある?表書きや包み方3つの作法
大阪で見受ける建碑祝い(建碑式)は、新しく石碑やお墓を建てた時に行うお祝いです。
大阪では建碑祝い(建碑式)の他にも、建墓祝いなどとも言いますよね。
もともと大阪では建碑祝い(建碑式)はお祝いとして行いますが、その後に納骨式を控える場合など、状況によって弔事になる点は、参加者も注意が必要です。
今回は、大阪の建碑祝い(建碑式)に参加する時のマナーについてお伝えします。
大阪の建碑祝い(建碑式)のタイミング
大阪で建碑祝い(建碑式)に案内されて戸惑う点が、行われるタイミングによって変わるマナーです。
(1)生前墓
(2)身内が亡くなった後
(3)お墓の改葬や建て替え
先祖代々墓を新しい墓地へ改葬(お墓の引っ越し)する場合など、人が亡くなって建てるお墓でない場合、大阪の建碑祝い(建碑式)はお祝い事として行います。
(1)生前墓
●大阪で生前墓の建碑祝い(建碑式)に参加する時は、私服です。
「生前墓」とは生前に建てるお墓です。
その昔の日本では長寿を願い建てられ、帝の生前墓などは寿陵墓(じゅりょうはか)と呼ばれました。
そのため大阪で生前墓の建碑祝い(建碑式)は、慶事(お祝い事)です。
喪服で行く必要はありません。
例えば「黒スーツに白ネクタイ+履き慣れた靴」でも問題ありません。
大阪の建碑祝い(建碑式)では、大人だけでなく子供も参列することがあります。
子供の服装は動きやすい格好を選び、お墓は足場が悪い時があるので、運動靴などで行くといいでしょう。
①生前墓での表書き
大阪で生前墓の建碑祝い(建碑式)に案内された場合、表書きは下記です。
・建碑祝い
・建碑御祝
●お祝い事として紅白の水引の祝儀袋で包む人が多いでしょう。
袱紗(ふくさ)も準備して、持ち運びは裸や購入時のビニール袋ではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持ち運びます。
45cm四方ほどの小風呂敷でも良いです。
一部では小袱紗(こぶくさ)などとも言われます。
(2)身内が亡くなった後
●身内が亡くなった後に行う大阪の建碑祝い(建碑式)は、弔事として行うため、礼服(喪服・もしくは平服)で参加します。
亡くなったすぐ後ではなくても、大阪で建碑祝い(建碑式)の後に納骨式を行う場合には、礼服(喪服・もしくは平服)で参加しましょう。
納骨式がある場合、ご案内が届きますので、その服装に倣います。
・男性…光沢がないブラックスーツ
・女性…光沢のないブラックワンピースやアンサンブル
・子どもや学生…学生服やそれに準じた服装
大阪の建碑祝い(建碑式)では、ご案内に「平服で」との記載される場合もありますので、この場合には、濃紺やグレーのダークスーツなどでも大丈夫です。
・納骨式に参列する服装はタイミングで違うの?時期や規模、関係性で判断する服装マナーとは
①身内が亡くなった後の表書き
●身内が亡くなった後に行う大阪の建碑祝い(建碑式)では、建碑祝いとしてお金を包まずに、御香典として包みます。
そのため表書きは葬儀や法要で準備をする、弔事に倣ってください。
この時、四十九日法要前と後で表書きが変わるので、注意をします。
・四十九日法要前…「御霊前」
・四十九日法要後…「御仏前」
・次期を問わず利用できる表書き…「御香典」
御霊前が四十九日の忌中を経て御仏前になるのは、故人が成仏して仏様になるためです。
そのため「人は亡くなるとすぐに成仏する」とされる浄土真宗においては、四十九日前と後に関係なく、「御仏前」の表書きで整えます。
・大阪で御香典で包む不祝儀袋のマナーを解説。表書きや中袋・袱紗(ふくさ)の整え方は?
