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【シニア夫婦体験談】二人になって発覚!離れた心を戻したコミュニケーション5つの対策

【シニア夫婦体験談】二人になって発覚!離れた心を戻したコミュニケーション5つの対策

シニア生活は夫婦関係が良好だと、一気に楽しいものになりますよね。けれども子どもが巣立ち二人きりで暮らすようになった時、シニアの夫婦関係は、恋人時代に戻る訳ではありません。
 
何十年も積み重ねた、かけがえのない時間があると同時に、積年の不満やかつて押し込んだ怒りによって、いつしか他人以上に相まみえない関係性になってしまうシニア夫婦もいます。
 
けれども生前は憎しみ合っていたはずのパートナーが他界すると、「もっと夫婦の時間を大切にすれば良かった…」と後悔する声が多いです。
 
今回は、シニア夫婦が長い年月を通して離れてしまった互いの心を取り戻し、円満な最期を迎えた体験談をお伝えします。
 
※自分史のヒアリングからお伝えしていますが、個人特定を避けるため、仮名と複数の体験談を合わせてご紹介しますので、ご了承ください。
 

【シニア夫婦体験談】二人になって発覚!離れた心を戻したコミュニケーション5つの対策

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自分のタイミングで暮らしたい

自分のタイミングで暮らしたい

雅子さん(72歳)は昨年の春に夫(享年78歳)が他界し、おひとりさま終活を進めるなかで、自分史を残したいと体験談を話してくれました。後半の10年間は、シニア夫婦の関係性について、創意工夫を続けた日々だったと言います。
 
子どもが東京の大学に合格して以来、二人暮らしになったシニア夫婦の雅子さんと良夫さんは、お互いの会話がなく、日に日に同じ空間で過ごすことにストレスを感じるようになりました。
 

【 シニア夫婦体験談☆自分のタイミングで暮らしたい 】
 
● 良夫さんは雅子さんにコミュニケーションを求めていましたが、子ども達が巣立ち、「自分の時間を優先したい」想いが強くなっていたのです。例えば…、
 
(1)趣味のキルトに没頭したい
 
… 「勝手に没頭すれば良いのでは?」と思うでしょうが、雅子さんはもっと思い切りキルトに没頭して、良夫さんに合わせることなく「キリの良いタイミングで食事がしたい。」と強く感じていました。
 
(2)ヘッドフォンで音楽を聴きたい
 
… 「好きな音楽やテレビを思い切り聴きたい、観たい!」今までは、子どもや良夫さんのお茶や片付け、要望に対応するために、コマ切れになることが多かった音楽やテレビ番組ですが、途切れることなく、罪悪感を持つことなく、自分の好きなものを聴きたい、観たいと思ったそうです。
 
(3)好きなご飯を食べたい
 
… 夫の良夫さんは大変グルメで料理も上手な人、いつも自分が食べたいと思えば美味しい料理を振る舞ってくれました。そして自分も良夫さんの好みに極力合わせて、健康に良い献立を出してきましたが、「人生あと少し、好きな料理も食べたい!」と、雅子さんは思います。

 

…などなど、シニア生活のなか夫婦で終活を進めるに当たり、人生の終末を意識しはじめた時、雅子さんはふと、このような要望が浮かびました。
 
「我がままでも家族に合わせるのではなく、自分の時間を生きたい。好きなタイミングで好きなものを食べ、好きなことに思い切り没頭する時間が欲しい!」
 
その時、雅子さんと良夫さんシニア夫婦は60代前半、お互いにまだ仕事を続けていました。雅子さんは「仕事から帰ってだらしなくテレビを付け、カップ麺を食べながらガハハハッと笑いたい」と思ったのだそうです。
 

シニア夫婦の対策(1)それぞれの部屋

シニア夫婦の対策(1)それぞれの部屋

そこで当時62歳だった雅子さんは、良夫さんへ離婚を切り出します。二人の気まずい時間はありましたが、決して仲が悪いシニア夫婦ではありませんから、当然良夫さんは「なんで急に?」とショックを受けました。
 
そこで雅子さんは終活により湧き出てきた「我がまま」を告白し、「終末の時間を自由に生きたい」と伝えます。更年期障害にも悩んでいた雅子さんは、告白しながら涙がこぼれて止まらなかったそうです。
 
