2026年の春の社日はいつ? 社日の意味と産土神への祈り方・お供え物の考え方
「社日(しゃにち)」は、春分や秋分に近い「戊(つちのえ)」の日に行われる、産土神を祀る行事です。
◇2026年の春の社日は3月25日(水)にあたります。
ただし近年では、「必ず参拝しなければならないのか」「自宅での拝みでもよいのか」と迷う人も少なくありません。
本記事では、2026年の社日がいつなのかを確認しながら、現代の暮らしに合った社日の考え方や供え方を分かりやすく解説します。
「社日」とは
◇「社日」とは、季節を感じる雑節のひとつ、産土神を祀る日です
「雑節(ざっせつ)」とは、旧暦において季節を感じるために設けられた暦日を差し、中国から伝わる二十四節気や五節句とは違い、日本で設けられた暦日となります。
「産土神(うぶすながみ)」とは、産土(うぶすな)とも言われ、産まれた土地の守護神です。
この産土神はそこで産まれた人が引っ越しても、一生を通じて守護してくださいます。
| <2026年社日とは:決まり方> ●社日には「春社」と「秋社」の2つの暦です |
||
| [社日] | [読み方] | [いつ] |
| ・春社 | (しゅんしゃ) (はるしゃ) |
・春分の日に最も近い「戊」の日 |
| ・秋社 | (しゅうしゃ) (あきしゃ) |
・秋分の日に最も近い「戊」の日 |
長い歴史のなかで区別は付きにくくなってきたのですが、もともとの産土神と氏神は違う役割がありました。
| <産土神様と氏神様> | |
| ・氏神様 (うじがみ) |
・血族で祀る神様 (一族の祖先神) |
| ・産土神 (うぶすながみ) |
・産まれた土地の神様 |
ただいつしか人々は血族に関係なく、住んでいる土地の神様を「氏神様」として祀り拝む人や家も増えたため、区別は難しいと言えます。
社日と「戊の日」の関係について
◇社日は、十干(じっかん)のひとつである「戊(つちのえ)」の日に行われる行事です。
春分・秋分に最も近い戊の日が、それぞれ「春の社日」「秋の社日」とされています。
ただし、日常生活の中で十干を意識する機会は少なく、 「なぜ社日は毎年日付が変わるのか」を理解するための考え方として、 知っておく程度で問題ありません。
十干のひとつ「戊(つちのえ)」とは
◇十干とは、古くから日付を表すために用いられてきた暦の考え方です。
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類があります。
この中で「戊」は、土地や基盤を象徴する性質を持つとされ、次のような意味合いがあります。
● 土の気を持つ
● 安定や基盤を象徴する
こうした考え方から、「戊」は土地や農耕、暮らしの土台と関わりが深いものとされてきました。
社日が「戊の日」に行われるのは、土地を守る産土神への感謝と結びついた行事であるためです。
六曜や他の暦との違い
◇社日は、六曜(大安・仏滅など)とは直接の関係はありません。
六曜は主に近代以降に広まった吉凶判断であり、社日はそれよりも古い暦の考え方に基づく行事です。
そのため、社日が仏滅や赤口に重なることもありますが、参拝やお供えを避ける必要はなく、 日付そのものを大切にする行事と考えて差し支えありません。
現代ではどこまで意識すればよいか
2026年、社日はいつ?
●2026年の社日は、春社が3月25日(水)・秋社が9月21日(月)です
2026年は春分の日が3月25日(水)、秋分の日が9月21日(月)となるので、この日から最も近い「戊の日」となります。2026年の春は、春分の日が戌の日です。
| <2026年社日はいつ?> | ||
| [社日] | [日にち] | [六十干支] |
| ・春社 | ・3月25日(水) | ・先負(癸巳) |
| ・秋社 | ・9月21日(月) | ・赤口(戊戌) |
農耕の衰退により現代ではすっかり少なくなった社日ですが、五穀豊穣は現代の収入向上や収入の安定と同じ意味合いです。
産まれた時から守護してくれる産土神へ、日々の暮らしを守護していただくよう、春社と秋社の年に2回、感謝を捧げてみてはいかがでしょうか。
2026年社日:お供え物は?