(3)お墓の改葬や建て替え
●お墓の改葬や建て替えで行う、大阪の建碑祝い(建碑式)はお祝い事です。
「改葬」とは、お墓(やご遺骨)を引っ越すことを差しますので、建て替えを含めてお墓を建てるに当たり、人が亡くなっていません。
そのためお墓の改葬や建て替えで行う、大阪の建碑祝い(建碑式)もお祝い事です。
紅白の祝儀袋、もしくは厚手の白封筒で包み、表書きも生前墓のケースに同じです。
・建碑祝い
・建碑御祝
大阪で建碑祝いを持ち歩く袱紗(ふくさ)は、お祝い事なら淡いピンクや橙色(だいだいいろ)など、明るい色合いのものでも構いません。
(弔事の場合は紫や光沢のない黒、草色など地味な色で整えます。)
服装も生前墓に同じです。
私服で問題はありませんが、儀礼に参加するため、フォーマルな服装を心掛けます。
ただし、墓地によっては足場が不安定なので、運動靴でも問題はありません。
大阪の建碑祝い(建碑式)でのアクセサリーマナー
●大阪の建碑祝い(建碑式)では読経供養を行いますので、私服でもアクセサリーなど、光物はマナー違反です。
しばしば勘違いされがちなのですが、生前墓やお墓の改葬を目的とした大阪の建碑祝い(建碑式)でも、人が亡くなった後に行う場合と変わりません。
これは僧侶を読んで読経供養を行うため、仏門や僧侶への敬意でもあります。
アクセサリーマナーは、一般的な法要の参列時の服装マナーに倣ってください。
・パールのネックレス
・パールのピアス
メイクはナチュラルメイクです。
ラメが入っているものは使わない方が良いでしょう。
口紅も濃い色は控えて薄い色を選び、なるべく発色がないものを選ぶと、マナー違反になりません。
大阪で包む建碑祝いの目安
●大阪で建碑祝い(建碑式)に案内された場合、包む金額の目安は関係性や立場により、約5千円~約5万円ほどになるでしょう。
大阪では「建碑祝い(建碑式)」の名称の他、「開眼供養」「おわたまし」などの名称で案内されることがありますが、いずれにしても包む金額の目安は同じです。
・両親 … 約3万円~約5万円
・兄弟姉妹 … 約3万円~約5万円
・親族 … 約1万円~約3万円
・友人 … 約5千円~約1万円
・会社関係者 … 約5千円~約1万円
大阪では建碑祝いは、お墓を建てる費用の相互扶助としての意味合いもあるので、先祖代々墓を建てた場合に両親や兄弟姉妹、親族などで資金を出していない時、多めに包むこともあります。
大阪の建碑祝いは奇数で
●大阪で建碑祝いを包む場合、金額は奇数の数字です。
例えば、1万円・3万円・5万円…、と言った数字を選びます。
これは奇数は陽数とされ、縁起が良い数字だからです。
一方で偶数は割り切れる(別れる)陰数として、あまり好まれません。
…例えば、5千円であれば千円札5枚ではなく、5千円札の方が好ましいです。
特に人が亡くなった後に大阪で行う建碑祝い(建碑式)では、「不幸が重なる」として、枚数が少なくなるように包みます。
僧侶に渡すお布施は?
大阪で建碑祝い(建碑式)に案内を受けた側は、僧侶へお布施をお渡しする必要はありません。
(2)御香典(御仏前・御霊前)
(3)お祝儀
これは墓主である施主が行うべき事柄ですが、質問も多いのでお布施と御香典、お祝儀の違いについてもお伝えします。
(1)お布施
お布施は仏道における修行、徳行(布施行)のひとつなので、お祝い事でもお悔み事でもありません。
そのため、不祝儀袋にも祝儀袋にも包まないとされています。
[表書き]「お布施」
[お札の入れ方]人の顔が最初に見えるように
[お札の状態]新札
大阪では厚手の白い封筒の他、黄色×白の袋・水引きに包む地域もあります。
法要の場合、なかには不祝儀袋に包む地域もありますが、一般的にお札の柄が外に透けぬよう、厚手の白い封筒に包めばマナー違反にはならないでしょう。
(2)御香典(御仏前・御霊前)
御香典は白と黒の不祝儀袋に包みます。
忌中の四十九日法要前に包む御香典「御霊前」であれば、表書きに涙がにじむ意味合いで薄墨を用いてください。
けれども忌中を過ぎた四十九日法要後に包む御香典「御仏前」は黒墨です。
[表書き]「御香典」「御霊前(忌中)」「御仏前(忌明け後)」
[お札の入れ方]人の顔は裏、下にして最後に見えるように入れる
[お札の状態]ひと折りして入れる
御香典の袱紗(ふくさ)は地味な色合いです。
御香典でお札をひと折りして入れるのは、「突然の不幸でお札を用意する時間もない」ために手持ちのお札を包んでいることを表します。
(3)お祝儀
大阪の建碑祝いでは、生前墓やお墓の改葬など、人が亡くなったことを起因としない建碑祝い(建碑式)がご祝儀でした。
[表書き]「お祝い」「御祝儀」など
[お札の入れ方]人の顔が最初に見えるように
[お札の状態]新札
お祝儀の表書きはケースによりさまざまです。
大阪で建碑祝いに包む場合は、前述した通り「建碑祝い」「建碑御祝い」などになるでしょう。
最後に
以上が大阪で建碑祝い(建碑式)に案内された場合に配慮したい、建碑祝いの金額相場や包み方、参加時の服装マナーです。
生前墓やお墓の改葬、建て替えなどで行う大阪の建碑祝い(建碑式)はお祝い事になりますが、僧侶をお呼びして読経供養を行う儀礼だと言う点が、マナーのポイントです。
里山などお墓の状況によっては足元が不安定になるなどの事情があり、運動靴を選ぶ人もいますが、僧侶を呼ぶために、ある程度は畏まった服装を選びます。
私服で問題のない大阪の建碑祝い(建碑式)の場合でも、ダークスーツや地味な色目のアンサンブル、ワンピースなど、「平服」を目安に服装を選ぶと良いでしょう。
・【大阪のお墓】建碑祝い(お墓の建立祝い)はどのように進める?施主として行う5つの手順
まとめ
大阪の建碑祝い3つの場面別マナー
(1)生前墓
・お祝い事として行う
・祝儀袋に包む
・服装は私服でも良い
・地味な服装を選ぶ
(2)身内が亡くなった後
・弔事として行う
・不祝儀袋に包む
・服装は礼服
(3)お墓の改葬や建て替え
・お祝い事として行う
・祝儀袋に包む
・生前他に同じ
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