そこで「我がまま」が叶うよう、良夫さんの「我がまま」も聞き入れながら、シニアライフが夫婦共々幸せに、そして円満に過ごすための「5つの対策」を設けました。そのひとつめがそれぞれの部屋を設けることです。
 

【 シニア夫婦の対策(1)それぞれの部屋を設ける 】
 
● シニア夫婦として、選択の可能性があるとしたら(1)離婚(2)卒婚(3)家庭内別居と考えた時、良夫さんとしてはシニアになっても夫婦で暮らしたい願いがあったため、(3)家庭内別居を選びます。
 
→ その代わり、シニア夫婦として今後も円満に過ごしたい良夫さんから、下記の提案がありました。
 
週に一回はデートの日を設ける
一日に一回は顔を合わせる(挨拶をする)

 

…つまり台所とリビングをひとつにした、シェアハウスのようなスタイルです。ですから家庭内別居と言ってもコミュニケーションをしっかり取ったものと言えるでしょう。
 

シニア夫婦の対策(2)デートの日を設ける

シニア夫婦の対策(2)デートの日を設ける

シニア夫婦が円満に過ごすためには、適度な距離感は欠かせません。離れすぎても他人になってしまいますし、近すぎてもストレスが掛かり過ぎてしまいます。
 
そこで日々の暮らしは「部屋」と言う逃げ場を作りながら、出会った頃のように定期的にデートの日を設けることにしました。
 

【 シニア夫婦の対策(2)デートの日を設ける 】
 
● 良夫さんからの提案として週に一回とはなりましたが、二週間に一回、月に一回と言う日もあったと言います。これはお互いに更年期障害などの体調もありますし、「趣味に没頭したい」ためにキャンセルした日もあったとのことです。
 
→ けれども「デートの日」には、外出はしなくとも一緒に映画を楽しんだり、料理をしたりと二人の時間を過ごすことを心掛けます。

 

雅子さんは懐述するなかで、「次のデートの日をその都度約束していたので、夫がより自分を大切にしてくれるようになった気がする…」と話されていたのが印象的です。
 

シニア夫婦の対策(3)料理はそれぞれが作る

シニア夫婦の対策(3)料理はそれぞれが作る

雅子さんは50代を過ぎた頃から、仕事と家事の両立に悩むようになりました。体力の衰えによって、仕事終わりですぐに夜ご飯を作ったり、翌日のお弁当や朝ごはんの下ごしらえをする…、食器洗いや片付けをする…、そんな気力がなくなったことに悩みます。
 
「キッチン症候群」と雅子さんは名づけ、50代以降は長い付き合いになりました。
 
けれどもこれも、毎食の料理やキッチンの片付け諸々を「自分が必ず、行わなければならない」と言う義務感から来た憂鬱感です。
 

【 シニア夫婦の対策(3)料理は勝手に作る 】
 
● 「キッチン症候群」に陥っていた雅子さんにとって、食欲自体があまり無くなっていたと言います。
 
→ 一方、良夫さんは若い頃からグルメで、家で作るにもスパイスなど食材からこだわるタイプでした。ですから良夫さんが食事を振る舞うことも多くなったそうです。
 
※ けれども良夫さんが料理を作った後のキッチンの片付けが、「キッチン症候群」の雅子さんには毎日のなかで積み重なるストレスだったことに気付きます。

 

ですから雅子さんは、片付ける気力のある時だけ、良夫さんが振る舞ってくれた料理をいただいたそうです。最初は「申し訳ない、一人で可哀そう…」と罪悪感もありましたが、更年期障害か、鬱症状かは分からないものの、気力のない雅子さんには良い選択でした。
 
「義務」が無くなったので、時には良夫さんが振る舞った料理を…、時には勝手に自由気ままな料理をいただき、気力がある時には料理を良夫さんにも作る…、そんな暮らしが始まります。
 

シニア夫婦の対策(4)夫婦会議を行う

シニア夫婦の対策(4)夫婦会議を行う

続いて、定期的に夫婦会議を行うことを決めました。これは「夫婦会議」との名目ではありますが、「夫婦げんかをしても良い」とお互いを許す意味合いがあるようです。
 

【 シニア夫婦の対策(4)夫婦会議 】
 
● 近年の雅子さんの傾向として、更年期障害も相まって、不満を溜めに溜めた後、突然爆発することが定期的に起きつつありました。
 
→ ただ良夫さんとしては、意図して雅子さんを苦しめていた訳ではないため、どうしたら雅子さんのストレスが軽減するのかが分からない日々です。一方、雅子さん本人も、イライラの根底に更年期障害もありましたから、自分でもどうすれば良いか分からず悩んでいます。
 