◇①ぼたもち(おはぎ)、②新米、③お酒、が供えられます
農作祈願だったかつての社日では、産土神はその集落の「土地神」して、産土神を祀る日であるため、土いじり(農作業)を行わない忌み日でもありました。
その昔は、春は種・秋は収穫した農作物と、その集落に馴染みのある農作物が供えられてきましたが、現代では下記のようなお供え物が一般的です。
①ぼたもち(おはぎ)
②新米
③お酒
新米は一般家庭では小皿に乗せてお供えしますが、一部地域では一升瓶に詰めて供える家も見受けます。
お酒は銚子に入れて供える家が一般的です。
社日の供物にタブーはある?
●社日にタブーの供物は、①肉と②魚です
土地神としても祀られ、農業の収穫祈願(春社)や収穫祭(秋社)として、五穀豊穣を祈願する農耕儀礼であった社日では、基本的にお米や野菜、稲穂や種といった農作物を供えます。
①肉
②魚
神社で供物を供え参拝する家もありますが、自宅の仏壇や神棚へぼたもちや米、お酒などを供える家内の行事でも大丈夫です。
「今日は社日の日です。」とお伝えして供えると良いでしょう。
「社日詣」とは
◇「社日詣」とは、社日に七社の神社を巡拝することです
2026年の今でも、社日に「社日詣」として七社の神社を巡拝する人を見受けます。
食べる運を付ける、暮らしを守護していただくとして、農業を営む人々に限らず、家計の安心を得るとして参る人が増えました。
●鳥居のある神社を七社を巡拝します。
・五穀豊穣(家計の安泰)
・痛風の予防
・ボケ封じ
社日には春社と秋社で目的が少しだけ異なり、春社は祈願の社日詣、秋社は春社で祈願した事柄に対して感謝を捧げる社日詣です。
社日詣は「平穏な暮らし」を守るため、大きな祈願事ではなくとも、春社に祈願した私たちが、秋社の頃も無事にご飯を食べ、平穏に生きている毎日に感謝します。
2026年に残る、社日の風習
●2026年でも、社日の「焼き餅」や「治聾酒」が残っています
以上が一般的な社日の供物や行事ですが、この他にも地域や家によって、さまざまな供物や風習があることは、ご存知でしょうか。
今では社日は家計安泰の祈願を目的として、サラリーマンや起業家など、一般家庭でも家庭内での拝み行事になりつつあります。
①焼き餅
②治聾酒(じろうしゅ)
③塩水と塩(砂)
社日は一部地域では、集落単位で江戸時代から親しまれてきました。
長野県では「お社日様」として田畑の神様として祀られ、春社ではついたお餅を供え、秋社では稲穂を供えて収穫祈願が今も行われています。
②治聾酒(じろうしゅ)
●「治聾酒」とは、社日に供えるお酒のことです
治聾酒(じろうしゅ)と言うお酒は存在しませんが、社日にお酒を供えていただくと、耳の病気が良くなる、耳が良くなると言われてきました。
③お潮井
◇「お潮井」とは、砂浜の砂による厄祓いです
「お潮井(おしおい)」とは、社日に海に行き、砂浜の砂「真砂(まさご)」を持ち帰り、家や自身に撒いて厄を祓う風習です。
福岡県の箱崎浜から竹の籠「でぼ」に入れて砂浜の砂「真砂」を持ち帰って、そのまま玄関に供えておき、出掛ける時などに身にふることで、災いから守ってくれます。
このお潮井は田畑に撒いても用いられてきました。
現代では海に行けないとして、塩水と塩を撒く家も見受けます。
まとめ:2026年社日に家計安泰を祈願します
産土神様や氏神様への祈願「社日」は、経済的にも世情的にも不安定な現代、農耕時代から培われてきた、昔ながらの祈願事が見直されるようになっています。
五穀豊穣の農耕儀礼として一時期は廃れつつありましたが、産まれた土地や神様へ祈りを捧げることで「心が強くなる」「未来を信じる力を得られる」などの声もありました。
2026年の社日では、仏壇や神棚へ供物を捧げたり、お酒をいただなど、試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
社日とは、2026年の社日はいつ?
●社日とは
・産土神を祀る日
①春社…春分の日に最も近い戊の日
②秋社…秋分の日に最も近い戊の日
●ご利益
・五穀豊穣
・家計の安泰
・収入向上
・商売繁盛
・痛風の予防
・ボケ封じ
●2026年社日はいつ?
・春社…3月25日(水)
・秋社…9月21日(月)
●供物
・おはぎ
・お米
・お酒を供える
●社日や供物のタブー
・魚
・肉
・土いじりをしない
●七社詣
・社日に鳥居のある七社を巡拝する
・ボケない
・痛風予防
・暮らしの守護
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