※ 「夫婦会議」として不満やストレスを吐き出す場を定期的に持つことで、雅子さんも爆発することなく、素直な想いを伝えることができることがメリットです。

 

良夫さんも、ガラスのように雅子さんを扱うのではなく、ポイントを押さえて対することができます。そして良夫さん自身も、同じように自分の希望や想いをより伝えることができるようになりました。
 
そして何よりも、「夫婦会議」によってイライラやストレスの本質を協力しながら話し合うことができるため、お互いに理解が深まり絆が産まれています。
 

シニア夫婦の対策(5)定期的に掃除を依頼する

シニア夫婦の対策(5)定期的に掃除を依頼する

雅子さんは更年期障害をきっかけに、毎日の家事の辛さに押しつぶされそうになったそうです。雅子さんが当初、卒婚や離婚を真剣に考えた理由には、この「毎日の家事の辛さ」が大きな比重を占めていました。
 
けれども良夫さんも長く家事をしてこなかったため、すぐに家事を手伝おうと思っても上手くできなかったり、やはり年齢もあって正直なところ、億劫です。
 

【 シニア夫婦の対策(5)掃除を外注する 】
 
● そこで息子夫婦から教えてもらった、掃除の外注を依頼しました。月に1回、お金は掛かりますが、外食など他の贅沢について回数を減らし、掃除に家計を充てることにしました。
 
→ お金は掛かるのですが、「その分働く方が動きやすい」と雅子さんは感じたそうです。

 

さらに、この掃除の外注をきっかけにして、雅子さんは手作りキルトを赤ちゃんのギフト用品としてメ〇カリなどで販売し始めたところ、思いの外売れています。
 
また地域のママサポーターに登録して講習を受け、赤ちゃんを時間給で預かる仕事も始め、雅子さんは、毎日が充実し始めました。「更年期障害による老後うつから抜け出すきっかけだったかもしれない。」と雅子さんは話しています。
 

夫を失って気付いたこと

夫を失って気付いたこと

このような夫との話し合いをきっかけに、距離感のあるシニアの新たな夫婦関係を構築したところ、お互いに新鮮な気持ちで「デート」を楽しむようになったそうです。
 
けれどもそんな生活が長く続いた昨年の春、夫の良夫さんが亡くなりました。末期の大腸癌が見つかり、手術を試みたものの、癌細胞の癒着が見られた後の逝去となります。
 

【 シニア夫婦の対策☆夫亡き後 】
 
● そこで雅子さんは、シニアの夫婦生活について、「丁度良い距離感ではあったけれど、私はどれだけ、良夫さんを見てきただろうか。」と、後悔をしたそうです。
 
→ 一度は二人で「丁度良い距離感」を保つ5つの対策のなかで暮らしてきましたが、時には共に眠り、元気になったら家事を自分が積極的に受けて、その時々で距離感を変えても良かった…、と感じるようになりました。

 

年齢を重ねるとどうしても、自分の体も不調が起きて我がままになってしまいがちですが、自分を労わるとともに、理解をしてくれるパートナーの優しさに日々感謝をして欲しいと、雅子さんは話を終えています。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回は雅子さん(仮名)の体験談をもとに、シニア夫婦の快適な暮らしのヒントになる、5つの対策をお伝えしました。
 
終活を行っていた雅子さんは、良夫さん亡き後にそのご遺骨を納骨堂に収蔵しています。夫婦2柱が収蔵できるスペースを契約し、自分亡き後は、良夫さんの隣りに収蔵されるように契約しました。
 
個別スペースに10年間収蔵(雅子さんが収蔵された時から数える)された後、二人で合祀埋葬されるシステムですが、個別のお参りはもちろん、個別法要もできる施設なので、雅子さんはほとんど毎日、良夫さんに会いに行っているそうです。
 
※ 納骨堂の種類や費用については別記事「納骨堂で永代供養を行う費用はどれくらい?納骨堂5つの種類で違う費用相場を解説!」で詳しくお伝えしています。
 
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<夫婦で入る永代供養墓>
 
まとめ

シニア夫婦が仲良く暮らした5つの対策

(1)それぞれの部屋を設ける
(2)デートの日を設ける
(3)料理は勝手に作る
(4)夫婦会議
(5)掃除を外注する

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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